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タイトル名 |
ダンサー・イン・ザ・ダーク |
レビュワー |
渡辺さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2002-09-09 02:39:52 |
変更日時 |
2002-09-09 02:39:52 |
レビュー内容 |
純粋に人を信じて裏切られる悲しみも、純粋に人を信じてしあわせを得られ報われることもある。接する人や、状況によるのかもしれないし、時にその純粋さは頑なであり、愚かに見えることさえある。(以下、ネタばれあり)彼女は失明だけでなく、隣人の裏切りも見えてなかった・・・悪いのは、隣人だが、正直すぎる。馬鹿ではない、だが愚かだ。真実を隠して、優しさと強さを持つ彼女が、報われないのはあまりにひどい・・・人それぞれに大切に思うものの相違があるためだろうか。美しい歌声と、重なり合う調和のあるダンスに魅せられる。驚くのは、用意された舞台ではなく日常の中で(しかもどちらかと言えば惨めなシーンで)見事なミュージカルを見せてくれるところだ。計算され過ぎていると気付く一瞬もあったが、すぐにまた惹き込まれる。これらのミュージカル場面に感動した。この歌(ダンスも?)の才能がありながら、周囲の人に何故見せないのか、苛立った。彼女の容姿は美しくない。作り笑顔は、気持ち悪いとも思った。だが、心を打つほどに美しい。その笑顔から目が放せずに身を乗り出した。感動したのは、ミュージカルと裁判のシーン。涙を流したのは、ラストシーンだった。 |
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