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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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81.  太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- 《ネタバレ》 
公開時、ちょっと気になっていた映画でしたが、ようやく二番館にて鑑賞。玉砕の島サイパンを日本とアメリカ、軍隊と民間人、様々な視点から描いた戦場の人間ドラマです。  山中に逃れていた民間人に多大な犠牲がでた事を機に、大場大尉に「一人でも多くの敵を倒す」ことから「一人でも多くの命を助ける」という新たな使命感のようなものが生まれるくだりが印象深い。ならば直ちに投降すればその後の犠牲は防げた。しかし当時の日本人にとってそれはそんな簡単な問題ではない。それは投降せよという上官の命令を欲した大場の苦しい胸中からも分かります。  生きて捕虜にならず死ぬまで徹底抗戦という日本軍人としての使命感と、一人でも多くの命を救いたいという、相反する思いの間で苦悩する大場大尉と、民間人の思いと米軍の思いが均等に描かれるので大場大尉の物語としては時間不足の感はあるし、生き残った兵隊と民間人のジャングルの潜伏生活はもっと悲惨なものではなかったかという思いもあります。  本作の大場大尉からは軍人としての凄みは感じないし、当時の日本軍にあった特攻や玉砕や自決といった人命軽視の行動に走る事も無い。もっと戦闘シーンを増やせばもっと凄みがある軍人大場大尉になったのかも知れません。それよりも立場や価値観が異なる大場大尉、民間人、米軍それぞれの一人でも多くの命を救いたいという行動が描かれる。度々登場した、大場大尉、民間人、米軍のそれぞれが関わって命を救われた赤ちゃんの姿からは命の重みが確かに伝わってきます。
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-29 19:22:01)
82.  パーマネント野ばら
原作未読、原作の知識無しでの鑑賞でしたが楽しめました。菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、3人ともそれぞれの良さが出ていていいキャスティグでした。パーマ屋のちょっとお下品、でも愛すべき人間臭さがあるおばちゃん達も良かったです。爆笑を誘う映画ではないですが、可笑しい。ドラマの中の可笑しさの匙加減も良く、日本のどこにでもありそうな海辺の田舎町の人間模様と日々の中にある泣き笑いを、程よいユーモアを交えながら地味に上手く描かれている作品です。 
[DVD(邦画)] 6点(2011-07-23 01:01:26)
83.  真夏のオリオン
戦争ものとしては戦場の緊迫感は弱いし、艦内の描写も至ってユルい。帽子を脱げば色んな髪型の人がいましたね。敵艦との攻防戦の最中に回想やロマンスが挿入されてきますが、これも作品の構成上、上手くいっているとは言えません。しかし海の特攻兵器回天をめぐる、命の尊さの分かりやすい見せ方は良かったです。攻撃よりも人命救助を優先する敵艦と、海の特攻兵器回天を搭載した潜水艦の艦長がそれを見つめるシーンが特に印象に残りました。敵艦と至近距離に対峙する戦争映画でありながらも人間ドラマに軸足を置き、ほとんど戦死者が出ていないのもこの映画らしくて良かったんじゃないでしょうか。 
[DVD(邦画)] 5点(2011-06-03 00:10:44)
84.  男はつらいよ 柴又より愛をこめて 《ネタバレ》 
第36作。栗原小巻、第4作以来マドンナとして2度目の登場です。1度目の第4作では御前様が園長を勤める幼稚園の明るく朗らかな先生。本作では式根島の小さな小学校に勤務する人生に思い悩む先生。いつもは騒動勃発の柴又への帰郷もいたって平和でその後もとらや騒動も無い。途中の「二十四の瞳」までは良かったのですが、その後は寅さんの真知子への恋に、あけみと島の旅館の息子とのドラマと真知子先生と一人娘のいる中年男とのドラマが並行する形になり寅さんが目立たない時間帯も多く、笑いドコロも少なく地味な作品となってしまっています。ただ、冒頭のお馴染みの寅さんの夢は面白かった。寅さんが日本人初のNASAの宇宙飛行士となり、宇宙に行くというのに雪駄履きの寅さん、TIME紙の表紙を飾った寅さんには思わず笑ってしまったのでした。
[DVD(邦画)] 5点(2011-03-24 23:19:21)
85.  マン・オン・ザ・ムーン 《ネタバレ》 
どこまでが嘘でどこからは本音なのか、どこまでが芸でどこからは本当の自分なのか。そこで決して万人に受け入れられるタイプではないですが実在したアンディ・カウフマンというコメディアンを演じたジム・キャリーの凄さを見せてもらいました。  前半からずっと彼の芸を見せる時間が非常に長い。僕はなかなか受け入れられない芸風でこの間はしんどい時間帯でしたが、これが終盤に効いてくるんですね。一方癌が分かってからラストまでは非常に短かったですが、この間をもう少し見たかったです。しかし自身の癌までもがギャグになってしまうとはなんという皮肉でしょうか。  実は本作で一番嬉しかったのがプロレスのシーン!本作が製作された99年、僕はWWF(現WWE)を夢中になって見ていた頃なのですが、南部の帝王ことジェリー”ザ・キング”ローラーが彼の地元メンフィスのリングのシーンで登場した時はビックリ。で、実況席で実況していたのがJRこと、ジム・ロス。この団体のプロレスを見なくなって随分経ちますが、思わぬ所でのキングとJRの2人との再会が嬉しい作品でもありました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-07 23:50:11)
86.  沈まぬ太陽
200分を超える重厚な作品で決して派手さがある作品ではないですが、その長さが全く気にならなかった。会社とは、仕事とは一体何なのか?会社と遺族と、守るべき家族の間で苦悩しながらも良心や己の信念を貫く恩地という一人の実直な男の生き様には考えさせられることが多い作品でした。労組の委員長としては組合員の生活を守るという立場もあるが、その頃もその後も一貫して彼の心は常に乗客の安全にあり常に遺族のためにあった。実際にあの会社にモデルとなった方がおられたのでしょうか?会社から不当な扱いを受けようとも己の信念を曲げない(これは会社勤めの人間には本当に難しく辛い生き方です。)一人の男の誇りと生き様を演じた渡辺謙の素晴らしい演技を堪能しました。一方で恩地と同期であり労組でも同じ釜の飯を食ったがその後は対極の道を歩んだ男を演じた三浦友和の感情を押し殺したような演技もまた素晴らしかったです。同じ会社勤めの人間として、恩地の生き様にはいい勉強をさせてもらったと感じています。
[地上波(邦画)] 7点(2011-02-11 23:57:12)(良:1票)
87.  男はつらいよ 寅次郎真実一路
これは第34作。第33作は「夜霧にむせぶ寅次郎」で、第35作は「寅次郎恋愛塾」と評価が厳しい作品が続く低迷期にあって寅さんが出会う、ある夫婦の人物像と演じる二人の巧さが印象深い作品です。2度目の登場となる大原麗子は本作のマドンナ像もいいし、何と言ってもその夫を演じる米倉斉加年がいい!エリートといえばエリートでしょうが人の良さがとてもよく出ていて、遠距離通勤と激務で疲れ果てる日々にいつも思い出すのは故郷鹿児島の枕崎。そんな日々の中、焼き鳥屋でふわふわと風の向くまま気の向くまま日本中を旅する寅さんと出会ってしまい、全てを放り出して故郷に旅に出たくなる気持ちがとてもよく伝わってきます。(旅先の旅館の宿帳に「車寅次郎」と書いた気持ちも分かりますね…)大きな盛り上がりのある作品ではないですが、そんな夫婦と寅さんの微妙な関係の見せ方にいつもより落ち着いた味わいがある作品です。
[DVD(邦画)] 6点(2011-01-31 22:42:14)
88.  男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 《ネタバレ》 
シリーズの低迷期を象徴する作品だとは思いますが、樋口可南子演じる若菜のマドンナ像がいいし、前半の長崎の五島でのおばあさんとの出会いもいい作品です。しかし寅さんと若菜の関係が微妙。若菜が柴又を訪れた際に、若菜に柴又を案内するのに寅さんは家で待っていて満男に行かせるのですが、この辺が淋しいなあ・・・・。で、その後の話も寅さん自身も若菜に好意を抱いているもののマドンナに恋する、お馴染みの不器用な青年の恋に手を貸す話がメインになります。古典的な手を使い2人でデートさせる、まではいいのですが、そこに寅さんが全く絡まない2人のデートを延々と見せる。このデートの雰囲気はとてもいいのですが、その後も寅さんの話ではなくこの2人の話が続いていきます。しかしこれは「男はつらいよ」ですからね。やはり物足らないものを感じてしまいます。
[DVD(邦画)] 5点(2011-01-10 14:39:48)
89.  アマルフィ 女神の報酬
オールイタリアロケの雰囲気は悪くないのですが色々と惜しい作品。誘拐事件、その裏に隠された真相とは?という題材にしては緊迫感に欠けたし、音楽の使い方に関しては頻繁に流れる”time to say goodbye”をもう少し巧く使えなかったか・・・。ストーリー上重要な位置にいる佐藤浩市の登場のさせ方はあまりにもバレバレではなかったか。大使館のスタッフに豪華な顔ぶれを並べるよりは、もう少し大使館の外の登場人物がいても良かったと思います。フジテレビ開局50周年を記念して?キャストはつまらない役でもかなり豪華になっています。織田裕二は頑張っていたと思いますが、ちょっと作りすぎのように感じました。見応えは無いものの作品の雰囲気やテンポは悪くないので退屈する事無く見ることは出来ました。 
[地上波(邦画)] 4点(2011-01-04 20:55:05)(良:1票)
90.  男はつらいよ 私の寅さん 《ネタバレ》 
「ハイビスカスの花」でも皆で水元公園に行こうという時に寅さんが帰ってくるという話がありましたが、本作も皆で九州旅行に行く前日に寅さんが帰ってくる。いずれも寅さんは皆を素直に送り出してやる事ができない。そして本作は旅先からの電話にもわざと心配かけたり悪態をついたり、寅さんの情けない一面をこれでもかと見せる。しかし、皆が旅から帰ってきた後がいいんです。ご飯と風呂の用意をして待ち、無愛想に皆を迎える寅さんの様子がいい。そして最後は旅の土産話に花が咲き、笑い声の中とらやの夜は更けていく。後半はデベソと旧交を温める話を経て寅さんの恋のお話になります。寅さんとマドンナの心の触れ合いは十分描かれているのですが、何故だろう?あまり印象に残らない作品。岸恵子の持つ雰囲気が寅さんの世界に合っていなかったのかな・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-12 21:51:49)
91.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 
冒頭でまずはブドウ騒動で笑わせてくれた後、英語塾から満男が帰ってくるのですが、英語が全く分からない寅さんの「おじさんのことは英語で何と言うんだ?」に満男が「タイガー!」と寅と虎をかける。寅さんはそれを「おじさんの事は英語でタイガーって言うのか」真に受けるという訳ですが・・・。ここはおかしいぞ!寅さんは虎=タイガーだと知っているはずですよ!寅さんは第4作で名古屋の競馬場で車寅次郎という自分の名前と同じだという理由でワゴンタイガーという人気薄の馬に大金を突っ込んでいましたよ!・・・と話がそれましたが、その後とらやには寅さんと同じような鞄1つで現れたアメリカ版寅さんとでも言うべきマイコさんが下宿するのですが、これが仕事にも恋にも不器用な男。恋愛の方は寅さんの恋が全く目立たず、むしろマイコさんの恋と、さくらが主役となっている作品。日米の愛情表現の違いと最後にはマイコさんのよき理解者となった寅さんが絡むのですが、そこにとらやの人々のあたたかさも上手く絡んでいつもとは一味違う味わいがある作品でした。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 23:10:38)(笑:1票) (良:1票)
92.  日本のいちばん長い日(1967)
昭和20年8月15日。日本が忘れてはならない一番長い日にして大日本帝国最後の日。ポツダム宣言を受諾し天皇陛下の玉音放送があり、戦争が終わった日として日本史の授業で習った。しかしその前日から一刻を争うこんなドラマがあったとは。内閣、陸軍省、近衛師団、東部軍、宮内庁、NHK、児玉基地、厚木基地、横浜警備隊、前日からのこれだけの人間の数々のドラマを全く中だるみの無い緊迫感を持ってよくぞ熱く描き切られたことと感服します。立場や考え方、この一日に取った行動はそれぞれですが、その是非は別にしてそれぞれの根底にあった日本を思う熱き思いを演じた本作の全ての男達の熱き名演技に感動しました。これを機にぜひとも原作も読んでみたいと思います。
[DVD(邦画)] 9点(2010-11-20 17:37:43)
93.  やじきた道中 てれすこ
弥次さん喜多さんの珍道中に落語の世界にちょっとしたファンタジー的要素も巧くミックスされ、笑いドコロも十分の人情喜劇。お喜乃の故郷までに通過してい各宿場町ごとに丁寧に、かつテンポ良く笑い話が配置され、弥次さん喜多さんの二人を演じる中村勘三郎と柄本明が絶妙の名コンビぶりを披露してくれます。この二人と一緒に旅に出るのがお喜乃を演じるのがキョンキョン。観る前は微妙に感じていたこのキャスティングですが、良かったですね。3人が一緒のシーンでは大いに楽しませてくれて、弥次さん喜多さんが個別にお喜乃と絡むシーンでは少しずつそれぞれの事情を明らかにしながらしんみりとさせてくれる。分かりやすく何も考える必要も無く安心して楽しめるコメディです。 
[DVD(邦画)] 7点(2010-11-11 20:17:06)
94.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎
シリーズの中期以降に度々見られた、寅さんと若い二人の恋が描かれた作品としては好きな作品です。最後は仲人まで引き受けますが、途中は寅さん自身もしっかり恋をしている。同じ若い二人の恋がメインの作品でも、ここは重要なポイントな訳で。序盤とラストの湯原昌幸演じる旅館の若旦那とのコントに、おばちゃんが上流階級言葉を度々噛む所、「田園地帯のお嬢さん」とか「寅様」とか、細かい笑いドコロもいい感じでした。また、若い二人の恋のシーンで流れるル~ララ~♪という優しい音楽も良かったです。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-11-07 15:50:15)(良:1票)
95.  男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 《ネタバレ》 
第17作の池ノ内青観、第19作の藤堂の殿様、そして本作の加納作次郎。いずれも寅さんとの出会いのシーンがいい。偉い人とは知らずに、小遣いにも不自由してるようなじいさんと勘違いして寅さんが安酒や茶を奢る。この偉い人を演じるのがいずれも大物で、寅さんと実にいい味の間を作り出します。  本作は風情のある京都や鎌倉が舞台ということもあり、落ち着いた雰囲気が魅力のシリーズ中期の良作だと思います。京都や鎌倉の風景とマドンナ役のいしだあゆみの醸し出す雰囲気もとてもよく合っています。  ですが実は本作はシリーズ中の苦手な作品の1つなんです。それは他の作品には無い寅さんとマドンナとの間なんだと思う。丹後のかがりの実家、後半のとらやでの再会に鎌倉デート。寅さんらしさは影を潜め、二人のシーンを観ていると息苦しくなってくる。どうも寅さんを見て味わいたい雰囲気ではないんですね。 ですが、加納作次郎作?の怪しげな焼き物を売る寅さんと「買った!」と手を挙げる加納。バイの最中に2人が再会するラストは何とも粋な終わり方でした。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-11-07 15:46:13)(良:1票)
96.  男はつらいよ 寅次郎紙風船 《ネタバレ》 
全体的に寂しさが漂う作品。冒頭の同窓会から始まって、寅さんの兄弟分が病気で死ぬ。その兄弟分との約束もあっていつになく寅さんが本気で結婚を考える。  おいちゃんに背広を借りて、柴又の誰の世話にもならず一人で求人を探してまともな会社に面接を受けに行く。寅さんの今回の本気は、誰の手も借りず就職しようとした事や、光枝がとらやを訪れたときの寅さんの態度でよく分かる。  しかし、その顛末は観ている僕達には分かっている訳で・・・。そんな作品の雰囲気にあって最高のアクセントになってくれていたのが旅先で出会う愛子。元気一杯に演じた岸本加世子が本当に良かった。愛子が兄ちゃんと再会するシーンも素晴らしかった。  寅さんが旅に出る前後はいつも寂しいのですが、本作は寅さんの本気が見え隠れしただけに余計に寂しさを感じました。それだけにラストシーンも元気一杯の愛子の存在に心が和まされたのでした。 
[DVD(邦画)] 7点(2010-10-27 23:43:24)(良:1票)
97.  大阪ハムレット 《ネタバレ》 
公開時見に行こうか迷ったけど結局見に行かなかった作品。こんなにいい映画だったんですね。なんてことの無いシーンに何故か涙が出てくる。本作の原作も、「ハムレット」自体も読んだことは無いし、「ハムレット」の映画も実は見たことは無いけれど、「生きるべきか死ぬべきか」だったかな、ハムレットの有名な一節だけは知っている。この一節だけでは何も分からないですが、難しい事を考えたくない映画です。ただ、「頑張って生きていくんやで!」と素直にこの家族に感情移入できる映画でした。明るくて大らかなお母ちゃんを演じた松坂慶子、見るからに人の良さそうなおっちゃんを演じた岸部一徳の二人の演技が素晴らしく、それぞれに悩みを抱え、映画の中でそれぞれの存在感がしっかりと出ている3人の個性的な息子達も良かったです。この家族の関係がハッキリと描かれていない部分も多いのですが、互いに支え合って生きている姿にいい家族だな、と素直に思える映画でした。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-10-16 11:38:56)(良:1票)
98.  男はつらいよ 寅次郎物語
前作「知床慕情」に続いてシリーズ後期の僕のお気に入りの作品です。ドタバタ劇もほとんど無くかなり淡々とした異色作。  マドンナは秋吉久美子演じる”母さん”。旅先で寅さんと出会った次の日にはもう別れてしまう。恋と呼べる関係に発展する事も無く、寅さんが首を突っ込む若い二人の恋も無い。しかし旅の中のごく短い間でしたがこの二人の関係はいい味がありました。  笑いドコロも少なく、寅さんが旅先から電話をかけてきた時の”父さん”、”母さん”の所は面白かったけど、これが初期の作品ならとらやはもっと大騒ぎになっていただろう。  さくらとの別れ際台詞「働くってのはな、博みたいに一生懸命真っ黒になって家族のために働く人のことを言うんだ。俺たちなんて働いてる内に入らねえ」そしてラストも幸せそうなお筆さんと秀吉の姿を見つけてそっと身を隠す。若い頃の寅さんなら「よう!みんな元気そうじゃねえか」ということになっていたかもしれない。こんな寅さんの言動がいいなあ、と思う半面寂しくもある。  ずっと昔初期の作品「純情篇」でヤブ医者を演じた老いた松村達雄さん(2代目おいちゃん)の人情味ある田舎の医者に、前作に続き人のいい船長を演じたすまけい、旅館の主人の笹野高史といった脇役のおじさんが皆いい味を出しています。また、シリーズはこの後間もなく満男の成長と共に満男とおじさんの関係がメインになっていくのですが、満男が進路や人生の事で悩み始め、少しずつ満男とおじさんとの関係も描かれ始める作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2010-10-13 22:29:41)(良:2票)
99.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
第1作から順番に見て初めてこの第3作を見る場合にはそれ程違和感は無いかもしれませんが、全作品を見た後に見直すと冒頭から色々と違和感を覚える作品。 皆さんが既に触れられている通り、寅さんが帰郷した最初のとらやの食卓にさくらがいない。(ただし、理想の女性像について「俺なんか贅沢は言えねえよ」と言いながら贅沢にも程があるほどの理想を語る寅さん節とそれを聞くおいちゃん、おばちゃん、博の表情が最高ですよ!)そして以降もさくらの登場場面が極端に少ない作品。 いつも寅さんを叱るのはさくらの役割なのですが、今回は博がその役に回っています。やっぱり寅さんが帰ってくるとらやには全員揃ってないと寂しいですね。 その後とらやのシーンはラストの大晦日の夜まで無く、マドンナのとらや訪問も無し。そのラストのとらやのシーンで”嫁と娘”に向かってTVを通じて語りかける寅さんと、それを見つめるとらやの面々の表情が悲しい。序盤は寅さんのお見合いが絡む話だっただけに余計に悲しさを感じさせます。 寅さんのキャラクターもかなり威勢のいい一面が強調されており、色々な面でシリーズ中、独特の雰囲気と特徴がある作品です。ちなみにこの第3作と次の第4作は監督が山田洋次さんではない作品です。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-11 21:12:04)(良:1票)
100.  男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
まずは寅さんが柴又に帰ってきてすぐ、さくらの新築した家を兄妹揃って見に行くシーンが素敵でした。「この空いている部屋は何だ?」「それはね、お兄ちゃんの部屋!」寅さんがさくらに説教される場面も多いですが、やはりこんな仲のいい二人の方がいいですねえ。それだけに、その後の新築祝いがちょっと切なかった・・・。マドンナは伊藤蘭演じるすみれ。マドンナに恋をする寅さんではなく、その関係は完全に保護者的なものでしたね。しかし、すみれが無事定時制高校に入学できるよう皆で一生懸命応援するとらやの人々のやさしさ、無事入学した定時制高校の受験競争とは無縁ですがあたたかみのある授業風景に心が和む作品でした。そして寅さんの履歴書。寅さんは中学中退で高校への入学資格が無かったことが判明。緊張した表情で写っている寅さんの写真が貼られた履歴書が何だか悲しかったです。 
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-28 21:08:49)(良:2票)
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