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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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81.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
前作にあった微妙なギリギリのラインを、今作ではレネーの見事な肥え具合と共に『よっこらせ』と超えてしまいましたね。徹底的にダメな続編の見本(前作に頼ったデジャビュの如き映像、必然性のないスケールアップ、ウケた部分を再現、似たようなエピソード、進歩のないメッセージ)となっています。でも、これって多分、ワザと。今回は前作を中心に据えたパロディ映画だものね。それはオープニングの「サウンド・オブ・ミュージック」のシーン、続くスカイダイビングのシーンで烙印の如く宣言されてますし(パラシュートが開く映像を見た時に、いつもアタマの中に流れ出すメロディを実際の音で流してくれた瞬間、私の中で花火が上がりましたわ)。リアリティとか芸術性とか、そういうのとりあえずナシ。ただブリジット・ジョーンズのアホ日記でいいじゃん、って割り切っちゃってて痛快。後半の大変なコトになるエピソードだって、「ブロークダウン・パレス」そのまんまパクってるだけですしね。この映画の製作陣が目指したのは、きっと寅さんの如き世界。ダメな主人公の毎度毎度の繰り返しにこそ意義がある、って。だから、できれば3年に1回くらいのペースでずーっと続けて欲しいですね。みんな段々年取っちゃうの。でも、なーんの進歩もしないの。おじいさんになってもコリン・ファースとヒュー・グラントは掴み合いの喧嘩してるの。繰り返しに『待ってました!』って拍手しちゃうの。そういう映画もアリなんじゃない?なんて思うのでした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-23 01:28:36)(良:1票)
82.  ブリジット・ジョーンズの日記
拝啓 天国のジェーン・オースティン様。この映画をいかがお思いでしょうか? 高慢も偏見も分別も多感も、随分と墜ちた地で繰り広げられているとお嘆きでしょうか? あなたの描いた物語に比べると、この映画は魑魅魍魎蠢く地獄の如き世界かもしれません。とても、あなたの物語と同じ地で繰り広げられているなどと、信じたくはないかもしれませんね。それにこの映画の主人公ときたら、傲慢、強欲、色欲、嫉妬、大食、憤怒、怠惰、7つの大罪を見事に体現してみせてます。彼女には、あなたの描いたヒロインに感じられた気高さ、奥ゆかしさは微塵もありません。でも、案外とあなたは苦笑なさっていらっしゃるかもしれません。時代が変わり、生活が変わりながら、人が求めているものは、ちっとも変わらない、って事に。気持ちの表し方、世の渡り方、人の生き方は変われど、根底に流れる心は古風なまでの普遍性を持ったまま。このバカバカしい映画の中に流れている、あなたの物語への敬意を、あなたは受け入れられないかもしれません。でも、あなたの遺したものが、こうして時代を超えて生き続けている事、誇っていいと思います。きっと、人の歴史が続く限り、あなたの世界は形を変えながらもずっと刻まれてゆくでしょう。それって、凄い事だと思いません? 敬具
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-22 02:11:59)(良:1票)
83.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
例によってミーハーあにやん舞台挨拶を見に。エマ可愛かった~。お人形さんのよーでしたよ。さて、映画の方はと言うと「賢者の石」「秘密の部屋」なみにエピソード羅列な上、「アズカバン」を更に上回る原作の省略で破綻寸前な状態。原作を読んでいない人にはワケの判らないセリフや描写続出、原作を知る人には『おいおい、いくらなんでも飛ばし過ぎだろ!』とツッコまれるであろう世界。やはりあの長さの物語を1本の映画にするにはかなりムリがあったようで。それでも初期2作のギャーギャーうるさい状態から「アズカバン」で叙情的なタッチに軌道修正した事が今作にも影響を与えている分、見られる映画になっていたとは思います。もっとも、本筋はそんなに面白くなくって、ラブラブ話の方が微笑ましく楽しく見られてしまうのですが。原作ラストの「さあ、いよいよ大変な事になりましたよ」感が薄められて、無理してハッピーエンド風にしているあたりからも、ファンのためのお祭り映画とハリウッド娯楽映画との間の妥協が垣間見えてしまい『仕方ないのかなぁ』と見ているこちらも少々諦め気味。ここだけは納得行かないぞ!っていうのはジョン・ウィリアムズとはタッチが全く違ってしまった音楽くらいのものでしょうか。でも『ああ、あのちっこくて可愛かったコがこーんなに綺麗になっちゃって』と父親のよーな感動を覚えてしまうハーマイオニーの見事なドレスアップショットだけでも、この映画の価値は十分あるのですわぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2005-11-19 22:41:43)(笑:1票)
84.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
最初の方は波乱万丈、怒涛の展開でホンマかいな?って状態なんですけど、中盤以降は良くも悪くも、それなりのポジションに落ち着いてきます。んー、正直に言っちゃうとリアルで良くできた「ロード・オブ・ザ・リング」。「ロード・オブ・ザ・リング」にはまだ『CGです』『ミニチュアです』っていうのがモロに出てしまっている映像があって、それが風景を狭く感じさせてしまっていたりしたのですが、これはもうどこまでがロケでどこからがCGなのか、ちっとも判別できない状態。雄大な風景の中で展開する活劇はさすがのダイナミズム。一方で美しい映像も沢山あって、落ち着きのないカメラワークとさっさと切り替わるカット割りが残念。でも、この映画最大の問題は、ファンの方には申し訳ないのですが、オーランドに主役を張るだけの魅力が欠けてる気がする、って事ですね。これを、もっと強いオーラを放つ人が演じたならば、脇までも輝かせたと思うんです。リーアム・ニーソンにしろ、ジェレミー・アイアンズにしろ、主人公との繋がりに強いイメージが湧いてこないんですよね。ヒロインもなんだか影の薄い感じですし(時々ミニー・ドライバーやジャニーン・ガラファロみたいに見えたり)。リドリーの映像美とダイナミズムを描く力によって、「史劇ぃ?ラブロマンスぅ?」という私をあんまり刺激しない題材が、とても見応えあるものに昇華されていましたが、いかんせん、主役がねぇ・・・。つーか、あの厚みのあるカブリモノみたいな髪型だけでもどーにかならなかったのかなぁ。そうそう、自作のパロディをワザとやってるでしょ?みたいな映像満載だったのですが、流石に「エイリアン」や「ブレードランナー」はないよなぁ、と思ったら・・・笑いました。
[試写会(字幕)] 7点(2005-04-14 00:06:52)
85.  ゴールド
どんどんどんどん地下深くに潜っていって、外の光がぐんぐん小さな点になってゆく、その閉塞感が非常に上手く表現されている映画でした。ドラマ部分に大自然の雄大な開放感溢れる映像(そして流れるパニック映画御用達シンガー、モーリン・マクガヴァンの主題歌)を配しているだけに、なおさら対比されて地下金鉱の息苦しさが浮き出てきます。もっとも、ダイナミックな見せ場はクライマックスくらいで、そこに至る陰謀物語には面白味がなかったりするので、映画に集中し続けるにはちょっとツラい感じでした。ロジャー・ムーアは意外にも70年代パニック映画に見られる英雄像(超人ではなく、傷付きながらもなんとか危機を乗り切る生身の人間らしさ)をきっちり体現してましたけどね。ボンド臭さ爆発!という訳ではなくって。
[映画館(字幕)] 7点(2004-04-11 19:49:12)
86.  ラビリンス/魔王の迷宮 《ネタバレ》 
私はこの世界、結構好きです。主人公と赤ん坊以外の人間が殆ど出てこなくて、ファンタジーとして世界が狭いところで閉じちゃってるので広がりが感じられないのは惜しいんですけれど、フクロウが飾るメインタイトル部分からずっと全編ダークな雰囲気が溢れていていい感じ。これで魔王の孤独までドラマティックに描かれていたら、かなりポイント高かったところですが(少女のたった1つの言葉で自我が崩れ去ってしまうガラスのような魔王)、まあ、子供向けの映画にそんな要素は必要最小限で十分なんでしょうね・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2004-01-24 20:04:27)
87.  ピンク・パンサー2(1975) 《ネタバレ》 
れれ?この映画、数々のドタバタシーンは覚えているのに物語があまりきちんと頭の中に残っていません。この時点ではまだ宝石ピンクパンサーをめぐる物語でしたが。ただ、これを見た当時の中学生なアタマには、そのばかばかしさ、単純さがちょうどいい感じだった事は確か。土曜の午後、学校が終わってから友人と二人で日比谷の映画館に見に行って大笑いでしたから。物語よりもクルーゾーやケイトーを楽しんでれば、それで十分でしたもんねぇ。ん? ドレフュス署長はなんで最後におかしくなっちゃってたんだっけ? あのラストが『3』に続いてゆくワケですが。うーむ。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-21 15:42:43)
88.  ノッティングヒルの恋人
1カットで季節の流れを描いちゃうところで、「ほぉぉ」と感心。カメラが大々的に移動してて、ハデな特殊効果なんかナシなのに。サラリとカメラワークが光る映画でした。あ、もちろん、物語も好きですけれど。女優と恋をする物語、な部分はそんなに、なんですが、とにかくヒューの友達がいいです。ちょっとバカでうるさいけれど、あんな人達がいたら、やっぱり楽しいよね、って。素敵な人達に囲まれて幸せ、っていうところが、私のこの映画のお気に入りポイントなのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-15 15:57:31)(良:1票)
89.  戦場のメリークリスマス
兵隊と捕虜。立場が異なりながら抑圧されたもの同士が、己の弱さを隠しながらぶつかり、惹かれ、そして離れてゆく。価値観が覆された人間の弱さ響いてくる悲しい映画でした。ただ、物語がスムーズに流れていなくて、散らかった印象が強かったのが残念です。それに、演技は各人バラバラでしたしねぇ。そのバラバラさ加減もコントラストの一つ、と解釈できなくもないですが、日本兵はリキんでる人が多くて浮いてました。たけしは自分の監督作よりも人が監督した作品での姿の方が魅力的だと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2003-12-09 22:45:27)
90.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
前半の胸が締め付けられるホロコースト描写から、後半は一転して安易にヒューマニズムを訴えたりせず、一人の男がただ生きてゆく様を描いてゆきます。ガラス、窓、ドア、壁、塀。幾度となく登場するモチーフ。シュピルマンの前にあって他人や世界と彼を隔てているもの。彼は耳をそばだて息を殺し、その外側にあるもの、そこにいる人間の様子を窺います。自分を隠し、守るもの。そしてそれを越える時、常に彼に新しい世界が広がります。それは他との接触、そこから新たに生まれてゆく摩擦と融和。殻から抜け出し新たな殻を見つけてゆく・・・。オープニングからして、シュピルマンの殻(スタジオ)が砲撃によって破られ怪我をするところから始まる訳で。私はこの映画が、そんな象徴から戦争と個人について読み解いてゆこうとしたのかな、と思いました。ただ、描写については、少々気になる部分もあり(シュピルマンが指の動きで曲を奏でるシーンでピアノの音を流すのはサービス過剰で、あそこは無音の方がドラマティックじゃない?とか)、映画を見終わった後の印象は「それなりかな」止まりでした。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-09 22:21:46)
91.  007/トゥモロー・ネバー・ダイ
劇場では飛び飛びでしか見てない007ですが、一応シリーズ全部、何らかの形で見ていて、でも、この映画で初めて007を心から「うっわ、面白い!」と思った私(『ロシアより愛をこめて』は名画でしたけど)。この映画、シリーズの他の作品に比べるとかなり簡潔。上映時間はシリーズ中でも短い方で、物語はとんとんっと展開。美女とのキザな絡みもあまりなく、一方でジャッキー映画風なアクションがあって、ちょいと野暮なそれまでの007よりも娯楽度が高かったがゆえに楽しめたのでしょう。うーん、でも個人的に実はミシェル・ヨーの魅力が全て!かもしれず。いずれにしろ007の魅力を今もって全然理解できてない気がして仕方ありません。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-09 21:14:28)
92.  スーパーマン(1978)
70ミリの画面いっぱいにシュゴーっとクレジットが出てくるメインタイトル部分が最高にキモチいいのですが、映画的にはスーパーマンとして目覚める前の、青年時代の叙情的な映像が好きです。ここがあるので、単純なヒーローものを超えた風格を感じます。スーパーマンになってからは、ちょっとがちゃがちゃした印象で、ダム決壊の特撮なんかは当時としても、ええ~?って感じのチャチさなんですけど(岩がポポロン転がしたみたいにころころと)、ロイスとのランデブーや、スーパーマンの飛行シーンの飛行感覚、ジョン・ウィリアムズの名スコアに彩られて映画的快感を味わいました。エンドクレジットがとっても長いんですけど、劇場でずーっと音楽をしみじみ聴いていた記憶があります。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-07 16:51:24)
93.  勝利への脱出
脱走計画よりも試合経過が気になって仕方なくなっちゃう、というところは、映画の中の人々と観客の意識が一致した幸せな瞬間でした。カメラは華麗なプレイをきっちり捉えて、試合に魅了され、だからこそ、あのラストシーンの展開に自然に繋がるんですよね。ただ、あの後、みんながどうなったのかがとっても気になります。あのまま清々しく終わるハズもないのが当時の現実だったワケで。まあ、フィクションなんですけど。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-07 13:44:59)
94.  誘う女(1995・米) 《ネタバレ》 
夢を信じて努力すれば必ずかなう!とゆー物語、主人公が正義の名の元に突っ走る物語、そんな物語に対する皮肉たっぷりなおハナシですね。ヒロインにとって、夢を実現する事こそが正義、その夢をジャマする奴らは全て悪、だったのですから。彼女の「正義」に巻き込まれてしまう人々の姿は哀れで滑稽で、だけどシャレになってないよ、と。実際のとこ、彼女ほど極端じゃなくても、現実に彼女みたいな人、いるでしょ? みなさんの周りにも。私の近くには「自分はこんなに好きで努力してるのに、なんでみんなで応援してくれないんだ?」みたいなストーカー男がおりましたしねぇ。そういう人に最終的に罰を与える物語、気分いいです。『キャリー』の原作版のような構成も、彼女をめぐる人々を描くには、いい手法だったと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-05 13:55:31)
95.  コーリャ 愛のプラハ
子供をダシに使ったベタベタ感動系映画かと思ったら、子供とおじちゃんの関係を通して近年の東欧・中欧に訪れた大きなうねりが描かれてゆく、意外にも硬派な映画でした。バブルと不景気くらいのうねりくらいしか体験してない近年の日本とは違って、劇的変化を遂げていった世界で生まれるドラマは、ちょっと切なくて、そして温かくて。人は対立する民族や国を恨んだり憎んだりしますが、でも、子供に罪はないのですからね。争いなんかする前に、まず子供の目を見ろ、という事ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-03 23:02:05)
96.  グレイストーク/類人猿の王者ターザンの伝説 《ネタバレ》 
70ミリスクリーンに広がる雄大な自然、重厚な物語。主人公はおサル状態ですが。母が病死、父もおサルに殺される冒頭から、自分の家を捨て、大自然に帰るラストまで、一貫して描かれるのは、自然と文明との戦いと、その間に立ち、選択を迫られる主人公。結局のところ、主人公は文明と相容れなかった、と言うより、文明が自然との共存を拒否したというところでしょうか。この物語の時代の後、一気に近代科学によって人は地球を支配し自然を侵蝕してゆく・・・。安易に環境保護を叫ぶ映画!ってワケではないんですけど、見ていて人と自然の関わりについて考えさせてくれる映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-03 09:44:00)
97.  クラッシュ(1996)
肉体と異物の融合、その異物が与える苦痛と、その更に先にある快楽。まー見事にクローネンバーグらしい題材でございます。この映画の場合、オカルトやホラーに頼らず、自動車事故、という現実的題材を持ってきた事で、従来よりも理解しやすく・・・なってはいないようですねぇ・・・。そりゃ、事故でケガするのがイイ!なんて理解できるワケもないですか。私だって、共感はできないですけどね。ある種、『マトリックス』で描かれたフェティズムに似ていなくもないんですけど(あの映画に無意識にソレを感じてた人はいるんじゃないかなぁ)。えーと、包帯綾波に萌える人向け?(ああ、また判りづらい例えを・・・)
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-02 16:09:40)
98.  ギャング・オブ・ニューヨーク
ニューヨークの土に流される血。その民族と宗教の戦いの歴史は、過去のものへと流れてゆくものじゃなくて、今も形を変えながら、繰り返されている・・・皮肉な事に、9.11が、この映画に重たい意味を与えてしまった感じです。ラストショットを見て、何も感じない人は、まずいないでしょうし、それが映画の内容に符合してしまっていて、憂鬱な気分になります。常に勝利を命題に掲げた人々の虚しい世界の映画、ですね・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-01 14:29:03)(良:1票)
99.  カプリコン・1
「面白くなかったら入場料をお返しします」っていうのがウリでした。って言っても、そんなの申告する勇気なんてないよなぁと思ったのですが、見終わってなるほど、そりゃ自信もあるでしょうよと納得しました。「逃亡しつつ、陰謀を暴く」というパターンの映画は数ありますが、それを爽快感タップリなアクションの連続で描いてワクワク楽しませてくれたのは、これと『ブルーサンダー』くらいしか記憶にありません(他は、隠れる、走って逃げる、みたいなパターンばかりで)。でも、無粋ではありましょうが、できれば、あのラストシーンから先の展開を見てみたいですねぇ。
[映画館(字幕)] 7点(2003-11-30 13:23:32)
100.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
皮肉たっぷりの映画だと思いました。感動する!みたいな感じでヒットしてたんですけど、実際に見たら、ジョン・メリックは、ここに登場する善意の人達の、自己満足のために弄ばれてたんじゃないの?みたいな。彼を迫害した人々と何がどう違うのかな?という。そして、この映画見て感動しちゃった、なんて人に対しても監督は「ふふん」なんて思ってそうだなぁ、って。生きているうちは彼に自由なんて与えられる訳はなく、好奇の目(そう、この映画を見ている観客のように)にさらされるのは目に見えている訳で、だからジョンが唯一選択できる自由は、死んじゃう事だったワケで・・・。リンチ映画って、いつも試されてるような感覚がして面白いです。
[映画館(字幕)] 7点(2003-11-28 14:49:02)
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