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インスタント沼(2009年【日】)見通すのに2年もかかったエスねこ的超大作でした。
で、のっけからネタバレ行きますけど、 この映画って、ちゃんと話を整理したら、真のジャンル区分は『伝奇ロマン』になるんですよね? これには相当ブッ飛びました。飛ばさせて頂きました。I can fly。 各種アイテムやエピソードにモチーフが細かく反映されているだけに、観るのが超しんどい作品でした。底なし沼・しおしおミロ・ジリ貧・はったい粉・水道の「蛇」口・ホース……。 他方、出生の秘密を持つ町娘・霊感を持つ一族・一見価値のない相続物……と、伝奇モノ(そしてその現代的派生版である怪獣モノ)の定型を、律儀なまでに踏んでいる(観客にはわからないように、ってとこがミソかな)。 なぜあの語り口を採用したのか、も民話との関係性を考えれば自然だし、クライマックス後の伏線回収の無駄な整合性も、民話の特徴といえる語法だし。とにかくこの作品、何から何まで、上のレベルから下のレベルまで統一が図られてるのが凄すぎ。 いやいや、やっと見通せた疲労でまだ書きたいことがまとまらん…この項続く。 2013-07-08 02:50:11 | | コメント(1) | トラックバック(0) |
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