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タイトル名 |
海は見ていた |
レビュワー |
さかQさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2003-02-19 03:15:41 |
変更日時 |
2003-02-19 03:15:41 |
レビュー内容 |
とにかく全体が薄っぺらい!!切ない遊女の恋とか宣伝してましたが話の導入部ですらなく後半からは驚くような展開...あれじゃおしんちゃん、ただの惚れっぽいバカ女じゃないの。期待がはずれて失恋した彼女が立ち直るまでの時間経過を「しばらく寝込んじゃうし」とか言うセリフでカバーしちゃってその後の彼女の気持ちがどうなのか一切明かされず話が進んで次の恋相手が出てくる。自己満足もいいところです。だったらあんな話を入れる必要はないような気がします。彼女が惚れっぽいのならそれなりに彼女の心理を読むべきですよ。彼女が置かれている環境(兄は自殺、父親は病気で母親も寝込んでいる)を考えるとどうして「私だけが...」と思うはずです。しかも彼女自身が少し頭の良い優等生タイプで描かれている為全然悲しさや切なさが伝わってこない。これが感情先行タイプなら「アタシはバカだから直ぐ人を信じちゃう」と説得力も出ると思うんですね。ご隠居と清水美砂との切ない恋だってとって付けたようで、最初は彼女も聞き流していたのに次第に心にひっかるものが生まれてくると思うんですよ。自分を利用する男の為に遊郭を転々とさせられ暴力をふるわれる..そんな心理状況の中で彼女にも男に愛される平凡な幸せもいいかと..。そして驚愕のラストは台風で「全部洗い流してくれる」だなんて。奥田と永瀬とのやり取りでの「ああいうヤツは許せえ!」のセリフもわざわざ言わなくてもいいのに、説得力がなく笑ってしまいました。 |
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