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タイトル名 |
屋根の上のバイオリン弾き |
レビュワー |
銀幕にウィンク・トトさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2002-02-21 20:13:03 |
変更日時 |
2002-02-21 20:13:03 |
レビュー内容 |
言葉を持たぬ者が、言葉を出せる様になった時、きっと感動で歌いだすに違いない。サイレントからトーキーに変わって、ミュージカルが誕生したのも、きっとそうゆうことかもしれないね。 屋根の上でバイオリンを弾くのは、実に不安定で危なっかしい、それでもバイオリン弾きは、弾き続ける。 人生とて同じこと。 先の事もわからなければ、これまた誠に不安定。それでも生き続ける限り、喜びや悲しみがあり、「人生」は、やがて名曲に変わっていく。 結婚式で誰もが正装になるのは、結婚する二人に対する態度だけど、「人生」というものに対する姿勢でもあるんだろうね。 結婚式のシーンを見ながら思いました。 見方を変えれば、ユダヤ人の歴史は、屋根の上でバイオリンを弾くようなものだったのかも知れない。そんな中でもしっかり彼らは、弾き続けてきたし、他の民族と同じように、歌を歌ってきたんだね。だからこの映画が、ちょっと暗い色調の中でも歌をうたっていることこそが、素晴らしいと僕は思うな。ミュージカルにしたことで、かえって暗いテーマが、とことん暗く描かれずにすんだのかも・・・ 更に見方を変えれば、屋根の上でバイオリンを弾いていたあの人物は、イエスキリストだったようにも、ふと思えました。 長くなり過ぎました。 これは、やっぱり人間賛歌の映画だよね。 |
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