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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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61.  エスケープ・フロム・L.A.
どうも1997に比べて展開がヌルいのを指摘するご意見が多うございますが、あちらはNY、こちらはLA。だからこれでいいんす。例えば前作の車が堅気っぽいオヤジの運転するイエローキャブなら、こちらは怪しげなペテン野郎が乗り回すリムジンだったり。サーフィンにバスケに整形手術とLAの風物(?)をノンビリまったり西海岸風のセンスで戯画化したと思えば、恐ろしくシナリオが練られてるのに気付く次第。絵的にはアレだと思うけどね。
9点(2003-05-31 03:03:37)(笑:1票)
62.  ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
こういう、シナリオのコメディ密度が高い作品は好きです。しかも芸達者とか曲者怪優とかを取り揃えて、内容もアメリカ人が撮った「アメリカ人をバカにするおフランス人映画」。マーティンが車椅子から立ち上がるシーンで、演技だとバレバレなのに超感動的な音楽をつけてしまう屈折ぶりは秀逸です。私的に、10回見てもまだなお新たな発見をしてしまうお得映画。
9点(2003-05-28 02:45:09)
63.  アサシン(1993)
いや、この映画はハーベイ・カイテルの渋さが全て…ジャン・レノは演技が煩すぎたっすよ(90年代になってからの彼は…『サブウェイ』までのあの凄さはどうした!)。カイテルに5点。そして職人監督バダムでプラス2点、無敵の泣かせ男メロメロドラマ音楽ジマーでプラス2点、B.フォンダ&バーンでプラス2点。『ニキータ』で光ったジャンヌ・モローが出てないのでマイナス2点。合計10点。冷たく硬派だった『ニキータ』と違い、ベタベタで攻めた点に、素材が活きる妙味があったと思います。
9点(2002-09-04 20:12:44)
64.  突撃(1957)
キューブリックの中では一番好きかな? でもまあこの映画では雇われ監督だったからなあ…『非常の罠』の方がいいかな…。それはともかく、アクションシーンが前半だけなのに、見る者を引っ張りつづける後半の政治的圧迫感はサスガ。最後の泣かせは不要だけど、まあこれはカーク・ダグラスの企画した映画だし…ドライに終わらせるわけにも行かなかった事情が仄見えたり。「職人監督としてのキューブリックの最高峰」ってとこですか。
9点(2002-09-02 00:29:19)(良:1票)
65.  ジョーカー
お久しぶりです。 観た、という事を書かずにはいられなくて書きにきました。 ジョーカーの物語ですが、 (詳細はブログにて)
[映画館(字幕)] 8点(2019-10-14 22:11:11)(良:1票)
66.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
ヘナヘナと崩れ落ちそうになる日本語吹き替え版で拝見。みんな安定した仕事してるのに、マックスだけなんであんな…とほ~。 などと最初にガッカリ面を書いた上で、本作のインパクトはもうバイオレンス・グレパッパ族の活躍に尽きるなあ。もうね、『人生狂想曲』のオープニングまで思い出しちゃったくらい、モンティ・パイソンにシンクロしてしまいまして。 そもそもこのシリーズ、1しか観てなかったんですよね。しかも観たのは80年代。今回、新シリーズだと思ってレンタルして、オープニングで「しまった続いてるじゃん!」って(苦笑)。だもんで途中を知らないものでして、マックスのマッドさ(つうか壊れ方)の急上昇ぶりになんつーか衝撃でした。 …くだらない余談でした。世界の作り込みはすごかった。「サスティナブル」という言葉の対極にある、人間を『資源』とみなした究極の鬼畜社会。それがセリフ的な解説なしに、ストーリーの流れに沿って自然に提示されていく。SF作品の醍醐味をたっぷり含んだ展開で、こういう部分は『CODE46』とかを思い浮かべました。 未来が舞台になるSFである以上、観客との間に何かしらの接点を設けないとストーリーに入ってきてくれないわけですが(悪い例だと『オブリビオン』はそのあたりをサボった作品ですな)、徹底改造された車たちがその役を担っているという、安定のマッドマックス仕様。ほぼすべての舞台が車中・車上なので、現実との乖離が少なく、異世界にスムーズに入れます。ここ重要。 この映画の世界は社会構造から産業・生死観に至るまで本当の異世界なので、観客のいる世界とはガッツリと違ってる。自動車のような見慣れた舞台装置の上でストーリーが進む絶対的な必要性があったはずです。これをやらなければ成功しなかったろうと思いました。  …でもやっぱ、グレパッパ族のインパクトでしたねえ。アレが全部持ってっちゃったなあ。マックスどころかセロン姐まで完全にかすんじゃったなあ。 あと、カラスの地で、竹馬みたいのに乗って歩いてた人たち。あれは画面に映るの自体が一瞬だけなのに、強烈に印象に残りました。 ジョージ・ミラーと前田真弘のイマジネーションにズッポリはまった120分でしたね。
[インターネット(字幕)] 8点(2016-04-23 21:46:46)(良:1票)
67.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
オイラがスーパーマン映画につけられる最高の点数はここまでじゃないかと思うんですよ。 映画としてクズなのは否定しないし、実際何度もズッコケながら観てたわけだけど、すでにオープニング開けの中東のシーンで「これがもう自分の観たかったスーパーマンの全てなんだなァ」と理解していました。 あれほど、歴史あるスーパーマンのお約束を踏襲しながら、現実世界に当てはめて陰鬱なビジョンを打ち出した場面は寡聞にして知りません。 危険を顧みないヒロインの無謀な行動を陰からサポートし、絶体絶命のピンチには必ず助けに現れる…だが、このシリーズでのヒロインは過去のナンチャッテ記者じゃなく、テロリストにインタビューに行くピューリツァー記者。背後にうごめく様々な存在を考えれば、この「スーパーヒーローの法則」を利用していろいろ政治利用できちゃう。 冒頭でこの宣言ですよ。今回はネタバレなしで書きますので詳しい裏側までは書きませんが、そういうネタバレ情報なしでも、オープニングのこのエピソードは古典的な「抑止力」の戯画で、現代の縮図で、スーパーマンの矛盾をシンプルに表現できている。秀逸です。  クライマックスへの幕開けで敵が「絶対神は善人ではあり得ない」と語る。これが本作の唯一のテーマであって、100年近い長きにわたってスーパーマンがもだえ苦しんできた根源のテーマのようなもの。前作で原点回帰(スーパーマンの元ネタと言われるフィリップ・ワイリーのSF『闘士』のコト)し、原点ですでに提示されていたテーマ(読者に投げかける形で話が終わり、実は解決していないんですが)をキチンと発展させて、「言葉」としてセリフで明言した。 「力を持った絶対善は存在できない」と。 この、アメリカ史大反省会みたいな作品が、コミック作品の映画化として実現されてしまったのが、ハリウッドの画期ではないかと思う次第。  明確な意思と背景を持った「自爆テロ」が描かれる作品でもあります。アメコミ作品でこれやったら、もう収集がつかなくなると思いました(実際、収集ついてるとは思いませんw)。本シリーズの原点回帰・リセット志向はそこまで強い。 もちろん、DCは作品をジャスティス・リーグへ繋ぐための布石として本作を考えているでしょうから、キッチリと出すべきものは出し、見せるべきシーンは見せ、監督の意向なんかおかまいなく商業ベースを保とうとしてる。 そのあたりの(ザック・スナイダーが消化しきれなかった・消化をあきらめた)ゴツゴツした部分が、どうしようもなく前半のテーマを際立たせて、忘れがたい陰影になっていました。玉に瑕があるからこそ、かえってその美しさがわかるような、そんな感じ。  前バットマン・シリーズも時間の経過感覚を失わせるような編集をわざと行って「終末感」を出し切っていましたが、今回のスーパーマンシリーズはさらに終末度の高い、テーマが強く物語のリズムが弱い展開で、上映中はその点(シーンの構成)に様々な死を読み取りました。 ヒーローの終わり、強きアメリカの終わり、皆を救うキリスト世界の終わり。 それが芸術系の映画ではなく、コミック系のハリウッド・エンターテインメントから発信されたことが、何かを予感させるんです。 次作のジャスティス・リーグ編では、何か新らしい始まりが提示されるといいんですが、あくまで現実世界に寄り添おうとしているこのシリーズ、そうは問屋がおろさないかもしれない…。
[映画館(字幕)] 8点(2016-04-17 15:06:15)(良:3票)
68.  ミステリー・メン
「地味だけど傑作」って聞いて、レンタル落ちのDVDをアマゾンでポチってしまいました。 CG映像を極力控えて、テク的には80年代末のヒーロー映画の肌触りですね! 透明ボーイのネタのひねり具合が秀逸でした。あと、キャプテン・アメージング一強が数十年続いてたっていう世界観が意外とキッチリ作りこまれてて、オッサンキャスト中心の展開にすっごい説得力が出てました。ここらへんの世界の作り込みのすごさは絶対的に評価します。 「ウルヴァリン」とか「キック・アス」とか、今のヒーローものが忘れてしまった何かが、きちんと残ってるんだなあ。 うれしいなあ!
[DVD(吹替)] 8点(2014-11-15 21:24:37)
69.  シャークネード<TVM>
暑い夏、頭をバカにして映画を見たいならこれだ! いやホント、時間を忘れさせてくれました。バカすぎて。
[インターネット(字幕)] 8点(2014-08-03 22:56:55)
70.  9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~
これって、監督の個性よりもティム・バートンとティムール・ベクマンベトフの個性が全面に出されて、可愛いわ暗いわカッコいいわ、いい意味での幕の内弁当状態になってますな。 ベクマンベトフ信者としては、8のあの無駄カッコいい殺陣を観れただけでもうお腹いっぱいでした。 ある種合作的な、才能あるものたちの化学反応を味わえるミックス映画。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-30 11:12:56)
71.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
初めてシリーズを通しで鑑賞。 伏線職人のクリストファー・ノーランらしいエンディングで、二回も見直しちゃいました。そしてその後に止まらない涙がドドーッと。  (詳細はブログにて)
[DVD(吹替)] 8点(2013-08-04 11:01:59)
72.  サイン
やられた! もう感動で涙が止まらねえ…! 何年かぶりに書き込みに来ちゃいましたよ! 全体を通して流れる、リヤカーで戦車を引っ張るようなアンバランス感と、その出来すぎなまでの完全解決。まるで他人事のような醒めたカメラワークの産むギャグが、ラストでロジカルな美と融合する事で、陰画のように巨大な存在を浮かび上がらせる。映画全体をバランスするためには、その(画面には決して登場しない)存在を最初から仮定しておかなければならなかったのだ。 神話からメルヘンを通って教養小説に至る物語技法の原動力に、直接触れてエネルギーを取り出したような感じ。この絶妙なバランス感覚は天才的で眩しい。 ホントなら10点でもいい感じなんだけど…でもまあ結局、日本人にはほぼ他人事なんよねえ。なんかモーツアルトの音楽を聞く時のもどかしさに近いかもです。 ●2012/3/10 追記: 良票来たのでついでに。『アンブレイカブル』では街の色使いの変化が主人公世界の変化に呼応していた。本作では、主人公が物語の手綱を握っている時(つまり大半の時間)で、カメラは固定になっている。そして家族と心が通じて「家族の物語」となる時だけカメラが動く、という隠れルールがある。 これ、主人公の心理をカメラで表現しているとも言えるんだけど、言葉通りの「神の視点」を表現できてると思うんですよね。クライマックスが来て、観客が「自分は今まで神の目線で一人の男を見つめていたんだ」と気付く瞬間、それまでの様々な不幸や、怪異や、ギャグが吹っ飛んでいく。自分はこの物語を超えていたんだ、超上から目線で見ていたんだと理解する。そうすると、人間ってモノの小ささが見えてきて、同時に人への慈しみが湧いてきます。 キリスト教的な意味での「神」の気持ちになれる稀有な映画だと思うんですよね。
[インターネット(字幕)] 8点(2011-07-27 00:44:45)(良:2票)
73.  アイアンマン 《ネタバレ》 
オイラのレビューもついに目標の600に達して、今回でうちどめ。  さて、オイラが最初に『アイアンマン』という名前で思い浮かべたのは、マーヴェル版の奴じゃなくて、もっとマニアックな  こんなの↑ (詳細はブログにて)
[インターネット(字幕)] 8点(2009-07-28 15:53:15)
74.  紀元前1万年
あああ素晴らしいいいッ! この、ドイツ人監督らしい、真面目な手の抜き方がたまらない。オリジナリティがゼロなのに頑張っちゃうとこが清々しい。愛しいまでのポンコツぶり、頭を抱えたくなる予定調和な大団円、みんなみんなまとめて、丸ごと好きになった。 バカすぎる…。
[インターネット(字幕)] 8点(2008-10-24 04:32:29)(笑:2票)
75.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 
まあこの程度の掟破りは事前に折込みずみだったんで、別にビックリぁしませんでしたが。  (詳細はブログにて)
[DVD(吹替)] 8点(2008-04-26 23:59:52)
76.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
アメリカ映画ってよりアメリカ文学(スリック誌系)を思わせる知的な作品。とにかく観ていて楽しかった。スパイク・リーはお堅い政治的な告発から距離を置いて、「こりゃもうダメだわ」的な、開いた口が塞がらないってなスタンスでカメラを回していく。だから本当に楽しめる。 まず冒頭7分目にして銀行強盗開始、っていうスピード感が楽しい。 画面にシンクロしまくっているトボケた音楽が楽しい(『サブウェイ・パニック』を意識してるね)。 そして最近食傷ぎみな感じもする「日常で勃発するイラク的状況・グアンタナモ的シチュエーション」の描き出し方。この映画では他作と一線を画して、この映像表現の他人事っぷりが可笑しくてならない。犯人の出したクイズで、バカみたいに熱くなって激論するあたりなんか、まさにアルカイダを巡るマスコミの右往左往を見事に戯画化してますな。金庫室でのゲームや、終わり近くのジュリアーニ市長ネタもキレがいいです。 イラクを巡る状況に酷似する場面がいくつもいくつも意外なアレンジで登場する本作だが、白眉はやはり「それから60年後」の状況まで詰め込んである点だろう。今は看過してしまうような悪事の横行も、半世紀後には実を結んで花が咲き、その悪臭が当事者たちを苦しめる。今起こっている問題より、複雑で根深くて、社会の根幹に食い入る話だと思う。ここのパートの探偵役にジョディ・フォスターを当てた監督の慧眼には頭が下がる。当人も嬉々として演じてたみたいだしね。  映画発表当時から時代は下り、今はこの映画を「サブプライム的状況が画になった」と観る事もできる。怪しくても裁けない…損切り不可能な社会状況のやるせなさも、この映画の独特の苦味だろう。 やはりこれは、屈指のシナリオの良さが魅力の大きな部分を占めているんだな。久々に(スリック誌の)ニューヨーカー的インテリジェンスを画面から感じましたです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-04-05 16:54:27)(良:2票)
77.  パニック・フライト
『ホット・チック』で、ブリジット・フォンダ以来久々にオイラのハートをゲットした女優、レイチェル・マクアダムス。でもまあ、以後のハリウッド作品『きみに読む物語』は守備範囲外っぽいし、本作も(『フライト・プラン』『スネーク・フライト』に押されて)評判が地味だったので、ちょっと手を出せずにいました。 いやあ、百聞は一見にしかず。主演女優を楽しめるという点では全く文句ありません。  サスペンス映画のアリモノシチュエーションを繋いだだけなんだけど、なんか憎めないんだよなあ。これはもう、レイチェル・マクアダムスの醸す華と、ウェス・クレィヴンの手際の良さが全てなんだなあ。 いろいろ突込みどころは多いけど、いやソレも含めて、時間を忘れるほどに楽しめました。 ホントにマクアダムスは観ていて楽しい女優さんだと思います。もっといろいろ幅広く活躍してほしいと願ってやみません。次はアクションしまくりのバディムービーで!(つうかカナダ時代の作品もDVD化してよ…) 惚れた弱みで1点UPしときます(笑)。
[DVD(吹替)] 8点(2008-01-28 23:08:08)
78.  007/カジノ・ロワイヤル(1967)
実は子供の頃、土曜の午後に偶然テレビをつけたらこれを放映してて、「140センチ」云々以降は観てました。つまりオチがわかっちゃってるので食指が動かなかったんですな、今まで。 今回初めて通して観て、一流の無駄使いに超一流の脱力をさせて頂きました。この監督たちは、この世の何が無駄か、よくわかってらっしゃる。無駄でないモノがひとつもない(笑)。 本作がティム・バートンに与えた影響の大きさも量り知れないですなぁー。幼少のバートンは、絶対あの敵に自分を重ねて観ていたに違いない。オイラも、あのガラス越しのパントマイム芸だけはしっかり記憶してましたからね。あの頃の彼のパントマイムは絶品だと思うなあ。  だが、音楽がこの上なくダメダメ。 映画そのものには大変よくマッチしているが、シナリオ/映像があれだけ頑張ってるんだから、劇伴も本家「ボンドのテーマ」&スパイ物の音楽全般をちゃかすアレンジを駆使してほしかった。新作の「カジノ〜」ではボンド史上最もエキサイティングなアレンジをしてるので、比較しちゃってなおさら情けない感じ。●2巡目追記:これ、進行が違うだけでアレンジになってるわ! 脱帽しますた! 1点上げ!  もちろん全体としてはすんばらしい。『地下鉄のザジ』が小粒に見えて来るほどの懲りようですわあ(向こうは音楽も凄いんだが)。 個人的にはサスペンダー対ガーターベルトのミサイル戦が超ツボでした。60年代バリバリのサイケな雰囲気も悪くない。バグパイプ軍団のわけのわかんなさや、ベルリンへ行く時の無茶苦茶さ(あれって単に表現主義のパロディしたかったからベルリンにしただけじゃないの?)、スーパー安っぽい夢の中でかかる情けない歌…支離滅裂なドラッグ感覚が散りばめられながらも、話の本筋からはギリギリ外れない。観客を本気で置いて行くわけではない。A級ならではの舵取りの絶妙さに映画職人の腕と意地を見た感じ。 このスノッブさが、現代の映画から消え去ったのは悲しい事かもしれない。本物のゆとりが、まだ本作には残っていて、もう自分たちには(画面を見つめる以外に)手が届かないと痛感させられるのが悔しくてならない。こんなくだらない作品、その気になれば現代で作れないはずがないのに、絶対お目にかかれない。 しゃーねーわ、泣きながらオースティン・パワーズでも見直してみるか…。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-24 07:39:31)
79.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
ズゥイック、ナイスワーク!  (詳細はブログにて)
[インターネット(字幕)] 8点(2007-10-14 07:08:51)
80.  地獄の変異
えむあっ。さん偉い! よくぞ登録してくれました(つうかオイラが単なる面倒臭がり)。 確かに後半はあ〜んな展開になりますが、山岳映画・密林映画が腐るほどある中、貴重な洞窟探検モノとして (詳細はブログにて)
[映画館(字幕)] 8点(2007-07-07 01:29:16)
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