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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2259
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
単純かつ下世話な言い方をすると、「淫夢とセックスならどちらが良いですか?」という話。主人公が出した答えは「やっぱりセックスがいい!」というもの。自分も賛成です。ただ超イケメンのトム・クルーズに言われてもなぁと思う。素寒貧になったって、どうせモテモテでしょ、とちょっとやっかみ。怪我後の顔で復活を望んだのなら大拍手だったのに。冗談はさておき本題へ。本作の欠点は主人公の最後の決断に、感動が不足していることだと思います。まず問題なのが主人公の設定。トムは生まれながらの大金持ち。いわゆる“勝ち組”です。世間の厳しさを知らないから、簡単に現実を生きるなんて選択できるんじゃないの?と思えてしまう。さらに胡散臭いのが冷凍保存会社。何故トムは夢で混乱してしまったのか。会社の説明では、トムの潜在意識が作用したとのこと。確かにもっともらしい。でも本当でしょうか?冷凍保存の維持管理には大変な費用がかかるはず。トムに莫大な資産がある間ならともかく、資産が底を尽いたお坊ちゃんを繋ぎとめておく理由はありません。冷凍保存会社は、巧妙な手段で彼に目覚めを促したのではないかと推測します。何のことはない、彼は“自ら起きた”のではなく、“起こされた”だけ。だとすると、ますます決断の価値が薄れてしまいます。ビルの屋上から飛び降りるトム。フラッシュバックされる過去の記憶。このシーンは好き。胸が熱くなります。もっと大きな感動に繋がれば傑作になったのではないかと。それだけに惜しいと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-10 18:03:18)(笑:1票) (良:2票)
22.  ハード キャンディ(2005) 《ネタバレ》 
2人のキャラクターが明確にならない序盤、男は被害者で女は加害者です。感情移入しやすいのは、当然男のほう。自分は男性なので尚更です。彼に自分自身を投影させて物語に臨みました。これが運の尽き。彼の身になってしまうと、もう大変です。悪夢としか言いようが無い。最初は猛烈な怒りに支配されます。とにかくムカツク。あの小娘、ただじゃ置かないと歯軋りします。次ぎに襲われるのが不安と恐怖。そして惨めさ。自尊心がズタズタにされます。最後に待っていたのは絶望。負の感情の大盤振る舞い。去勢手術の件なんかシャレになりません。本気で震えます。縮み上がります。得体の知れない汗がにじむ。出会い系サイト以外にも、各種ぼったくりや美人局等、男の下心に付け込む奸計は数多ある。でも自分は大丈夫。女遊びはしない(出来ない)し、怪しい場所には近づかない(近づけない)から。そもそも女がらみの危険なチャンス?に巡り合わないのです。(あ、なんか泣けてきた。笑)そんな自分でさえ、本作のシチュエーションに怯えます。自分にも下心はあるから。どんな聖人君子でも、男なら同じような状況に追い込まれる可能性はある。だから他人事ではいられません。ラストに明かされる男の本性。そして少女の目的。彼女は正義の味方気取りの異常者ではなく、正当な復讐者でした。男も復讐されて当然の人間だった。客観的にみれば少女のほうに理があります。でもこの期に及んで、男への感情移入を解くことなど出来ません。彼と同様に、やるせない感情にまみれて死にます。(以下、極めて個人的な事情)実は、あの娘の顔は自分が一番嫌いな上司(50代・女性)の顔にソックリ。少女とその上司の顔がダブって仕方ありませんでした。あの神経を逆撫でするイヤミな言い回しや、冷酷なところまで似ています。幸いにも今年の異動で、その上司と顔を合わせる機会は減ったものの、かつての記憶が蘇ってきてムカツキ度200%増し。とても冷静ではいられませんでした。その分のめり込んで楽しめたとも言えますが、心に負った傷はでかい。後味は最悪です。ホラー映画として7点。
[DVD(字幕)] 7点(2007-10-04 18:45:19)
23.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
最終的に選んだ人生は、主人公が思い描く最高のものではなかったはずです。愛する人と結ばれない人生。その選択には切なさを感じます。でもどうなんでしょう。主人公は、自分の人生だけでなく他人の人生もいじっています。もともと意図した行為ではなかったとはいえ、その責任はやはり重い。やり直しが出来ないからこそ、それぞれの人がそれぞれの選択を正しいと信じて、割り切って生きていくしかない。やっぱり“もし”という願いは叶わないからいいのだと改めて思いました。とはいえ、“後悔”という名の脳内タイムトラベルは、意味がないと思いつつも時々やってしまいます。それだけ自分はまだ若いということでしょうか(笑)。エンターテイメント作品としての完成度は高いと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-19 19:03:39)
24.  パピヨン(1973)
長い。とにかく長い。深夜TVでたまたまやっていたので、面白くなかったら途中で寝ようと思いつつ観たのですが…最後まで観てしまいました。だから面白いか面白くないかと問われれば答えは「面白い」。でも重いです。鑑賞後、自分の感情が「喜怒哀楽」のどの位置にあるのかわからなくなります。生半可な気分で観始めると痛い目にあうので、心身ともに充実し、時間的にも余裕のあるときに観るべき作品だと思います。
[地上波(吹替)] 7点(2006-04-16 03:05:12)
25.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
ミラ・ジョヴォヴィッチを主役に据えシリーズ合計6作を数えた人気映画『バイオハザード』が完結してから5年。キャストを一新してリブートしたのが本作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』です。前シリーズは、ミラ・ジョヴォという稀有なスターの魅力を拠り所としたサバイバルアクション映画でありました。原作ゲームから設定と看板を借用してはいますが、基本的にゲームとは別物だったと考えます。これに対し本作は、原作ゲームを忠実に映像化しようという意思を強く感じました。館内のファースト感染者の振り返り描写然り、ロケットランチャー然り。回復アイテムでハーブが出できたら完璧でしたが、そこまでやると逆に醒めた気がするので、監督に良識があって良かったです笑。もちろんストーリーはゲームと異なるでしょうが(注:何せ初代ゲームをプレイしたのが四半世紀も前の話。細かい点は覚えていません)、世界観は高いレベルで再現されていたと思います。何より「アクションである前にホラーたれ」とでも言いたい空気感に好感が持てました。ただし、鑑賞後の満足度はさほど高くありません。シリーズの前フリが終わっただけという感じ。この感覚はまるで『ウォーキング・デッド』ファーストシーズンを観た時と同じであり、続編ありきの物語である点がインパクトを弱くしている気がします。生き残り人数が破格に多いのも、続編を見据えての事でしょうから。シリーズ化に異を唱える気はありませんが、映画は一発勝負が基本。結末を決めていないシーズンドラマのような作り方の映画はちょっとなと思う古いタイプの人間であります。とはいえ魅力的なキャラクターが揃っているのも事実。特にリサ・トレヴァーはかなり好みです。続編が製作されれば確実に観るでしょう。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-09-11 17:23:31)
26.  ハロウィン(2018) 《ネタバレ》 
殺人鬼ブギーマンは収監中であり、本来なら二度と交わるはずもない相手。それでもなお、いつか決着をつける日が来ると確信していた主人公は、マイホームを要塞化したり、娘に殺人の英才教育を施したりと、着々と準備を進めていたという狂気の設定です。しかも、それが記念日に現実になるとは、もはやホラーを通り越してオカルト、いや奇跡のロマンスと言えるのでは。ある意味、これ以上ないご都合主義ではありますが、高揚感は絶大でした。それだけに、せっかくの準備が役に立ったとは言い難いグダグダな最終決戦となってしまったのが残念です。トラップばんばん仕掛けて、きっちり仕留めて欲しかったと思います。おそらくあの結末は、続編製作のための伏線なのでしょうが、個人的には火災保険が出るのか気になるところです。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-02-15 23:36:41)(笑:2票)
27.  パージ:大統領令 《ネタバレ》 
パージ反対派の大統領候補が、大統領選を目前に控えたパージの夜にパージ推進派である与党から命を狙われる続編。3作目ならではの切り口です。安全なシェルターに逃げ込んでいては、民衆の支持は得られない。だから私は自宅でパージを過ごす。命を賭けなければ、社会の仕組みを変えることなど出来ないのだから。なるほど説得力があります。で、案の定、大統領候補は命を懸ける羽目になると。SPの裏切り~逃走~敵ボスとの直接対決まで、ほぼ期待を裏切らぬ展開です。なお“あり得ない”漫画のような設定なので、リアリティ云々の指摘は差し控えますが、パージ終了のサイレンだけは入れてもらわないと何だか締まりません。“恐怖の12時間”という時限設定が肝の映画であることをお忘れなく。後味は良く、そこそこカタルシスも得られますし、2作目の主人公が続投している点はプラス要素と考えますので及第点の続編と判断しました。さて、4作目はあるのでしょうか?後日談としての続編は、本作の価値を下げることに直結しますので止めて欲しいのですが。果たして?
[DVD(吹替)] 6点(2019-07-10 19:27:10)(良:1票)
28.  パージ 《ネタバレ》 
これはある種の『寓話』『風刺』として観るべきもので、設定に対するツッコミは野暮ってものなのでしょうね。でも中二病的世界観の作品ならば、やはり中二病的理論武装はして欲しいというのが正直なところ。あんなクズセキュリティで命と財産を守ろうなんてヘソで茶が沸きます。ただし、あの父親が“家族を守る”という絶対的な大義名分を捨てて、ホームレスを救おうと決意した件には心が動きました。男を差し出してしまったら、仮に家族と財産は守れたとしても、それと同等以上に大切なものを失うと判断したのでしょう。この決断を私は支持します。ただそれなら、家族の総力をもって全力で迎え撃つべきで、当然ホームレスともハナから共闘しなければなりません。せっかく自宅=“地の利”を活かさない展開も解せません。家族全員で生き残ってこそ、父親の決断の価値が生まれるのですから。結局のところ、どんなに素晴らしいメッセージや問題提起があっても、観客の目線が設定の緩さやストーリーの詰めの甘さといった“枝葉”へ向いてしまうようでは、失敗作と言わざるを得ません。そうは言いつつ、結構楽しめたんですけれども。
[DVD(吹替)] 6点(2017-04-05 21:24:28)(良:2票)
29.  ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 《ネタバレ》 
そもそも、妹を救いたいという姉の自己犠牲精神を発端とした革命大河ドラマの結末に、まさか最愛の妹の死を用意するとは!この展開に痺れました。主人公のこれまでの決断、選択を全否定しかねない危険なロジックです。もっとも、彼女は行き掛かり上革命軍のシンボルに祭り上げられたというより、強い信念(思想)から進んで広告塔を引き受けたとみて取れます。それこそ、コイン首相が自身の立場を脅かす存在と「勘違い」するほど重たい“モノ言う神輿”。ですから、革命が成し遂げられ「新しい世界」という法外な成果を得た以上、それ相当の代償を払うのは物語のバランス上、理不尽とは思えません。2度にわたるハンガーゲームを生き抜き、ボッドなる無理ゲーを潜り抜け、家族も恋人も無事でしたでは、幸運過ぎて逆に気持ち悪いというもの。ハッピーエンドではありませんが、容認できる結末と感じました。それにしても裏ボス・コイン首相があまりにも頭が悪すぎて肩すかしを食らいました。女狐さん、いくらなんでもシッポを出すのが早過ぎます。このあたりのツメの甘さが、作品のクオリティを一段落としている気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2016-12-15 18:54:28)(良:2票)
30.  ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 《ネタバレ》 
惰性で観続けてきたシリーズではありますが、ここに来て「なかなか面白くなってきたな」というのが本音です。第1作目、2作目は、壮大な前フリ。革命軍のシンボルとなるヒロイン誕生ヒストリー(言わばエピソードゼロ)という位置付けであった事に気づかされます。あくまで本番はこれから。本作では反乱軍が、カットニスをジャンヌ・ダルクに仕立て上げるための広報戦略が物語の主軸となっています。今までのサバイバル・アクション要素は完全に鳴りを潜めました。ヒロインの八面六臂の活躍を期待していた観客にはお気の毒ですが、“リアル革命シミュレーション路線”の方が個人的には興味が持てます。次回作に“期待”としておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 18:57:30)(良:1票)
31.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 
酔っぱらって記憶喪失。どんな馬鹿をやったかを解き明かすお楽しみがあってこその『ハング・オーバー』でしょ!と言いたいところですが、実はそんなに違和感はありません。問題解決のために右往左往する物語の本質は変わりません。2作目にして様式のマンネリ感は否めなかったので、本作でのシフトチェンジは正解だったと考えます。動物愛護団体なら卒倒しそうな首チョンパから、驚天動地の天使の歌声あたり、冒頭の笑いの爆発力はシリーズ最高レベル。そのあとの展開は尻すぼみでしたが、ラストではきっちり泥酔乱痴気騒ぎ跡を見せてくれましたし、1作目の赤ちゃんの成長した姿も見られて嬉しかったですし、独身男アランも片付いたということで、シリーズの締め括りとして相応しい内容でありました。ただ、個人的な好みを言わせてもらえば、チャウというキャラクターが好きになれません。悪意のあるトラブルメーカーとしか思えず、イマイチ楽しめませんでした。同じ問題児でも『ポリス・アカデミー』の暴走族みたいに可愛げがあると許せるのですが。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-02-27 19:27:07)(良:2票)
32.  バッド・ティーチャー 《ネタバレ》 
自己評価80点の主人公は、幸せになるためには100点が必要だと考えています(足りない20点がおっぱい)。“優等生”ライバル教師は、手にしかけている幸せを脅かす主人公が気に入りません。それに勧善懲悪が好み。二重の意味で彼女を許せませんでした。そんな女2人の恋愛(?)バトルが、破廉恥に展開される本作。両者は一見正反対に見えますが、実はよく似ているところが面白いと感じました。こだわり屋・完璧主義者・努力家。空回りしているところまでそっくりです。この性質を正しい方向に活かせれば、幸せを掴むのはそう難しくないはずです。主人公の方は軌道修正が出来た模様。ポイントは満点じゃない自分を受け入れること(見た目が高得点なら、性格がマイナスでもお釣りが来ますもの。羨ましい!)。ライバル教師の方はどうでしょうか。異動先でもまた歯を剥いちゃうのかな。当初は『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックのような”悪い先生“を想定していたので、キャメロン・ディアスの洒落にならない毒教師ぶりにドン引きしました。笑って済ますには、タチが悪すぎます。でもそこはそれ、彼女のキュートさが見事に毒気を中和していました。なんという力業!女優力!小悪魔マジック恐るべし(もういい歳なのにネ)。コメディとしてはほとんど笑えませんでしたが、尺も短く手頃に観られるのは長所。ライバル教師が2008年に起こした事件とか、主人公のむさ苦しい同居人とか、劇中説明のない謎を想像するのが楽しいです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-15 18:58:00)
33.  ハンナ 《ネタバレ》 
「心臓外しちゃったみたい」で拳銃ズドーン。その刹那、血を連想させる赤の背景に「HANNA」のタイトル。物語冒頭と末尾の2度繰り返されます。つまり獣も人間も、食糧も親の敵も、ハンナにとっては同じという意味。旅での交流を通じて、人間らしい心を手に入れたかに見えた主人公。果たして彼女の本質は、本当に何も変わっていないのでしょうか。枕を並べて少女と語った夜。約束の地グリムの家でマジシャンと交わした楽しい会話。それが無意味だったとは自分には思えません。養父と2人だけの生活では得られなかった何かを、旅を通じて少女は感じ取ったはずです。同じ台詞だとしても、同じ意味ではありません。いや、自分がそう思いたいだけなのかも。2つのシーン、彼女の表情に明確な違いは認められませんでした。言葉の裏に隠された彼女の思いとは一体何か。人の心を読むという作業は、実は自分の心をなぞる行為である事に気づかされます。ハンナという“人形”に、心を入れるのは観客自身なのだと思いました。観客を突き放した感覚が心地良い、スタイリッシュなサスペンス。でもお洒落だけが取り得ではない映画だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-03 12:47:33)(良:1票)
34.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
飲酒系記憶喪失型謎解きミステリー的バカコメディ。今回は舞台をバンコクに移し、いつものトリオが例の如く“やらかして”くれます。前作が気に入った方なら、手堅く楽しめる定番スタイルの続編でした。個人的にはスチュのお相手が前作で既に結婚した(?笑?)彼女じゃなくて、ちょっとショックでしたが。他作品の感想でも繰り返し主張してきたところですが、コメディで重要なのは笑えるかどうか。これが全て。そういう意味では、少々行き過ぎた表現が散見されました。観客に引かれたらアウト。例えば指切断。本来はシャレでは済まない大惨事です。ところが、当人が後悔していないこと、真相写真のバカ加減で、腑に落ちてしまうのが素晴らしい。絶妙な匙加減でした。次は残された独身男、アランの番でしょうか。スチュに離婚をさせて、もう一回ってパターンもアリだと思います。次回も期待してますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-01 21:04:37)(良:2票)
35.  バイオハザードIII
Tウィルスにより死滅した文明。荒涼とした砂漠をひた走るタンクローリー。まるで『マッドマックス2』の世界観です。かの名作と比べてみると、本作に足りないものが見えてきました。それは“食と水”。飢えと乾きを伝えてこそサバイバルの緊迫感が伝わってくる。その処理が本作は甘いと感じます。困窮した様子が窺えません。例えば缶詰の配給場面。「君はキャットフード」と冗談をいう件は、ドッグフードを犬とジャイロが奪い合う『マッドマックス2』の有名シーンを思い起こさせます。どうせなら作品世界の空気感を見習って欲しかったところ。主役の能力を飛躍的に向上させたことも危機感を感じ難くしている要因のひとつです。ただ、本シリーズが目指す路線を考慮するなら、これくらいライトな仕上りで問題ないのかもしれません。ミラ・ジョヴォヴィッチも精悍な顔つきが出来るようになりました。これでアクションシーンが多ければ尚良かった。結末は随分風呂敷を広げた感じがしますが、続編は大丈夫なんでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-12 19:11:37)
36.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
本シリーズで最も配慮すべきは、ジャック・スパロウのキャラクターを活かすことだと思います。それに尽きるといっていいかも。そういう意味で、本作はつくり方を誤った気がします。前作の流れ上仕方が無いとはいえ、物語開始から30分間、主役が全く顔を見せないのは問題アリだと思います。さらに1作目と違い、アクの強い作風へシフトしていることも彼の活躍の場を奪っている要因だと思う。それでも前作は、アトラクション性とコメディパートが優れていたため、楽しむことが出来ました。しかし本作はどうでしょう。痛ましい描写ばかりが目立ち、楽しくない。冒頭の絞首刑シーンに必要性を感じません。殺伐としたアクションではなく、ダイナミックで見応えのあるアクションを。複雑でもの悲しい物語ではなく、シンプルでワクワクする冒険譚を望みます。クラーケンも出して欲しかったな。クライマックス、大渦巻きの決戦が面白かったので、どうにか6点は確保しましたが、満足度では前2作に及びませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-03 18:29:13)(良:2票)
37.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
本家ディズニーランドのアトラクション『カリブの海賊』にどれほどの初期設定があったのか存じませんが、映画用にイチから設定を考え、物語を組み立てたのだとしたら、なかなかのモノだと思いました。呪われた海賊、連れ去られるヒロイン、金貨の秘密。冒険モノの定番をしっかり押さえています。そして何と言ってもジャック・スパロウ。この人気キャラクターを生み出したことが、シリーズ化されるほどヒットした最大の要因でしょう。悪者をファミリー映画の主役に据えるのは難しいこと。イイ奴じゃなきゃ観客は好きになれない。でもイイ奴は悪いことなんかしない。この矛盾をどう処理するか。本作では「いい加減な奴」という要素でクリアしています。アニメで言えばルパンⅢ世。日本のタレントなら高田純二のようなキャラ。ちょっと違うかな(笑)いずれにしても、「なにか憎めない」という称号を手に入れたキャラクターは強いです。本当はもう少し高い点数を付けたいのですが、アトラクション性がやや弱いと感じたのでこの点数で。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-27 19:58:43)(良:1票)
38.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 
日本語吹替えを担当した声優さんが上手だったのか、裏切り者がそんなに悪い奴に思えなくて。根っからの悪人というよりも、単なるお調子者。だから、悲惨な結末をを与えたのは、少々可哀想な気がしました。お仕置きにしてはキツ過ぎたかなと。冒険映画のお約束がちゃんと守られていたので、安心して観ることが出来ました。TV地上波吹替えにはもってこいの作品。
[地上波(吹替)] 6点(2008-01-27 21:10:51)(良:1票)
39.  ハービー/機械じかけのキューピッド 《ネタバレ》 
車が感情を持つ設定は面白いですし、それに説明が無いのも気にしません。ただ、物語の主軸をレースにするのであれば、ハービーの自走能力は不要と感じました。主人公の存在意義が薄れますし、勝利の感動も生まれ難いから。競技性の無いストーリーのほうが良いと思いました。5点…と締めてもいいのですが、せっかくなので面白解釈(妄想)をひとつ。ポイントは、“ハービーはスペシャルなのか”ということ。少なくとも唯一無二の存在ではありません。ハービーの彼女?も自走していましたし。この事から“全ての車は感情を持っているし自走もできる。”という仮説を立ててみましょう。車たちはその事実を隠しているだけ。『トイストーリー』と同様の世界観です。だとすると、ハービーは単にルール違反をしている無法者か。レースのライバルカーたちは、「俺だって好きに走らせてもらえれば、負けねえのによ。」と内心歯軋りしていたのでは。カークラッシュショウの車たちは、異端者への制裁に快感を覚えていたかも。ハービー「やあ、そこのマブイ彼女、ハイオクしない?」イエロー(彼女の仮名)「そんな、わたし困ります。」ハービー「大丈夫だって。夜中なら誰も見てないし。」イエロー「でもお父さんに怒られるもん。」こんな会話があったかもしれない。あるいは、かつて車たちはみんな自己主張をしていたのかも。それを認める大らかさが人間側にはあった。でも利益を追求するようになった人間は、彼らを認めないようになり、やがて車たちも口をつぐんでしまった。人間と車が共生していた世代の生き残りがハービー。つまり彼はラストサムライ。こんな想像も出来てしまいます。それを許してくれる作品は好き。なので+1点でお願いします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-01 18:29:18)(良:1票)
40.  パージ:エクスペリメント 《ネタバレ》 
原題はThe First Purge。シリーズ映画でよくみられるエピソードゼロ(前日譚)的性格の作品ですが、日本公開時には『エクスペリメント』なる邦題が付されました。確かに邦題の方が内容を類推し易いかもしれませんが、正直余計なお世話だったと思います。映画をご覧になれば分かるように最初に実施されたパージは、実験とは名ばかりの捏造で、それはもう酷い有り様でした。不正に対する憤りは本来アメリカ政府に向くのが筋ですが、それ以前に観客は邦題に騙されたと感じてしまうのです。そんなタイトルは付けるだけ損でしょう。配給会社が下手な邦題で足を引っ張ったパターンと考えます。もっとも、原題のままなら楽しめたかと問われると話は別で、可もなく不可もない一般的なクライムアクションでありました。本シリーズは設定にツッコんだら負けなのは承知していますが、一体何をもって実験は成功したと宣言していたのか謎であります。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-06-23 20:23:19)
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