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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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461.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
家族って何だろうねえ。目に見えない情愛のみでスタートする不可思議なまとまり。常に順風満帆とはいかないのが世の常でして、ここに描かれる家族は予期せぬ事故に見舞われる。そしてそれをきっかけに明らかになる家庭崩壊すれすれの内情。ずっと進行していたのに気付かなかった綻びに突如直面した父親G・クルーニーの奮闘ぶりは涙ぐましい。 そりゃぶつけたくもなるわな。憤懣やるかたない思いを。たとえ相手が昏睡状態だとしても。でも別れの時が来たら、涙が頬を伝うのだ。この場面、複雑で多面体な”家族”という感情をリアルに描いていると思った。 家族にKOされつつあったお父さん、自らのアイデンティティを大王の子孫であることに見出し、親族らの意向を却下して再び生活を生き出す。ラストの、やけに生真面目なTVドキュメンタリーを見る親子三人をむしょうに応援したくなった。 今後土地のことでもめるだろうし、長女のしょーもない彼氏のこともやっぱり心配だ。 でもきっと上手くゆく。この世の皆、何がしかを抱えている。ゆったりとした音楽も伴って、しみじみと背中をさすってもらえたような想いが残りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-27 23:41:46)
462.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 
レッドフォードはこの映画の主役を”川”にしたのですね。悠久に流れ続けるその不変さ、神々しさに比べると、次々現われては消えてゆく人間の営みなどちっぽけなもので。牧師一家のドラマも極力淡々と描かれている印象です。弟の死すら台詞で知らされるのですから。 それにしてもブラッド・ピット。彼の存在意義はその若い一瞬の美しさでもって、川と一体化すること。光る川面にキラキラとフライ・フィッシングのワイヤーが弧を描き、金に輝く髪の美しい青年がそこに立つ。まさに一幅の絵のよう。この1ショットで彼の映画となりました。 騒がず、慌てず、誠実で正しい。レッドフォードの映画はいつもそう。そしてこの監督が凄いのは、そういった資質が退屈さを誘うのでなく、心にしっとりと余韻を残す作品に昇華しているということ。「監督 レッドフォードかあ」と観る前はやや渋々ではあるのだけど、「観てよかった」ともいつも思うのです。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-25 23:53:01)(良:1票)
463.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
スパイ映画は数多あるうえ、シリーズも回を重ねるとなると、新たなどきどきを演出するのは大変困難なことだろうなあ。高いハードルを見事に越えるトム・クルーズとスタッフ陣、さすがです。 決して“老い”を感じさせないスター・トム・クルーズ様ではあるけれど、やっぱり一作目のキラキラしさはもはや無い。俳優として円熟期を迎えつつある彼の一面を意識してか、今回体力切れしたトム様が、ひらりと障害物をかわしそこねてコケる、という驚きのお茶目演出も見られました。いや感慨深い。 冒頭、誰もが「いつ来るか」と思っているイーサン・ハント。走って登場したときは笑ってしまった。「待ってました!」というか、もはや一つの型になってるみたいで。全編みっちり身体を張るハント氏、健在でした。
[映画館(字幕)] 7点(2015-09-23 01:10:54)
464.  マリリン・モンロー 瞳の中の秘密
大女優マリリン・モンローという人格を被って生きなければならなかったノーマ・ジーンの悲劇を知った。 あんなに明るく素敵な笑顔で世界を照らしてくれたマリリンがこんなに苦しんでいたとは、ファンもつらい。 見つかったメモは走り書きのようであり、散文的であり、そして一貫してもがいている。複数の後輩女優らが、彼女の語り部となって半生をつづる本作はドキュメンタリーのようであり、舞台劇のようでもあり。皆 マリリンを敬愛しているかの打ち込みぶりだ。泣ける。 彼女のファンでなければ興味の持てない淡白な内容ではあるけど、私はマリリンが大好きだし、特にジョー・ディマジオが病院から彼女を奪還するくだりには泣けて泣けてしょうがなかった。そして、アーサー・ミラーに厳しい視線を向ける制作の姿勢には大いに同意した。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-13 23:59:33)
465.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 
構成や演出が巧くて、ベテランかつセンスのある作り手だなと感じます。ソダーバーグびいきだからでしょうか。 ただごとではない不穏な導入で引きこまれ、さらにルーニー・マーラもJ・ロウも嘘か誠実かどちらともつかない演技である。腹に一物抱いているのは誰なのか、ワタシは最後まで判断つかなかった。ここらへんのじらし方、うまいですねえ。死んだ亭主の取引相手が絡んでくるのじゃないかと勘ぐったくらいだ。 肝心な所はうまく覆い隠しながら、真実を展開してゆく手際はシンプルで明瞭。オートバッグの不可解、実在しない同僚、盗撮の証拠、と女の疑惑が徐々にふくらんでゆき、ついに悪が敗北する、このカタルシス。近頃の作品は黒幕的な奴がまんまと生き残って後味悪くエンディングを迎えるものも多い中、小手先のどんでん返しなどしないストレート型のサスペンスは大変小気味良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-05 23:53:03)(良:1票)
466.  バーバー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟って人生のままならぬことを色んな味付けで見せてくれるけども、これまた平凡な人間が予想もつかない方向へ破綻してゆくお話。ビリーボブ演じる床屋のオヤジがお馬鹿さんなんだな これは。見た目が無口で渋くて思慮深そうなのは目くらまし。この人の狙ったコトってひとつも的射てないもの。 好いているのかどうか確信の持てない女と結婚し、なりたくもなかった仕事に就き、女房の不倫がきっかけで鬱屈した日々に仕返しするかのように、ケチなゆすりに及ぶ。ここでも相手がどう出るか見誤って犯行がバレる始末。紹介された“敏腕”弁護士は馬鹿高いばかりの法律屋で誠実からはほど遠い。勝手に才能を見込んだ女子校生にはピアノの才なんて無く、夢想していたような純真無垢な天使ですらなかった。読み間違いだらけの人生だ。ビリーボブはこういう物哀しい役にすごくハマるなあ。 あ、ひとつ先見正しいことがあった。ドライクリーニングの先行投資ね。でもこれも結果実りとなって還ってこないんだもんなあ。お馬鹿ってだけなのに人生ってこんなにままならないものかあ。つらい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-01 00:27:00)
467.  カレンダー・ガールズ 《ネタバレ》 
なんか、英国の人って裸になるの好きですよね。おっさんはもとより、王室のプリンセスからおばちゃんに至るまでよく脱ぐなあ、という印象があります はい。 ヘレン・ミレンを代表に、おばさんたち皆あっけらかんとして楽しそうだ。迷いなんてほんの一瞬。ヨークシャーの風景も目に美しく、イギリス人らしいヒネリの効いた台詞も粋です。“事業”が成功してちょっと天狗になっちゃうクリスと、それをやんわり制するマギー。夫たちや女性連盟のお偉いさん達といった背景もきちんと織り込んだドラマの奥深さも、英国映画らしいなあと感じました。 ただ、ワタシが最も注目したのはクリスの息子のこと。オカンが人前に裸を晒すなど10代男子には耐え難いことでありましょうし、息子を愛して止まない自分としてはわが身に置き換えてみると、うーわ絶対こんなことできねえ、と思いましたね。彼の社会生活がどれほど支障をきたすことか。そこらへん、息子さんに関しての回収が今ひとつおざなりで物足りなかったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-04 23:09:06)
468.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 
画面いっぱいに広がる異国の広大な風景。その圧倒的な空間の広がりは映画ならでは。加えて男女のままならぬ悲恋、歴史の動乱、と長編作の必須事項をきっちり押さえた200分。さすがにおなかいっぱいになったけれど、第一次大戦から革命に至るまでのロシアの市井はとても興味深かった。初めて知ったこともたくさん。 赤だ白だバルチザンだ、と国内大荒れだ。登場人物らがやや情勢に流されっぱなしの感はあっても、致し方の無いことなのかもだ。何しろ前線から帰宅してみれば共産の名の下に自宅が他人でいっぱい(!!)だ。うわうわ。怖気づくのはそれだけではない。苛酷な鉄道の旅。扉を開けたらもう一枚壁がある。氷壁なのだった。それをばーん、と割って汚物を捨てる。この描写の容赦の無いこと。ロシアの大地がどういうものか、身にしみて分かろうというものだ。 しかもD・リーンは、絵画のような繊細なシーンも不意打ちのように入れてくる。陰影に満ちた室内に黄色いひまわり、エルサの城もかくやと思わせる、氷漬けの邸宅。その銀の輝き。 映像監督の手練が全編にわたって発揮され、画の力が恋バナの弱さを補って余りある。ロシア国内での撮影でないとは驚愕だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-02 00:17:58)
469.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 
全編にわたって趣味が悪く、黒いユーモアがふんだんに。たしかに笑えもするけど、笑ったあとにざらつくような不快感も残る。整形に血眼なオバサンたちは死んだら原型もキープできないほどに切り刻まれ、食事は色のついてるだけの何やらマッシュ状のかたまり。管理史上主義の世界では紙切れが異常な権威を持ち、暖房修理すら許可証が必要なんだとか。うあー、こんな未来像を構築したギリアムの感性には畏れ入る。畏れ入るが、例えば「時計じかけのオレンジ」にワタシは心胆奪われたものであるが、ブラジルの方はまだまだずっと理解可能な世界で、両者のエッジの効き方の違いを大きく感じたりもする。どっちが好きかと聞かれれば、いやどっちも好きというわけじゃないんだけど。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-31 23:37:46)
470.  メリー・ポピンズ
メリー・ポピンズシリーズは小学生の頃に図書館で借りて全巻読んだ。ポピンズの見せてくれる摩訶不思議な魔法には心惹かれたけれど、メリー本人は冷たくてつん、としていてとっつきづらく、“乳母”という文化の無い日本人の子供だった私には苦手なキャラクターであった。“うたのお姉さん”とか“幼子に甘いばあや”などのイメージとは程遠い魔法使いなんである。 不思議ではあるが、ハッピーというよりはシュールなポピンズの魔法世界がディズニー映画かあ、と違和感を抱きながら大人になっての観賞だ。 私は正面切ってまじろぎもせずに幸福を演出してくるディズニー映画が、基本苦手である。原作者が危惧したという話にも頷ける。 しかし結論から言うと、子供の頃にすぐこの映画に触れることができるのは幸せなことだと感じた。ポピンズの性格が甘くなっては別の話になって目も当てられない。その点 J・アンドリュースは適役だった。背筋がぴんとして、凛としているポピンズの原作どおりのイメージをキープした。 ディズニーお家芸の表情豊かな動物たちのアニメや、この上なく上質な音楽に彩られ、原作よりずっと暖かく子供の心に添ってくれる仕上がりになっていると思う。もう大人になってしまったのが残念だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-19 01:12:27)(良:1票)
471.  クライム&ダイヤモンド 《ネタバレ》 
他愛も無いコメディではあるけど、細かい描写まで目配りが効いているのに感心。センスが可笑しくて、くすくす笑ってるうちに時間が過ぎるという、幸福な時間でありました。 強烈な映画オタクの暗殺者という設定が楽しいですよね。”シナリオどおり”にストーリーを現実に当てたいので目下の仕事は放棄だ。間抜けな二人組がいつも何か食べている、とか彼らに指示を下す中ボスの台詞もいちいち可笑しい。ちなみに「ヘレン・ケラーでも油断するな」がお気に入りです。 鳩の仕事が恐るべき正確さだ、とか刑務所へ出たり入ったりの自由さに そんなイージーな、との突っ込みも受けましょうが、全編にわたるユルさが基本精神なのでこれでいいのだ。 面白かったなあ。ラスト、周りを気にしながら singing in the rain の殺し屋ティム・アレンの姿はキュートでしたしね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-11 23:37:51)(良:1票)
472.  声をかくす人 《ネタバレ》 
米映画には、自らの歴史や政治の誤りを正面切って問うという、正義心を支柱にした系譜があってほんとに感銘を受ける作品も多いのだけど、これもそんな作品のひとつ。 米国史上初の女性死刑囚であるメアリー・サラット。彼女の量刑は明らかに不当であり、裁判はことごとく証人が買収されるインチキぶりで、北部の軍将校たちによる報復心のみで決裁された。 レッドフォードの筆致は淡々として、静かに事実を追ってゆく。しかし彼の怒りははっきりと伝わる。 正当な裁判が行われなかった人権の蹂躙、アメリカ史の恥部。聖書に手を置いて真実のみを述べると誓う行為など何の意味も無い。ここまで描くのは勇気のいることだったのではないか。 声高に叫びすぎないことも、メアリーの人物像を敬虔な、息子を思うごく普通の母親として誠実に描いてあることも好感が持てる。 レッドフォードは立派な監督だなあと思った。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-24 00:14:05)
473.  ミスト 《ネタバレ》 
かつて職場の上司が言った。「災害時には主人公のそばにいろ」。一昔前は確かにヒーローとその周辺は元気に生き残ったもんだった。しかし今作ではそのセオリーが覆される。本作はパニック時における人間心理の描写も秀逸であるけれど、やはり強烈なのはショッキングなラストだ。無慈悲な不条理。他のラストがあれば、できれば希望が残る終わり方が良かったとは思う。だけど、あの場面であの父親に「もっとがんばれ」と言えるのは助けが来ることが分かっている客の立場だからじゃないだろうか。凄惨な絶望を骨の髄まで叩き込まれて、あの時大人4人は誰もが心が折れていた。この世は終わったんだ 頭上をゆく巨大な異界の生物を見てごらん。気色悪い虫どもに生きながら引き裂かれるよりは、とわが子に銃を向ける父親のぎりぎりの決断を私は責められん。  せめて誰か一人でも生者に会えていたら、と思う。奥さんの死体が見えない所にあったなら。逃げ延びたかも、と思えていたら。 やり切れない結末ではあるけれど、そもそも世の中は不条理に満ちている。大嫌いな奴が何故か異性にモテるといった小さいことから、天災や事故に至るまで。 考えうる“最恐の不条理”を叩きつけてきた制作サイドの胆力に、ひるみつつ おお、と妙に感心した。してしまった。 この映画が真のクソ映画になるエンディングがあるとすれば、あの宗教家気取りの扇動女が生き残って、カルト集団の教祖に納まるという筋書きだ。こんなオチがついていたら私は迷わず0点をつける。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-23 00:12:58)(良:3票)
474.  ワイルド・スピードX2 《ネタバレ》 
“クルマ愛”というべき制作姿勢が一作目より明確になりました。そしてポールの相方のキャラもあって、よりライトで楽しい仕上がりになった感じです。ポールもT・ギブソンも本当に楽しそうにエンジン吹かすのね。トミカのミニカーみたいなカラフルな車がなんとホンモノなんだ。あのピンクのスポーツカーが浮かずに公道を走れるアメリカってすごい。ちょっと運転してみたい。 今作はクルマが心底魅力的。色とりどりの車たちが一斉に倉庫から走り出る、マーブルチョコを撒いたようなこの楽しさ、わくわく感。 それにですね、なんとこの映画ではクルマがヒロインに勝っちゃうのだ。主人公が美女とデキちゃわないんである。前面に押し出されるのは美人よりクルマ。徹底したクルマ愛に7点献上だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-01 00:05:39)(良:1票)
475.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
アレン作の中でも評価の高い本作を初めて観たのは20代の頃だった。好きじゃなかった。先行きに希望を持って生きたい若い年頃にとって、この作品の背景の不景気のやり切れなさや、ミア・ファローの薄幸な雰囲気・顔立ち・細い身体なんもかもが気を塞いだ。 映画スターと銀幕の中で夢を見る。でもたったひととき。その儚さが美しいとは思えなくて、むしろ気を持たせただけのように感じて、こんな思いさせるなよ、と思った。だってラストの彼女の呆けたような表情に現実と立ち向かう意志があるようには感じられない。映画にうっとりした後は、ああこの人、また現実世界に戻るんだ、あの暴力亭主のいる安アパートに。パートの職も失って、ほぼ詰んでしまっているセシリアの現実がひりひりと心に痛くてカンベンしてくれ、と泣きたくなったものだ。 霞を食って人は生きてゆけない。その霞が養分となっていればまだしもだけど、セシリアのその後はどうだったろう。 最近、また観た。やっぱり苦かった。映画からちょっと元気をもらったくらいでは、セシリアの現実はきつすぎる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-05-31 01:50:34)
476.  ワイルド・スピード/SKY MISSION 《ネタバレ》 
7作目にして、予算はふんだんに下りて爆薬もスタントの人件費も惜しみなく注ぎ込んだ堂々の娯楽大作となりました。個人的には、チンピラもどきのストリートレーサーだった頃の方がキャラとしては好きだったですが。でっかい公的機関の後ろ盾でミッションインポッシブル並みの大活躍、なんでこうなった。 私的な不満は置いておくとして、洗練された映像技術はあり得ないアクションにリアルなハラハラどきどき感を与えて、見ごたえは充分です。館内「おおー」と静かにどよめくこと多々。あまりにあまりなドバイ編が一番好きです。埴輪的なのを並べていた中国展みたいなあそこは何のパーティ会場だ。 そして、最後の姿となってしまったポール・ウォーカーについて触れねばなりますまい。華のある佇まいと、車大好きな最高の笑顔でシリーズを盛り上げてくれた。ラストシーンでは、ファンのみならずスタッフにも愛されていたことが伝わって、嬉しくてそして悲しかった。ポール、“Fast & Furious"シリーズ 楽しかったよ。ありがとう。
[映画館(吹替)] 7点(2015-05-03 00:50:50)(良:1票)
477.  エターナル・サンシャイン
時間軸が行ったり来たりジャンル(て 何て言うんだろう)の中では見易い方です。中盤までは「こんな大風呂敷広げて大丈夫なんかな」と訳分からないながらもついていったら、見事に着地点が用意されておりました。脚本ナイス、です。 J・キャリーはシリアスな役もちゃんとできることをこれにて証明。途中、目を大きく広げておどける、彼のために用意されたようなカットもありました。 K・ウィンスレットも問題なくうまい。ただ彼女より も少しハマる女優はいると思うけど。昔のパトリシア・アークウェットあたりが理想。 ラストのさあ、彼女が訪ねてきたときの場面、テープ止めなさいテープを。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-27 00:23:41)
478.  キャビン 《ネタバレ》 
これ好きです。作り手の才気が溢れてて、私がホラーに詳しくないせいか、いちいち新鮮な驚きでした。 ありがちな山奥のコテージというホラー装置と、科学システムの粋を集めたといった趣の巨大管制施設の画という二段構えにまず「おお?」となったし「スウェーデンは失敗だ」「今のところ日本とウチだけだ」という謎の会話。一体何が「失敗」なのか、素直なワタシは完全に前のめりだ。だんだんと実態が分かるにつれ、惨殺映像をバックに能天気な管制室の連中といったブラックな様相に「いやいやいや」と突っ込むのもまた楽しい。 そして圧巻の終盤は往年の名妖怪一大絵巻。うわー、怪物強え。当たり前か。このクリーチャーたちの想像力の賜物感、見ごたえのあること。 生き残ったことがハッピーエンドにつながらないという脚本にもセンスを感じたのは良くないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-24 00:37:31)(良:2票)
479.  彼女を見ればわかること
女の数だけ、抱えているものがある。それぞれの人生がぽつりぽつりと語られてゆく、その語り口は素っ気なく感じるくらいに盛り上がりには欠けるけど、その虚構性の無さこそがリアルな現実というもの。登場する彼女らは皆、見知った女性たちのようだった。かつての同級生だったり、隣人だったり。 女優陣が皆熱演していて心地よいけれど、なかでも思春期の息子と二人暮らしのシングルマザーを演じたキャシー・ベイカーが頭一つとび抜けた演技と思った。新しい隣人に恋愛感情を抱くには難度の高い設定だったけれど、彼女の心情に無理なく添って観ることができたから。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-10 00:40:17)
480.  フィッシャー・キング
まあなんてギリアムらしからぬハートウォーミングなお話。ロビン・ウィリアムスの安定感やJ・ブリッジスのくずっぷり、女性陣の存在感の大きい芝居等、役者みんな光ってます。疲れた世の中にギリアムがふと心を暖める処方箋みたいなのを作りたくなったのでしょうか。 この場合フィッシャー・キングに聖杯で水を与えたのは誰だろう。ただ水を与えようとした者。結局のところ、ジェフも女たち二人も、そしてあの廃ビルに住まわせてくれた大家?も含めて周りの人間全部な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-19 00:18:35)
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