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対話の可能性(1982年【チェコ】)まだヤン翁が無名だった頃、本作の日本初上映の時に身近なファンを誘って観に行って、全員が全員腰を抜かしました。当時の感想は「うあー!」しかない。
識者に言わせると、本来映画というものはアルチンボルド的である…という事になる。本作はそれに対する茶々であり、同時にアルチンボルド的なモノの観方の心地よさを告白する作品でもある。食材はしょせん調理される運命の存在で、本や文具は汚れたりしないようキッチリ管理しておかなきゃいけない。世界はそうやってあまたの構成物から成り立っている… はずなんだが、キュウリと六法全書が出会っちゃうのが本当の世界ですよ。鉛筆と練りハミガキが出会っちゃうのが世界ですよ。コウモリ傘と手術台ですよ。
…と書くと、エピソード2だけ少し浮いてる気がするけど、素晴らしいモノを観せてもらって文句のつけようがないので、気にしなーい(笑)。 ちなみにアヌシーのアニメ100選の中では、本作は3位です。世界的な評価が非常に高い作品。 |
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