68.ライアン救出を強いる参謀に言いたい。「それなら自分が行けよ」と。ライアンが一兵士だろうが要人だろうが関係ない。 救出が失敗したら、また別の部隊を送ったの?犠牲が何人でようとも?戦死者に対して国の態度は「感謝」ではなく「謝罪」であるべきだ。 話し合いや外交手段でなく、武力行使が「勇気」「愛国心」だと説く政治家や人々は「犠牲になるのは自分じゃない」と 思っているから言えるのではないか? 「戦争支持した人は戦争になった時、全員戦場の最前線に出兵する事」という法律を世界で作れば、戦争は激減するそうである。 私は自衛隊員の知人がいる。安易に「強力な武器をもたせてやるから行って来い(私は行かない)」と言う人達にいつも悲しみと怒りを感じる。 この映画に同様の感情を覚えた。 ラストシーン『今の平和は彼らの犠牲の上にある。私達は彼らに恥じぬ生き方をしているか?恐怖にかられ「正義」の仮面で安全地帯から新たな犠牲を強いていないか?』 そんな問いかけではないだろうか?私は戦場になど行きたくない。だから誰も行かせたくない。 戦争を生み出すのも、戦場に誰かを送り出すのも、私達なのである。代償はいつか自分に返ってくる。けれど止める事が出来るのも私達。絶対に忘れてはならないと思う。 (聞いた話だが、オハマビーチは米軍は汚点として記録から抹消しているらしい。他軍、民間の記録のみ。 海岸への上陸は満潮時にやるのが常識だが干潮時にやったなどetc、無能な上官のせいで地獄絵図となったから) 【果月】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-30 01:09:56) (良:2票) |
67.冒頭から物凄いシーン。そう、地獄絵図。まるで従軍カメラマンのドキュメンタリーみたいだ。戦争といえばその通りなんだけど、むしろ人間どうしの壮絶な“殺し合い”を見せつけられた感じだ。最前線に赴くという事は、阿鼻叫喚の地獄が待ち受けており、不条理な政治的命令で動かざるを得ないのが実情。しかも、生きるも死ぬも運次第。木っ端みじんならマシな方で、そのほとんどが苦しみ悶えて死ぬ。腰が抜けて何も出来ない兵士。ただ膝を抱えて泣叫ぶ若い兵士。「ママ、ママ …ゴー、ホーム」…悲痛な叫び声が脳裡に焼き付く。監督スピルバーグは音と映像を通して、戦場の恐ろしさをストレートな演出で訴えている。ラストのクライマックス、ドイツ軍の戦車が右方向に向きを変え、遠方からジワジワと接近してくる描写のもの凄い緊迫感。人間の内面から揺さぶる恐怖を描かせたら、さすがスピルバーグだ。言うなれば本作は、ミラー大尉、ライアン、アプムなど主要人物に感情移入させる手法をとり、窮極の戦争シミュレーションを観客に体験させ、厭戦感を植え付ける結果になっている点からすると反戦映画の部類に入るのではないだろうか。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-05-04 13:05:53) (良:2票) |
66.この映画以降、戦争映画には必ずスプラッター並みのグロい描写が伴うようになったという点では記念碑的な作品と言えます。ストーリーそのものやドイツ軍の描き方、アメリカ万歳的なところに批判も多いようですが、映画は小説と違って「画」で魅せるもの。この映画を観て「戦争は怖い」、「戦場には行きたくない」と思った人も多いことでしょう。そういう点では十分、反戦映画だと思います。最初と最後の星条旗がゆらめくシーンは(製作者側の意図とは違うかもしれませんが)、私には自虐的に感じられました。 【長毛】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 00:38:25) (良:1票) |
65.スピルバーグらしくイライラしない作りの、映画を観ながら考えたことも含めて作品であるといったタイプの一本だった。あのビーチだけで2500人が死んだとはいえ、連合軍は敵地に踏み込んだわけで、優位に立っている。だからこそ兄弟を失った兵隊を呼び戻すといったことが現実にも行われたわけだが、現場の人間にしてみれば恐ろしいプランだろう。冒頭の激しいシーンは、そのことを実感させる。ライアン一人を救うために危険を冒す、理不尽な感じ。誰でも自分の目先の命が大事だ。だけど、そもそも目先の人命が一番大事ならば、はじめから戦争をやっていない気がする。つまり一番大事なのは何かということが流動的になってしまった状態が、戦争というものなのかなと思った。たとえばナチが原爆を完成させてしまったら、アメリカにいる家族だって危ない。そういった身近な感情が集まって、たとえば戦争全体を動かしていたはずで、それは結局、ライアンを助ける行動にもつながりうる。兵士たちの心の動きは自然で、おかしいとは思わなかった。それに、見終わって納得がいったり純粋に感動に包まれたりしないことも、物足りないとは思わず、むしろフェアーだと思った。 |
64.戦争って地獄だ…戦争やっちゃいけねーよと思った。 けど僕は男だから同時に血がたぎりました。 【アルカポネ】さん 9点(2003-11-10 22:28:08) (笑:1票) |
63.スピルバーグ作品の中では最もメッセージ性の強い作品と感じた。第二次世界大戦をはじめとする幾多の困難の歴史を越えて、今を生きる私たちすべてがライアンであり、守られた現代の幸福をどう生きるのか、どう次世代に繋げていくのか、ということを、強烈に問いかけている作品。ゆえに、休日の夕方、だらけた気分で鑑賞した私は、ちとげんなりしたので(笑)マイナス1点。 【poppo】さん 9点(2003-04-06 12:20:56) (良:1票) |
62.私の父は戦争体験があります。その父がリアルだと言ってました。そんな映画だということです。そもそも出兵すること自体が不条理なのです。戦争で死ぬのに理由があるのかどうか・・・。わからないという意見もあったようですが,そりゃあ,わからないものなのでしょう。 【KKKK】さん 9点(2001-05-31 16:40:35) (良:1票) |
61.ブラッディオマハの冒頭30分、人間目線カメラの衝撃。演出のこだわりが生み出す臨場感〜映像の迫力とリアリティが観る人を世界に惹き込む力は流石の一言です。戦争当時のプロバガンダでもある救出作戦と戦争そのものの不条理さと無常観を多方面から表しています(とはいえ、ドイツ国軍は一貫してワルモノの印象ですが…)。私も死ぬときには家族に自分に誇れる男で在りたい。観てよかった。 【460】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-10-10 03:09:17) |
60.がっつりと戦争映画。冒頭の30分の緊張感たら尋常じゃなかった。戦争をいうものをひしひしと感じさせる。火垂るの墓よりこっちの方が戦争教育としては役に立ちそう。少々長尺だったけど、そこはトムハンクスがもたした。名作と言ってよかろう。 【タッチッチ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-03-02 16:13:32) |
【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-11-30 19:47:13) |
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58.私が映画を好きになるきっかけになった作品の一つ 【Memento】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-02 11:32:30) |
【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-02-01 19:02:16) |
56.アメリカの映画館で観賞しました。ノルマンディー上陸作戦をこれほどの迫力映像で見ることができるとは思いませんでした。私はロバート・キャパの「ちょっとピンぼけ」や彼の戦争写真が好きなのですが、あの銃弾をかいくぐって彼は作品を残したのだなと、想像することが出来ました。兵士のシルエットが印象的なポスターが秀逸でした。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2010-08-15 02:18:41) |
55.人間の命なんてものは、戦場では圧倒的に軽いと認識した。この映画にメッセージなるものがあるとすればそこかと。きっと今までの人生が、まるで”全て嘘”だったかのようにあっけなく終了するのかな。大佐はまだ幸運なのかもしれない。死ぬ直前に二言くらい残せたからね・・・。自分も戦場に行けばやっぱり死ぬんだろうな~。しかも、一発の銃弾で即死できればいいけど、自分のはらわたを見ながら死んだり、手足を吹っ飛ばされて「これなら死ななくてすむかも?」なんて思ってたら、結局、出血多量で死んだりね。外交の手段として戦争を選択しなくてすむことを、切に願う。イデオロギー云々ではなく、人間は必ず死ぬ存在だとしても、僕は死が怖いんですよ。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-15 10:34:34) |
54.ノルマンディー上陸は勿論の事、地形の利・戦車の強力さなど、全体を通して戦場を身近に感じることが出来た。兵隊は駒に過ぎず、何故戦うのか?を考えても相手を殺すしか無い。上官の命令に従って進軍し、多くの人間があっさりと死んでいく狂気。戦争映画の傑作だと思う。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-01 20:47:01) |
53. ひさしぶりにDVDで見直しました。一つ一つのシーンが大きな意味を持っていて隙のない作品作りだなぁと改めて実感しました。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-06-02 17:30:47) |
52.なんといっても最初のノルマンディー上陸はすさまじかったですね~ これ以上のすさまじさを描いた戦争物も草々ないと思います。 さりげなく私を映画ファンになるよう誘発したのが、この作品かもしれない。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-02-19 19:45:31) |
51.弾丸が雨あられと飛び交う戦場。息をするのもためらわれるような暴力シーンの数々。ハンディカメラで撮影された、兵士の目線で見た戦場には、国家も信念もなく、ただただ死に対する恐怖感が満ち溢れていました。あれで生き残ってる人って本当に運がいいというか・・・個人的には上陸シーンより、8人で行動を始めてから最後の戦いまでの過程が好きですね。どの役者さんもカッコいいんだけど、同じ軍服、ヘルメットでよくわからないとこが多くて残念。 【ぽっぽー】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-29 18:45:38) |
50.最初に見たときに途中から涙が止まらなかったんですよね・・・この映画(笑)泣くような映画ではないと思いますが戦争に参加した兵士の心情がなんとなく味わえた気がしました。エンターテイメントとしても良い映画だと思います。 【AIRS】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-28 02:03:55) |
49.映画というか、戦闘シーンに9点献上します。映画の途中であれだけ退席者を見たのは後にも先にもこれ1本だと思う。 【Junker】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-03 21:01:53) |