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タイトル名 |
リバー・ランズ・スルー・イット |
レビュワー |
Y-Nさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2002-10-08 14:34:31 |
変更日時 |
2002-10-08 14:34:31 |
レビュー内容 |
神から授けられた刹那の「美」を映像に留めないのは、映画人として神への冒涜だとでもレッドフォードは思ったのか。とにかくブラッドが美しい。「弟は芸術品のように、この世を超えた空間に立っていた」と述懐され、「それだけじゃない。あの子は美しかった」と惜しまれても、苦笑も出ないほど納得してしまう。モンタナの自然の中で、ブラッド=ポールは、眩しいほど綺麗だ。ありきたりな展開の中で、緊張感を保ちながらも、只の1度も暴力的なメリハリや過激な手法を用いなかったレッドフォードの手腕は御見事。ただ、兄弟一家以外の人物描写には物足りなさを感じる。モンタナの自然は、今更言うまでも無い。川の流れ、緑の深さ、神から授けられた悠久の美。その流れの中で、平凡に歳月を重ねていくことが、素晴らしい人生というものなんだろうけれど、それでも人は、刹那の美に惹かれる。若くして亡くなったジェームス・ディーンを惜しむように・・・。但し、「芸術のように美しい」役で「レッドフォードの再来」と言われ、「J・ディーンを彷彿とさせる」と評されたブラッドは、この翌年、ボロ雑巾のように小汚い殺人犯を演じる。ピットの、俳優としての反骨精神が、いい。 |
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