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1.  ユキとニナ
曖昧で植物的なユキの顔の様に、散漫にして散らかったまま、確たるシナリオもなく感性だけで撮ったような印象の映画。フランスの森から、何処かの日本の田舎にワープしたかのような幻想に帰着させるには、全体の流れからいっても不適合で無理な感じ。更にUAが唄う沖縄or 奄美民謡風の曲で、えっ、此処ってもしかして沖縄もしくは奄美なの?、と混乱してくる。あれほど日本に行きたくないとゴネていたユキは何時何処で妥協したのやら、日本での撮影はどこか河瀨直美調。
[インターネット(字幕)] 5点(2017-07-12 16:51:41)
2.  野火(2014) 《ネタバレ》 
低予算の作品故なのか、この映画に敵米軍が視覚的に存在しない描き方はどうなんだろう。食べ物を巡って、田村と爭っていた上官らしき男が何の兆しもなく突然機銃掃射らしきものを受け、頭部が半分吹き飛ぶシーン。彼等は戦闘機の音を聞いていないのか不思議。普通、爆音から危険を察知し回避行動くらい取るだろうに。それに彼等を襲った機影を見せる必然性はないと判断したのは、敵との戦闘での死傷者より、日本軍は飢餓で惨めに死んでいった事をより強調する狙いからなのだろう。その惨めな日本軍を視覚的に強調するのに全身薄汚れと言うより、誰もが、どこもかしこも真っ黒。白い肌を隠すために、意図的に靴墨か何かを塗った?と誤解してしまいそうになるくらいの汚れ様。田村は飢えを満たすためにか、勝手にふらふらと彷徨い歩く。挙句、出っ会したフィリピン人女性を撃ってしまう。その後、罪の意識からなのか小銃をいとも容易く投げ棄ててしまうし、再び渡された銃もまた何処かに棄てたらしい、もはや武装を拒否している感が濃厚。  昔読んだ大岡昇平の「俘虜記」だったか、記憶が定かではないが、確か、彼は森で先に発見した若い米兵を銃口に捉えながら、その男の顔を長々と頬がどうとか、唇の色がピンクで、まつ毛が逆光に映えだの、彼は何歳くらいなのかと描写し始め、敵兵をあたかも恋する乙女の如く、呆然と見詰め続けている内に、相手に気付かれ、逆に銃口を向けられ捕虜になっている。しかも、投降後、余程目立ったのか、尋問に得々と英語で応えていた日本兵の様子が米軍の記録に記されていたらしい。当時の日本軍は銃を棄てる行為は重罪と規定していたし、捕虜になるなどの投降も厳しく戒めていた。その何れの軍規も知った事かと、違反した理由は補給もなく飢えさせ、地獄さながらのカニバリズムに追い立てられたという強い憤りからなのだろう。  実際、フィリピン戦線の記録物を読むと人肉食についての記述が多い。ただ、本作の残酷描写は全く気に入らない。陰惨を強調するためのスプラッター描写は度を越し、時折これはホラー映画なのかと勘違いさせかねない。それと収録音のレンジが広すぎて、小声はまるっきり耳に到達できず、ボリュームを上げるといきなり大音響が鳴り響くという困りもの。
[インターネット(邦画)] 4点(2017-05-21 12:51:29)
3.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
想定外の事態に直面した時、政府機構はどの程頼りにできるのか、この映画に描かれた様に、対応会議の場が官僚的議論で紛糾し、進捗せず何も決定できないのは江戸時代の黒船来航で何も決断せず、判断留保の先延ばし策に逃げた幕府官僚以来、日本人に本来備わってるひとつの特性なのかも、良く言えば何事にも慎重。攻撃行動に移行すべきという意見が出ると、直ぐにそれを否定する消極的対応を推す意見が優勢になり、とどの詰まり、何もせず被害の傷口を拡大させてしまうという事態。  この映画は3.11、東日本大震災の記憶を生々しく思い起こさせる描写がかなり明確に意図されている。上陸したゴジラの破壊力と、その後の街の惨状は津波の時のソレだし、福島第一原発事故で、炉心溶融の懸念から決死の注水作業は、ゴジラの口に注水する場面に転化される。ゴジラが火を吹くのは初代からのものだが、強力なレザー光線状のもので無人攻撃機を薙ぎ払うシーンは、ナウシカに出てくる巨神兵に酷似。一旦、暴発すると手に負えない物の象徴として、ゴジラは反原発思想のアイコンでもあるのだろう。  アレのエネルギー源は何なんだという話になると、まさか核分裂?という天才的ひらめきの発想する者がいたりするが、普通巨大な爬虫類を観て、核分裂など考える人は相当頭がイカれていると思う。変態途上の初期段階のゴジラの様態・造形がちょっと残念。ぬいぐるみに付いてる様な、チープな人工物でしかない、ビックリまん丸お目々が特に酷い。生き物をそれらしくするには何よりお目々の表現が大事、でないと巨大生物の怖ろしさや、生命感を少しも感じないので、最終形態はなかなかの出来。
[インターネット(邦画)] 6点(2017-03-28 18:30:02)
4.  マイマイ新子と千年の魔法
アニメ映画に詳しくはないので、彩色に関わる決定権が誰にあるのか知らないが、色の使い方が、桜の咲く頃とラストの雪景色のシーンを除いて、空だけでなく全般的に何かくすんだ感じであまり美しくない。宮崎アニメの場合、季節や時間帯も色と明暗表現で明瞭に描き分けられ、このシーンは夏の午後6時頃の様だと明瞭に判り、気温すら感じ取れるが、本作ではその点が希薄。人体と顔に日差しが当る明るい部分と、影になっている部分の明度差が正確に描き分けられておらず粗雑な印象。  アニメ映画には、何より色彩設計が最重要と考え、厳密に計られて然るべきなのだ。欠点ばかりをあげつらう様で些か心苦しいが、更に言うと、眼の描き方も雑。視線を横に反らした表現など、まるでへのへのもへじで描く人顔の、の字の様、目の表現は紙に描いた人物に生命を吹き込む上で最も重要。そこを疎かにしては感情移入も難しい。アニメの場合、膨大な量をこなさなければならず、またアニメーターの技量もマチマチで、描画に一貫性が無かったり、線や動きがぎこちなかったりと、色々と問題を克服するのは難しいが「神は細部に宿る」と言うではないか、商業映画としてお金を払ってもらう以上、クオリティをもっと高める努力が必要。  ストーリーについて言うと、千年の魔法とする意図の意外性を期待したが、拍子抜け。タイムスリップしたような千年前の牛車が、新子の主観による幻視として現れるのでは、表現として弱く、説得力も持ち得ないのでは。国破れて山河あり、昭和30年頃の山口の風景描写は感心した。未舗装の道路や田園風景と野辺の花は、日本の原風景のようで、愛おしく感じられる。日焼けした現地っ子との間に発生する、色白の転校生少女との場違いな異質感と、27色の色鉛筆のエピソードも微笑ましい
[DVD(邦画)] 6点(2016-12-30 14:39:17)
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