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ジョジョ・ラビット - フィンセントさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ジョジョ・ラビット
レビュワー フィンセントさん
点数 9点
投稿日時 2020-02-11 17:31:26
変更日時 2020-02-11 17:38:43
レビュー内容
これは見事なる子供のロマコメ映画。

恋をまだよくしらないジョジョと、彼の家にかくまわれた、彼氏がいる年上のユダヤ女。

ジョジョが「どこに住んでるか絵を描いて」といえば、彼女はジョジョの顔を描く。

「これ僕じゃん!」って言うと「そこに住んでるのよ」と応える彼女。

ふたりの未来を予言するかのように、たしかにジョジョの脳内にはユダヤ女が住み始めるのだ。

彼が彼女を好きになっていくプロセスは、彼女に偽の彼氏からの手紙を書いて、彼女に彼氏をあきらめさせようとしたり、ユダヤ狩の男が見つけたお絵かき帳に、彼氏が八つ裂きの刑(人間大砲の球にされたり)になっている絵が書かれているところから伝わってくる。

(おなかにチョウチョひらひらは、分かりやすすぎ笑)

でも彼は、ユダヤがどう悪いのかいまいち分かってない。
とりあえず、ヒトラーがそういってるから、そうなんだ、くらいのレベル。

だって地下活動している母親が、身分を隠すために息子をヒトラーに心酔してる子にしたてあげてるだけなんだもの。



で、ジョジョの「彼女がユダヤじゃなければ隠さずに付き合えるのに・・・」というもどかしい思いは、ラストあたりで戦争終結したあとのセリフでよくわかる。

隠し扉のむこうで彼女が「どっちが勝ったの?と聞いて来た時に

「僕たちが勝った。ドイツだよ。」と答えたことで。



つまり、「彼女がドイツ人だったらいいのに」という願望だ。

とにかく、子供の脳内はシンプル。

「なんかいつも近くにいるこのねーちゃん好き。」
「彼氏がいるなら、あきらめて僕を好きになって!」
「ユダヤじゃなけえば、堂々とつきあえるのになぁ~」

そんなものである。
でも子供の恋なんでのはそもそもそんなものなので、これでOK。そして楽しく微笑ましい。

最後にドアの外に出た彼女が、彼をひっぱたいたとき

「あ、彼と一緒にパリにいくっていうのは、この家を出るためのうそだったか。」と一瞬思った。
実際そうかもしれない。
でも、そのあと「どうするのこれから?」と聞かれたあとに、彼女が体を「どうしよっかな~」と迷うように左右に動かす動作から次第に踊るようなかんじにあなるに従って

「まいった!」の一言、なんてキュートなエンディング。


母親のスカヨハが首吊りされたのは残念だったけれど、彼女が生きてたら戦後は、ユダヤ人の孤児をあずかってくれる家に連れていかれて、ふたりはもう逢えなくなっていたはず。

だからこそ、ふたりが手を取り合いパリへ行くといハッピーエンドを作るために、ふたりの恋愛成就のために、母は首吊りされなけえばならぬのであった。


首吊りされたのが顔を見ずとも観客も「母だ」と分かるあの靴。

あの靴で、どこかの階段の近くで母が語った、愛の偉大さ。
そして部屋で見せてくれた「愛のダンス」。それらが伏線となり、エンディングの二人の愛のダンスの感動が際立った。

ユダヤの血が入ったタイカ監督も、アホっぽいヒトラーを演じて、この映画でアカデミー賞脚色部門でオスカーをもらって、ヒトラーへの仕返しも充分果たせたといえよう。
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