ユナイテッド93のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ユナイテッド93

[ユナイテッドキュウジュウサン]
United 93
2006年上映時間:111分
平均点:7.34 / 10(Review 160人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-08-12)
ドラマサスペンス歴史もの実話もの
新規登録(2006-04-24)【.】さん
タイトル情報更新(2023-06-18)【イニシャルK】さん
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監督ポール・グリーングラス
キャストデヴィッド・ラッシュ(男優)ドナルド・フリーマン・グリーン
マイケル・J・レイノルズ(男優)パトリック・ジョゼフ・ドリスコル
グレッグ・ヘンリー(男優)ロバート・マー
ハリド・アブダラ(男優)ズィアド・ジャッラーフ
レイ・チャールソン(男優)ジョゼフ・デルカ
オリヴィア・サールビー(女優)ニコール・キャロル・ミラー
コーリイ・ジョンソン(男優)ルイス
仲野裕(日本語吹き替え版【DVD】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【DVD】)
佐々木睦(日本語吹き替え版【DVD】)
筈見純(日本語吹き替え版【DVD】)
伊藤和晃(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
塩田朋子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小林さやか〔声優・1970年生〕(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
土井美加(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
津嘉山正種(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
斉藤貴美子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本ポール・グリーングラス
音楽ジョン・パウエル
編曲ジョン・アシュトン・トーマス
撮影バリー・アクロイド
製作ロイド・レヴィン
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ユニバーサル・ピクチャーズ
ワーキング・タイトル・フィルムズ
製作総指揮リザ・チェイシン
デブラ・ヘイワード
配給UIP
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
編集リチャード・ピアソン〔編集〕
クリストファー・ラウズ
字幕翻訳戸田奈津子
あらすじ
2001年9月11日9時28分、ニューアーク発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空93便に搭乗した乗員乗客44名は何者かによりハイジャックされた。そして34分後、機が墜落する・・・。テロリストに乗っ取られた旅客機4機のうち唯一、目的地に達しなかった1機を究極の再現映像で描く実録9.11テロ映画の先兵にして渾身の1作。手持ちカメラを使ったドキュメンタリー調の演出にあなたは度肝を抜かれること間違いなし!!
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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20.ニコラス・ケイジが出てこないと思って初めの10分間戸惑った。泣けると思って見に行った俺が間違いだ。とはいえ、単なるドキュメンタリー映画だった。
シネマパラダイスさん [映画館(字幕)] 4点(2006-08-28 18:13:33)
19.《ネタバレ》  生存者 0、 この数字を最後にテロップで見かけた瞬間、あらっ やられたと思いました “あらっ 実話に基づいての細かい再現ドキュメントではなかったの?” “あらっ 実は生存者が一人でもいらっしゃってこその その方の証言ドキュメントって事ではなかったの?!”という とっさに湧いて出てきた不信感。うわあ裏切られてしまった・・ つまりはほとんどが想像の世界での出来事なのであって つまりはエンターテイメントに仕上げられただけのただのパニック映画だったのか ・・という思い・・・  しかし今よくよく考えてみるとそうではなかったのだと思いたい。 例え想像の中で作られた作品であったとしても 亡くなった44名のあの乗客たちの心中を察する事は十分に出来たのだから、 そして恥ずかしながら私自身は正直、あの9・11事件の他の3機の陰に隠れてしまって まるでエアポケットに入ってしまっていたこの不時着便の事を今まであまり知らなかったですから、そしてそれと同時に気にも留めていなかったのですからこの作品見るまでは。 そんな意味では今回今さらながらに知らされてよかったと思えましたよ UN93便の事を。無念の思いで亡くなられてた方がいらっしゃった事を、44名の事を。 そして劇場で目にして来たのが実はもう2週間も前の事であったのですが、あのジ・エンドの瞬間が今でも昨日や今日見終えてきたばかりの事のように思い出されてしまっています。ずっと強烈に脳裏に焼きついてしまっています。あのジ・エンド法とテロップが。
3737さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-27 21:18:31)(良:1票)
18.《ネタバレ》 WTCに2機めがつっこむ瞬間をリアルタイムで見ていただけに胸がつまりました。冒頭の犯人、クルー、乗客が集まっていくシーンで「この全員が死んじゃうんだ」ってわかってるわけですから。真実は知りませんが、ストーリーに子供出さなかったのは正解。もし機内にいたとしたらこんな抑えたトーンは不可能ですね。ドキュメンタリー・ドラマとして、日常の延長にある狂気と阿鼻叫喚と勇気、そして職務を全うする姿を見事に描いた作品だと思います。ただ、反撃プランの相談開始以降、機内のシーンだけになったのは演出効果をねらってるんでしょうけど、それまで各管制、軍、機内をまんべんなくなぞってたのに惜しい気もします。多くの管制官が本人出演だったのとスポンサーなしにはビックリ(エンドロール参照)。高所&閉所恐怖症でジェットコースターまったくダメなんですが、不思議と気持ち悪くならなかった、たぶん映画世界に入り込んでたんでしょう。でも、もう一度観たい映画ではありませんね、重すぎて…
shintaxさん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-24 17:43:35)
17.《ネタバレ》 重要施設に墜落させないように後方についていた戦闘機が撃墜した、という話が浮上していると後で知り、鑑賞中の違和感を改めて思い出した。ハイジャックした直後、50分後に目的地に着くと犯人は言っているが、だとしたら、一面識も無い乗客同士が、現状を把握して、一致団結し、行動に移るまでに40分前後しかかからなかったことになる。犯人に脅されている間は、余計なことを考える余裕はないだろうし、事が起こるまで飲み物を飲んだり、居眠りをしたり、すっかりくつろいでいた乗客たちが、機敏に生死の覚悟などつけられるだろうか。現状を把握するまで半時間ぐらい、あっという間に経つのでは。安々と鵜呑みにはできない作品と思いつつ、非常事態に陥ったときは、現状を把握する冷静沈着な姿勢が何よりも大事なのだと痛感させられた。
tonyさん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-21 14:06:57)
16.《ネタバレ》 胸がつまりました。結末はわかっていても最後まで戦う乗客を見ていて、助かって欲しいと祈るように見つめていました。これだけ情報網が発達しているはずなのに、事件が発生しても、誰もどの旅客機がWTCに追突したのかすぐに判明できない。皮肉にもテレビ中継でその状況を映像としてみて、今どうなっているのかだんだんわかってくる。
爆弾が偽物だったにせよ、小さなナイフ一つで4人の犯人たちは操縦室を制覇できている。管制塔内では「ハイジャックなんて何年ぶり?最後はいつだった?」と事件前は、まさかビルに突っ込むとは誰も予想していない。
ついこの前にロンドンでテロを未然に防止でき20人くらい逮捕されたけど、確実に他人事ではなくなっている。またあの惨劇が、それ以上のものが発生するかもしれない。第三次世界大戦へと日本も犠牲を払う日が来るかもしれない。80歳、90歳など老衰で死ぬ事って幸せなんだなあと思うようになった。ガン、脳卒中、交通事故、日本の死亡原因に、テロや戦争の巻き添えも入ってくる日が近づくのでしょうか。この映画は、未来へのMessageとしても存在することに価値があるのでしょうね・・。
さくらさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-20 21:16:58)
15.《ネタバレ》 事実をドキュメンタリータッチで描いていながらもドキュメンタリーではなく、また、メッセージ的なものも一切感じられなかった、という点からすれば、今までに体感したことのない、全く新しい映画だと思いました。貿易センターに飛行機が突っ込むシーンや、最後の落下シーンでショックが大きかったのは、そのあたりによるところが大きいのかもしれません。とても痛烈でした。残念だったのは画面の揺れがあまりにすごくて、かなり気持ち悪くなってしまったことかな、、、ラスト30分くらいは本当にしんどかったです。(涙)
maemaeさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-20 11:06:36)
14.《ネタバレ》 史実に基づいている部分はあるにせよドキュメンタリーでは無い事を考えると何を訴えたいのかという点で物足りなさはどうしても感じます。しかし、逆に考えるとドキュメンタリーでは無いのにドキュメンタリー風な客観が新しく見え、観ている者それぞれに考えさせる密かな訴えとも取れます。前半はその運命を知っている自分は記憶が新しい分だけに乗客の悲しい結末が切ない気分でしたが、後半はこの悲劇が何故起こったのか?いったい誰が何が悪いのか?について考えさせられました。それこそがドキュメンタリー風映画の作成意図なのかもしれませんね。決して面白い作品ではありませんが、自分が思ってもいない所で別の考えの人がどう思っているのかという事がふと頭をよぎり、大変難しい事ではありますが自分以外の人の事を考えるという事の重要性を感じました。無論、暴力によって自分の意見主張をする事は大変愚かな行為であり、人が人を利用して自分の本意を遂げようとするのに気分が悪い思いです。
森のpoohさんさん [映画館(字幕)] 7点(2006-08-20 01:00:45)
13.正直、点数をつけることがおこがましいと感じるくらい重たいテーマを掲げた作品でした。WTCに飛行機が突っ込んだシーンをテレビでリアルに見ていただけに辛い映像が多かったです。最後は泣けました・・・。合掌。
ゆみっきぃ♪さん [映画館(字幕)] 7点(2006-08-19 23:26:48)
12.《ネタバレ》 正直、作られた感動や美談を求めるなら、期待しない方がいいと思います。この作品にはそのような要素は一切有りません。そこにあるのは、あの時アメリカの上空で何が起こっていたかだけです。そしてその異常な事態をどう回避するか模索し続ける、管制塔や軍等の描写が続くだけです。しかし大げさな脚色など無くても体が自然に震えます。ユナイテッド93の操縦席を乗客が奪還した時、落ちるのを知っているのに、操縦桿が上がるのを祈っている自分がいました。
みんてんさん [映画館(字幕)] 10点(2006-08-18 22:50:40)(良:2票)
11.私達はユナイテッド93と乗客乗員の辿った運命を知っているので、冒頭部分から泣いてしまいそうな緊張感で心拍数が上がりっぱなしでした。機内の様子は推測が多いと思われますが、各管制塔の場面が非常にリアルなので、あの映像が「本当に現場にいるような」臨場感を与えてくれます。俳優も有名どころを使っていないので「顔」で惑わされずに済むのでイイですね。犯行グループも乗客達も、未来に希望を託した点では同じなのだと思わせてくれる、こういう作品にありがちな偏った作りでは無いことに、なんと表現したらいいのか分からないけど「感謝」したいと思います(自分の語彙の貧弱さに参りますね…)。この後公開される「WTC」が偏っていないことを願いつつ9点献上。
椿庵さん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-18 00:37:11)
10.映画が始まってから終わるまで、すっと緊張しっぱなし。あっという間に見終わった感じです。
テロに対する憤りと切なさで涙が出てきました。
たもつさん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-16 09:31:37)
9.特定の人物に主観を当てることなく、ドキュメンタリー風に仕上げている点が緊迫感を感じさせるものでよかったと思う。ただ、他の皆さんが高い点数をつけているのに比べ、自分としてはそこまでインパクトの残る映画ではなった。ps.画面の揺れで観終ったときには軽く飛行機酔い状態・・・。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 6点(2006-08-15 17:02:29)
8.《ネタバレ》 言うまでもなく、あの「9.11」にユナイテッド93便で何が起こったかが描かれた作品であるが、正直序盤から心拍数が上がりっぱなしであった。観客は既にこの便の運命を知っているため、もはや取り戻せない時間を犯人・乗客・そして混乱する管制スタッフと追体験することになる。この映画に有名な俳優は当然必要ない。犯人グループの緊張感、ショックのあまり目の血走った乗客、涙ながらに大切な人に電話する乗客、シロウトのようにうろたえる客室乗務員、すべてが演技とは思わせない迫力で迫ってくる。犯人がいつ決行するのか、政府関係者は何もできなかったのか、そしてどのように最後を迎えるのか・・、観客の緊張は緩むことなく最後まで進んでいく。ここに搭乗する人物(犯人を除いて)は、私達と何も違わない。私たちにもいつ訪れるかもしれない危機を観客に突きつける作品である。「危機管理」という言葉を考えさせる作品である。決して面白い映画ではないが、多くの人が見ておくことをお薦めする。
田吾作さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-15 09:41:07)
7.《ネタバレ》 「9・11」ではなく,「9・11以前」を描こう,監督はそう思ったのではないか。よく考えれば,「9・11」という呼び方が定着したのは,あの事件がひと段落して全貌がある程度解明されてからであって,事件が発生したあの朝は,何が起こっているのか誰にもわからなかったはずだ。当初あった「悲劇を商業化するものだ」という,この映画に対する批判は,その後一転して絶賛の嵐に変わったそうだが,当然だろう。この映画は,悲劇たる「9・11」を描いたものではないからだ。「乗客を英雄視するプロバガンダだ」という向きもあるが,この映画を正面からみたのだったら,そんなことは塵とも感じないはずだ。当然だろう。この映画は,英雄譚たる「9・11」を描いたものではないからだ。「9・11以前を描く」というウルトラCで,「9・11」のうさん臭さから逃れ,異常な混乱と暴力に飲み込まれた大量の日常と人生,という普遍的なテーマを描くことに成功した。この監督の手腕は相当なものだと思う。
veryautumnさん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-14 02:27:40)
6.涙が自然と出た。
感動したとかそういうんじゃない。
必死に生きようとする人の姿を見た気がした。
そしてテロの恐ろしさ。
テロの現場で被害者が味わったであろう恐怖,絶望など
色々なものを自分で想像した。
想像を喚起する映像やストーリーだった。
実際に働いてた人を使ったりエピソードは殆ど真実らしい。
リアリティを追求し,そして圧倒的なスピード感でもって最後まで持っていった。

見るに値する映画だと思う。
少なくともテロがあったという事実をただの過去のことにしないためにも。
テロの犠牲になって死んだ人がいることを忘れてはいけない。

また,この映画の良いところはテロリストの方もしっかりと描いていたこと。
偏った視点からではなく公平な立場で描いていたのではないか。
それって簡単そうに見えて実は物凄い難しいことだと思う。
wataruBECさん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-14 02:03:56)
5.本作は、美談満載、お涙頂戴の感動モノではない。また、テロリストを「悪」と位置付けて、乗客が「英雄」として戦う映画でもない。
ただ、あのとき何があったのかを丁寧に徹底的に描き出したにすぎない。ここにはエンターテイメント性や複雑な人間ドラマなどもない。だから、「涙」や「面白さ」を期待してはいけないだろう。
自分は、この映画は「問いかけ」なのではないかと感じた。
このような状況下におかれたら、あなたはどう行動しますか?という問いかけ。
ユナイテッド93の乗客もたまたまあの飛行機に乗り合わせたにすぎない。自分もよく飛行機には乗るし、誰でも彼らと同じような状況に陥る可能性はあるだろう。
軍は機能しない、管制塔も混乱している、そのような時に自分ならばどういう行動ができるだろうか。自分ならば誰に最後の愛の言葉を掛けるだろうか。自分ならばどんな感謝の言葉を伝えるだろうかというようなことを考えずにいられない。
そして、この映画をみて、「映画」とは何かを考えずにもいられない。
「映画の持つ意味」、「映画の果たすべき役割」とは何であろうか。
嫌な記憶を思い出したくないとアメリカ人の中には本作の公開を拒否する運動もあったかもしれない。しかし、あったことをただ風化させるだけでは何の解決にもならない。イギリスでもまたもテロが起きようとしていたばかりである。
映画は、人々に事件から目をそらすのではなく、事件に対して直視させ、何かを感じとってもらい、何かを考えさせるチカラがあるのではないか。
映画によって、何があったのかを伝え、自分たちに何ができるのか、なぜこのようなことが起きるのか、どうすればこのようなことを防ぐことができるのかを人々に考えさせるきっかけになると信じている。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-13 02:52:23)
4.何の思想も感じられない無機的な再現ドキュメンタリー。しかし不謹慎を承知で書けば、とてつもなく面白く、且つ、とてつもなく良く出来た再現ドキュメンタリーです。この映画にはテーマなど不要。我々は2001年9月11日に何が起きたのかを充分すぎるほど知った上で鑑賞することになるので、作品の持つ緊張感はファースト・カットからダイレクトに伝わってくる筈です。「何かとんでもないことが起きようとしている不安」が、「未曾有の事件」に移行し、否応なしにあの時の「混沌」の中へと再び放り込まれる。私はラストのフェード・アウトまで食い入る様にスクリーンを見つめ続け、気がついたら111分が経過してました。本作を観るという行為は映画鑑賞と言うよりも、9.11の追体験に近いです。鑑賞中は何度か鳥肌が立ってしまいました。これを「今」作ったことの是非と「映画」としての良し悪しは置いといて、もの凄い力を持った作品であることは間違いありません、9点献上。
sayzinさん [試写会(字幕)] 9点(2006-08-07 00:27:59)
3.《ネタバレ》 面白かった!とか、手に汗握るとかいう単純な言葉でくくる事は到底出来ない重い映画では有ります。セミドキュメンタリータッチの切れ先鋭い演出、ノンスターの強みがこれほど存分に効果を発揮した映画は近年稀かと。あくまで仮定に基づいての「あの時間の」機内の状況ではあるけれど、短時間にこれだけの反撃が出来たとしても決しておかしくないと、観客に納得させてしまう力技的描き方に脱帽です。テロリストたちを極めて客観的に描いていたのも印象的。ラストカットも過剰にセンチメンタルに陥る事を極力避けていたように思えます。もちろん何度も見返したくなるような種類の映画ではないけれど、21世紀初頭どんな形であれ、この事件を目撃し立ち会った人間ならば、記憶の片隅には残さなければならない映画だと思いましたね。衝撃を受けたという点では本年度NO1!
放浪紳士チャーリーさん [試写会(字幕)] 8点(2006-07-28 11:23:38)
2.《ネタバレ》 記録映画ですね。ハンカチが涙でいっぱいになるのかと思ってましたが、9.11メジャー向け初作品としてはそういう作り方でなく、何が起きたかわからない中での人々の無力さを伝えたかったのでしょう。このような作品で良くありがちな何人かの人間の平和な日常から入っていく・・・パターンではなく、ただひたすら時間が過ぎていきます。時間は取り戻せないということが伝わってきて中盤は感慨深いところもありますが、筋書きの無い本当の人間ドラマですね。映画としての評価は私の主管では6.5点なのですが、記録映画として+1点に四捨五入です。
お好み焼きは広島風さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-09 12:29:03)
1.R指定(日本での18禁)の映画は避けるのですが、事実に基づいている作品なので見ました。冒頭、アラブ人の過激派が凶行に赴く前にメッカに向かって土下座しているシーンはご真影を祀った祭壇か何かに同じようなことをして出て行った第二次世界大戦中の神風特攻隊を彷彿とさせます。その後、どの空港でも見られるような出立の際の乗客と乗員の慌ただしい様子や航空管制官たちの様子が長々と描写されるうちに誰でも知っている結末になっていくのですが、結論から言うと、日本では18禁にする必要はないものの、アメリカやフランスのようにアラブ人が数万人単位の少数派として住んでいる国ではR指定のほうがいいと思います。犯人役の俳優が全員いかにも「アラブ人」といった風貌で、社会経験の乏しい人はこの映画を作品を見たらアラブ人恐怖症になるかもしれません。アメリカでR指定解除を要請している製作者と犠牲者の遺族にはもちろんアラブ人差別の意図はないと思いますが、あの同時多発テロの後しばらくの間、多くのアラブ系の人が短絡志向人間から嫌がらせを受け、ニューヨーク近辺ではまともな人でも自分が乗ったバスの運転手がアラブ系だったら長いトンネルや橋を通る時に緊張したことは事実なのです。空の安全を守る人々のひたむきな姿や「おとなしく座っていろ!」とわめく犯人の眼をかすめて座席の隙間から情報を伝言したり、武器になりそうなものを有志に手渡しした乗客たちの沈着冷静な姿勢によって地上での新たな惨劇が避けられたことなど、学ぶべきことが多い作品なので、当時アメリカ連邦政府の運輸省長官だった日系人のノーマン・ミネタ氏が言った「人種や宗教によって人を絶対に差別してはならない。」という言葉を肝に銘じながら多くの人に鑑賞してほしいと思います。管制の責任者の後ろで終始ボサットつっ立っていた中国人らしい管制官が気に入らなかったのでー1点とします。
かわまりさん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 11:56:35)
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【点数情報】

Review人数 160人
平均点数 7.34点
010.62%
110.62%
221.25%
353.12%
431.88%
595.62%
6148.75%
73823.75%
84427.50%
93521.88%
1085.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.83点 Review12人
2 ストーリー評価 7.58点 Review17人
3 鑑賞後の後味 6.11点 Review17人
4 音楽評価 6.57点 Review14人
5 感泣評価 6.93点 Review16人
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【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
監督賞ポール・グリーングラス候補(ノミネート) 
編集賞クリストファー・ラウズ候補(ノミネート) 
編集賞リチャード・ピアソン〔編集〕候補(ノミネート) 

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