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タイトル名 |
メル・ブルックスの大脱走 |
レビュワー |
叫真さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2003-05-13 20:03:49 |
変更日時 |
2003-05-13 20:03:49 |
レビュー内容 |
本作は、ルビッチの傑作「生きるべきか死ぬべきか」の割と忠実なリメイクだと言われているが、恥ずかしいことに、このルビッチの作品は、まだ見たことない。ルビッチのもそうだし、この「大脱走」もそうなのだが、まだDVDがどちらも出てないし、当然ビデオなどもすべて廃盤。なかなかお目にかかれない。少なくとも、近くのレンタル店では置いていない。以前、本作をCSで見たことがあり、かなり面白かったのを覚えていて、やっとここ最近に、ある店で未開封新品ビデオを300円ワゴンセールをやっていて本作を奇跡的に発見。即効で購入した。再度、観てみると、やはり最高に面白い。第2次世界大戦におけるナチスを痛烈に皮肉ったコメディなのだが、全編に渡ってテンポが緩むことなく、次から次に飛び出す「化かし合い」が強烈な印象を残す。知性あふれる「笑い」と、その真裏を流れる「辛らつな皮肉」は、神がかり的な芸術を感じる。冒頭からミュージカル仕立ての舞台で始まり、最後もまた舞台で幕を下ろすアイディアも最高。また終盤にユダヤ人の人権を訴える名場面は「ベニスの商人」のセリフまで飛び出す。「生きるべきか死ぬべきか」も超絶的な完成度を誇っているらしいので、ぜひ観たい。 |
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