3.制作者は「サンダーバード」をネタに新手のファミリー映画を作りたかったのだろう。テンポの良いストーリーや躍動感あふれる音楽、原作を知る人間には嬉しいネタの数々など、ファミリー映画としてのクオリティーはけして低くない。ジャングルの中で胸の大きな女の子と走り回る冒険活劇でおこちゃま(&俺)を楽しませつつ、「人命を何より尊重する」という信念を持ってきてくれる所も素晴らしい。しかし「サンダーバード」には「科学の発展への期待と危惧」というもうひとつ外せないテーマがあり、次回はそれを前面に出した硬派な物語を期待したいと思う。