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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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1.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 
オリジナルのシナリオをほぼそのまま使って、プロダクトデザインは40年代パルプSFから21世紀SFへのイリュージョンを図ったのね。 おかげで話を追うのに汲々としてこぢんまりしちゃったんだけど、良しとし (詳細はブログにて)
[インターネット(字幕)] 7点(2013-07-18 01:03:23)
2.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 
7点か8点か微妙なあたりだけど、とりあえず7点としました。 ただし評価が低いわけじゃない。本作はオイラの専門分野にド真ん中で突っ込んで来たので、しっかり語らせてもらいますかに。  (詳細はブログにて)
[インターネット(字幕)] 7点(2008-03-15 05:17:32)
3.  トゥモロー・ワールド
映像は凄い。凄い映像にちゃんと意味を持たせてるのも凄い。だが、鼻息で飛んでしまうほどに世界が薄い。オイラは映画の観客である以前にSF者なんであって、そこから評価しなければ自分というモノが崩れてしまうのだ。 残念ながらP.D.ジェイムズはミステリ畑の作家なので原作はノーチェック。とはいえ、翻訳が出た時は意図的にスルーしているので、今回観た時も「しまった」という気はしなかった。この話なら『タイムスケープ』を原作にしたって似たような作品を作れるだろう。いやそもそも『緑色遺伝子』や『子供の消えた惑星』という、そのものズバリのブリティッシュSFがあるじゃんかよ…。 結局、現在の世界を舞台にするとヤバ過ぎるのでSFという枠組みを使ったんだろうけど、設定の割には思いのほか世界観が狭い。英国SFの味といえば確かにそうだが、設定から醸し出されなければならない、この世界ならではの「絶望」がどこにもないのだ…スタッフが頭の中で常に「現代世界」を意識していたための、悪く言えば「二枚舌」「手抜き」という事なんだと思う。他のSFのように曖昧に逃げを打てばいい部分でも、堂々と思索不足をぶちまけてくる。まあ仕方ない、これが映画業界の驕りという奴だろう。彼らは大資本を動かす勝ち組みだ。 この(未来への希望がない)世界で、どうして大量の労働者が必要な鉄鋼・銃器・弾薬・ガソリンが豊富に供給される? 科学と人道と民主主義は見直しを食らってないか? もっと大っぴらに植民地制度が復活してないか? …要するに、社会がこれまでやってきた事の、全体的な見直しがかかっているはずなのだ(『緑色遺伝子』を映画化していたら、もっとこういうポリティカルな面も入った複眼的な視野になったと思うんだけどネ)。 「子供を産むのは大変かもしれないが、世界を産むのは簡単だ」とか思ってたんじゃないかね、このスタッフたちは。『ブレードランナー』と同様に、この作品は認めません。  ●追記: 半日かけて頭の中で整理した。今は本作の評価を、もっと短く言える。 オイラが推すSFは、たとえ平和主義の強い理想に裏打ちされたモノであっても、優れた表現を駆使していても、間違いなく、こんな「画面がただひとつの思想に覆い尽くされたプロパガンダ作品」じゃない。 スタート地点が同じ『CODE 46』の方が、47倍くらい素晴らしい。
[映画館(字幕)] 0点(2007-02-04 00:20:57)(良:1票)
4.  トムとジェリー ワイルド・スピード<OV>
Wikipedia の受け売りですが、『チキチキマシン猛レース』はアメリカではそれほどヒットせず、忘れられた作品なんだそうです。ハンナ&バーバラ作品では意外にも『スクービー・ドゥ』が一番人気なんだとか。いやそもそもアメリカで「レーシング・アニメ」と言えば『マッハGoGoGo』だそうですから…広川太一郎と野沢那智は世界のアニメ文化を捻じ曲げてしまったのかも(笑)。 で、原作者ジョゼフ・バーバラが関与する最後の作品となった本作なんですが、『トムとジェリー』の衣を借りて、『チキチキマシン猛レース』を語り直したという異色作。しかもノスタルジックな語り直しではなく、猛烈にスパイスを効かせて辛さ×20倍です。 作品が違うからキャラも流用してないとはいえ、ミルクちゃんはオバチャンになってるし、キザトトくんは嫌味なマッチョ男。ヒュードロ・クーペもファンタジーブームの煽りを受けてトレカ販売業を営んでおります。 そして重要な点は、本作はレーサーが一人づつ脱落する形式だということ。全員揃ってラストスパート…なんてお約束のノンキな展開ではありません。一人づつ事故って死んで行きます(まあカトゥーンだから悲惨な死に方じゃないですが)。  以下は、本作を楽しむために必要と思われるウンチク。 ハンナとバーバラは1940年代にMGMで『トムとジェリー』をヒットさせたアニメーター…ってだけじゃなしに、『トムとジェリー』の量産体制が整った段階でMGMを出奔、画のタッチを全く変えて『宇宙怪人ゴースト』やら『スカイキッドブラック魔王』やら『スーパースリー』やら、TVを土台に無敵の快進撃を開始します。やがて原点である『トムとジェリー』の権利も買い取って、TVシリーズ化する…と。 自分たちの作りたいものを作れていたMGM映画時代から、視聴率によって左右されるTVアニメへ。そして、うっかり人気が出ちゃった事による、終わりなき地獄…まさに本作のトムたちが進む道ですナ。 この作品が、最初からセルビデオ用アニメとして製作された事、当事者の最後の作品である事を考え合わせると、視聴者を楽しませる事だけに徹してきた職人アニメーターのハリウッドTV業界への本音が(辛~いスパイスと共に)大きく浮かび上がって来る作品。 オイラが知る限り、明確なメッセージを持ったハンナ&バーバラ唯一のスラップスティック・アニメです。
[インターネット(字幕)] 8点(2007-01-12 22:01:35)
5.  ドッジボール
激しく困った。こんな映画でレビューに困るとは思わなかった(笑)。4±4点って事で。もしかしたら8点かもしれないし、0点かもしれない。深い意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。オーディオコメンタリーでさえも本音を出さないので、製作意図を図りかねる(しかも2バージョンもありやがる! …隠しバージョンは疲れて聞いてない…)。こんなに煙に巻かれた映画は初めて。ある非常に限られた意味で、本作はミヒャエル・ハネケ作品を超えたのかも知れん…いやいやそんなバカな(笑)…あああああ~頭痛が~!  ●2007/6/3 追記: あれからもう十数回観返した。なので、そろそろここで断定する事にします。本作は10点! この、ギャグのバランス感覚と密度、夫婦の配役、キャラクターの巧さ…完璧です。 オイラが一番好きな、笑うに笑えないコメディーのド真中。
[DVD(吹替)] 10点(2006-08-21 08:15:19)
6.  ドラムライン 《ネタバレ》 
監督監督~! 会場がポップスでノリノリに流れてるタイミングでどこのダレが『熊蜂の飛行』ぶつけますかぁ? しかも、ペットのソロならまだしもバンドで…どう考えても主人公が正しいよ。色々な場面で音楽の本質(ある時は快楽、命の暗喩、そしてショー)がわかりやすく出ていたと思う。主人公が音に命を吹き込むと、途端にトラブル発生。なぜならドラムはブラスバンドのハートビートを司るパーツでしかないからだ。楽典憶えて曲を作る方が、彼の「音楽」にとって幸せだったのは言うまでもない。「トイレの文字が読めない奴でもちゃんと使ってる」と言う敵の監督、彼の方が音楽の根幹をしっかり捕まえてると思うし、ブラスでヒップホップという豪快な技が生み出せたんじゃないかな(正直、あの曲が一番の感動でした)。というわけで、主人公だけじゃなしに監督の音楽的成長のドラマでもあるのですな。日本の大太鼓(in 夏祭り)でも似たような話が作れそうだけど、誰かやんねーかなー『ドラムライン』東北ケンカねぶた版…きっと燃えるですよ…。●追記:黒人モノとしては震えが走るほどよかったっす。あと、演出がちょっとリドリー・スコットを意識しすぎかナ?
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-08 06:27:36)
7.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
中世カトリック教会の教義問答で、人間ひとりにつき7万人の天使がいると計算されたんだとか。終わりの方のクリストフのイメージは古代神風の演出だが、シナリオやコンセプトにはカトリックの絶対神を意識していそうだ。その世界設定の上で展開するソープオペラ。ぶっ飛んだストーリーラインだが、監督ピーター・ウィアーはそれでも不満と言いたげに、ドラマを見る視聴者の姿まで映し出す(極めつけは《堕天使》シルヴィアをちゃっかり映してる点)。おかげで(スッキリとしたシナリオの割には)多種多様なモチーフの交錯する混乱したストーリーラインが生まれ、他の映画では絶対マネできない奇作になった。俳優陣もエド・ハリス、ジム・キャリーをはじめ、《カメラマン天使》ジアマッティや《友人天使》エメリッヒ等々、各人それぞれの役割をわかって演じているのが素晴らしい。…だが最大の問題は、生み出されたストーリーラインが真ん中で断ち切られてしまうコト。太陽を出したり嵐を起こしたりと、あくまで世界設定が持っているポテンシャルを引き出したかったんだろうし、巨大な絶対者の存在を感じさせるのはウィアー監督の好みの展開でもあるワケだけど、物語は既に「神 VS 人」の図式に持ち込んで納まるレベルを超えてしまっていたと思う。オイラが監督なら、スタジオを出た後のトゥルーマンが妻や友人(の俳優たち)、視聴者やスタッフとの「再会」を果たして次のレベルのソープオペラになだれ込んで行く所までを描いたと思うなあ。神話であり英雄譚でありホームコメディであり成長物語でありマスメディアへの警鐘であり不条理ギャグでありSFである本作、何でもありありなのに、納得できるオチだけがない。惜しすぎる逸品。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-27 07:49:48)
8.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 
ジェームズ・ホエール監督が映画史に与えた影響は、拭いがたいものがある。え、カール・ドライアーが居るじゃないかって? グリフィスがいる? バカゆーんじゃねー! 彼らは所詮、映像作家。職人監督ホエールは技術やスケールじゃ足元にも及ばないかもしれない。がしかし「低予算で面白いもの(要はホラー)を撮ってガッポリ儲ける」というビジネスモデルを生み出したのはホエールの功績(いや功罪?)だ。そのビジネスモデルのフラッグシップだった『フランケンシュタイン』は、ショボい予算の影響で強引にストーリーを捻じ曲げた結果、無茶なハッピーエンドと相成った。これは当然、原作ファンの不評を買った。心機一転、ホエールは2作目の『黒い家』で低予算ゴシックロマンスを監督。オリジナルの尊重と映像的面白さは両立できるという事を証明。そして第3作の本作『透明人間』で、いよいよ映画原作の金字塔H.G.ウェルズ作品の忠実な映像化に手を付ける。本作は是非とも原作と見比べながら鑑賞していただきたい。確かに100%原作通りなんてウソをつくつもりはないが、冒頭20分、透明人間が登場するまでの忠実な、行間のユーモアまで汲み取ったような的確な描写は、「ホエールが映画界の先達にやれなかった事を成し遂げた」と実感するに十分なインパクトがある。彼は小説や演劇世界の遺産を受け継いで、《映画》という新興メディアに移植する事に成功したワケだ。映画はもう、壮大な見世物や動く絵画というだけの存在ではなくなった。もちろんこの時期の映画における決定的なイベントは、同年に発表される『キング・コング』の成功だ。だが『透明人間』にも目を向けるべきだと思う。『透明人間』(と『黒い家』)は映画と原作の関係のターニング・ポイントだ。そしてこれが、1作目から削除された原作の名シーンばかりで構成される奇怪なフランケン補完計画『フランケンシュタインの花嫁』へと繋がっていく橋となるのだ…などと、久々にマジメに書いてみました(笑)。●あと蛇足ですが、やっぱ透明人間役レインズの声の演技は素晴らしいっす。大魔神の「目の演技」に匹敵!
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 15:49:02)
9.  トータル・リコール(1990) 《ネタバレ》 
『ブレード・ランナー』フリークがよく「ビデオで百回は見た」と豪語するけど、オイラ的にはこの映画がソレ。百回は見てるはずだ。出張に行く時もDVD持参で、ノートPCで見る。あーそーだよ、ブレランなんかよりコッチの方が4096万倍くらい好きだよ! 悪趣味とか言われるけどさ! SFマニアなら40分目に出てくるリクターとコーヘーゲン総督の時差なし会話で「あれ?」と思うだろう。火星と地球の通信は、大接近の時だって5分以上はかかる。明らかに天文学上の設定ミスなんだけど、「もしや全部夢なんじゃ…」という予感が、コレに気付いた瞬間から確信に変る(ヘボSFならコレぐらいのミスは平然とやってるから、この時点じゃ執行猶予つきだが)。この手の、SFファンとのさりげない駆け引きが満載されている作品なのだ。まーね、ラストで風速四十米が襲うあたりじゃ「もーどーにでもしてくれ~っ!」って感じで、毎度ボコボコに殴られっ放しだけどさー。だけどバーホーベンつうオッサンは物理学博士号も持ってる侮れないジジイだから、いたる所に張り巡らされた罠をコレクターのように拾い集める楽しさに満ち満ちて、見終わった時には至福の快感が訪れるのだ…あくまで、マニアにはね。そして、そういう他愛もない空想にマジメにのめり込む事の怖さを警告してくれる作品でもある。もちろんそんな警告聞きゃしませんぜ。映画館で見た日から、この映画にずっとついてくって決めたんだよ。オイラはいつまでも、《夢》と《現実》という不確定性を観測する観客でいますとも。ええ。
[映画館(字幕)] 10点(2004-12-04 01:12:47)(良:1票)
10.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
とうとう古代ギリシャ戦士まで剣の刃を返すようになったか…と映画館でアゴ外したのでした。アップの剣技が日本流の殺陣なら、陣形の方は古代中国な感じ(いや直線的に押すだけだから、陣形もへったくれもないんだが)。記憶の彼方だけど、敵を激昂させて深入りさせ、弓を射掛けるって戦術も孫子がやってた気がする。まあヘクトルは話の流れでどんどん憎しみを買ってったわけだから、戦術じゃないんだけどね。トータル的に、恐ろしくギリシャ色に欠けた戦闘だったと思うっす。他にも「あんな大軍を養う兵糧積んでねーだろ」とか「王者アガメムノンって自ら背水の陣を引くほど間抜けじゃねーだろ」とか、確かにツッコミどころは多い。けど、難攻不落と言われたトロイの地勢には目で見てわかる説得力があって、その点で凄い迫力があった。目線より上の位置から弓隊に射掛けられたら、メチャメチャ怖いよ! 地の利を活かした火の玉攻めも怖いよ! 海まで追い落とされなくて九死に一生だよ! …等々。人物については多くの方々が書いてらっしゃいますから、特に付け加える事もありません。まー壮絶なパリスの腑抜け振りには拍手ものでしたが! あそこまで徹底されると爽快。あと最後に、トロイの木馬を映すのにロングばっかり使用してるのが残念。ちっとも巨大にみえないんですよね。馬からギリシャ兵が出てくるとこなんかも、カメラがほとんど動かない。舞台のセットみたいでチョイ興ざめでした。やっぱし煽り多用が常道じゃないんでしょうか。みんな第1には、あのシーンを見たくて金払ったんだぞ~! ●追記:レビュー見てるとラストのナレーションに文句が多いようだけど、オデッセウスに語らせるのは妥当だし、伝説の勇者がみんな死に絶えた後に、生き長らえた凡人(失礼)が話を引き取るのは歴史大作の王道でっせ。●追記2:いま外国の壁紙サイトでダイアン・クルーガーの壁紙集を見つけました。いやあ、ヘレンの素の顔があんなにアゴの張ったシガニー・ウィーバー顔だったとは…確かに劇中ではひたすらアゴ引いたポーズだったけどさ…女優さん、化けるもんだよなあ…パリス、実は気の強そうな顔立ちの女性が好きだったのな…さもありなん。
[映画館(字幕)] 4点(2004-09-20 00:49:58)(良:1票)
11.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
監督ヒッチ×原作デュモーリアの3作目。原作を読むまでは7点くらいだった。今はこんな感じ。そもそも規模的に無理と判ってただろうに、デュモーリアのこの作品を使ったのは「レベッカの夢よもう一度」って思ったんだろう。けど、「軍艦と見間違うほどのカモメの群れ」を「ジャングルジムいっぱいのカラス」にスケールダウンさせたのは罪深いよ(まーそこまで予算もないだろうけど)。てか押し寄せるカモメのシーン、CGでいいから原作通りのシチュで猛烈に見たい…『サイコ』なんかリメイクしないでコッチをやってよー! 今の技術とリメイクブームならやれるッ! 監督はエメリッヒ希望。
4点(2004-08-15 22:35:46)
12.  都会の牙(1950)
うほっ! これが登録されてたのでちょっと嬉しくなりました。ハリウッド50年代、スタジオ撮りの小品ですが、もう何というか観客をグイグイグイグイ引っ張り続ける快作です。主人公があと1日しか生きられないってのが凄い。こういうネタ、普通ならファンタジーか感動ドラマにしちゃうはずですけど、この主人公は違う。「オレに毒を盛った奴ぁ一体誰だ!」と執念の素人探偵(本業・会計士)が開始されるわけです(すぐに警察に行けばいいのに…)。主人公の目が、だんだん鬼気迫る色合いを帯びていくあたりが凄まじいです。あ。いまスタッフを見たらなんと監督は…おーっと! ご存知映画の教科書『裁かるゝジャンヌ』を撮影したルドルフ・マテだ! 監督をやったら、こ、こんなピリリと辛い娯楽サスペンスを撮っちゃうだなんて…ありがたやありがたや(←なんか違う)。
8点(2004-07-12 08:10:51)(良:1票)
13.  透明人間(1992)
この敵役は、サム・ニールのキャリア上最大のハマリ役だと思います。彼は微笑を浮かべて立っているだけで絵になる事ができる役者(それしかできないって言うなっ)。こりゃ男惚れだ。とんでもなくカッコいい。『ピアノレッスン』が何だ、『ジュラシック・パーク』が何だ。ついでに言えば同じカーペンター監督で主役を張った『マウス・オブ・マッドネス』よりも数倍いいぞ。彼は基本的に知的&ワイルドな悪役が似合うのだ。…と、ニールへのエールばかりになってしまったが、顔の出ないチェビー・チェイスに笑えるわけもなく、盛り上げ方もいつものカーペンターなので、点数を高くできないのが残念。ああ、クリストファー・ランバートとサム・ニールの闘う映画ってどっかで企画しねーかなー(でもクランクインしたら、両方とも立ち尽くして微笑を浮かべてるだけだったりして…)。
4点(2004-05-14 03:37:43)
14.  ドラグネット・正義一直線
かなり笑った。昔のアメリカ刑事TVドラマ(オイラの時代で言うとSWATやアイアンサイドあたり)に溺れた経験がないとダメかもしれない。あと、この映画の企画自体が『マイアミ・バイス』へのあてつけでもあったので、ストーリーの賞味期限は短そう。イワシなみに腐りやすい映画だと思うな。
7点(2004-05-06 04:22:15)
15.  トロン
『ブラックホール』と共に、ディズニーのどん底期を飾る金瞞駄作。映画的な側面は語らずに、ここではその世界観について書いておきたい。この映画の舞台となるバーチャル空間は、スパコンの中なのだ。IBMの大型コンピュータの世界だ。だから神のごとき独裁者を設定できた…ネットワーク世界なら違う展開をしたはずだ。製作当時はまだパソコン黎明期で、今のようなPC全盛期を思い浮かべられなかったのは常に嗅覚鋭くあるべき映画人としては失格だろう。ここに創業者が死んで以降のディズニーの体質&持病と言うべき「驕り」が見て取れる。その証拠に、この映画の数年後にはPC時代が到来、ナローバンドのBBSながら個人のPCネットワーク時代が到来し、『トロン』は急速に生彩を失って古びていくのだ。それ以後も、ディズニーの体質はいまだ変わってはいない。製作サイドに職人的な誠実さはあるものの、「子供が求める物はいつも同じ」という慢心、徹底したリサーチ不足、あげくに金にあかしたネタの横取り…。画面を構成する要素が少なくストーリーのシンプルな本作では、そのディズニー病が、版画のようにクッキリと刻印されて観客の目に焼きつく。「つまらない」と…。
2点(2004-03-07 22:24:21)
16.  突撃(1957)
キューブリックの中では一番好きかな? でもまあこの映画では雇われ監督だったからなあ…『非常の罠』の方がいいかな…。それはともかく、アクションシーンが前半だけなのに、見る者を引っ張りつづける後半の政治的圧迫感はサスガ。最後の泣かせは不要だけど、まあこれはカーク・ダグラスの企画した映画だし…ドライに終わらせるわけにも行かなかった事情が仄見えたり。「職人監督としてのキューブリックの最高峰」ってとこですか。
9点(2002-09-02 00:29:19)(良:1票)
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