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1.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
「スリーデイズ」の元ネタってことで観ました。むこうは本作を踏まえた上で「あの」ポール・ハギスがシナリオ作り直してるので勝てはしないんだけど、こっちがちゃんとしてるからリメイクされたんだと思います。ということで、主人公のかかえる「パートナーの無実を完全に信じる」「愛するものと一緒に暮らしたい」を解決する手段として脱獄以外方法がないこと、を受け入れることが出来るかどうかで感じ方が違ってくる。そのためには何でもするというのが主人公の行動原理となっているわけで、それを理解できなければ感情移入できなくてもしかたない。私には受け入れられない人のことは判らない。この骨格に関する評価は「スリーデイズ」と同一です。弱い部分としては、糖尿病、行き先=エルサルバドルなどを先にバラしちゃうことで話が平板になってしまうところ。検査結果を抜き出して持ち去ったり、偽のデータを差し込んだりってのはバレると思っちゃってもしょうがない。リメイク側がうますぎるだけにつらいね。VOLVOとシトロエン乗ってるってことでどんな階層の夫婦かってことが判るんだけど、外車興味ない人にはわかんないよね。そうそう、主人公が「君を想って海を行く」の水泳コーチだったり、ダイアン・クルーガーがフランス語うまかったりと発見も多かった。こんだけフランス語しゃべれるなら「イングロ」の使いかたもったいなかったんじゃあないでしょうか。 特にランダ大佐に殺されるシーンは。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-19 17:30:50)
2.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 
素晴らしい。たぶん、個人的に本年度No. 1。満点じゃない理由は後述。観に行くかた、お金に余裕あるならパンフレット買った方がよいですよ。私、劇中で語られるブニュエルの映画タイトルが分からなかったので、もしかしたら載ってるかなっていう程度の気持ちで購入したら、ちゃ~んと記載されてました。たぶん、時代や登場人物の背景が細かくわかる人は少ないと思いますが、パンフレットがほぼ補ってくれます。本題に戻って、今回タイムスリップものという話を聞きつけたので観たわけですが、そんな「えすえふ」な設定ではなく「ホラ話」というか、出来のよい新作落語をみせてもらったという感じですね。台詞の組み立てが見事で、特にポールというキャラクターの造形、それに対する各キャラクターの絡みかたと台詞は見事ですね。ディレッタントでもなくスノッブでもなく「ペダンティック」という言葉がぴったりの人物を見事に作り上げた上で、「そんなヤツは大嫌いだ」ってモード全開でたたみかけていくところがよろしい。しかし、相変わらずアレンは「女好き」全開ですな。婚約者イネズ役のレイチェル某には関心ないんだけど、マリオン・コティヤール(TAXIから注目してた)、レア・セドゥー、その上カーラ・ブルーニだぞ!!!。個人的には前大統領夫人、最高です。偶然だけど、最近レア・セドゥーの出演作(ルルドの泉で、ロビン・フッド)を続けて観て存在感の強い娘だなと思ってたら、今作でもやっぱそうでした。そうそう、英語が多少聞き取れる自信があるなら、字幕を後追いにするとかなりディテールがくっきりしてくると思います、むつかしい単語少ないし。さて、減点1の理由。「支払いはど~すんだよ、支払いは」ってことが、心のスミに最初から芽生えてたんですよ。フード理論(©福田里香)的に「(心の中で)済ませたことにする」で解決しようと思ってたわけなんだけど、ムーラン・ルージュのシーンで言葉に出して言わせちゃったでしょ、だからダメ。時空を越える設定の場合これはとても重要なことで、映画でいうと「ある日どこかで」だとそれがきっかけで戻されることになるし、小説だと広瀬正「マイナス・ゼロ」に代表されるように、過去の紙幣・貨幣を準備してから向かうのが当然だから。ここさえちゃんとしてりゃ100点満点なのに。でも、たぶん上映中にまた観に行くだろうな。
[映画館(字幕)] 9点(2012-06-01 08:11:10)(良:1票)
3.  アレクサンドリア 《ネタバレ》 
封切り時観てたのですが、ブックマーク等をすべて失ってしまうという大惨事に見舞われてましたので今頃レビュー… このヒュパティア(英語だとハイパシア)という人の存在、1969年(多分)から知識としてありました。角川書店から出てた「科学史物語」という本にこの件について記述があり、そこには「キリスト教徒によって石打ちにされ、肉片は骨から削り取られた」となっていたのでかなり鮮烈に覚えています。その本は父親が購入したのですがそのまま放置、当時中2で無線マニア&フォーク・クルセダーズ・ファンだった私がそれを読んだのですが、記憶の隅に置き去りになって40年。その間、中学高校の世界史、大学の西洋史(カトリックだったからここでこれに関する講座は当然ないか)では思い出すこともなく過ぎていって、朝日新聞の沢木耕太郎氏のコラムでこの映画の存在を知ったわけですよ。 最初、近所では公開されなかったので、ちょっと離れた大きな街で観ました。ヒュパティアが先進性があったことを示すため地動説+ケプラーの法則を組み込み、また古代の奴隷制からの解放と初期キリスト教がリンクしたように話を作って、現代の人々にもわかるようにしてますが、ちょっと無理があるんじゃないでしょうか。ただ、宗教がそのときの体制、人民を飲み込み、大きな流れとなって全く違った世界を作ってしまうってことは、この辺では2~300年のあいだに2回発生し、その後というか現代にまで影響をおよぼしているわけですから、その原初のエネルギーの一端が映像化されたってことは評価すべきだと思いますね。「ネロの迫害」から「ミラノの勅令」まで250年間のキリスト教徒のことは、日本に住む私たちはほとんど知りませんから。つけた点数は、古代アレクサンドリアを様々な文献・伝承からできるだけ再現しようとした熱意と、このまれな女性学者(次に学者として女性が出てくるのはキュリー夫人、つまり19世紀)を主人公に据え、古代における科学と宗教という問題を映像作品にしたことに対してです。 ところで、ネルソン・ミンゲラの息子マックス・ミンゲラ、ライティングによっては「小島よしお」に見えませんでした?
[映画館(字幕)] 7点(2012-04-25 19:26:17)
4.  28週後... 《ネタバレ》 
前作は大好きでDVD購入して何度か見返しました。5番のかたが指摘してるように、感染してからゾンビになるまでが早くなってて、まあそのほうが「迫り来る」恐怖なんでしょうけどちょっとね。前作には「希望」が見え隠れしてたけど、今作は絶望だけが残されたってことで。コード・レッドに現在のアメリカへの批判が含められてることはわかりますけど、観ていて楽しくなかった。家族、裏切り、ちょっとした出来心を根幹にすえて作ったらこんなシナリオなんでしょうが、私はこんなの好きじゃない。よくできた作品なので7点つけましたけど、もう観たくないですね。
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-24 18:21:36)
5.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
力一杯「痛い」作品でした。あんだけ刺されて、切られて普通にふるまうってランボーみたい。金槌やペンチ見せるだけで恐怖演出できるのは、やっぱ魔女狩り世界一の国だけありますね。ファンタシーの体裁借りてますけど、空想の世界にしか居所を見つけられなかった当時のスペイン市民の心を映しだしたんだと思います。オフェリアの死とそれによってたどり着く王国がそれを表しています。ということで、結果的に映像美を堪能することができました。ラストのカタルシスはつかの間の休息ですね。考えてみればこの後30年にわたってフランコ独裁が続くわけですから。色々な意味で万人には勧められませんなぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-16 16:55:41)
6.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
十字軍の背景、経緯を知らない人にはつらい作品かも知れませんね。イスラム側をちゃんと描いてはいるんですけど、これは現実へのアンチテーゼでしょう。ここでイスラム側が使った武器が200年後のフランスで使われるということで「ジャンヌ・ダルク」もよくわかる。城や城塞都市を責めるときの櫓はイスラムから、おおもとは中国から学んだってアメリカ人なんか絶対に知らないよね。でもエピソード増やしたら3部作くらいになっちゃうか。ってなことで当時のヨーロッパは野蛮地帯=文明は停滞してたわけです。しかし、ドラマとしては弱すぎるんじゃないでしょうか。登場人物全員が狂言回しみたいで、いじくった史実自体がメインみたいな。あ、そのためのオーランド・ブルーム主役かも。エヴァ・グリーン、トロイのダイアン・クルーガーほど大根じゃないけど弱いよね。結局みんな弱いキャラクター扱いなので、登場人物の誰かに感情移入して観るってことができない作品です。そう、ほかの皆さんも指摘されてますが、字幕最悪。端的に表すと、リチャードはthe Lionheartedだから「獅子心王」獅子王じゃないよ。歴史の知識ない人って一発でわかっちゃう。それからストーリー的に絶対おかしいのが、当時は教皇権絶頂期付近ですから、司祭を殺害した人間が故郷の村に帰って普通に暮らせるのはありえない。私は楽しめましたけど、万人には勧められないかも。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-19 22:31:29)
7.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
プロットは「運に見放され坂道を転がり落ちていった主人公が、絶望の果てにそれを逆手にとって自分の主義・主張が世間に認められるように死んでゆく+金を残す」というものですね。死刑制度はその後半部分を構成するもので、主体ではありません。初見時は死刑制度のことに関心を奪われていて気づかなかったのですが、2回目観てわかりました。初見で投稿していたら気づかずに10点つけてたかも知れない。ちなみにこの刑務所は実在のもので、その街は刑務所で成り立っているらしいし、テキサスが群を抜いて死刑執行が多いのも有名ですね。上記のプロットを現実に当てはめてみると、テロリストなどの犯罪者を肯定することになってしまいますが、そんなこと山ほどあるのが世の中ってことですし、エンタテインメントとして完成度高い作品だと思います。ラブ・アクチュアリーが上映されてたころビデオで観たので、ローラ・リニーの裸つづけて観るハメになってしまった。それから、インチキくさい弁護士役の人、アラモ2004にも出ておりました。いいなぁ、この役者。
8点(2004-09-30 18:03:51)
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