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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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821.  今宵よ永遠に 《ネタバレ》 
1945年製作。戦時下のロンドンのとある劇場が作品の舞台。 幾度と無く空襲警報が鳴り響き、ロンドンの街に火の手が上がる。 時代を反映した戦意高揚映画であり、戦争の暗い影が覆う時代ですが、 リタ・ヘイワース主演でこの時代にカラーで撮られたミュージカル。 作品の背景もありミュージカル映画としては地味な印象もありますが、 テクニカラーにゴージャスなリタ・ヘイワースの魅力が映える。 歌は吹替えのようですが、ダンスの方はさすがリタ・ヘイワース、と思わせる見応えがあります。 ロンドンのとある劇場のダンサー、演出家、裏方さん、みんなが大きな家族のような劇場の人間模様がいい。 それだけに最後の最後で戦争の犠牲者が出てしまうのはやはり悲しい。 ミュージカル特有の躍動感、高揚感に包まれたハッピーエンドとはなりませんでしたが、 エンターテイメントの灯は消さず!という気丈さも感じられるラストでした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-10-29 22:00:43)
822.  帰らざる河 《ネタバレ》 
ゴールドラッシュに沸く西部開拓時代の人間ドラマ。 主演がマリリンでなかったら既に忘れられた映画のようになっているのかもしれませんが、 歌声も魅力的なマリリンの姿がいっぱい、それだけでも価値がある作品だと思います。 今ならバッチリCGで処理されるのでしょうが、今に見ると微笑ましさすらあるいかにもという合成の川下りシーンも、 川下りの旅の過酷さを演出するためだけに動員されたかのような先住民の登場も時代を感じさせる味があります。 冒頭の賑わいを見せる盛り場。どこを見ても男、男、男・・・。 そこにギターを持って現れ、歌い始めるマリリン。見事な冒頭の掴みです。 旅の途中から、既に少年にとって母のようなマリリンの姿もいい。これまでの彼女の映画にはなかったマリリンの姿です。 旅の途中もずっと一緒のギターもまた本作には欠かせないピースの1つ。 ”river of no return”のメロディ、マリリンの歌声、歌う表情、その全てが魅力的です。 そんな彼女が歌う酒場に現れるミッチャム。彼女を抱きかかえ、強引にさらっていく。 「家に帰ろう」という彼の言葉を受け入れたかのように、脱いだハイヒールをそっと捨てて馬車に揺られ行くラストシーンが印象的。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-20 22:15:29)
823.  ピンクパンサー
スティーブ・マーティン好きでない限り、特にブレイク・エドワーズ版を見ている人には微妙な作品だと思います。 でも、スティーブ・マーティン好きにとっては十分の作品ですね。 日本で言うとドリフ系のマーティンならではのベッタベタなギャグもたっぷり味わえます。 結構スベッっているギャグもあるのですが、それも含めてこの人の味だと思っています。 ビヨンセ、エミリー・モーティマーの女優陣も魅力的。ジャン・レノはいつも通りです。 普通にスティーブ・マーティン映画なので、捜査の行方などは途中はどうでもよくなっていました。 終盤のスティーブ・マーティンとジャン・レノが派手なタイツ来て変なダンスを披露するシーンがお気に入り。 ハマッているマーティンと見事に浮きまくっているレノ。 マーティンのクルーゾーがいいかどうかはとりあえず置いといて、 このシーンを見てこの作品はこの2人のコンビで良かったのかも・・・。と思えました。
[DVD(字幕)] 6点(2015-09-12 23:55:35)
824.  きっと忘れない
幼い頃に父に捨てられた若者と、幼い息子を過去に捨ててしまった浮浪者の男がひょんなことから出会う。 その心の交流を描いたヒューマンコメディ。 他の映画でも感じられますが、若い頃のブレンダン・フレーザーはこういういい奴の役がよく似合います。 一方のジョー・ペシ。ロビン・ウィリアムス系の役どころですが、 (ロビンも本作のちょっと前の作品でよく似た役をやっておりました) ペシもさすがに味わいのある演技を見せます。 学識のあるところを見せ、ハーバードの教授を黙らせてしまう持論を展開し、学生から拍手喝采を浴びるシーンは本作の見せ場の1つです。 作品としては特に序盤はもうちょっとフレーザーとペシとの絡みで笑わせるドタバタ系の要素があっても良かったと思いますけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-10 11:40:28)
825.  結婚協奏曲 《ネタバレ》 
判事の思わぬチョンボのせいで、突然結婚が無効であることを知らされた6組のカップルの悲喜こもごもを描くコメディ。 結婚から時が流れ、法的には結婚しておらず独身だったことが判明して喜ぶカップルが多い中、 一番最後に一番ほっこりさせられる水兵さんご夫婦のお話を持ってきたのが本作の一番いいところではないでしょうか。 コメディとしても、外出許可を取ってないので憲兵に見つかったら大変。 憲兵の目を誤魔化しながら道路をはさんで結婚の手続きに必要な施設を行ったり来たりが面白く、 ミッツィ・ゲイナーがとても可愛いです。軍隊の粋な計らいで無事結婚が認められる幸福感に包まれた結末も良かった。 ところで、DVDのパッケージを見ればマリリンが主役の映画のような感じがしますが、6組のカップルの1組にすぎません。 90分足らずの尺で6組のエピソードはちょっと多かったですね。 マリリンはこの頃が大スターへの階段を駆け上がった頃。 出番は短くあまり印象に残らないエピソードでの登場ですが、 登場するだけでパッと場が明るくなるようなコメディエンヌとしての存在感は抜群です。 でも本作に関しては、やはり最後のミッツィ・ゲイナーの可憐さが最も印象的でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-26 19:30:42)
826.  マダム・マロリーと魔法のスパイス 《ネタバレ》 
大ヒットを連発していた90年代から2000年頃までを境に、 以降近年に至るまで扱いが地味化の一途をたどるハルストレムの最新作です。 映画の中にある、この人ならではの優しさは本作でも全く変わることはありません。 苦労を重ねインドから、長い旅路を経てフランスの田舎町に辿り着いたインドの料理人一家。 辿り着いた田舎町で店を構えるまでは良かったのですが、頑固一徹の料理人親父を演じるオム・プリ。 そしてそう広くない道を挟んだ前にはもう一軒のレストランが。支配人を演じるのはヘレン・ミレン。 前半はレストランの経営をめぐりライバル関係にあるこの2人が、事あるごとにいがみ合う。  そしてもう1組の男と女。 インドの料理人の次男とヘレン・ミレンのレストランの副シェフの女性、2人のロマンス。 ハルストレムが描く若い2人のロマンスはいつも本当に爽やかです。 この2人の終盤の会話の中の「あの時、車が故障して本当によかった。理由があって車が故障したんだ」という台詞がいい。 人生、辛く苦しい時期は必ずありますが、そんな時こそ、それも全て理由があるんだと思いたいものです。 しかしお話の方はあれよあれよという間に幸せな方向に進んでいく。 いがみ合っていた2人が和解して以降、この2人の間に流れる穏やかな空気に心が和まされる。 単純なストーリーですが、こういう人情喜劇風の作品にはこんなストーリーがよく似合います。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-19 17:41:28)
827.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札
今では伝説となったプリンセスを演じる。誰もが知っている人物だけに、容姿も含め難しい面があると思います。 近年では「ダイアナ」で主演したナオミ・ワッツを少し思い出しました。 グレース・ケリーとニコール・キッドマン。やはり似てはいませんが、 ニコールの醸し出すオーラやゴージャスさはさすがに演じる役にはまっていたと思います。  「上流社会」を最後に映画の世界を去りモナコに渡り大公と結婚し、モナコ公妃への華麗なる転身。 女優引退後の彼女に関してはそんなイメージがありましたが、 やはり国を守っていく立場になるということは大変なことです。 隣接する、というか周りを囲まれた大国フランスとの駆け引きを描きながらも家族を中心としたドラマでもある。 ラストの彼女の演説が意外に盛り上がらないのは惜しいところ。 モナコという小国と大国との駆け引きと、その駆け引きの中にいる、 ハリウッドからやってきた公妃を巡るサスペンス的要素がもう少しあっても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-20 19:58:27)
828.  ジゴロ・イン・ニューヨーク
ジョン・タートゥーロが監督・脚本・主演。 ウディ・アレンが他の監督作に出演の数少ない作品です。 アレン以外の監督作にアレンが出ている映画は ポール・マザースキー監督作「結婚記念日」くらいしか見ていませんが、 どちらも完全にいつものアレン映画です。 アレンを自身の映画に迎えるにあたって監督がアレンに合わせる、あるいはアレンが自分の映画にしてしまう。 多分その両方があるのでしょう。本作の場合、 ポン引き役のアレンが落ち着きの無い演技で大げさなゼスチャーを交えてしゃべり続ける。 俳優アレンらしい姿を存分に見せてくれます。 コンビを組むタートゥーロのシブさ、寡黙さとうまくキャラ分けがされています。 コメディとしては笑いドコロはそんなに多くはないのですが、 頻繁に挿入されるアレン映画ではお馴染みのユダヤ人ネタ。 音楽も、NYの街の色も、いつものアレン映画に重なって見える。 近年はアレン監督作でも見られなくなった俳優アレンの健在ぶりが見られて、 アレンらしい楽しい演技を見せてくれるだけでもアレンファンとしては嬉しい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-27 23:12:07)
829.  ガリバー旅行記(2010)
ジャック・ブラックが好きな人にとってはそこそこ楽しめる。 そうでない人にとっては、中身が薄い分ダメな作品だと思います。 ちなみに僕はジャック・ブラック大好き人間です。 彼の弾け具合はいつもよりちょっと大人しかったかな。 それでも所々で強引にロックしてましたけどね。 ジャック・ブラック映画としては笑いドコロも少なかった。 お世辞にもキレイとは言えないケツ出しなど典型的なノリもありましたが、 原作がある分いつものノリはいささか控え目。 それでもちょっとした映画小ネタには爆笑とはいかないまでもクスリとさせられます。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 00:17:44)
830.  余命90分の男 《ネタバレ》 
すいません。かなりネタバレしています。 本作はロビン・ウィリアムスの最後の主演作です。 2014年製作。そして2014年8月、彼は自らこの世を去りました。 この事実を考えると、ロビンの大ファンだった者にとってはシリアスな内容の作品です。  邦題の余命90分は誤解だったのですが、余命僅かの身であることに変わりは無く、 間も無く自分が死ぬと悟った彼は悲観の末自殺未遂まで犯してしまいます。 今もロビンが元気でいてくれていたならば全く別の感想になったと思いますが、 その後の彼の運命を思うと辛い内容ですね。  作品の終盤、彼は悲しそうな表情で 「自分の死期を知りたいか?もし知っていたら残された時間でどんなことがしたい?」 という台詞をつぶやきますが、この時の彼はどんな思いだったのでしょうか・・・。 ロビンの大ファンの僕としては、冷静に見ることが出来ない作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-12 17:15:18)(良:1票)
831.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 
「愛のメモリー」は「めまい」をベースにしながらも、随所に「レベッカ」を感じる作品でした。 一方本作は全体的には「めまい」をベースにしながらも、中盤まではむしろ「裏窓」を感じる作品です。 本作も、どれだけヒチコックの模倣と評されてもデ・パルマの変わることのないヒッチコック愛を強く感じます。 ティッピ・ヘドレンの娘(メラニー・グリフィス)を起用するというこだわり方も、いかにもデ・パルマらしい。 そんな中に強引にエロシーンを挿入してくるあたりもまたデ・パルマ。 キャストが地味でもう少し華があればとも思うし、展開的にはツッコミ所も多いです。 それでも2つのヒッチコック作品を挿入したデ・パルマの遊び心が感じられ、 肩の力を抜いて楽しめる作品になっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-22 15:07:29)
832.  殺したいほど愛されて
そんなに色々な映画を見た訳ではないけど、ダドリー・ムーアという人はやっぱり面白いなあ。 それにしてもダドリー・ムーアとナタキンが夫婦役なんて、誰が考えたのだろう? まあ、この一見釣り合わない2人の夫婦だからこその喜劇なんですけどね。 中盤以降、妻が浮気してるんじゃないか? という疑念と嫉妬の炎を燃やすダドリーがひたすらドタバタして笑わせてくれます。 そしてナタキンが可愛い。 ダドリーのキャラが濃すぎる分、作品の中でナタキンの存在感は微妙なところですが、 彼女の存在が作品を華やかなものにしてくれています。 ダドリー・ムーアvsアーマンド・アサンテのバイオリン対決など、笑いドコロも十分。 オリジナルの「殺人幻想曲」は未見ですが、(このオリジナルの邦題は秀逸!) 本作はダドリー・ムーアの濃い存在感が全開の作品になっているのでオリジナルはどんな感じなんだろう? 機会があれば見比べてみたい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 22:03:14)
833.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
全く予備知識なしでこの豪華キャストに惹かれての鑑賞でしたが、 この顔触れの家族のドラマでまさかこんなヘビーな映画になるとは思いもしませんでした。 この豪華キャストの壮絶な演技バトルは見応え充分。 ヘビーなドラマですが、一気に見せてしまう力強さがある作品です。 なのですが、これだけ2時間みっちりやられると鑑賞後はさすがに疲れます。 最大の見所は葬儀の後、家族がテーブルを囲む中盤の長~い食事のシーン。 他の人物が喋っている間も一切の隙を見せない。 そんな鬼気迫るメリルの演技には、映画の中で縮み上がっている男性陣と同じく圧倒されまくりでした。 そんなメリルの演技に真っ向勝負を挑むジュリア・ロバーツも同じく。 男性陣が目立ちにくい作品ですが、クリス・クーパーは流石の存在感を見せます。 さて、この壊れかけた家族がどう再生していく過程を見せてくれるのだろう・・・? と思いながらの鑑賞でしたが、本当に壊れていく様を見せていくだけでした。 最後はささやかでもいいので再生への過程を歩み始めるのであろう、そんな家族の姿を見せてほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2015-02-19 22:02:41)
834.  軍用列車
主演ブロンソンとゴールドスミスの音楽がひたすらシブい。 ベン・ジョンソン、チャールズ・ダーニング、リチャード・クレンナ・・・ いかにも70年代という感じのちょっと渋めの豪華キャストもまた良し。 作品の大半が列車の中で展開されるミステリ・サスペンスタッチの異色西部劇。 特に前半から中盤、動く列車内で起こった殺人事件に姿を消す軍用列車の乗客はいずこへ? というミステリーはかなり地味な展開が続きます。その割には結構人が死にます。 医学の知識もあり、列車の操縦も出来て、しかも強い謎の男ブロンソンの存在感にかなり助けられています。 しかし動く列車を舞台にしたサスペンスの定番、列車の屋根での格闘はなかなかの迫力。 男だらけの映画の中で紅一点、ブロンソン映画と言えばこの人、ジル・アイアランド。 途中ほとんど登場しない時間帯もあり、必要だったかな?とも思うのですが、 ジルもまた、ブロンソン映画には欠かせない重要なピースの1つということかな。 ブロンソンがちょっと渋めですが大活躍する映画なので、ブロンソン好きにとってはそれなりに楽しめる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-08 21:03:43)
835.  アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方 《ネタバレ》 
名前を変えて人生を再出発しようとしても、自分の中でこれまでの人生を消し去ることなど出来ないし、 忘れたくても忘れられるものでないし、結局はそれまでの人生がついて回る。 ひょんなことから出会った2人が旅に出る。 その2人はコリン・ファースとエミリー・ブラント。 2人とも持ち味十分の役どころですが、盗難癖があり、どこか影がある訳ありのアクの強いキャラの女。 やはりエミリーはこういう役を演じると抜群に存在感を発揮しますね。 旅の途中は一緒になるのかな?と思っていた2人がそれぞれの家族の元に戻っていくラストが印象的。 このラストこそ2人の新しい人生のスタートライン。 見る前はもっとコメディ色の強い作品かと思っていましたが、意外にシリアスなドラマでした。
[DVD(字幕)] 6点(2014-12-03 22:18:37)
836.  ダーク・ブラッド 《ネタバレ》 
リバー・フェニックスが撮影中に急逝してしまったため、お蔵入りとなっていた作品。 大病を患った監督が、何とか生きているうちにリバーの最後の姿を世に送り出したかったのだと監督自身が冒頭で語っています。 例えるなら、2本脚の椅子だと。 そこにもう1本脚を付け足して3本脚にして何とか立てる状態にしたと。 しかし4本目の脚は永遠に欠けたままだと監督が語る作品です。 とある俳優夫婦が週末ドライブ中、砂漠の真ん中で車が故障してしまい、 何も無い核実験跡地の荒野の一軒家に住むリバー演じる青年、ボーイに助け出されるところから話が動き出します。 美しくもどこか影があるところを感じさせる本作のリバー。やはり存在感があります。 ボーイと夫、ボーイと妻、それぞれの関係を描いたサイコサスペンス。 ボーイの妻は癌で早死にしたというから、恐らく被ばくが関係していると思われます。 また、先住民族の血をひくという設定ですが、これらの設定はあまりうまく機能していません。 これは仕方が無いのですが結構肝心と思われる所がナレーションになっており、 やはり4本目の脚が必要な部分があったのかもしれません。 「スタンド・バイ・ミー」や「マイ・プライベート・アイダホ」のラストのリバーの姿。 今にこれらの作品のリバーの姿を見直すと、何とも言えない感傷的な思いが湧いてきます。 そして本作の最後のリバーの姿についても、それらと同じ思いが湧いてくるのです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-17 23:18:22)
837.  荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~ 《ネタバレ》 
寅さんが好きな僕にとっては、この邦題、見に行かずにいられませんでした。 邦題だけじゃなく、キャストもなかなか魅力的な顔触れが揃っています。 オープニングから古き良き西部劇を思わせるクレジットに音楽。 そして雄大な西部の風景が広がる。セスさん、きっと西部劇が好きなんだな。 ただ、冒頭から下ネタ(エロ系にグロ系に…)がバンバン挿入されます。 ちょっとこれがしつこくもあるのですが、他にもパロディにギャグも満載、結構笑わせてもらいました。 全く西部劇の主人公らしからぬセスをはじめ、豪華キャストがうまく機能している。 特筆すべきはシャーリーズ!本作のシャーリーズは本当に魅力的。 西部のならず者を演じるリーアム・ニーソンもいい。 アマンダのちょっと嫌な女役は初めて見ましたが、特徴的な目も思いっきりネタにされながらも頑張っていました。 セスとシャーリーズのロマンスが軸となっているストーリーは意外でしたが、 シャーリーズの好演もあってロマンスとしても楽しめるコメディ・ウエスタンです。
[映画館(字幕)] 6点(2014-10-30 17:18:07)
838.  シュア・シング 《ネタバレ》 
「スタンド・バイ・ミー」の前年の製作、ロブ・ライナーの青春ロードムービー。 日本でも公開されているようですが、知名度の低い作品です。 もし本作が「スタンド~」の翌年だったらもっと知名度のある作品になっていたかもせれませんね。  冒頭の学校生活から全く気が合いそうにない男と女がひょんなことからロスまで2人きりでヒッチハイクの貧乏旅行をすることになる。 この2人がどうなるかは青春映画のお約束の展開ですが、こういう映画ではむしろそうならなければならないと思います。 旅の道中のアクシデントもテンポ良く挿入される。 2人が旅の途中、一瞬離れ離れになるかと思いきや、ちゃんとすぐに2人を一緒にしてくれる。 それら1つ1つの描写がベタなんですが、それも青春映画らしくていい。  この頃のジョン・キューザックの青春映画では「セイ・エニシング」を思い出しましたが、 ちょっと不器用でダサくもあるけど勢いがあるのがいい。 この頃のジョン・キューザックにはこういう役が似合います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-21 20:20:47)
839.  おじさんに気をつけろ!
ちょっと(いや、かなりか?)ヘンで豪快なキャラクターのおじさんを演じるジョン・キャンディの濃い存在感が全開。 このおじさんが次に何をやらかすのかヒヤヒヤもしますが、そこは安心して見ていられるジョン・ヒューズのファミリー映画。 彼が巻き起こす騒動と子ども達との絡みがとても楽しい。 感動作「フィールド・オブ・ドリームス」と同じ年製作の本作でもエイミー・マディガンとギャビー・ホフマンが共演しています。 また、ジョン・ヒューズ&カルキン君と言えば「ホーム・アローン」ですが、 カルキン君がブレイク前にこんな映画に出ている伏線があったんですね。 ジョン・キャンディ以外のキャストも意外性があって面白かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-18 15:41:44)
840.  マンハッタン花物語 《ネタバレ》 
出会いは1つ間違えばストーカーみたいだったけど、 花を愛する心優しき男を演じるクリスチャン・スレーターと、大きな会社の重役ながらどこか影があるメアリー。 大都会の片隅のありふれた男と女を演じる2人がとても良かった。 僕はメアリーが好きだったのもありますが、特に彼女の普通な感じが良かったですね。 その分若くして重役のポストにまで上り詰めたという設定は作品の中ではあまり活かされていませんでしたが。 この頃のスレーターもこういう役が似合います。 彼の実家でのクリスマス。そこには絵に描いたような幸せな家族の姿がありましたが、 全く違う生い立ちの彼女にはどうしていいか分からない。 それでもそこで皆に祝福されて幸せ一杯のハッピーエンドにしてしまっていたら駄目だったと思います。 その上で一呼吸置いてのハッピーエンドが良かったですね。 そう言えば最近の映画でメアリーを見かけないけど、どうしているのかな? ホームドラマの母親役などが似合う感じになっているんじゃないかと思うんだけどなあ・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-01 21:08:34)
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