みんなのシネマレビュー
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー - rhforeverさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
レビュワー rhforeverさん
点数 8点
投稿日時 2010-06-02 17:35:00
変更日時 2016-12-30 19:17:25
レビュー内容
 アメリカの懐の深さと同時にその限界を考えさせてくれる映画だった。
確かに冷戦時の一議員主導の安易な行動が、結局イスラム原理主義派テロリストを育ててしまったことをはっきり認めているのは懐の深さを感じさせるけれども、実は「最後に」しくじっちまったのではなく最初から「しくじっちまった」ことに気づかないのが限界。
 そもそも、ただ単に「神を信じ、共産主義と戦う」人々だから、自分達と共有の価値観を持つのだと信じたのがチャーリーと他の議員とアメリカのウヨの根本的な誤り。ロケットランチャーを神からの贈り物として拝む姿に違和感を感じるべきであった。
それから米下院小委員会の議長がアフガン難民キャンプで演説し、「神(GOD)」という言葉を使うと、それが「アラー」と翻訳され難民たちが大いに盛り上がるところは、すごく皮肉だった。両者にとって「神」が意味するものは全く違うのに。(たしかに神学的には、キリスト教とユダヤ教とイスラム教の神は同一であるけれども)
 もちろん誤ったからといって、チャーリーや仲間の議員たちを馬鹿にしたり、軽蔑することはできない。動物のように狩られる人々のことを知り、玩具型爆弾で四肢を失った子供たちに出会い、なおかつ、その敵を倒すことが国益にかなうと判断したら行動するのが当たり前だし、冷戦終結の一助になったのも事実。
 ただ、前記の「ロケットランチャーと老人」「ゴッドとアラー」みたいなはっきりした画面を映しながら、「学校を作らなかったから」みたいな安易な結論にまとめてしまったことがすごく残念。そういうふうに普遍的な価値観がどこまでも通用すると考えるのがアメリカ人の限界と感じたわけで。
 例えば、イスラム教徒の学校教育というものは、あくまで宗教を教えることを最重点においてなされることも製作者は知らなかったのだろうか?

※ この映画を見るにあたって是非「人間万事塞翁が馬」という言葉を調べていただくと面白さがますと思う。
平成28年12月久々に再見。
つくづく好きだなあ、こういう色んな好奇心を刺激してくれる映画。上記したアメリカのアフガニスタン政策の皮肉な結末ももちろんだけど、
それに加えて、アメリカの議会での政策決定過程、議員の動き方、力、闇予算、すごく興味をひかれた。
全くの門外漢だからどんな本を読んだらいいかすら見当もつかないので、とりあえずは原作本から。
あとなぜか初めてエイミー・アダムスに魅力を感じた。
rhforever さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-19こんにちは、母さん66.85点
2024-05-04キネマの神様75.86点
2023-11-04ガールズ&パンツァー 最終章 第4話66.33点
2023-11-04キリエのうた86.00点
2023-06-24水は海に向かって流れる76.66点
2023-04-15男はつらいよ フーテンの寅55.75点
2023-01-31THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ75.50点
2022-12-06秘密(1999)66.33点
2022-11-06釣りバカ日誌445.50点
2022-08-20男はつらいよ 寅次郎の青春55.79点
チャーリー・ウィルソンズ・ウォーのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS