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タイトル名 |
ダンサー・イン・ザ・ダーク |
レビュワー |
ちびさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2002-05-01 23:01:23 |
変更日時 |
2002-05-01 23:01:23 |
レビュー内容 |
好きじゃないけど「嫌い」と言う一言で切り捨てるのも違う。そんな単純な次元で片付けられない。俗に言う「感動した」わけでは決してないけれど、心に触れる確かなものがあった。ストーリー性やメッセージ性などはもはやどうでもよく、映像を使ったこういう表現、こういう世界もあるのかという新鮮な驚き、映画の奥深さを垣間見た気がする。映画を構成するすべての要素が微妙に複雑に巧く絡み合って、独自の、絶妙な雰囲気を創り出してる。繊細で、透明、圧倒的なオリジナリティー。同じ脚本を、他の監督、他の演出、他の俳優で製作したら「大っ嫌い」と断言できるだろうと思える作品。そう思えるだけに、「好きじゃないけど、嫌いじゃない」と思わせるこの映画の「何か」は、そうそうあるものではないと思う。なんとも言葉では表現しがたい変なカンジ。ただ私がこんなに肯定的なのは、あのラストを事前に知った上で、かなりの覚悟をして観たせいだと思います。(REVIEW数の多さに何気なく開いたこのページでいきなり結末を知ってしまいました…(-_-;) )幸か不幸か、そのおかげでストーリー展開以外の部分にも目を向ける余裕がありました。確かに何も知らない人が観れば、「うそでしょ???」というストーリー展開に引っ張られてそんな余裕はないだろうし、最後があれではかなりキツイかも。否派の人は視点を変えてもう一度観てみるとまた印象が違うのかもしれませんが、そういう人はとてもじゃないけどもう二度と観る気にはなれないんでしょうね。 |
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