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決断の3時10分(1957)(1957年【米】)まあいつもは映画の嗜好がオイラと異なってる元みかんさんのレビューですが、ここまで熱く語られると手に取らないわけには行きませんにゃあ(笑)。で、ここのレビューを読まなかったら存在すら知らずに一生を終えただろうと思うと、そりゃもうかな~り得した気分になれました。ひたすら感謝感謝です。
さて、この映画はほとんど将棋の終盤戦です(だから舞台が出来上がるまでの展開が早い早い)。主人公側は豪快な藤井システム四間飛車で敵の穴熊が固まる前に玉を分断。その裸にされた玉(ベン)の鼻先に打たれた歩一枚(ダン)。後ろに控える金と桂馬、この合計3枚の頼りない布陣で敵を詰めなければならない。だが哀しくも速攻型振り飛車の宿命で、タイムリミットを過ぎれば勝ち目はない。詰めるか、詰められるか、3:10分のタイムリミットは刻々と迫る…。最初のシーンから、攻守ともに無駄な手がひとつもないという超名勝負でした。主人公が黒い帽子・悪党が白い帽子という、記号の逆転もイケてます。人間の大きさ的にはダンの方が明らかに負けてるし。ただ、本当に理詰めと男気のストーリーになり切ってしまっていて残念。もう少しウェットな感じで心情の吐露があれば、満点に届いたかと思います。まあラストシーンで見せるダンのあの表情だけで、気持ち的には満点行ってますが。 ●2007/12/7 追記: 非常に遅ればせながらいま気付きました。この原題って「ユマへの3対10」とも読めるのか! 善3 vs 悪10の対決構図か! 巧いッ! Yuma は(オイラの勝手な推理ですが)Human にかける語として使われてるんじゃないかな。悪党が「ヒト」になる。貧乏人が「ヒト」になる。ツマハジキの嫌われ者が「ヒト」になる…色々な人物に、その決断の時が訪れる。アメリカだなあ。西部劇だなあ。 2007-12-07 10:56:00 | | コメント(4) | トラックバック(0) 受信日時:2007-12-07 17:09:50( 元みかん さん)
そりゃもー快感でしたわさー。(^^)
ここだけの内緒のハナシですが(苦)、この映画はみかんさんのレビュー見て速攻で TSUTAYA の DISCAS でオンラインレンタルして、あまりの感動にそのまま返さずにガメました。 その後、何も借りる気がしなくなったまま1年も会費を払い続けてたんで、TSUTAYA 側も原価以上に儲けてるはずですがね…。 そりゃそーと、こういうのはご存知でした? http://us.imdb.com/title/tt0381849/ いかにもってキャスティングで、オイラとぐるぐるさんがとっても心配中です。(^^; 受信日時:2007-12-07 20:26:50( エスねこ さん)
変なのやるんですね…。これは正真正銘の心配事っす。ていうか、こんなの作らず、オリジナルのほうを再上映してくれればいいのに…。
TSUTAYAがもうかるはずですね(笑)。そういう私もDISCASで1ヶ月1回くらいしか借りれていません(汗)。 受信日時:2007-12-08 01:44:31( 元みかん さん)
以前書いた記事を読み直して思い出しました。
http://scat.txt-nifty.com/log/2006/08/post_59ba.html 監督は『”アイデンティティ”』の人ですね。好悪のハッキリ分かれる、クセの多い映画になってるんじゃないですかねえ。 再上映…札幌はやるかもしれないな…蠍座の支配人なら多分。しかも新作の公開時期にぶつけて回顧上映しそうだ。 てか、そもそも今年の7月の作品なのに、日本で上映の噂を聞かない事自体、すっごく気になってるんですけどねー。 受信日時:2007-12-08 09:23:25( エスねこ さん)
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