たかの開発にっき

 

メメント(2001年【米】)

まぁ見事な脚本。ちょっと語りたいのでこちらもブログで


主人公の10分しか記憶が持てない点を
編集で上手く疑似体験できる作品。

斬新なんですけども、発想はとてもシンプル。
そこが凄い。

なので、必要以上に頭を使います。
過去の記憶がないと、ここまで一生懸命考えるもんなんですねぇ


例のごとく超ネタバレです。
未見の方は絶対閲覧禁止です。後悔します。

と。ここからネタバレ。

この作品では監督の意図通りにミスリードにはまりました(笑)

例えば、メモであったり、刺青だったり
あれを100%信用しているので、

絶対途中で誰かが改ざんして、歯車が変わっていって、あの怪しい刑事を殺す事になったんだ。ってずっとミスリードしてました。

怪しいとはいえ、こいつ犯人かなぁ。ってひたすら疑いの目がありましたから。

で、なんで車のナンバーをはっきり分かってるのに
ジョンGの正体調べてもらってるんだろう。

なんで、「サミーを忘れるな」なんだろうとか
いろんな点が疑問符が付く状態だったんですけど

ラストのシーンでそれが全て繋がるのは
さすがにびっくりしました。


生きる目的をなくさない為の
自作自演だったとは

記憶があいまいなものであるってことは主人公が途中で言ってましたけど
本当にそんな感じでした。(サミーの行動=自分とか)

あるテレビ番組で、幼き頃の4つの出来事を日記に書いてもらうという実験があって
実は1つはデタラメ(経験していな事は親にも確認済み)にも関わらず
さも体験したように日記を書いてしまう人が多数いたように

この映画では記憶がいかに曖昧で、経験などでそれが個人の都合のいいように
変わってしまう事を上手く表現できていたと思います。

それにしても主人公はあれからずっとジョンG探しをするんでしょうね。
評価:9点
鑑賞環境:DVD(字幕)
2011-05-20 11:03:54 | 映画関連 | コメント(0) | トラックバック(0)