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シラノ・ド・ベルジュラック(1990) - クロエさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
レビュワー クロエさん
点数 8点
投稿日時 2009-03-01 03:00:45
変更日時 2009-03-01 03:14:36
レビュー内容
 これだけ高評価にも関わらず未だDVD化されない、これこそ「掘り出し物」の映画である。完成度はかなり高い。
 この作品、女性はやはり現実主義、男性は真のロマンティストであることを証明しているようだ。
 仮にテレビに出てくる「汚れ」のリアクション芸人が現実はロマンティストだったとして女性は見方を変えたりするだろうか。所詮女性という生き物は一番可愛いのは自分であり、次に恋愛対象の男性は間違いなく外見、もしくは経済状況で判断する。美しい詩を書くなんてのは、それが原因で有名にでもならない限り、ただの紙くずである。
 都合の悪い男がいれば、自分の人生が上手くいかないのは全て男尊女卑が原因だと社会のせいにする。それでも歳を取れば条件も緩やかになり、最後は『男は健康ならそれでいい』というのだから始末に置けない。
 手紙の主がシラノだと知って、ロクサーヌに同情できる女性は何人いるだろうか?
 「シラノ・ド・ベルジュラック」は、まさに男性のために書かれた恋愛小説であり、無償の愛を与える喜びを描いた理想の物語である。
 「シラノ」は「スーパーマン」「スパイダーマン」と形を変えて普遍的なテーマは変えずにこれから先も同じパターンで作られていくだろう。
 主演のジェラール・ド・パルデューは安心して見ていられる。
 彼が主演の「レ・ミゼラブル(8時間バージョン)」と共に是非本作もDVD化してもらいたいものだ。
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