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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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441.  大鹿村騒動記 《ネタバレ》 
騒動記って言ったって、大した事が起こる訳ではありません。邦画の青春映画によくある、紆余曲折ありつつも、みんなで頑張って一つのカタチにしました、ってアレの思いっきり歳とってますバージョンみたいなモノで。そして、その「歳とってます」というところがこの映画のカナメ。時代が移ろいゆき、人も移ろいゆき、その一方で変わらぬ自然の風景と、継承されてゆく伝統とがあって。背景にリニア新幹線誘致や地デジ化など、とても今日的な変わりゆく時代を配し、駆け落ちで出て行った女房が認知症を患って帰ってきた、というエピソードを主軸に時を重ねる事で変わってゆく人の姿を描き、そして、時の重さの中で変化を繰り返す人々が、それでも長年継承されてきた伝統を守ろうとする姿が描かれ。変化するものであれ、守られるものであれ、そこに人々の様々な思いが存在しているのですよ、という事を判り易く描いている感じです。次世代へと受け継がれてゆく予感まで描いたこの映画、原田芳雄の遺作という形になってしまったのは残念ですが、「遺す」というのに相応しい内容を持った作品だったと思います。ちょっとひっかかってしまったのは、歌舞伎のシーンに話を盛り上げるためのやかましい音楽を付けてしまった事。かえって興を削いでしまってます。あそこはそんな事をせずに役者の力を信じないとねぇ・・・
[映画館(邦画)] 7点(2011-08-13 15:23:58)(良:1票)
442.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
エドガー・ライト、ニック・フロストというキーワードで期待を抱いたのですが、なんだか思っていたものと全然違った感じで。「不良少年グループVSエイリアン」っていかにもバカバカしく楽しませてくれそうな題材が、何故かかなりマジな映画になっていて。となるとひっかかってしまう箇所が続出。何しろ冒頭で女性をナイフで脅して金品を巻き上げる少年路上強盗グループ、そいつらが主役な訳ですから感情移入なんて生まれようもありません。この連中が笑わせてくれる訳でもなく、さりとてドラマらしいドラマを見せてくれるでもなく、ただ彼らが住む団地を舞台にエイリアンと戦い、メンバーの何人かが犠牲になり、って、ありがちな低予算B級モンスターパニック映画として流れてゆく感じで。ストリートギャングものとしての側面が強く、低所得者のコミュニティ状態な団地に暮らす子供達が、生活環境の影響でまだ幼いうちから社会からはみ出してゆく姿が描かれる点がこの映画独自の個性。でも、そこに入り込むエイリアンが何らかの象徴として映画に正しいメッセージを刻みつけているのかというと甚だ疑問で。まるでエイリアンは抗争の中の一勢力みたい。主人公は捨身の行動によってエイリアンを退治する訳ですが、その彼を英雄として讃えるラストシーンに感じる違和感、彼は自らの行為に対する落とし前を付けただけで、称賛に値するだけの事をしたのだろうか?と。悪に手を染めた少年を最終的に肯定するところにまで持ってゆくだけの説得力は無かったように感じます。そういう背景を持った物語であるならば、もう少し痛みを感じられる映画であった方が良かったと思うんですけどねぇ。でなきゃ意外なシリアスさの中で死んでいった仲間達も浮かばれないでしょ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-07-10 22:38:41)(良:1票)
443.  ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 
 部屋を照らすネオンサインの青と赤がエロイーズとサンディそれぞれのイメージを示すように、リアルと夢、現在と過去、光と闇、鏡の外と中、反する2つの要素が散りばめられて、でもそれぞれが対立して存在するのではなくて混ざり合って混沌としてゆく映画ね。   見ていて「エロイーズ、過去のサンディを助けて!」って思ったけどそれじゃSF映画だわ。オシャレでスタイリッシュな映画っぽいけれどワリとマトモにホラー。  ちょっと映画そのものはアンバランスな、イビツな気もしたの。キャラはわりと単純な造形って思ったし(思考や行動が定石を踏んでゆくカンジね)、60年代ロンドン(アレから見て65年かしらね)はこれ見よがし感が。テーマ的にはフェミニズムに寄りつつ映像はセクシャルに、そして女性に対して加虐的に描かれていたり。  でもクライマックスからラストにかけて、性的欲求に支配された世界の男達をきっちり否定してみせる描写に溜飲を下げたわ。真相を描くシーンはミサンドリー大爆発!みたいな感もあったけれど、アタシ自身そういう意識に支配されてきた人生だったから、やれー!いけー!って感じだったわよ。ラストカットも納得ね。   とにかく2人の主役が総て。美しく儚げなトーマシン・マッケンジーも良かったけれど、やっぱり売れっ子アニャ・テイラー=ジョイの存在感が大きいわ。彼女の目ぢから(そしてくちびるぢから)ったら。彼女がスクリーンに映ってるだけでバアアアア!って輝いちゃうんだからズルいわよね。   エドガー・ライト監督としては大人しめなカンジもするけど狂騒的でも困っちゃうオハナシだしね。最初に書いた混沌はそのままロンドンという街の姿なのかもしれないわ。あの家はそのままロンドンを象徴しているのかも。
[映画館(字幕)] 7点(2021-12-12 21:16:50)(笑:1票)
444.  バイオハザードIII
前2作も映画館で見てるし、すっかり興味も薄れたけどお付き合い程度に、って感じで見ましたが、前作よりは面白かったですね。ゲームの『バイオハザード』から遠く離れて(いや、『1』、『2』、『ベロニカ』しかやってないのでそれ以降どうなってるのかよく知りませんが)、ある意味正統派な終末ゾンビものの匂いを醸してます。前作ラストで示唆されたように超能力は出てきちゃいますけど。でも、カラスのシーンでの圧倒される映像はかなりワクワクさせられましたし、それをバーン!とやっつけてみせるミラのカッコ良さったら。ホラーらしさも復活して、一作目の人間トコロテンも再登場、パワフルなゾンビものとして意外に楽しめる作品でした。ただラストの倖田來未の歌はねぇ、やめて欲しかったですねぇ。彼女は嫌いじゃないし、彼女に罪はないですけど、商売のネタにするために映画に愛のない人達が映画を壊すような事はしちゃいけません。avexはあちこち土足で踏み荒らさないで、音楽できっちり商売して下さい。お願いします。
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-04 16:25:10)(良:1票)
445.  素晴らしき哉、人生!(1946)
見ていて「そうかぁ、この映画が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)や『セカンド・チャンス』の元ネタで『グレムリン』の中でテレビに映っていたヤツね」と。アメリカ人にとってはスタンダードな映画なんですね。えーと、この映画はご都合主義に溢れ、甘く、一方的な価値観を押しつけているようにも思えます。でも「現実はこんな上手くはいかない、世界の現状を見よ」と叫んで何もしない、できない状態に閉じこもるよりも、この映画を目指すような生き方の方がステキじゃない?って、そんな事考えてました。自分がもしこの世の中に生まれてなくても、多分この映画のような変化はないでしょう。でも、何の価値もなく死んでゆく人生なんて、つまんないしね。数々の出会い、刻み込んできた経験、それらは全て無価値でした、そして他の人の人生も等しく無価値です、そんな風に諦めた世の中になっちゃったら、それは凄く恐い事で、でも現実にそんな風潮に流れがちなのも事実ですし。SMAPの歌にありましたよね、「好きな映画や好きな音楽とかに影響され過ぎて今を見失うなよ」って。でも今ある現実を見つめるだけではなーんにも始まらない、悪くなっても決して良くはならない、映画の影響であってもそこから理想に少しだけでも前進できる生き方が大切なのだなぁ、と思う私でした。この映画を愛するスピルバーグの『ミュンヘン』を見た上でこの映画を見る、これお勧め。っていうかレビューになってないかな・・・
[DVD(字幕)] 10点(2006-03-04 02:04:36)(良:1票)
446.  ジョーイ(1977) 《ネタバレ》 
白血病の弟ジョーイのために、取り憑かれたようにフットボールに賭けるお兄ちゃんの姿を描いた感動作。家族の、ジョーイに対する想い、ジョーイの夢、それはこのテの映画の定石の枠内とも言えるのですが(それでも家族の描写は必ずしも陰鬱ではなくて、明るさを持って描かれてます)、素直に感動できる映画です。ラスト、お兄ちゃんのスピーチのシーンは、本当に泣けて、だけど悲しさよりも家族の暖かさが印象に残る、爽やかな映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-07 14:04:37)(良:1票)
447.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 
人と繋がっていないと生きられないのに、人によって傷付けられ壊されてゆく心。その繊細な役どころを岡田将生が好演しています。物語は『おくりびと』『サンシャイン・クリーニング』とネタカブリしておりますが、現実に押し潰されそうになりながら人の死に触れる事で生への再生をさせてゆく姿がじんわりと染みてきます。ところが中盤以降、段々と雰囲気が怪しくなってしまい。母に捨てられた娘に母の手紙を無理矢理届けるエピソードの甘さ(あそこで手紙を受け取らせてしまう、更に手紙を読ませてしまう)に嫌な予感。続く柄本明の通俗的エピソードに更なる嫌な予感。そしてシリアスな役を演じるとどうも冴えない榮倉奈々を襲うあまりに陳腐な展開(世の創作物の中でこれまでに一体何百回何千回繰り返されてきたんでしょう?)に、感動させよう泣かせようと押し付けてくる意図とは逆にささーっと冷めまくり。いくらなんでも今時あれはないわ。岡田将生(と原田泰造)のせっかくの好演が、やたら陳腐な展開によって妙に安っぽいものとして閉じてしまったような感じがしました。立脚点はいいのに物語としては陳腐という致命的な欠点は原作時点で存在していたのかもしれませんが、もう少し他のテというのがあったように思えてなりません。ちょっと残念な作品でした。
[試写会(邦画)] 6点(2011-11-13 21:13:06)(良:1票)
448.  飛べ!ダコタ 《ネタバレ》 
 良く言えば優等生的、悪く言えばクソマジメな映画。  演出や映像に奇を衒う事なく、誰かが過剰に前に出ようとする事もなく、終戦直後に起こった実際の出来事を元にした群像劇が描かれてゆきます。   ダコタの不時着から滑走路工事、そして離陸までの島民達の苦闘の流れをもっと克明に見たかったとも思いますし、イギリス兵達の個性をもっと見せて欲しかったとも思います。ヒロインの生にもっと迫ってくれていたら、とも。  だけど、このくらいの塩梅がちょうどいい、気持ち良く見られるバランスのような気もします。どこかが突出して、その分上映時間が長くなって、って事になるとバランスが崩れてしまうような。   映画は後半になると明確に反戦の姿勢を打ち出してきます。そしてそれは過去の大戦を生きた人の悲劇を越えて現代にまで通じる描き方。ナショナリズムに固まり、戦争をしたがっているようにしか思えないような人々に対してのハッキリとした批判。  それはこの映画の唯一にして最大の力強い「出っ張り」かもしれません。   日本海の美しさと荒々しさが捉えられた映像が素晴らしく、そのロケーションに溶け込むような人々の表情が印象的です。柄本明、ベンガル、綾田俊樹という東京乾電池創設メンバーが揃って出演しているのですが、これ見よがしではなく、彼らもあくまで溶け込んでいるのですよね。   半年前まで敵として殺し合いを繰り広げていた国の人々との交流を描いた感動の物語。クソマジメゆえの気持ち良さを味わえた映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-10-13 20:24:49)(良:1票)
449.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
インディ・ジョーンズと、その元ネタとなったジェームズ・ボンドが共演し(初代との共演が『最後の聖戦』ならば、こちらは最新ボンド)、『未知との遭遇』のように空を見上げる人々、空の光、『宇宙戦争』のように巻き上げられる人々、父と子の物語、言葉でのコミュニケーションが上手く取れない人々が意識で連帯してゆく、ついでに女性としての魅力に薄いヒロイン等、この映画はスピルバーグ的エッセンスで溢れています。が、いかんせん映画そのものの出来がとても薄味。物語的に面白い仕掛けがある訳でもなければ、刺激的で斬新なビジュアルがある訳でもなく(西部劇とSFという、ビジュアル的に大きなハッタリをカマせる設定なのに!)、予想の範囲を下回る凡庸な物語が退屈に続いてゆくばかり。大スターを起用したビッグバジェットの映画ではありますが、この脚本ならば低予算のB級映画でも大丈夫なレベルでしょう。クレジットされていた大勢の脚本家達(調べたら8人!)は一体何をしていたのやら。「このカウボーイ、敵か味方か?」って予告編のキャッチフレーズに『エキセントリック少年ボウイ』の「♪敵か味方か、カーボウイ♪『敵かなぁ?味方かなぁ?』」って松ちゃんのキャラを思い出しましたが、そもそも映画の方は敵も味方もへったくれもなくって、人物の背景に興味を持てるだけの物語でもなかったのに萎えました。スピルバーグ諸作リンクな部分だけは楽しめたので、点数はこんな感じで。
[映画館(字幕)] 5点(2011-10-30 16:19:51)(笑:1票)
450.  マダガスカル2 《ネタバレ》 
『3』公開前にチェックって事で。『1』に存在していた肉食と草食との問題が完全にスルーされちゃってて(アレックスがマーティのお尻に噛みついた事なんてネタと個体識別程度にしか使われてないし)辿り着いたアフリカではみんな仲良く共存してる状態なのが大きな疑問。それじゃ『1』の苦悩は元々無くてよかったって事になると思うのですが。一方、お笑いアニメとしては色々と楽しませてくれます。冒頭から『トワイライト・ゾーン』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『ジョーズ』とスピルバーグパロディが飛び出し、ニューヨーカーって事で『ニューヨーク・ニューヨーク』、『ウエストサイド物語』、自由の女神等のニューヨークネタも。キャラが画面のあちこちで好き勝手に騒ぎまわっている状態はガチャガチャと騒々しくて落ち着かないのですが、2作目という事でそれぞれの個性が更に明確になって楽しく。もうこれはキャラものとして楽しむって感じになっているのでしょうね。物語的には生まれ故郷に帰って親と再会し、だけど群れから追放され、危機が訪れ・・・って波乱万丈の展開が1時間20分程度の本編(エンドクレジットが長いです)の中でサッと流れていってしまう感じで終わってみればテーマやメッセージなんてあったかな?みたいなキャラのリアクションばかりが印象に残るって状態。一切の深刻さを捨てた感が無きにしもあらずですがそういう方向もアリなのでしょう。前作との齟齬はあるものの、前作にあった、大きな問題を安易な道で解決してしまう事への違和感は生じなくなった訳で。お気楽動物コメディアニメとして割り切り、キャラに親しんでナンボって、それがこのシリーズの個性で、そして限界、かな?
[DVD(吹替)] 6点(2012-07-29 21:34:53)(良:1票)
451.  ハリー・ポッターと賢者の石
ポッタリアンのためのお祭り映画。原作大好き!って人ならば、イメージほぼそのままに再現された世界に浸って時間を忘れ、そうでない人は、映画としてのテンション保ててないダレダレの展開にウンザリ。おっさんポッタリアンとしての私の不満点は、フレッド&ジョージの出番を増やせ!ってところ。映画ファンとしては、もう少し刈り込め!ってところ(あ、軽やかに矛盾してる・・・)。
6点(2003-11-21 13:05:58)(笑:1票)
452.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
 映画中に表示される原題は『WW84』。ワンダーウーマンと世界大戦(ワールドウォー)のダブルミーニングになってるのね。ひとりの男の欲望が世界中の人間の欲望となって、それぞれのエゴが戦争の危機にまで至る、そんなお話し。そのエゴは主役のワンダーウーマンことダイアナにまで及んで。  ただ、その大風呂敷に至るまでの流れは決して簡単に納得できるものではないし、映画としてのカタチはなんだか曖昧で雑だわ。   そもそもキーとなる石が魔法のアイテムなわけで、魔法が元になって話が進行する時点でヒーローものとしての明快さや気持ち良さがスポイルされるのよね。魔法を前提としちゃうとパワーによる戦いじゃなくて、いかに魔法を無効化するかってハナシになるワケで、『アベンジャーズ』の完結編もそうだったけど、それってヒーローものじゃなくてファンタジーの役目よねぇ、って思っちゃう。  男の目的だって借金からの脱出→金持ち→支配者→破壊神みたいになっていっちゃうのだけど、その変遷に流れを感じられない、なんでそうなっていっちゃうのよ?ってカンジなのよね。それはダイアナになりたかったバーバラの変化も一緒ね。   映画を見ていて思い出す映画は色々。愛の代わりに力を失うのは『スーパーマンII』だし、願いを叶える石を巡る話は『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。この映画は『魔宮の伝説』が公開された年が舞台となっているので(描かれている日は日本公開日にとても近いわ)、そこに意味があるのかな?と思ったけれど、そーんなでもない?かな? カーチェイスシーンはどちらかというと『失われたアーク』の方ね。バーバラの変化は『バットマン・リターンズ』のキャットウーマンね。願いの叶う石は『アラジン』の魔法のランプで男はジャファーみたい。   冒頭の方でバーバラがアタッシュケースから書類をばら撒いてしまうのだけど、かき集めた後、カットによってアタッシュケースから書類がはみ出してたり、はみ出してなかったり、雑なのね。  あの男は息子には謝ったけれど、じゃあ世界と男とはどうなったのかしら? バーバラはどうなったのかしら? あんな一大事になったのに完全にスルーよね。  84年当時、渋谷のハチ公前にQ-FRONTは存在してないし。1シーンしかない渋谷の時代考証なんてわざわざしないわよ、みたいな?  その雑さが全編を支配してるような映画。   ダイアナのラブストーリーは切なかったし、本編後のシーンには「わーっ!」てなったわ。アレは古い古いワンダーウーマンファンならば、ね。でも、テーマやメッセージを含めて、そういう部分的な良さはあっても、だから細かいところには目をつぶってよし!ってホドには良くデキた映画には思えなかったのよね。
[映画館(字幕)] 5点(2020-12-20 11:37:20)(良:1票)
453.  映像研には手を出すな! 《ネタバレ》 
 嫌な予感はしてたわ。  監督は『トリガール!』『3D彼女 リアルガール』と「オタクを題材にしながらオタクを見下した視点」で映画を撮る人だから。その不安はこの映画でも解消されてない。  メイン以外の様々な面倒なオタクを笑いモノにしてみせるし、メインにしたところで、その情熱のカタチの表層を描くことはしても、その対象への姿勢、そして努力の末に結実したものをキチンと見せる事はしないわ。ゴチャゴチャと盛り込んだ(多くはただ映画を賑やかすための)要素によって掻き消されてしまったモノも少なくないのね。  『映像研に手を出すな!』が描いたものは、こんなガチャガチャとしたバカ騒ぎ(オタクには厳しいクセに一方で『踊る大捜査線』のパロディの、お決まりのセリフの脇で室井さんのモノマネしてるなんてところまで拘るのよね)じゃなくって、アニメーション(アニメでなく。この映画はその違いすら理解できないままに描かれるんじゃない?と思っていたけれど、それ以前の問題だったわ)についての真っ直ぐな情熱を描いた物語なハズじゃ?って。   それでもコレを酷い映画と切り捨てる事ができないのは、乃木坂46のメイン3人が、ちゃんと浅草氏、金森氏、水崎氏に見えたから。っていうか、それ以外の何者でもない、そこに3人がいたから。再現度とかなんとかってレベルじゃなくて、今のアイドルに疎いアタシにはその3人が映像研の3人としか思えてなくて、生きた彼女達の姿を見ているコトが単純に嬉しかったのね。斎藤飛鳥氏、梅澤美波氏、山下美月氏の功績は大きいわ。   あと、音響部が繰り出す音、アレは映画館って環境があればこそ。5.1chをガンガンと鳴らしてみせて、少なくともそこには映画化の意味があった感じね。   彼女達がアニメーションに向ける情熱と、その結果としての作品の全貌は、アニメ版を見て補完するのが吉ね。『未来少年コナン』の再現も含めて湯浅政明監督のアニメーションに向ける情熱がシンクロして映像研の目指したモノが完璧なカタチで見られるから。
[映画館(邦画)] 6点(2020-09-29 20:40:18)(良:1票)
454.  最強のふたり 《ネタバレ》 
冒頭のアレは警官に対してと同様、映画を見ている客側も騙しておいた方が良かったんじゃないかなぁ。サスペンス的な要素を最初に置いておいて、本編は果たしてどうそこへ繋がるのか、みたいな感じにして。さて、決して感動を押しつけてこないこの映画、何が特徴的かって、二人の出会いからお互いが影響されてゆく過程が、もうちっとも能動的でないの。単にその相手が近くに存在する事で必然的に影響されあってしまうって状態で、それぞれはちっとも前を向いた指向性を持っていないという。そのクセ相手に対しては前を向け!って。それで未来が開けてゆきました、っていうのは面白いなと。それぞれがエゴイスティックな面を出しやすい性格なので、あまり気持ち良くはないのですけれど。だけど実話を元にしているとは言え、これは『最高の人生の見つけ方』同様、しょせんお金持ちのファンタジーなんですよね。半身不随の父の介護をしてきた身から見れば、なんていうか、とってもぬるいゆるい甘いステキなオハナシに映るワケで、生に対する凄絶な渇望と闘争、なんてのは望むべくもないよね、そして世の中結局お金だわよね、みたいな感じで。これは娯楽映画で障害者映画ではありません、というのが大前提として存在している訳で、そんなところを徹底的にリアルにしたところで映画が目指すところからは外れてゆくだけでしょうから、これはもう仕方ないのですけども、自分の経験からこのファンタジーを幸せに眺める事はちょっと無理でした。
[映画館(字幕)] 6点(2012-09-29 00:20:47)(良:1票)
455.  シュリ 《ネタバレ》 
絶対お薦め!と太鼓判を捺されて無理矢理DVDを手渡されて見たのですが、うーむ、感動できませんでした。感動的なラブストーリー、っていうのがここまでグロでスプラッタな悪趣味でいいのかいなぁ?っていうのがいちばんの印象。生首とか、自爆とか、そういうのもどうかと思うんですけど、それより死んだヒロインが妊娠してました、なんて最後に語っちゃうの、どう考えても悪趣味としか言い様がないと思うんですが。それを語ると感動的なんですか? そんな事語られた方はイヤーな思いしかしないんじゃないですか? それに南北分断を題材にしながら、それを活劇と悲劇のエッセンスに矮小化してしまう(個人の感傷に帰結してしまう)ような描き方にも疑問たっぷり。私にとっては「マイケル・ベイでもお手本にしたんか?」とツッコミを入れたくなるだけの映画なのでした。
[DVD(字幕)] 3点(2006-05-17 21:25:07)(良:1票)
456.  M:i:III 《ネタバレ》 
悪いヤツがどんだけ悪いのか、どんだけ凄い存在なのか、ちぃとも判らなくて、ハント側だけが大騒ぎしているような印象。それで、多分、映画がほぼ完成した時点で「悪役の存在弱すぎ」って事に気付いたのでしょう。だからクライマックスシーンをメインタイトル前に持ってきて、なんとか悪のイメージを引っ張ろうとした、と。これで実際にはそんなに悪いとかナンとかっていうレベルまで描けてなかった悪役を、とても悪いヤツに思わせて引っ張る事に成功・・・したかに思えたものの、橋のところの対ヘリコプターのサスペンスが、オープニングの存在によって全くサスペンスとして成立しないというチョンボを生み出してしまったのでした(悪役が逃走する事が最初に予告されている以上、ハントがヘリを落とせない事は約束されちゃってる)。脚本の弱さを見せ場と編集でフォローしているようですが、フォローしきれていない気がします。物語を転がしてこそのアクションシーンだと思うんですけどねぇ。それにしても、あんなにすぐ泣いたりキレたりするハント君は、エージェントとして正しい資質を持ってるんでしょうかねぇ?
[映画館(字幕)] 5点(2006-06-24 20:08:38)(良:1票)
457.  マトリックス リローデッド
うーん、退屈。スローテンポ&状況説明ばかりの前半に、二度目は途中で寝てしまいました。ただのボンクラ映画じゃダメなんですかねぇ? ウォシャウスキー兄弟、優等生狙いみたいな感じがしちゃって、意味を求め過ぎちゃってる気がして、精彩を欠いているように思いました。100人スミスやカーチェイスのシーンはとてもエキサイティングなんですけれど、それは物語の本筋からはあまり関係のない事で、アクションが映画の進行を停滞させているような印象を受けます。前作のように、ただ単純にかっこいいアクションを見せたいだけの映画ならばいいのですが、タイムリミットが設定され、テーマが与えられ、謎が散りばめられ、という状況下では、過剰なアクションが障害になるだけという、このシリーズの肝の部分そのものを危機に陥れる本末転倒状態を呼び起こしてしまったように思えます。それは、完結編のクセしてメインの登場人物が目立たないという「レボリューションズ」で更に顕著になってしまうんですけれど。
[映画館(字幕)] 4点(2004-01-10 13:11:57)(良:1票)
458.  プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 《ネタバレ》 
『プリンス・オブ・ペルシャ』のゲーム版の雰囲気は意外によく出ています。あ、初代の2Dのヤツではなくて。あれは首取れたり、串刺しになったり、堕ちてグシャ!っとなったり、とてもディズニーブランドで映画化できるシロモノではありませんしね。3Dになってからの、アスレチックゲームみたいな方で。アクションシーンはなかなかに面白く、だけどドラマ部分はちょっと退屈。父殺しの汚名を着せられてから、あちこち物語が飛びまくり(編集の繋ぎも悪くて)、あまりにせわしなく展開するのでかえって一本調子になっちゃってるという。結局いろんなキャラが延々と逃げる追うを繰り返し続けるばかりの展開ですからねぇ。ですが後半、共闘してから俄然映画が弾み出して、ドラマティックな展開にワクワクさせられました。時間を戻すという超便利ネタを、あえて制限キツくしてここぞというところで見せる事で「何でもあり」による物語崩壊を防いでますし、最後のリセット型ハッピーエンドもファンタジーとしてはアリだよねぇって。ジェイク・ギレンホールってこれまであまり印象に残らない人だったのですが、ここでは独自のヒーロー像を作り上げていて好印象。絶世の美女なハズのヒロインは果たして美しいのかどうか、って疑問はありますが、ゲーム版のヒロインもああいう感じです。ゲーム原作ではありますが、原作の雰囲気を生かしつつも、ちゃんと独立して楽しめる娯楽映画になっておりました。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-20 16:59:48)(良:1票)
459.  プライベイトスクール 《ネタバレ》 
名画座のフィービー映画三本立てで見た一本。他のフィービーモノに比べて、お下品タップリ、映画としてちゃんと物語が流れてなくって、とにかくひたすらエッチにしか向かってないとゆー状態。シルビア・クリステルは「エアポート’80」でマトモな女優になり損ねたのか、まーたお色気専門要員として登場してるし(しかし、さすがに年齢的にアレなので、ばばーん!と見せるワケにはいきません、ってカンジが淋しさを誘います)。今となっては、ラストの、みんな並んでお尻ぺろーん、くらいしか印象に残ってない映画でございます(それも横からのショットじゃあねぇ、って何言ってんだ・・・)。
[映画館(字幕)] 4点(2004-06-16 00:06:52)(良:1票)
460.  或る夜の出来事 《ネタバレ》 
社会的なメッセージとか、その時代の人の営みとか、そういうのが全然ないただのラブコメなので正直、今これを真正面から見るのはツラいなぁ、と。ここからどれだけのラブコメが脈々と現代まで重ねられたことでしょう、という歴史的価値の観点から評価する事は可能なのですが、今の時代の目から見たら、これアカデミー賞どころかラジー賞レベルの世界だったりして。ヒロインの父ちゃんが飛行機乗りを毛嫌いしつつ、どこの馬の骨とも判らない新聞記者は無条件で肯定してしまうのが判らんし、ヒロインがそもそもあんなニヤけた横暴な、だけど「俺ってば気が利いてる男でしょ?」みたいなオーラをわざとらしく発しまくってる男にさっさと惚れる理由も判らん、って。今ならヒロインはさしずめパリス・ヒルトンってところですか・・・余計見たくねえ・・・。ゲーブルがズボン脱ごうとするところの編集、ミスってるしね・・・。残念ながら今回は当時の人の心にまで到達する事ができませんでした。クラシックを楽しみましょうって広い心構えがあってこそですかねぇ。ってこれじゃ控え目か? あにやん、キャプラをノーラ・エフロンのできそこない扱い、ってくらいのレビューの方が良かったですかね?
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-27 17:01:00)(良:1票)

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