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切腹

[セップク]
Seppuku/Harakiri[米]
1962年上映時間:132分
平均点:8.33 / 10(Review 162人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-09-16)
ドラマ時代劇モノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-01-06)【イニシャルK】さん
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監督小林正樹(1916年生まれ)
キャスト仲代達矢(男優)津雲半四郎
三国連太郎(男優)斎藤勘解由
石浜朗(男優)千々岩求女
岩下志麻(女優)津雲美保
丹波哲郎(男優)沢潟彦九郎
三島雅夫(男優)稲葉丹後
中谷一郎(男優)矢崎隼人
佐藤慶(男優)福島正勝
稲葉義男(男優)千々岩陣内
井川比佐志(男優)井伊家使番
武内亨(男優)井伊家使番
青木義朗(男優)川辺右馬介
松村達雄(男優)清兵衛
小林昭二(男優)井伊家使番
林孝一(男優)代診
五味勝雄(男優)槍大将
安住譲(男優)新免一郎
富田仲次郎(男優)人足組頭
田中謙三(男優)
中原伸(男優)
池田恒夫(男優)
西田智(男優)
小宮山鉄朗(男優)
成田舟一郎(男優)
片岡市女蔵(男優)
原作滝口康彦「異聞浪人記」
脚本橋本忍
音楽武満徹
撮影宮島義勇
製作細谷辰雄
岸本吟一(製作補)
配給松竹
美術戸田重昌
大角純一
編集相良久
録音西崎英雄
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
寛永七年。井伊家の屋敷に、旧福島藩の浪人・津雲半四郎(仲代達矢)が現れ、「切腹をしたいから玄関先を拝借したい」と申し出る。家老の斉藤勘解由(三國連太郎)は、そう言って銭金をたかっていく輩がいることを指摘、かつて同じことを願い出た千々石求女(石浜朗)への処置を言ってきかせるが、津雲は不敵に笑うばかり。やがて彼は井伊家家臣の前で、切腹に至るまでの境遇を語り始める……。小林正樹監督の異色時代劇。
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12
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17.これは凄い。 2時間10分身じろぎもせずに見入ってしまった。 ただならぬ緊張感を伴った始まりからして何かあるなと思っていたが、想像を絶する切腹のシーンには愕然とした。 心情的な善玉悪玉の色分けはあるものの、何ともしがたいグレーゾーンで激しく渡り合う展開に手に汗握った。 「武家の家老」と「食い詰め浪人」という上と下の位置関係をものともせぬ、津雲(仲代)の腹の座りようと眼力には終始圧倒された。 不敵な高笑いをする津雲の背後から、ゆらゆらと立ち上る怪気炎がいまにも見えそうな凄い演技だった。 少しずつ津雲の魂胆が明らかになる脚本も微にいり細にいり素晴らしく、含蓄のあるセリフが多く思わずメモを取ってしまった。 懐に手を入れ不敵な高笑いの根拠が示されるシーンでは、目の覚めるようなどんでん返しが用意されていて、娯楽映画としての痛快さも格別だ。 武家屋敷の奥行きと陰影のある構図の美しさも特筆に値するだろう。 脇を固める侍達の堂に入った立ち振る舞いを見ても、この作品の完成度の高さを見て取ることはできる。 井伊家の面々も築いてきた威信を笠に着て、面目と引き換えに失った痛手は大きいはずだ。 それでもなお上辺を取り繕って保身に走る家老(三國)の過労した眼差しは、これはこれで心底非難されるものでもないような気もする。 「一体誰が悪いのか・・」深い命題が余韻を残します。 「今日は他人の身でも明日は我が身。」というセリフが身に沁みる。 「誇り」と「見栄」、どちらを守るにしても後ずさりした者の負け。 穏やかにすごせる明日のために、誰もが肩の力を抜けずに戦っているのだ。
Berettaさん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-07 21:23:48)
16.いきなり「切腹させてくれ」と始まって意味不明。それがちょっとづつ明らかになっていく展開は見ごたえ十分!飯を食っていくためにプライドを捨てていく武士たちに見え隠れするのは武家社会、封建社会の脆弱さそのものなのかもしれません。
maemaeさん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-08 03:41:34)
15.これが映画です!
よしふみさん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-23 00:14:20)
14.竹光で死んでいった侍には、恐怖とか痛みとかよりも耐え難い屈辱の中で死んでいったのでしょう。その無念を晴らすが為に仲代達矢が一世一代の大勝負に出ます。殺伐とした遠い昔の日本で起こる悲劇にこんなにも多くの方が共感できるのは、もしかしたら今とあまり変わっていないからなのかも知れませんね。
一番星☆桃太郎さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-29 22:20:12)
13.《ネタバレ》 みなさまの評を読んでこれはと思い借りてみました。映画にかぎらず回想のなかから真実が立ち現れていくタイプの作品には名作が多いと思っていましたが、これは傑作中の傑作ではありませんか!脚本勝負で進行していた物語が、最後に渋い演出とはいえチャンバラになってしまったのがちょっと心残りですが、それをさっぴいてもあまりあるドラマ作りのうまさには昨日までこの作品のことを知らなかったのが信じられないほどの衝撃を感じました。この話にあっては善人たちのあまりの辛さに、普段ばかにしている勧善懲悪的なカタルシスを渇望してしまいました。しかし作り手がそうしなかったのは「作品のテーマを現在の我々のものとして肝に銘じておくべし」ということなのでしょう。このサイトのおかげでこんな名作に出会うことができました。文章が小学生になってすみません。それほどのショックでした。サイト管理者の方、それにこの作品を推しておられる全ての評者のみなさまに深く感謝する次第です。
皮マンさん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-30 20:10:30)(良:1票)
12.言う事なし。完全無欠。最高の映画です。
Kさん 10点(2005-03-14 15:59:02)
11.テレビの深夜枠でやっていて、ビデオの録画セットのために最初のところだけ見ていたら、テレビを消せなくなり、そのまま最後まで見てしまった。あまりにも強烈だった。ぎらぎらしまくっていて、「白黒映画」というよりは「白真っ黒映画」って感じです。仲代達也の存在感は抜群。声だけで井伊藩の家臣の足を止めるシーンは一生忘れないだろう。だが、子供をあやすシーンでの子煩悩ぶりは、ちとやりすぎという噂も…。音声だけで描かれる戦闘シーンも斬新だし、こんな映画が日本で作られていたというのが新鮮な驚きだった。おまけに武満徹の旋律がものすごく映画にあっている。デモ、『黒い雨』や『東京裁判』のときの武満音楽とかなりにてるような気もする。三国連太郎のちょんまげ姿がかなり似合ってなくてニヤリ。
wunderlichさん 10点(2004-06-07 09:16:43)
10.《ネタバレ》 「竹光」というものの存在を、7年前にこの映画を初めて観た時に初めて知った。
この映画における「竹光」の用いられ方は、あまりに哀しみと痛みを秘めており、暫く心に焼き付いて離れなかった。

いわゆる「勧善懲悪」の娯楽時代劇とはまさに対極に位置するこの作品は、武家社会の様式の厳しさと美しさ、そして根本的な無情さを鮮烈に描き出す。
その無情さは、ストーリーが深まるにつれ更に深化し、深い深い“愚かさ”として露になる。
そのほとんどが屋敷の庭先で展開されるストーリーは、極めて予測不可能。時代劇でありながら秀逸なサスペンスの雰囲気さえ感じずにはいられなかった。

何よりも、大胆かつ神妙な語り口で主人公を演じきる仲代達矢の振る舞い、眼光、発せられる声質まで総てが圧倒的だ。まさかこの当時30歳とはとてもじゃないが信じられない。彼に対峙する三國連太郎の独特の存在感も素晴らしかった。

初見時は、遷移する時代の“ひずみ”の中において起こった武家の非道な仕打ちに対して、主人公が自らの命を賭してその在り方を問う映画だと思えた。
もちろんそれも、この映画の中でメインで描かれている側面だとは思う。
しかし、数年ぶりに見返してみて、また違う側面も垣間見えた。

それは、この映画の物語の中で描かれるある種の無情さと滑稽さそれに伴う愚かさは、必ずしも非道な仕打ちをした武家に対してのみ描かれていることではないということだ。
むしろ"愚かさ”ということに関しては、主人公自身の悲しみの中にこそ描かれていたと思う。

誰よりも愛する家族に対して非道だったのは、“刀”を捨てきれなかった自分自身だったということに、主人公は気づき、己の愚かさに打ちひしがれたのち、「切腹」を覚悟し武家に赴いたのだろう。

仲代達矢演じる主人公が、三國連太郎演じる家老に放った激情ほとばしる一つ一つの言葉は、実のところ自分自身に向けたものだったように思えてならない。

移りゆく歴史の流れの中でひっそりと蠢いた一瞬の裏側を見事に切り取った大傑作だと思う。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 10点(2004-05-24 01:39:54)(良:3票)
9.凄まじい物語だが、その魅力を何百倍にも増大させた橋本忍の作劇術のうまさに唸らない人はいないだろう。しかも仲代達矢の鬼気迫る迫真の演技を見せられると、もう言葉を失くしてしまう。多分、何年経ってもその衝撃は不変。誰が何と言おうと傑作中の傑作です。
nizamさん [ビデオ(吹替)] 10点(2004-05-11 12:36:46)
8.普段は構図とかカメラとかムツカシイことには疎いのだが、この作品に限っては最初から構図の美しさが印象的だった。井伊家の壮大な門構え、奥行きのある屋敷内の部屋などが直線的な端正さでもって描かれる。モノクロゆえ一層シンプルで際立っている。これはすでに言及されてるが切腹の庭でも同じ印象がある。話の運びも見事で説得力があり終始緊迫感を持って展開する。仲代達矢はじめ演じる俳優がまた素晴らしい。丹波哲郎などはこんなに
素晴らしかったのかと見直した。みな腰が落ちていかにも侍らしい構えと面構え。時代劇にありがちな聞きづらいセリフを言う者もない。とにかく全てが素晴らしいとしか言いようがない見事な時代劇。主家を取り潰され浪人となった侍は今で言えば倒産した企業のサラリーマンといったところで、しかも転職もままなら
ないという困窮と悲哀は今にも通じるところがある。ここで家老のとった前後の処置は家名第一で、そのためには浪人はむろん家臣の命でさえ何ほどのものでもない。恐ろしいほどの見栄と残酷さが寒々しい余韻を重く残す。
キリコさん 10点(2004-04-24 22:02:59)(良:1票)
7.重いがおもしろいという傑作時代劇です。薄気味悪い鎧かぶとが表われる冒頭から、ただならぬ雰囲気を漂わせてくれた。しかも、喰うに困ったみすぼらしい浪人者が、切腹をしたいので庭先を借してくれという着想自体がおかし過ぎて引き込まれる。みなさんがおっしゃるとおり、橋本忍の先が読めそうで読めない筋書きが抜群におもしろく秀逸。(原作は滝口康彦) 監督小林正樹の力量のある演出はもちろんのこと、武満徹の不気味だが渋みのある音楽がこの作品を独特のものに仕上げている。《ネタバレ》この映画では仲代達矢(津雲半四郎)と三國連太郎(御家老)との会話のやりとりが見どころなんですが、個人的には、石浜朗演じる千々岩求女が哀れなてん末をたどる一連のシーンが強烈でしたね。うぐいすの鳴き声が聞こえる中、「ああ、夢のようだ」から一転して奈落の底へ。無念、残念、何という哀れ。介錯人の言う「ぐいっとひけい」「ぞんぶんにひきまわされい」などブラックユーモア調の台詞廻しに加え、津雲半四郎がニッと笑みを浮かべ「明日は我が身ということもある…」の皮肉たっぷりの世迷い言が何とも妙味。また、当時の武士社会の非情さと面目を絶対視する滑稽さ、そしてお家取り潰しとなった浪人の惨めさをもきっちりと浮き彫りにするあたりは、さすが小林正樹監督らしいと思います。
光りやまねこさん 10点(2004-03-22 14:59:08)(良:1票)
6.時代劇として、また日本映画の中で第一級の出来。最初から最後まで画面にある種の緊張感がただようなか、仲代達也の演技が出色。特に開始早々の茫洋とした表情が何を意味するのかが分かってきたとき、彼の演技力の深さに感動を覚えた。
駆けてゆく雲さん 10点(2003-12-27 21:19:18)
5.《ネタバレ》 外国で日本を連想させる言葉として、一時期“ハラキリ”と答える人が多かったのは、まさしくこの映画の影響から。当時、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した本作は、特にギリシャなどでは通じる所があったのか…その評判は高い。意図する不条理な現実と悲壮的な描写を以って表現する。同時に父子関係と家族の絆を巧みに描写する…、日本映画独特の“静”をもって“動”を表す手法がこれまた素晴らしい。また、千々岩求女(石浜朗)が竹光で切腹する描写はなんとも痛々しく、モノクロで有りながら鮮血に見えてしまうのも、映像表現の奥深さを感じます。映像だけでも充分に伝わるので、丁寧なセリフ回しは逆に不要にも思える程。今更ながらモノクロ表現に工夫が分かるのは、バックライトから人物に白フチ。背景と人物に白フチ効果を付けるとは…古い作品程身に染みる表現力。作品性は勿論の事、映画のレーゾンデートルをより高く評価したい。
_さん 10点(2003-11-30 17:29:54)(良:2票)
4.武士道の醜さを壮絶に描いている。それが現代社会にも通じてしまっている以上、悲しい気分を持って見てしまう。
その中で、自分の正しさを示そうとする仲代達矢にどうしても反抗できない気分になる。

ラストサムライなんてクソだと思う。これが本来の武士道の姿だと思う。
セクシーさん 10点(2003-10-31 03:44:14)
3.《ネタバレ》 社会派の印象が強い小林監督の初の時代劇です。時代劇という形をとっていますが、主題はいわゆる形式や権威などといった”うわべ”に固執するのではなく、家族への愛情といった普遍的な価値観を説くという、まさに社会派そのものです。主人公である津雲半四郎の回想を通して、ある若い浪人への観客の感情が徐々に変えられていき、最後には180度転換します。これほどまでに回想という手法が効果的に使用されている脚本には滅多にお目にかかれないと思われるほど、ストーリー展開は見事です。その綿密な脚本によってあまりにも主題が明確かつ強烈に印象付けられるため、時代劇の象徴というべき立ち回りのシーケンスがむしろ自分にはサービスカットに見えてしまうほどでした。竹刀での切腹シーンは非常にインパクトがあります。もちろん竹刀で腹を切るというシーケンスはこの作品において重要な意味を持っています。また、この直接的で残酷な表現によって、悲劇性が強調され、観客がよりいっそう主人公に感情移入していくという効果をあげているのも事実です。ただ、この作品は大好きで何度も繰り返し観ているのですが、最近、この竹刀での切腹シーンはここまで直接的に表現する必要があったのか?という印象も持つようになっています。
スロウボートさん 10点(2003-10-17 00:56:53)(良:2票)
2.《ネタバレ》 心に残る映画です。内容の重さもさることながら、画面の様式美といったものにも唸りました(皆さん「リアリズム」の面のみ言及されてますが…)。井伊家中庭のシーンは、整然とした人物配置が能舞台のようです。斬り合いの場面でも、井伊家の「井」の字をあしらった大屏風に家臣が「大」の字の形に倒れ込んで行くシーンがあります。例の「十字の構え」も、以上のようなシンメトリカルな形へのこだわり(笑)と関係するのかと思ってました。こうしたシンメトリカルな様式美は武士道のうわべを象徴し、それがラストの修羅場のような立ち回りで全面崩壊する、という演出かと思いました。それにしても三国のご家老の「ご政道の向きにあい馴れぬ新参の者ならいざしらず、その方のような分別盛りの者までが、なぜ分からぬ!」というセリフにシビれました(笑)
冬扇坊さん 10点(2003-08-06 10:02:53)(良:1票)
1.とにかく原作がいい。そしてなんとも豪華なキャスト。竹光で切腹させるシーンは圧巻。
たけぞうさん 10点(2002-08-06 11:12:08)
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【点数情報】

Review人数 162人
平均点数 8.33点
000.00%
100.00%
200.00%
331.85%
410.62%
531.85%
674.32%
72515.43%
83924.07%
94729.01%
103722.84%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.21点 Review19人
2 ストーリー評価 8.84点 Review26人
3 鑑賞後の後味 7.09点 Review21人
4 音楽評価 7.42点 Review19人
5 感泣評価 6.75点 Review16人
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