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タイトル名 |
千と千尋の神隠し |
レビュワー |
tomochan2002さん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2003-01-24 23:16:02 |
変更日時 |
2003-01-24 23:16:02 |
レビュー内容 |
この作品はアメリカで評判がよい。英語版の予告編(http://www.apple.com/trailers/disney/spirited_away.html)を見たが、それだけで感動的である。何といっても吹替えが素晴しい。主役の女の子の声がとにかくキュートなのだ。ところが、日本語版は、逆に吹替えが駄目なために台無しになっている。▼吹替えに有名俳優や新人を使うのはよいが、しっかり訓練してから使うべきだった。特に主演の女の子の声は、英語版と違って芝居になっていない。そもそも声が出ていないのだ。内藤剛志、沢口靖子、菅原文太などの俳優たちもへたである。プロの声優たちはうまいが、俳優でうまいのは湯婆婆の夏木マリだけである。▼ ストーリーの面から言えば、はじめの無人の町は桃源郷のイメージだ。勝手に食べ物を食べて罰を受ける話も、人間が豚にされる話もホメロスのオデッセイ(ナウシカも同じ)と同じ。カードの人間は「不思議の国のアリス」だ。湯婆婆は西太后と黒柳徹子のイメージ。鳥獣戯画などの絵巻物の登場人物やムーミンも入っている。映画「エイリアン」と「インディー・ジョーンズ」が入っているのも誰もが認めるところだろう。全体的には「ネバーエンディングストーリー」を思わせる。以前の作品のイメージの焼直しもある。このようにあらゆる映画や物語やイメージをギューと詰め込んでつくった映画だ。▼ 神が出たり何でもありなのを取除けば、要するに、ふとしたことから実社会に放り込まれて成長していく少女の話である。アメリカ版ならアカデミー賞を取ってもおかしくないだろう。日本語版は3点。 |
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