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8mm - TANTOさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 8mm
レビュワー TANTOさん
点数 7点
投稿日時 2009-02-12 00:59:50
変更日時 2009-02-12 00:59:50
レビュー内容
一人の富豪の遺品から見つかった一本のスナッフフィルム。そこに出てくる少女を追う探偵と徐々に明らかになる真相。
 けっこうサスペンスしてましたね。わりと面白かったです。この映画を観るのは実は二回目で、正直始めて観たときはあんまり印象に残ってなかったんですが、改めて観ると強烈ですね。まあ探偵ってそういう仕事だとは思いながらも、調べていくうちにゆっくりとでも確実に社会の裏の世界に踏み込んでいきながら変化していく探偵ウェルスの姿が印象的でした。最終的にはあまりの嫌悪感故にスナッフフィルムに関わった人間を殺す側になってしまうというどこか救いようのない物語ではあったかも知れませんが、ただひとつ、最後に少女の母親からもらった手紙はウェルスの心をだいぶ救ったのではないでしょうか。”I realize you and I are only people that are really cared about Mary Anne”という一説がとても響きました。
 マスクマンの素顔には驚きましたね、本人が言うようにマジ普通すぎて。でも犯罪者とか凶悪犯とか実際にはいますけど、やっぱ人間には違いないんだもんな。化け物の顔してる訳じゃないし、彼らだって自分たちと同じようにどこかの女性を母親として生まれてきたんだから。途中の裏社会も本当に普通の人には関係ない世界のように描かれてましたが、あれも人間の持つ世界の一つなんだなと感じました。自分に許容できる出来ないは別として。
 重い映画でした、色々と。
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