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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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261.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
あー、すげー簡単に反応してしまうオイラ(笑)。ここはオールネタバレで。「サルたちのモデルが日本人」だったのは原作での話で、旧作『猿の惑星』はその構図を全人類に広げ、普遍的な「支配とヒューマニズム」という土俵に持ってきたところが評価されたわけです。で、こっちの新作はってえと奴隷制度と南北戦争、つまり一度広がったテーマをアメリカの内側の問題に押し込めてしまった形です。だからこそ、エンディングのリンカーン像が衝撃的なんでしょう…アメリカ人にはね。全体の流れから言えば『猿の惑星』を原作にしたってよりか『動物農場』から説教臭さを抜いてコッテコテのアクションムービーにしたような感じだなあ。それはそれとしてバートンの再婚騒動の原因となった本作、別の意味でもっと罪深いような…。
4点(2004-08-22 18:45:54)(良:2票)
262.  ハルク
ウサギとカメ。見ている間に何度もこの言葉が頭をよぎった。とは言ってもコレ、ハルクについてじゃなく、ジェニファー・コネリーという女優についてだ。彼女は、ただ美貌の女優というだけじゃない。デビューの頃は、まさしく体当たりだった『フェノミナ』とか、当時としてはかなりハードなレイプシーンを演じた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』とかをこなしてきた、度胸の塊みたいな人だ。頭もいいらしい。だが悲しいかな、それだけではスターの座に留まる事はできなかったワケで、致命的なほど表情に乏しく、演技力がなかった。ハッキリ言えば大根の部類だ(個人的にはね)。それさえあれば大女優としてポスト・アジャーニの立場も夢じゃなかったはずだ。今回『ハルク』を見て「あ、表情がすっげー良くなってる!」と、いい意味でビックリ。特に鋭い刺すような視線を見せる時は、この限りなく灰色に近い、珍しいタイプのヒロインを巧く創っていたと思った(いや正直言うとシビレた)。まだまだブリジット・フォンダ以下のダメダメ状態だと思うけど、確実に演技力が上がっている。まー、以前の演技が記憶に残ってしまうくらい強烈にダメだった、ってのもあるけどね。もしかすると、彼女はゆっくりと成長していくスタイルの女優なのかもしれない。他の俳優が2年で吸収する所を、10年くらいかけて…そう思ったら少し楽しくなった。彼女の本当の代表作は、50代くらいに生まれるかもしれない。その頃まで映画業は諦めていないと思う。あんだけの度胸と美貌に支えられてるんだから。これからジェニファー・コネリーは長い目で見ていこう、と思った映画なのでした。えっ? ハルク? 何だっけそれ? スーパーマリオは出てたけど…(8//21 他人の票を見て2点修正)
6点(2004-08-22 16:25:48)(笑:2票)
263.  ジャッキー・ブラウン
コレの評価はムズいなあ。タラは好きじゃないんだが、70年代映画は好きだ。そしてこの映画、かなりの度合いであの頃のテイストを蘇らせている。アッサリ殺しちゃうとことか、自然光多用、原色多用のとことかね。逆に70'sになってないのが夜のシーン。あと筋を丁寧に追い過ぎた結果の長尺はいただけない(アッサリしたスナック感覚こそ70年代の映画じゃあ!)。パム・グリアの演技力は相変わらず評価に値しないなあ。もっとも『ゴースト・オブ・マーズ』のパムは好きだから、自分にとっての彼女はカーペンターのメガホンの下で活きる、って事なのかもしれない。ていうかさ、彼女は中身がないんだから中身のない役が激ハマってると思うな。マヌケ役のデ・ニーロ、バカ役のフォンダはレア品扱いだね。ここはタラに感謝かな。でもさ、キートンが最後まで悪い事しないのはどうかと思うぞ(笑)。いろいろ取り混ぜて、総合評価で中間点ってことでヨロシク。
5点(2004-08-19 05:45:40)
264.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
監督ヒッチ×原作デュモーリアの3作目。原作を読むまでは7点くらいだった。今はこんな感じ。そもそも規模的に無理と判ってただろうに、デュモーリアのこの作品を使ったのは「レベッカの夢よもう一度」って思ったんだろう。けど、「軍艦と見間違うほどのカモメの群れ」を「ジャングルジムいっぱいのカラス」にスケールダウンさせたのは罪深いよ(まーそこまで予算もないだろうけど)。てか押し寄せるカモメのシーン、CGでいいから原作通りのシチュで猛烈に見たい…『サイコ』なんかリメイクしないでコッチをやってよー! 今の技術とリメイクブームならやれるッ! 監督はエメリッヒ希望。
4点(2004-08-15 22:49:47)
265.  デッドゾーン 《ネタバレ》 
大半の人は知らないだろうが、この映画には一般に売られている90分のバージョンの他に、124分のディレクターズ・カット版がある。この映画は海外での公開後、なかなか国内でビデオ化されなかった時期があった。その頃にこのバージョンを元にして、ワープロ文字の字幕を入れた「裏ビデオ版」がレンタルビデオ屋で出回っていて、オイラと本作の出会いはこのバージョンでの事。泣けるんだこれが。まあ画質も字幕も翻訳も泣けるんだが、それを吹き飛ばすくらいに内容がよかった。ビデオ版でカットされているのは概ね屋外の寒い風景のシーンと丁寧だが淡々と描かれる家庭教師シーン。あまり本筋には関係ないわけだけど、実はこの二つがないとそれほど泣けないのを、正式版のビデオを見て即座に気付いた。何としても教え子がアイスホッケーの試合に行くのを止めようとする、ウォーケンの静かな激しさは、平凡に積み重ねられていく家庭教師シーン/そこから生まれる師弟の信頼関係なしには理解できない(でないとただのお人好し超能力者に見えてしまうはず)。「自分の人生を壊してまでもやり遂げなければならない事があるのだろうか」というラストのテーマに直結する問いの、中盤での要約だ。今のビデオ版はここの重みが抜けてしまったので、そこからラストシーンに至る主人公の行動に重圧感がない。まるで魔法を見るかのように予定調和な終わり方になってしまっている。そういう想いもあって、残念な公開のされ方をしてる作品だなあと思う次第。124分版なら9点なのだが、ケジメのため点は低くつける。
3点(2004-08-11 18:07:24)(良:2票)
266.  タイタス 《ネタバレ》 
もっと点数上げてもいいかも。『グラディエーター』でガックリ・ムカムカ来た後だったので「オレの見たかった古代ローマはコレだーっ!」と、大変楽しく(?)観たおぼえがあります。とにかくオープニングの秀逸さ。泥だらけのローマ兵にバイク部隊が並んでいる絵造りだけでもう満足。街頭の選挙演説シーンになる頃にはおなかいっぱいアタマもいっぱいで、映像がただ目から後頭部へ抜けていくだけの状態でした。当然そっから後の残酷シーンも感覚がマヒしてボーッと観てた。オイラ的にはかなり相性がよくてトリップできた作品だったなあ。ただ、終わりごろにタイタスがレクター博士の演技になっちゃうのはご愛嬌っていうか興ざめっていうか…アンソニー爺さん、あーたにゃそれしかないんすか?(泣)
7点(2004-08-08 01:33:46)
267.  メガフォース
『死霊の盆踊り』とか『コンゴ』とかがいい例だけど、たまーに「あらゆる人が認めるバカ映画」をレビューしたくなる。えーえー、見ましたともコブラの併映で! オープニングの真面目さに「オオッこれはァ!」と喰らいついたオイラは既にダメダメ人間(苦笑)。ま、ハダカのオネーチャンの映像が出てきた時点で流石に気付いたけどね。世の中で善悪の基準がはっきりしていた最後の時代に現れたアクションヒーロー物。そして、以後善悪の基準が急速に消えていく事を予感させたダメダメヒーロー物。チャールズ・ブロンソンの『スーパー・マグナム』と一緒に見ると、80年代に起こった事の何がしかについて啓示が得られるかもしれない、そんなネガティヴなベクトルのメモリアル(何のだ)作品。最近、サンダーバードがこの轍を踏むような予感(てかパクストン主演ってとこで既にメガフォース化の片鱗を感じているよ)がしてドキドキワクワクです。
1点(2004-08-07 00:52:14)
268.  ガタカ 《ネタバレ》 
これは『理解できんかった映画ベストテン』に入るかな。どう頭を捻っても、あの世界を成立させる社会理念が想像できん。犯罪研究のネオ・ロンブロジアンなんかを意識してるんだと思うんだけど、だったら映画の中で遺伝的疾患から来る犯罪者の世界も見せておくべきだろう。薄っぺらで理解不能な社会への反発は、観客であるオイラを置いてきぼりにしていつしか虚空へと旅立ってしまう…これが一方的なプロパガンダでなくて何なんだ? ジュード・ロウを生かしておいたなら、もう少し点数を上げたかもしれないが、これでは物語を救う事は不可能と判断。真の評価ができていないかも…という不安を覚えながら、敢えて「駄作」の烙印を押します。
2点(2004-07-16 23:51:22)(良:1票)
269.  都会の牙(1950)
うほっ! これが登録されてたのでちょっと嬉しくなりました。ハリウッド50年代、スタジオ撮りの小品ですが、もう何というか観客をグイグイグイグイ引っ張り続ける快作です。主人公があと1日しか生きられないってのが凄い。こういうネタ、普通ならファンタジーか感動ドラマにしちゃうはずですけど、この主人公は違う。「オレに毒を盛った奴ぁ一体誰だ!」と執念の素人探偵(本業・会計士)が開始されるわけです(すぐに警察に行けばいいのに…)。主人公の目が、だんだん鬼気迫る色合いを帯びていくあたりが凄まじいです。あ。いまスタッフを見たらなんと監督は…おーっと! ご存知映画の教科書『裁かるゝジャンヌ』を撮影したルドルフ・マテだ! 監督をやったら、こ、こんなピリリと辛い娯楽サスペンスを撮っちゃうだなんて…ありがたやありがたや(←なんか違う)。
8点(2004-07-12 08:10:51)(良:1票)
270.  バイオ・インフェルノ 《ネタバレ》 
そーそー。『未来世紀ブラジル』の併映でした。どっちもやたらと長いもんだから(しかもバイオの方を先に見てしまった)、映画館で2周目に入る気力を失ったっけ。本作は『アンドロメダ病原体』+『ゾンビ』-迫力って感じです。展開がすごく律儀で、前半はウンザリするほど詳しく科学解説があって(しかも当時のSFにしてはよく調べてあったな)、危機に陥るまでダレダレになってしまいました。で、危機が訪れたと思ったら…なんだい! ありがちなゾンビ+閉鎖空間じゃねーかよ。これはあくまで推理だけど…配給会社のプレッシャーに負けたね? 途中までは面白い作品になると感じられただけに残念。コテコテの80年代映画セオリーに埋もれてしまった可哀想な企画と言えるでしょう。
3点(2004-07-11 05:36:08)
271.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
物体X。そのアイデアの恐ろしさはエイリアンを凌駕する。襲われた後の救いのなさはゾンビをも超える。そして奴らの凶悪さに至っては…まあゴケミドロくらいかなあ。でも、この作品の価値はそんな所にあるんじゃなくて、『生命』と呼ばれる存在の目的意識のなさ、その延長線である社会組織の不安定さに超斬新な切り口で迫ったところにあるだろう。奴らXには多分知性はなく、惑星間を渡っていくための本能として吸収・同化という機能があると推理している(そう見ると、より単純な構造の生物の表現形が露出する各シーンの変化はとても説得力がある)。円盤を造るほどの高度な知性は、彼らの新植民地が安定してからおもむろに現れるに違いない。本能として、遺伝子の奥底から、まるで神の啓示のように…。 そう理解すると、あの凶悪なクリーチャーデザインに込められたメッセージが届くような気がする。「地球の生命なんて神秘でもなんでもない。簡単な化学のメカニズムで動くロボットだよ。生命そのものをぶっ壊してつぎはぎし直して、ほらカニの脚つけたって動くじゃねーか」。 これを自然への冒涜と見る向きもあるだろう。が、この冒涜なしには、我々生物は宇宙という過酷な世界を手にすることはできないのかも知れない。進化の行き着く先には、その酷い壁を越えるという儀式が待っているのかもしれない。その時、人類は自らを物体Xとする、涙なしには笑えない、諧謔的な価値の転換が起こるのだ…そんな事を思い巡らしてしまうくらいの説得力が、Xのデザインに秘められていると思っている。だから点は高いがある意味ネガティブなベクトルの評価だ。9点。
9点(2004-07-09 02:31:25)
272.  炎の少女チャーリー(1984)
いいたい事はふたつ。ドリュー・バリモアよ、俺のチャーリーを返せ~っ! ジョージ・C・スコット将軍、駄作とわかってるのにあそこまで役に入らないで下さい。逆立ちしても先住民には見えない上に、必要以上に怪しい人物に仕上がってますぞ! あースッキリ。
3点(2004-07-06 03:54:48)
273.  未来警察
学研の大人の科学が自動車に負けないスピードで襲ってくる映画。当時はまだ大人の科学は売られてなかったため「メカモの襲ってくる映画」と呼ばれていた。監督としてのクライトンは日本の特撮なみにガジェットを映したがり、それがまた延々と続いて退屈。ウェストワールドみたいに、主人公の周囲全体をテクノロジーで覆っておかないとサスペンスを出すのは難しいよ(マット画でいいのよマット画で!)。ハイテクをベースにしたテロリズムを描いた点では先駆的と評価できるかな。もっとも、クライトン本人は70年代初めに書いたサスペンス小説『サンディエゴの12時間』で既にこれをやってるワケだが。そういや電話を使ったネットワークハッカーの登場も、この小説が最初だと思う。クライトンあんた、才能ありすぎて時代がついて来ないんよ。『タイムライン』ぐらいが丁度いいんだよ(笑)。
2点(2004-07-06 03:53:25)
274.  ピンク・パンサー5/クルーゾーは二度死ぬ
セラーズの死後に作られたピンクパンサーおまけバージョン。なんというか、クルーゾー版『ムーミン谷の11月』と言ったら石が飛んでくるかな…? 実はシリーズ中で一番好き(殴)。誰もやろうと思わないような無声映画時代のギャグが頻出…とかいう言葉で不安になってる未見の皆さん。ご安心あれい! ちゃんとシリーズのファンへのサービスはある! だから下↓の方と同じアドバイスですが、ナニはなくとも上のキャスト一覧を見ないで退出するが吉(いやピーター・セラーズとは書いてないですが)。 でも一番笑ったのは、リオの裏路地で、至近距離から殺し屋にピストルで狙われた主人公が脱出したシーンだなあ。このギャグ、裸の銃シリーズが凡作に見えるくらい秀逸だった。今でもたまーに思い出し笑いする時があります。
8点(2004-07-04 07:19:05)
275.  死霊の盆踊り
いちど、0点というものをつけてみたかったのれす。でも公開当時、目の色を変えてビデオ屋に走ったオイラも0点なのかもしれない…。
0点(2004-07-01 02:25:15)(笑:4票)
276.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
噴飯モノの設定、そしてB級大翁ことショーン・コネリー主演ってとこからして見る気がなかったんだ。本当だ。でも魔が差すというのはあるもので、TSUTAYAでうっかり手に取ってしまったのが運の尽き。食わず嫌いはイケナイと大後悔中です。冒頭の「M1戦車で銀行強盗の巻」からもうやられっぱなしでした。そいでヒロインの吸血鬼にカーミラではなくミナ(しかもハーカー姓だッ!)を持ってくる時点で、ヒネリは充分期待できた。残りのメンバーだって透明人間とジキル博士はお約束としても、アラン・クォーターメイン、ドリアン・グレイはナカナカ思いつかないと思うよ。そして強引にもネモ船長! しかも1916年サイレント版2万リーグの髭と衣装! 凄いぜマニア過ぎるぞこのプロデューサー! 彼らをバックアップするのがMってのがまた…これに成長したトム・ソーヤーを絡める暴走振りも何をか言わん。ストーリーも、もう何回もリメイクされた人物達のいわば「オールスター物」だから、ネタには一切困らないし、観客としては2分おきに突っ込みを入れてればいいので鑑賞も気楽。でも実は「第一次世界大戦勃発を止める話なら、ホームズが出てこないのは許せん!」と思って見てたんだよね。そしたらクライマックスではしっかりやってくれました。ホームズご本人は拝めなかったけど…。濃いネタをアクション中心にサラッとまとめた感じで、凄く好感が持てた。こういう仕上がりに相成ったのもお堅いFOXだからこそ、なのかな。この手が得意なディズニー/ワーナーなんかが手をつけたら、テキトーに流して造ってそうだしね。 (追記:とか思ってたら、製作総指揮がショーン・コネリー本人じゃん…そりゃ手を抜かんわなあ)
9点(2004-06-27 03:05:20)
277.  バックドラフト
個人的に、強烈な寒気が記憶に残った映画。公開時に立川の映画館で見たんだけど、何を考えてか知らんが異常に冷房を効かせやがって寒いの何の…おかげで雪山にでも登ったような気分で鑑賞したもんです。作品が作品なんだから冷房切れよ(プンプン)。で、美味しい役が満載された映画でした。主役の二人、特にカート・ラッセルは完全にハマってた。デ・ニーロの登場も心憎い。そして中盤に登場する収監中の放火魔の演技がまた…。 だが、特撮にILMが噛んでいる時点で、映画が妙なベクトルを持ってしまっている(ま、監督の考え方なのかもしれないけど)。話の全体が、騎士物語の文法で綴られているのだ。火事場の火炎を竜と見ると(実際、バックドラフト現象はドラゴンの炎的な演出)、消防士たちは洞窟へ竜退治に赴く騎士に、手にする斧は剣に、火の特性を熟知した調査官デ・ニーロは魔術師に、と奇妙なほど演出の符合がある。 現代でトマホークを商売道具にしている職業は消防士くらいのもんだから、これは狙ってやっているのかもしれない。しれないが、シナリオが描く社会派ミステリとのギャップがどうしても埋められない。火事場を美しくエンターテインメント化した功罪がここにあるだろう。 ユニバーサルは本作のアトラクションで儲けてるんで疑問にも思ってないだろうが…ちょっと減点。
8点(2004-06-13 01:02:16)(良:1票)
278.  スピーシーズ/種の起源
エロエロ系SF映画は数あれど、ベン・キングズレー級の役者を揃えたエロSFはこの作品だけだよね(だから騙された!)。性欲エロ星人役でデビューしたナターシャ・ヘストリッジは、実は脱ぐのが嫌いな気の強い女優さんみたい。『ゴースト・オブ・マーズ』のDVDコメンタリーでは監督のカーペンターを相手に彼を罵る毒舌を堪能できる(「あなた撮影の時に自分から『これは世界で最高にくだらない映画だ』って言ってたじゃないの!」って詰め寄るのが最高)。彼女のキャラクターを活かす上では上々の企画だったんじゃないかな。ちょいオマケ。
5点(2004-06-13 00:24:16)
279.  マトリックス リローデッド
今日マンガ喫茶で観たい映画が何もなくって、「しゃーねえガマンして観てやるか」程度の気持ちで借りたんだけど、これが以外にOKだったのだよ。『マトリックス』には堂々0点を献上したオイラですが、思えばアレは波長が合わなかったんだな。このシリーズのアクションの基本はスラップスティックだと思ってるので、前回より今回の方が期待に応えてくれている。特に前半の見せ場「スミス曲芸団大演舞の巻」の壮観さは『ブルース・ブラザーズ』に匹敵するバカバカしさだった(誉め言葉)。マトリックスを構成する重要なファクターである半角カナもパワーアップされていて嬉しいぞ。そしてちょっとイケてるキーメーカーのキャスティングセンス、「ラリー&アンディあんたらお子ちゃまかっ!」と叫びたくなる無茶苦茶なカーチェイス、アーキテクトの語る胡散臭げなエセ統治論(つうかこれ遺伝的プログラミングの話だよね)、どこから斬っても可笑しさいっぱい! ツッコミどころ満載とはまさにこの映画の事だと思った。で、当の製作側もそんなのは承知で作ってるわけで、今回は落ちこぼれずにウォシャウスキーのバカなノリについてく事ができてラッキーでした。
4点(2004-06-06 21:29:32)
280.  市民ケーン 《ネタバレ》 
皆様ごめんなさい。この映画、最初に観てからもう20年くらいになりますが、ぜんっぜんっ違う解釈をしてた…いまあまりに解釈が違うんで唖然としております。「その生涯を社会という雪道で一人遊び続けた、永遠の少年の物語」そう思ってました。だから、割と人生の哀愁とかを感じる事がなくて、カンシャクを起こすケーンを見ては「あー子供ってこんな風にぐずるよなあ」とか、ウェルズの観察眼の鋭さ、舞台設定の巧さに感動してた。そしてその金満孤立主義が(ハーストという形を取って)アメリカに蔓延しつつあった時代。オイラ的には苦悩の国のアイルランド人・ウェルズから見た、アメリカ文化の若々しさ・未熟さを愛憎交えて描いているように見えてます。(追記:などと書いてから、O・ウェルズがアメリカ人だったのを知った。ダブリンの劇場でデビューしたというキャリアは偶然だったのか…)
8点(2004-05-30 16:02:39)(良:1票)
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