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タイトル名 |
ヤング・ブラッド |
レビュワー |
李徴さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2002-12-14 22:19:02 |
変更日時 |
2002-12-14 22:19:02 |
レビュー内容 |
逆転発想の三銃士でしょうか。原作の雰囲気を覆すことにコンセプトを置いたのかもしれませんね。歴史上の大物たちを相手に痛快にたちまわる原作とは異なり、ドギツイ悪役を配した勧善懲悪ものに仕上がっています。ストーリーは単純明快ですが、仇役のシビアな極悪さのおかげでそれほど浮ついた印象は受けませんでした。三銃士のメンバーに対してはその個性を薄め役割を変えるところに製作者の冒険が感じられます。面白い点は三銃士のうちでダルタニアンに最も理解を示す人物がポルトスであること。以下アラミス、アトスと原作とはちょうど逆転した重要度を与えられています。とはいえ、ダルタニアンの活躍を妨げないよう、三銃士はこじんまりと脇役の枠に納まっています。この映画を見て彼らの名前を覚えている人は原作のファン以外にどれだけいるでしょうか。一方、松明や蝋燭の明かりを意識した暗めの映像や、ゴッテリとした当時の豪華な衣装など時代劇としての雰囲気はしっかりと出ています。そして、この作品の目玉の香港風アクションですが、私自身が香港アクションを好むこともありなかなかに楽しめました。ただ、やはり三銃士というタイトルとのギャップは感じます。お城の攻め方があまりにも無謀すぎですし(それで成功してしまうところも痛い)やたらと飛び跳ねたり、わざわざロープ宙吊りで切り結んだり、はしごで戦ったりと、その無意味さが気になったりはしますね。敵役との決着のつき方はあまりにもバカすぎでした。でも、活劇としては楽しめる内容です。三銃士にこだわりがなければもう少し点数を上げても良いかもしれません。しかし三銃士が映画化されるとみんな勧善懲悪になってしまいますね。なぜでしょう? |
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