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タイトル名 |
運命の女(2002) |
レビュワー |
ドロシー・ロマンスさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2003-02-16 04:16:42 |
変更日時 |
2003-02-16 04:16:42 |
レビュー内容 |
美しく洗練された映像。大胆で官能的なラブシーンそれとは相反しながらも丁重な心理描写。普通の家庭の普通の生活だが、今の生活に特別閉塞感を感じてはいない、夫も妻を愛している。 しかし、それでも妻は年下の愛人との情事に溺れていってしまう。罪悪感から、妻であり、母親であろうとする、が彼女は女だった。エイドリアン・ラインの作品は初めて見たが、その映像と演出に驚かされた。練られた脚本、何気ない会話でも、そこから夫婦の今の姿が浮き彫りになり見かたが変わってくる。二人に突き刺さる無邪気な子供の言葉。細かい演出がそれらにさらに磨きをかけ際立たせる。皮肉なことに、壊れた後、壊れたことで前以上にお互いのことを気持ちを考えるようになる夫婦。夫と子供と元の平穏な生活に戻ろうとした妻。しかしその時すでに夫は愛人を殺してしまっていた。ラストシーン、信号で止まった車の中で二人はこれからのことを語り合う。それはまるで新婚の夫婦が未来を語っているようだ・・・信号が青になっても車は止まったまま、目の前にあるのは警察署。悲しげだがとても深いラストだと思う。パートナーに裏切られたら、その時、私は一体どうするのか?この映画は私に問い掛けてくる。 |
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