忠次旅日記のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 チ行
 > 忠次旅日記の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

忠次旅日記

[チュウジタビニッキ]
(忠次旅日記 信州血笑篇/忠次旅日記 御用篇)
1927年上映時間:94分
平均点:7.20 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
サイレント時代劇シリーズものモノクロ映画
新規登録(2008-12-16)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2019-11-04)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督伊藤大輔
キャスト大河内傳次郎(男優)国定忠次
伏見直江(女優)妾お品
尾上華丈(男優)鷲津の音蔵
原作伊藤大輔
脚本伊藤大輔
撮影唐沢弘光
配給日活
ネタバレは非表示中です(ネタバレを表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
4.大河内傳次郎、まさかの28歳。28歳であの貫禄。
…ていうか、この人は活劇もやれるけど人情話も得意なオールマイティーだったんだなあ、って再認識しました。
『丹下左膳 百萬両の壺』でああいう演技に振ったのは、監督の意向もあるにせよ、役者としての素質がモノを言ったんだなあ、と理解。
杖ついて半身が動かない状態でヨロヨロと山道を行く忠治の姿なんかもう、剣劇以上に心に残る名場面でした。
『御用編』の後半ではほぼ寝たままの演技で、表情だけで人生語っちゃうしもう。
こういう、西部劇とは一線を画す作品が作れちゃうのも時代劇の懐のあるとこだね、って思ったなあ。

同じプログラムでもっと前の作品『長恨』もかかりました。
忠治旅日記が滅びの静なら、こっちは滅びの動。1巻まるまる大立ち回りオンリーの捕り物で終始するってのが凄まじくかっこよかったです。
これ、(消失した忠治本編もそうですが)本作と鏡合わせになって見事な作品だったなあという感想でした。
エスねこさん [映画館(邦画)] 7点(2015-06-15 12:32:30)
3.子分が強盗になっているのを知った忠次の苦衷。活劇としてよりも日本風悲劇としてのトーンが満ちている。悲壮さへの誘惑もある。大きな樽を入れた構図、暖簾を分けて立つ娘お粂、など印象深い。呼びかける声がだんだん大きくなるのは、そのまま字幕が大きくなることで表現される。フィルムの断片だけが発見された「信州血笑篇」の方は、どうも気分がつながらなくて困ったが、「御用篇」はかなりまとまった部分が残されたので大丈夫。戸板に乗せられたまま夜の川を渡るあたりの悲壮の極み。日本映画は敗者への共感を描くと特別味わいが深まるんだ。伏見直江(ポスターには「新入社」と書かれていた)が密告者を調べる蔵の中のシーン。これはサイレントならではの緊張ある場面で、名前を呼ぶ字幕と影のある顔とのリズムがだんだん切迫していく。で最後の捕り物。ここが残ったので、作品の活劇としての味わいがうかがえた。上下に動く蔵の戸を、開けよう・閉めようとしている争いを内側から眺めるカット。隙間から見える足だけの活劇というアイデアだが、アイデア倒れになっていなかった。追い詰められ密閉された場所での覚悟が画面をうずめる。おそらく三部作全編を通して観られれば、滅びへ向かう巨大な下り斜面が見えてくるのだろう。フィルムの欠損部分でリズムを崩されるのがすごく気になるってのが、オリジナルのリズム感の洗練を思わせる。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-30 10:59:21)(良:2票)
2.新国劇『国定忠治』を題材に用いたマキノ雅弘監督の『殺陣師段平』(1950)、
あるいはそのリメイク『人生とんぼ返り』(1955)のどちらでも同じ箇所で
子供たちの歌う童謡が印象的に歌われていたが、
その由縁がこの映画で納得できる。

忠治が身を偽っている酒屋裏手の、大きな酒樽の並ぶ空き地で子供たちが
輪になって童謡を歌いながら遊ぶ場面が二度ほど登場する。
サイレントゆえ、歌詞は字幕で重なるのみだが、
メロディが自然と浮かび上がってくるような哀感と叙情に溢れる場面だ。
「自分ではそのつもりがないのに、知らないうちに皆と反対方向へと回ってしまうから
輪に入れてもらえない」と仲間はずれにされている子を慰める忠治。

忠治自身の孤独・寂寥・人恋しさがこの場面に反映される。
マキノ監督は明らかに特別なこだわりを持って子供達の歌声を自作に取り入れた
はずである。
殺陣師・市川段平が最期に娘を通して沢田正十郎へ伝授する「真実の殺陣」の原点も、
この『御用篇』の大河内傳次郎の殺陣にあることがはっきりと確認出来るのも
非常に感慨深い。

その傍らで拳銃を構えるお品(伏見直江)の色香。正体を隠して番頭となった酒屋で
忠治を恋慕う娘・お粂(沢蘭子)の息を呑むようなクロースアップの艶やかさ。

止む無く別れ別れとなった倅・勘太郎を前に名乗り出ることが出来ずに
笠で顔を隠す忠治と、彼に無邪気に杖をねだる勘太郎の手が杖を通して触れ合う
一瞬のショットの情感。

包囲を狭める捕方を上目で睨む大河内傳次郎の眼力。

いずれも素晴らしい。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 10点(2008-12-16 21:46:35)
1.フィルムセンター所蔵作品。
全3部からなる作品のうち、部分部分をつなぎ合わせて編集されたズタボロ状態の内容。
鑑賞に堪える状態とは言い難かった。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 2点(2008-12-16 19:12:42)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.20点
000.00%
100.00%
2120.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7120.00%
8120.00%
9120.00%
10120.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS