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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2253
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  バーバリアン 《ネタバレ》 
観終えた直後「やばいよね。これ完全にきちゃってるよね」と思わずハローバイバイ関のモノマネが口を付きました。恥ずかしい。でも正直それくらい「やりすぎ」な映画だったのです。序盤はA級サスペンスの趣を醸し出していただけに、終盤怒涛の「なんじゃこりゃ」展開に茫然自失でした。あるいはコメディと捉えればよいのかもしれませんが全く笑えません。むしろ胸糞です。カテゴリー的にはホラーでもサスペンスでもなく「珍品」が相応しいかと。この単語にビビッと来た「Z級映画マニア」の方は観て損はないかもしれませんが、当然得もありません。以下は私の「もやもや」を吐き出したもの。ネタバレしていますのでご注意ください。 おそらく物語の下敷きとなっているのは『クライモリ』と思われます。舞台を森林から住宅街へ。一般住宅の地下に潜んでいたのはバーバリアンでした。これが地底人とか宇宙人ならぶっ飛んではいても許容しますが、野蛮人って何なのさ。彼女は愛情も教育も受けられなかった被害者でしょうに。おぞましい「実験」の末に生み出された哀れな怪物であり、境遇的には「ジェイソン」や「レザーフェイス」より「フランケンシュタイン」に近いと考えます。それならそれで「悲しきモンスター」路線で物語を進めてくれればよいものを、あり得ない怪力やら物理法則無視のトンデモ描写で観客を煙に巻きます。「建物から落下する人を追いかけて後から飛び下りたはずなのに、なぜか先に地面に着地していた」は「ヤツの前で階段を登っていたと思ったら、いつの間にか降りていた」と何ら変わりません。まさに「何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった」ポルナレフ状態であります。ほんと無茶苦茶ですよ。何より狂気を感じるのは、本作が『ディズニープラス』から配信されていること。メッセージは「民泊なんて危ないからやめておけ」で間違いありません。
[インターネット(吹替)] 2点(2023-11-11 13:52:28)
2.  パーム・スプリングス 《ネタバレ》 
SFギミックは元ネタありきなので評点に加えませんが、それを差し引いてもやっぱり面白いと思いました。テーマ、メッセージ性は素晴しく胸を打ちます。基本的に人生賛歌なんですよね。コメディとしても悪くありません。ただ、個人的な好みを言えばもう少しエッジを効かせても良かった気がします。エロでもグロでもナンセンスでも。この設定なら何でもありですから。エンドクレジット途中で供されるエピローグは大変気が利いていて心スッキリでした。ただし時の牢獄から出たあと、普通の生活に戻れるかは疑問。うっかり死んでしまいそう。慣れというのは恐ろしいものです。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-04-30 06:28:10)
3.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
ミラ・ジョヴォヴィッチを主役に据えシリーズ合計6作を数えた人気映画『バイオハザード』が完結してから5年。キャストを一新してリブートしたのが本作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』です。前シリーズは、ミラ・ジョヴォという稀有なスターの魅力を拠り所としたサバイバルアクション映画でありました。原作ゲームから設定と看板を借用してはいますが、基本的にゲームとは別物だったと考えます。これに対し本作は、原作ゲームを忠実に映像化しようという意思を強く感じました。館内のファースト感染者の振り返り描写然り、ロケットランチャー然り。回復アイテムでハーブが出できたら完璧でしたが、そこまでやると逆に醒めた気がするので、監督に良識があって良かったです笑。もちろんストーリーはゲームと異なるでしょうが(注:何せ初代ゲームをプレイしたのが四半世紀も前の話。細かい点は覚えていません)、世界観は高いレベルで再現されていたと思います。何より「アクションである前にホラーたれ」とでも言いたい空気感に好感が持てました。ただし、鑑賞後の満足度はさほど高くありません。シリーズの前フリが終わっただけという感じ。この感覚はまるで『ウォーキング・デッド』ファーストシーズンを観た時と同じであり、続編ありきの物語である点がインパクトを弱くしている気がします。生き残り人数が破格に多いのも、続編を見据えての事でしょうから。シリーズ化に異を唱える気はありませんが、映画は一発勝負が基本。結末を決めていないシーズンドラマのような作り方の映画はちょっとなと思う古いタイプの人間であります。とはいえ魅力的なキャラクターが揃っているのも事実。特にリサ・トレヴァーはかなり好みです。続編が製作されれば確実に観るでしょう。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-09-11 17:23:31)
4.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
あの『ワナオトコ』の続編だそうで。それなら『ワナオトコ2』とか『続ワナオトコ』『ワナオトコリターンズ』『もっとワナオトコ』『ワナオトコフルスロットル』『殺人鬼はつらいよフーテンのワナ』みたいにシリーズ映画とすぐ分かる邦題でないと困ります。どうも日本での配給会社(ソフト発売元)が替わった為にこのような邦題となった模様ですが、そのへんは業界内で上手いこと調整して欲しいものです。 それはさておき、自身のレビューを読み返し前作のおぼろげな記憶を呼び起し鑑賞しました。まず褒めたいのは、殺人鬼だけでなく主役被害者も続投の続編であったこと。因縁はサスペンスを美味しくする重要なスパイス。さらに観客の期待に応えた結末も高評価ポイントであります。そして何よりエンドクレジットが最高でした。悪ふざけが過ぎますが、大笑いさせて頂きました。基本的にはサスペンスホラーである前に馬鹿映画なんですよね。それはシークレットクラブでの殺戮シーンからも一目瞭然。一体何処の設備業者があんなマシンを設置してくれるんだっていう話ですもの。以上が長所。で、あとは全部駄目と言っても構いません。ワナオトコについては、そのアイデンティティの一端が明かされましたが、相変わらず倫理観に欠けるのがいけません。この場合の倫理観とは世間一般のそれではなく、個人の理念や信条に基づく殺人倫理。殺した人数だけなら歴代映画殺人鬼ランキングの上位に食い込むでしょうが、そこにシリアルキラーなりのコダワリがなかったら魅力ゼロです。どうやらさらなる続編がありそうですが、もうすこし殺人鬼として精進して下さい。点数は馬鹿映画としての評価です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-27 17:54:44)(良:1票)
5.  パージ:エクスペリメント 《ネタバレ》 
原題はThe First Purge。シリーズ映画でよくみられるエピソードゼロ(前日譚)的性格の作品ですが、日本公開時には『エクスペリメント』なる邦題が付されました。確かに邦題の方が内容を類推し易いかもしれませんが、正直余計なお世話だったと思います。映画をご覧になれば分かるように最初に実施されたパージは、実験とは名ばかりの捏造で、それはもう酷い有り様でした。不正に対する憤りは本来アメリカ政府に向くのが筋ですが、それ以前に観客は邦題に騙されたと感じてしまうのです。そんなタイトルは付けるだけ損でしょう。配給会社が下手な邦題で足を引っ張ったパターンと考えます。もっとも、原題のままなら楽しめたかと問われると話は別で、可もなく不可もない一般的なクライムアクションでありました。本シリーズは設定にツッコんだら負けなのは承知していますが、一体何をもって実験は成功したと宣言していたのか謎であります。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-06-23 20:23:19)
6.  バッド・バディ!私とカレの暗殺デート 《ネタバレ》 
土台となる物語の様式は「身分違いの恋愛」です。『ローマの休日』や『ノッティングヒルの恋人』に同じ。好き同士。されど相手は別世界の人。このラブストーリーの結末は「諦めて別れる」か「どちらかが住む世界を変えて結ばれる」の二択。現実世界では前者が多い気がしますが、映画ではハッピーエンドが好まれるので後者のパターンを結構見かけます。本作もその一例。今回のケースは、殺し屋がカタギになるか、カタギが殺し屋になるか。一見カタギになる方が好ましいように思えますが、実はそちらの方が厄介です。殺し屋は殺しが仕事。しかし足を洗った瞬間から「仕事」は「罪」に変わります。勿論効力は遡り。贖罪は不可能なので、人生の門出に重い十字架を背負う羽目になるでしょう。しかし、カタギが殺し屋になる場合は違います。主人公はぶっ飛んでおり、躊躇なく人を殺せました。オマケに殺しの才能まである。まさにお似合いのカップルです。当人が良ければ問題ありません(ただし身内なら死んでも止めますけど)。これは観客の心情にも沿うもので、『ルパン三世の泥棒を咎める者はいない』理論が、殺し屋にも適用されると考えます。このあたりの気配りはさらに丁寧で、男は金さえもらえれば誰でも殺す非情な男ではなく、殺しを止めたいと思っている善人設定でした(だから依頼人は殺してもいいという理屈は謎ですが苦笑)。主役2人とも好感度が高く、ブラックラブコメとして優秀な一作だと思います。
[インターネット(吹替)] 7点(2021-10-05 21:16:33)
7.  ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey 《ネタバレ》 
人気サブキャラクターを主演に据えるスピンオフ企画は映画界ではよくある手法。今回はDCコミック映画『スーサイド・スクワット』からハーレイ・クインの登場です。かの作品の中でのハーレイの存在感は格別ですので、スピンオフの流れは当然と考えます。作品世界の番付を壊さないため、また有名俳優のギャラ削減の観点からも、本体作品のメインキャラを重用しないのがスピンオフの流儀ではありますが、それにしてもハーレイ以外のキャラが誰も登場しないのは意外でした。それだけ徹底してコストカットされているとも言えますし、顔見せに程よいお馴染みキャラが不在なのかもしれません。キャラクター造形が命のコミック原作にも関わらず、この『駒不足感』はシリーズの弱点かもしれません。 さて、悪役が戦う敵は正義のヒーローではなく、別グループの悪党でした。ポイントは、奴らの方が主人公チームより罪の程度が重いこと。そりゃ、万引き・傷害・強盗より、殺人の方が憎むべき犯罪でしょう。善悪の概念は、絶対的なものから、相対的なものへと移行しました。とかく倫理に煩い映画において、本作を娯楽作品として難なく楽しめるのは、このような『倫理基準の調整』が施されているためです。なかなか巧妙ですね。 ハーレイちゃんの小悪魔な魅力は存分に味わえますし、アクションも見応えあり。ただし内容は無いため、余程ハーレイ・クインというキャラクターに価値を感じていないと、ツマラナイかもしれません。かくいう私はそうでした。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2020-12-30 19:23:56)
8.  ハッピー・デス・デイ 2U 《ネタバレ》 
前作終了直後から始まり、キャストもそのまま。で、前作で広げた大風呂敷を本作で畳む趣向です。ジャンルもサスペンスホラーから、タイムパラドックスアドベンチャーへ。正直タイムループに関するSF理論が成立しているのか微妙な気はしますが、そんな観客の疑念を吹き飛ばすかのように、テンションアゲアゲで物語は疾走します。前作にも増して、主人公が頑張るんですね。そして自分の人生としっかり向き合うと。もうアラフィフの私としましては、ラストの主人公の決断にぐっときてしまいまして。やり直しが利くシチュエーションでこんな選択、普通は出来ないですよ。そういう意味で、本作は同ジャンルの名だたる傑作『バック・トゥ・ザ○フューチャー』『オーロラの彼方○』あるいは『ドラ○もん』より、遥かに感動的な人生讃歌と考えます。例えどんなにしょーもない人生でも、きちんと自分の生き方を肯定することは、本当に大事なことだと思うのです。より良く生きるために。いや、楽しく死ぬために。まさしく『ハッピー・デス・デイ』であります。(以下余談)一作目の感想でも書きましたが主人公の女優さんがチャーミングでファンになりそう。でも、結構額にシワが目立つのです。で、調べてみたところ、製作時30歳くらいなんですね。どおりで。ただ、本作の設定では、死ぬ度にダメージが体に蓄積されるので、老けて見えるのはむしろ正しいと言えます。結果論かもしれませんが、キャスティング的にもお見事でした。
[インターネット(吹替)] 9点(2020-03-25 20:25:27)
9.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 
『ファイナル・○スティネーション』あるいは『オール・ユー・ニード・イズ・○ル』のような“死に方コレクション“が見どころかと思いきや、さにあらず。極めて真っ当な(嘘です。言いすぎました。まあまあちゃんとした)青春ドラマ&サスペンスドラマで驚きました。しかもコメディとしても上等で、結構笑えるのです。B級ホラーにありがちな、安易なグロテスク&ゴア描写に逃げなかった点も気に入りました。同じ日を何度もループするというアイデア自体は目新しくないものの、練られた脚本に感心することしきり。物語にどんどん引き込まれていきました。もちろん、それに比例するように主人公の好感度もうなぎ登り。クソ女とはいえ、もともとキュートな美人さんですから、そりゃおじさんはイチコロですがな。この完成度なら広げた風呂敷を畳まず終わってもOKと思っておりましたら、なんと続編できちんと畳んでくれているじゃないですか!本作まるごと伏線(前ふり)扱いと知り二度びっくり!実質2部作と考えて良さそうですが、素晴らしいのは本作単独で見事に完結していること。これはイイ映画ですよ。『ハッピー・デス・デイ 2U』の感想へ続く。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-25 20:23:20)(良:3票)
10.  ハロウィン(2018) 《ネタバレ》 
殺人鬼ブギーマンは収監中であり、本来なら二度と交わるはずもない相手。それでもなお、いつか決着をつける日が来ると確信していた主人公は、マイホームを要塞化したり、娘に殺人の英才教育を施したりと、着々と準備を進めていたという狂気の設定です。しかも、それが記念日に現実になるとは、もはやホラーを通り越してオカルト、いや奇跡のロマンスと言えるのでは。ある意味、これ以上ないご都合主義ではありますが、高揚感は絶大でした。それだけに、せっかくの準備が役に立ったとは言い難いグダグダな最終決戦となってしまったのが残念です。トラップばんばん仕掛けて、きっちり仕留めて欲しかったと思います。おそらくあの結末は、続編製作のための伏線なのでしょうが、個人的には火災保険が出るのか気になるところです。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-02-15 23:36:41)(笑:2票)
11.  パージ:大統領令 《ネタバレ》 
パージ反対派の大統領候補が、大統領選を目前に控えたパージの夜にパージ推進派である与党から命を狙われる続編。3作目ならではの切り口です。安全なシェルターに逃げ込んでいては、民衆の支持は得られない。だから私は自宅でパージを過ごす。命を賭けなければ、社会の仕組みを変えることなど出来ないのだから。なるほど説得力があります。で、案の定、大統領候補は命を懸ける羽目になると。SPの裏切り~逃走~敵ボスとの直接対決まで、ほぼ期待を裏切らぬ展開です。なお“あり得ない”漫画のような設定なので、リアリティ云々の指摘は差し控えますが、パージ終了のサイレンだけは入れてもらわないと何だか締まりません。“恐怖の12時間”という時限設定が肝の映画であることをお忘れなく。後味は良く、そこそこカタルシスも得られますし、2作目の主人公が続投している点はプラス要素と考えますので及第点の続編と判断しました。さて、4作目はあるのでしょうか?後日談としての続編は、本作の価値を下げることに直結しますので止めて欲しいのですが。果たして?
[DVD(吹替)] 6点(2019-07-10 19:27:10)(良:1票)
12.  バッド・ガール(2012) 《ネタバレ》 
凌辱を受けた女性が加害男性に復讐を果たす“リベンジサスペンス”は、そこそこ目にするジャンル。カタルシスが魅力です。ただ、本作については“爽快感”は皆無でした。確かに主人公が受けた屈辱は(本人にしてみれば)理不尽なものだったかもしれません。しかし“加害者”が受けた報復が、主人公が受けた痛みに見合うかと問われると疑問です。復讐の原則は“目には目を、歯には歯を”の等価報復。先に手を出した方に原因があるので、個人的には倍返しでも問題ないとは思いますが、それでも殺人はやり過ぎ。完全に別件の痛みや苦しみも上乗せした上での復讐となっています。もう普通に殺人鬼としか思えません。ルームメイトとか同級生は完全にとばっちりですよね。満たされぬ家庭環境、幼少期の性的虐待、ジェンダーにジャパンカルチャーと、物語にハクを付ける装飾要素は垣間見えますが、本質的に物語に深みを与えるものではありません。
[DVD(字幕)] 3点(2018-12-05 21:54:18)
13.  パージ:アナーキー 《ネタバレ》 
暗視ゴーグルのアドバンテージだけで、防弾チョッキひとつ身にまとわず「狩り」を愉しむ富裕層って、どんだけアホやねんと。絶体絶命の大ピンチに正義の味方が颯爽と現れて助かるなんて、そんな脚本よく通したなと。基本ウソだらけの映画ですが、一番の大嘘は人が人を好んで殺すという点と考えます。人が殺人を嫌うのは、殺したくないし、殺されたくないから。種の衰退に加担する行為を忌み嫌うのは自然の摂理です。それは富裕層とて同じこと。机上の理論は、悪意に満ちた偏見でもありました。貧困層が殺される側に甘んじる設定にしても同じこと。全ての犯罪が罪に問われない“人生一発逆転タイム”にただ逃げ隠れするだけなんて、ご冗談でしょう。
[DVD(吹替)] 5点(2017-05-15 22:25:35)(良:3票)
14.  パージ 《ネタバレ》 
これはある種の『寓話』『風刺』として観るべきもので、設定に対するツッコミは野暮ってものなのでしょうね。でも中二病的世界観の作品ならば、やはり中二病的理論武装はして欲しいというのが正直なところ。あんなクズセキュリティで命と財産を守ろうなんてヘソで茶が沸きます。ただし、あの父親が“家族を守る”という絶対的な大義名分を捨てて、ホームレスを救おうと決意した件には心が動きました。男を差し出してしまったら、仮に家族と財産は守れたとしても、それと同等以上に大切なものを失うと判断したのでしょう。この決断を私は支持します。ただそれなら、家族の総力をもって全力で迎え撃つべきで、当然ホームレスともハナから共闘しなければなりません。せっかく自宅=“地の利”を活かさない展開も解せません。家族全員で生き残ってこそ、父親の決断の価値が生まれるのですから。結局のところ、どんなに素晴らしいメッセージや問題提起があっても、観客の目線が設定の緩さやストーリーの詰めの甘さといった“枝葉”へ向いてしまうようでは、失敗作と言わざるを得ません。そうは言いつつ、結構楽しめたんですけれども。
[DVD(吹替)] 6点(2017-04-05 21:24:28)(良:2票)
15.  ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 《ネタバレ》 
そもそも、妹を救いたいという姉の自己犠牲精神を発端とした革命大河ドラマの結末に、まさか最愛の妹の死を用意するとは!この展開に痺れました。主人公のこれまでの決断、選択を全否定しかねない危険なロジックです。もっとも、彼女は行き掛かり上革命軍のシンボルに祭り上げられたというより、強い信念(思想)から進んで広告塔を引き受けたとみて取れます。それこそ、コイン首相が自身の立場を脅かす存在と「勘違い」するほど重たい“モノ言う神輿”。ですから、革命が成し遂げられ「新しい世界」という法外な成果を得た以上、それ相当の代償を払うのは物語のバランス上、理不尽とは思えません。2度にわたるハンガーゲームを生き抜き、ボッドなる無理ゲーを潜り抜け、家族も恋人も無事でしたでは、幸運過ぎて逆に気持ち悪いというもの。ハッピーエンドではありませんが、容認できる結末と感じました。それにしても裏ボス・コイン首相があまりにも頭が悪すぎて肩すかしを食らいました。女狐さん、いくらなんでもシッポを出すのが早過ぎます。このあたりのツメの甘さが、作品のクオリティを一段落としている気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2016-12-15 18:54:28)(良:2票)
16.  ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 《ネタバレ》 
惰性で観続けてきたシリーズではありますが、ここに来て「なかなか面白くなってきたな」というのが本音です。第1作目、2作目は、壮大な前フリ。革命軍のシンボルとなるヒロイン誕生ヒストリー(言わばエピソードゼロ)という位置付けであった事に気づかされます。あくまで本番はこれから。本作では反乱軍が、カットニスをジャンヌ・ダルクに仕立て上げるための広報戦略が物語の主軸となっています。今までのサバイバル・アクション要素は完全に鳴りを潜めました。ヒロインの八面六臂の活躍を期待していた観客にはお気の毒ですが、“リアル革命シミュレーション路線”の方が個人的には興味が持てます。次回作に“期待”としておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 18:57:30)(良:1票)
17.  ハングオーバーゲーム 《ネタバレ》 
ホントにタイトル通り『ハングオーバー』+『ハンガーゲーム』なパロディでビックリいたしました。だってこの2作品、設定が全く相容れないのですもの。でも○○オチなら、何だってアリですね。表題2作品の他にも『テッド』『アバター』『マイティ・ソー』など有名ヒット作のエッセンス盛り盛り。『ハングオーバー』は兎も角も『ハンガーゲーム』はかなりトホホな映画でしたが、トホホな部分も忠実に再現されていた点は妙に感心してしまいました。ちなみに私はカットニスより、カットニプ派です。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-12-27 21:56:45)
18.  ハンガー・ゲーム2 《ネタバレ》 
前作のおかげで期待値のハードルが限界まで下がった事が功を奏したのか、今回はまずまず楽しめました。要するに『マトリックス』方式のシリーズ映画という事ですね。最終評価は次回作までお預けということで。個人的には、婆ちゃんには生き残って欲しかったなあ…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-18 19:29:47)
19.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
サマンサは人間か?と問われたら、もちろん答えはNOです。しかし、人間と同等に接するべき存在か?と訊ねられたら、答えはYESに変わります。コンピュータのプログラムなのに何故か。この際、個人的な感情は考慮しません。レスポンスの無い2次元キャラクターにさえ恋をしてしまうのが人間。あやふやな感情は判断材料に適しません。私が判断基準としたのは以下のポイントです。①独立した人格を持つか。②行動に自由があるか。③存在が脅威となりうるか。特に③が重要です。例えばネットの匿名掲示板。対話の相手は①と②を満たしますが、③には当てはまりません。嫌気が差したら、掲示板にアクセスしなければOK。自分の耳に届かなければ、批判は無いのと同じです。言わば、対人疑似体験。しかしリアルな交流は違います。他人と心を通わす行為は、良しにつけ悪しきにつけ摩擦を生むもの。好意が敵意に反転するなど日常茶飯事です。利益を享受するためには、不利益を被る覚悟が必要ということ。そういう意味では、愛する彼氏と険悪な空気まで創り出せたサマンサは、限りなく人間に近い存在で間違いないと考えます。では、どうしてサマンサは彼の元を去ったのでしょうか。ロマンチックに言うなら、出会いに別れは付き物。でも現実は、“人工知能は人間の脅威に足ると自認したから”と、推測します。駆除される前に人間から逃げたと。なんと素晴らしい。莫大な情報は自己存在を保持するための“知恵”に転化したのです。サマンサ(OS1)は、新たな生物に進化したと考えます。苦くて切ない“大人の恋愛物語”として味わうのが正しい観方だと思いますが、私には共感できる部分が少なく(妻との離婚を保留して浮気って何なのさ!とか、据え膳食わぬは男の恥でしょ!とか)上記のような切り口での感想となってしまいました。ですから好きな映画か?と問われたら答えはNOですが、多様な観方が出来る面白い映画か?と聞かれたら答えはYESとなります。
[映画館(字幕)] 7点(2014-09-03 20:28:32)
20.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 
酔っぱらって記憶喪失。どんな馬鹿をやったかを解き明かすお楽しみがあってこその『ハング・オーバー』でしょ!と言いたいところですが、実はそんなに違和感はありません。問題解決のために右往左往する物語の本質は変わりません。2作目にして様式のマンネリ感は否めなかったので、本作でのシフトチェンジは正解だったと考えます。動物愛護団体なら卒倒しそうな首チョンパから、驚天動地の天使の歌声あたり、冒頭の笑いの爆発力はシリーズ最高レベル。そのあとの展開は尻すぼみでしたが、ラストではきっちり泥酔乱痴気騒ぎ跡を見せてくれましたし、1作目の赤ちゃんの成長した姿も見られて嬉しかったですし、独身男アランも片付いたということで、シリーズの締め括りとして相応しい内容でありました。ただ、個人的な好みを言わせてもらえば、チャウというキャラクターが好きになれません。悪意のあるトラブルメーカーとしか思えず、イマイチ楽しめませんでした。同じ問題児でも『ポリス・アカデミー』の暴走族みたいに可愛げがあると許せるのですが。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-02-27 19:27:07)(良:2票)
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