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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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481.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 
 主人公が魅力に欠けてしまうのよね。華がないというか同じアジア人の目から見たら冴えない普通の平凡なおっちゃんみたいというか。それはどうにもこうにも、なのだけれど、でも楽しめたわ。   ワイヤーアクションとCGを駆使した武侠映画的優美さや、ジャッキー映画みたいに高低差を立体的に活かしたアクション、ファンネルか波動拳かかめはめ波か、みたいなテンリングス、それに怪獣映画的なスペクタクル。東洋趣味ごった煮なマーベル映画と言った風情ね。『ヒックとドラゴン』な展開になってからはCG感が出過ぎてアニメーション映画っぽくなってたケド。  ベテランのトニー・レオンとミシェル・ヨーと売れっ子オークワフィナの競演もスター映画らしいワクワク感で。特にご贔屓オークワフィナは意外なくらいスクリーンに映ってる時間が長かったし、活躍してたしで嬉しかったわ。オークワフィナ、お肌つるつるでキレイ。   ただちょっと長かったかしらねぇ。もう少し削れたと思うのよね。過去の回想シーンなんか全部ご丁寧に映像化して見せてくれるけれど、それ全部語る必要ないかも、みたいな。そのせいで中盤ダレ気味になってたカンジ。  あと出てくるのが世界中に暗躍する闇組織みたいな設定だけど『ブラック・ウィドウ』も別にそういう組織が存在してたワケで、どっちもお互いの存在を認識してたのかしらねぇ? 色んな悪がいっぱいあってアベンジャーズは結構放置気味だった?   東洋的なるモノで『ドクター・ストレンジ』とのリンクを見せてくれるのだけど『ブラックパンサー』や『ミズ・マーベル』などと共にマーベル・シネマティック・ユニバースが多国籍っぷり、多様性っぷりを示してゆく、その足がかりのひとつとして、これからの展開に期待したいわね。シャン・チーおじさん(というのは可哀想?な32歳のお兄さん?)、どうも冴えないケドね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-09-06 21:03:02)(良:1票)
482.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
メイン3人は性格の違いこそあれ、いずれも「メモを取る事によって計画を立てる人間」だったりします。そのメモは設計図でありシノプシスでありプロットであり台本であり、つまりそれぞれが「そういう人を演じる事」を常に前提として生きている訳です。日頃から演技をして生きている3人が、更に違う人間の演技をするハメになるというのがこの映画のポイントで、そして見どころなんじゃないかな、って。誰だって多かれ少なかれ日常の中で自分を演じている訳で、でも、じゃあ演じる必要のある無しってどう判断すればいいんだろう?自分にとって大切な事はその演技の中と外とどちらに存在するんだろう?と。そんな日常の中の「人間としての演技」を面白おかしく拡大してヒネって見せてくれるこの映画、大変に楽しませてもらいました。記憶を無くした殺し屋、彼が模索する「自分」に対する違和感が生み出す笑いを香川照之が絶妙な演技で醸し出します。脚本上の仕掛けも上手く機能していてスキが無く。ただ、ちょっとヤクザ部分にザラついた感じがしてしまったのは荒川良々という、およそヤクザの親分には見えない人を起用したためでしょうか。逆に妙なリアリティが出てしまって、このお伽話の世界からややハミ出しているようにも思いました。あと、堺雅人は毎回困った笑顔だけで通っちゃう役柄ばかりですね。も少し幅は無いのかな? 何はともあれ見終わって素直にああ面白かったと思えたこの映画、脚本と、そして何と言っても香川照之の勝利ではありました。
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-28 23:39:14)(良:1票)
483.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 
ラブ主体な前作はまだユル~く楽しめたのですが、今回はツラかったぁ。まず、脚本的にはシェリルが捕まって以降がメチャクチャ。いや、それ以前からそんなに褒められた脚本ではないのだけれど、そこ以降は酷いとしか。もう状況が飛びまくって物語がキチンと繋がっておりません。大量のキャラを処理しきれておらず、全部が唐突な展開。『Zガンダム』風に四派に別れた上に更に心を入れ替えるよーな、あるいは価値観を覆させるよーなゴチャゴチャした物語を、全部その場その場で思いつきの如くコロリコロリと展開させて行ったら、テレビ版を一切知らない人間にゃ到底付いていけませんって。次に、位置関係がワケ判りません。特にクライマックスの舞台。どこがどうなっているのやら、って。作り手がちゃんと把握しているのかどうかもアヤシいです。せめてイマジナリーラインくらいちゃんと守ろうよ・・・って状態で。艦長、明らかに逆向いてまっせ、みたいな。それから作画はライブシーンと戦闘シーンはそれなりですが、対話シーンになると途端にテレビアニメレベル。むしろこういうところをキチンと作画しておかないといけないと思うのですけどねぇ。もっとも、丁寧なライブシーンは見てて恥ずかしいですし(そここそが『マクロス』のアイデンティティなんでしょうけども)、戦闘シーン、メカデザインは過去作を焼き直すばかりで新作としての意地みたいなのは感じられず。そういう、全体を支配する作りの粗雑さがハリボテ感を醸していて、その上であのモヤモヤとしたラストシーン。あのラストすらあのゲーム、このゲームを思い出さないか?みたいな。それでも許してくれる人達向けな志の低い映画なのだなぁ、って思いました。個人的に良かったところはライブシーンのセットでバルキリーがせり出してくる画が初代『マクロス』オープニングにリスペクト、ってところだけでした。つーか、前作時点で見れ見れ言ってた友人が、今作は面倒だから自分は見ないとか言ってて、どゆコト?
[映画館(邦画)] 4点(2011-03-04 22:32:18)(笑:1票)
484.  学校の怪談2 《ネタバレ》 
都会の子供、田舎の子供の対立から始まるこの映画は、1作目の、子供を楽しませるというコンセプトからもうちょっと進んで、大人にはちょっと郷愁を与える映画になっています。古い学校の佇まいは、おじいちゃん、おばあちゃんのエピソードと共に、子供にはちょっと判りにくい、感傷的な世界。今作も途中で展開が延々と空回りする部分があったのがちょっと残念ですが、時代に媚び過ぎていない良質な映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2003-11-24 15:30:36)(良:1票)
485.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
『クレヨンしんちゃん』というと元々は青年誌の連載、子供視点から大人の世界をシニカルに捉えた大人向けなマンガだった訳ですが、テレビアニメ化の際に思いっきり子供向けにされてしまったという経緯があって、ヘンなファンタジー路線の初期はひたすら違和感との戦いでした(『クレしん』も『あたしンち』も安易に『ドラえもん』理論で作られてしまったような)。原監督になってからは全くの子供向けからの軌道修正が図られたようで、大人も楽しめる『クレしん』路線は原作に対する回帰を感じさせました。さて、本作は廉ちゃんとおマタのおじさんの美しくて悲しい物語。しんちゃんは脇役気味だし、ひまわりなんか、もう「いたっけ?」くらいに目立たなかったけれど、しんちゃんがいたからこそ、廉ちゃんとおマタのおじさんの物語が輝いた訳で。子供で、今の時代に生きるしんちゃんの、正直な発言が、廉ちゃんの心を開き、おマタのおじさんの本音を引き出してゆくのですから。アニメ、しかも『クレしん』の世界で描かれた、真っ直ぐな「男と女」の物語は、日本映画史に刻まれるべき名画でした。でも、大人も楽しめる路線は結局この作品が極で、その後は原監督が降りて迷走気味、遂にはまた完全子供向けに戻ってしまって、原監督が『タマタマ』から『戦国』まで重ねた努力を無にするつもりか?みたいな感じがしておりますが。
[映画館(邦画)] 10点(2003-12-03 11:10:56)(良:1票)
486.  イコライザー 《ネタバレ》 
 もう少し上映時間削ったシンプルな物語が良かったなぁ。   前半の雰囲気はいいんですよね。デンゼルの性格を表す生活描写、そのデンゼルが眠れずに過ごす夜のカフェ。夢見る売春婦のクロエとのふれあい。孤独な人々の夜のひととき。   でも、デンゼルの怒りに火がついてからはわりとありきたりでテンポの悪い映画になってしまって。  マフィアの背景とか、デンゼルの過去のネタばらしとか、どうでもよくありません?  あの辺の描写がテンポを悪くしてしまい、その類型的な設定がありきたりな物語にしてしまい。  それをやっつける事でカタルシスが与えられるんですよ、とばかりにマフィアの極悪さを際立たせるための不快な映像は見ていて気分がいいものではありませんし。   クライマックスのホームセンターでのバトルも思ったほどにはスキルを活かした闘いを繰り広げる訳ではなくて、意外とゴリ押しな感じ。  クロエは実は物語上あまり重要ではないというのが見て取れるように途中でどこかへ消えちゃってラストに申し訳程度に出てくるし。   爆発背負ってスローモーションとか、もうベタな画を見せるような稚気があるならば、もっと削いだシンプルなものでいいと思うんですよね。   個人的にはホームセンターのおじさんがただ悪いヤツをやっつける大人版『ホーム・アローン』(っていうか『ホームセンター・アローン』ね)が見たかったかな。
[映画館(字幕)] 6点(2014-11-02 14:03:13)(良:1票)
487.  パリで一緒に 《ネタバレ》 
どんな偶然よ!と思わずビックリしてしまいましたわぁ。最近DVDでクラシカルな映画ばっかり見ているワケですが、「麗しのサブリナ」や「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」等のヘップバーン作品はともかく、「カサブランカ」や「泥棒成金」も直前に見てて、そしてこの映画を見られた偶然に感謝感謝。これって60年代に作られた、元ネタ知っててナンボなおバカパロディ映画でございました。ホールデンがお馴染み必殺ヘップバーンクラッシュ食らってでんぐり返ししちゃうだけでも喜んでしまうワケですが、ディートリッヒがちょろりと出てきたり、トニー・カーティスがしょーもない扱い受けてたり、映画内映画がラブストーリーからアクション、馬チェイスにスカイチェイス、ホラー、サスペンスとメチャクチャだったり、もーバカ丸出し。ヌーベルバーグを揶揄しつつハリウッドスタイルを皮肉ってみせる、シニカルな視点もイイかんじ。ファーストシーンが映画内映画のセリフに繋がり、映画内映画の冒頭シーンが映画のラストに繋がる構成も楽しく。ヘップバーンが主演の「フライング・ハイ」や「裸の銃を持つ男」みたいな映画ですから、ロマンティックなラブストーリーを期待しちゃうととてつもない失望感を受けるとは思いますが、おバカ映画好きには思わぬ拾い物といった感じでした。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 00:38:47)(良:1票)
488.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
 東京国際映画祭で鑑賞。   スターの出オチ映画だった1作目に対して2作目はそれなりに物語を作ってみせていた感じですが、3作目の今作はすっかりキャラもの映画に。毎度おなじみのキャラの活躍をご覧ください、と。寅さん化。   で、今回はまた脚本がB級ワールドです。大きな問題点は2つ。  1つは新旧チームの対立を描いているものの、その意味が薄い事。中盤から旧チームを排除して新チームでの作戦を描き、その危機に旧チームが救いの手を差し伸べるのですが、新旧の対比構造が上手く機能しておらず、単純に人数が増えて全員の出番が分散したために新旧どちらも存在が薄くなっちゃいました、という印象。  むしろクライマックスの見せ場はハン・ソロの再現な3番目のチームがさらっていった感がありますし。   もう1つの問題点は悪役の凄さ、恐ろしさを上手く描けなかった事。何が具体的に脅威なのかは全く判りませんし(経歴? 組織力? 残虐さ?)、形勢逆転はGPSに気付かなかったというあまりに単純なミスによるものでしかありません。その上クライマックスでのマヌケっぷりはB級映画の悪役並みでメル・ギブソンが可哀想。罠を張っていたのはいいけれど、敵が思ったよりもずっと強くてオロオロ、って。   全体的にちょっと低空飛行気味な印象は否めませんでしたがクライマックスの力技で結局コレで満足だろ?とばかりに押し切ってる感じで。とにかくアクションシーンの積み重ね、ゴリ押しでぐいぐいとねじ伏せて。このシリーズってそれでいいんでしょうね。とやかく言うだけ野暮というもの。  個人的にはいつもの映画と大きく印象の異なるバンデラスの面白さが儲け役って感じました。   あと、なんかオフィシャルな腐ってる系カップリング設定はどういう事なんでしょうかねぇ。あれ、誰を喜ばせようというのかしら?
[試写会(字幕)] 6点(2014-10-29 21:45:24)(良:1票)
489.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
シネスコフレーム(デジタル撮りですけど)の使い方が、とってもいいんですよ。邦画のシネスコって平面的な画になりがちなんですけど、この映画では奥行きと広がりのある画(そしてそれを意識したセット)になっていて、久々に気持ちのいいシネスコだなぁ、って。それだけに、動きすぎなカメラと、そして何よりそれ以外の部分が残念。犯人の正体、何故真下を?って部分、そして大量に生じている矛盾に対する解答が何一つ果たされないまま終わっちゃう。事態は解決しても事件は解決してない、そんな状態であんな呑気なめでたしめでたしラストシーンを迎えるの、おかしくありません? あと、せっかくパワフルな鉄道パニックサスペンスとしての匂いが出ているのに、それをスポイルしちゃってるのが「踊る」的要素だという。「踊る」ノリな部分、「踊る」リンクな部分が出てくると途端に映画のカラーが変わって映画のリズムを壊しちゃう。何故か画までわざとらしくてダサくなっちゃうし。これだけの事態になったら全線封鎖レベルなんでないの?とか(東京は地下鉄だけで成り立っているのではないので代替輸送機関はいくらでもありますし)、真下の判断にしろ、地上の刑事達やSATの行動にしろ一貫性がなくて、単に無能なんじゃないの?と思ってしまう点も大マイナス。映画からの安易な引用にしても、苦笑ものですしねぇ(まーだ「ジャガーノート」やってますかあ!みたいな)。CG関係はお見事でしたが、クモがホームを通過する2箇所のショットに関しては平面的過ぎでダメ出ししたいところ。「踊る」的お遊びを極力排除して、もっとタイトなサスペンスとして仕上がっていたら高評価できたんですけどねぇ。そうそう、ミシェル・ルグランとフランシス・レイで即「愛と哀しみのボレロ」!と思った私をCICに採用してくれませんかねぇ、室井さん。
[映画館(字幕)] 5点(2005-06-04 14:27:17)(良:1票)
490.  ポリス・ストーリー3 《ネタバレ》 
ジャッキーが潜入捜査のために悪の側について、悪の側の視点で物語が延々と展開するのが、ちょっと見ていて気持ち良くないかな、って思いました。描かれるのは悪人同士の抗争だったりして、完全な正義としてのジャッキーが見られるの、クライマックスになってやっと、ですからねぇ。このクライマックスは激しくムチャやってるワケですけれど。ミシェール・キング(でしたよね、当時は)のバイクアクションなんて、世界中の他のどの女優も真似できないシロモノですし。そのムチャな精神に+1点って感じ。それにしても、ヘリから落ちた彼女の存在は、結局どーなっちゃったの?って感じでプッツリ終わるラストは、毎度オチの弱いジャッキー映画っていうのを感じちゃいましたねぇ。
[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:28:56)(良:1票)
491.  エアベンダー 《ネタバレ》 
「これまでのあらすじ」を延々と見せられて、さあ、やっとここからが本編です、って監督の名前が出てきたと思ったら、それがエンドクレジットだった、って感じの映画。これまで贔屓にしていたシャマラン監督ですが、今回は擁護無理。っていうか、東洋テイストだから、ってそれだけのような、シャマランらしきテイストがまるで感じられない映画。とにかく展開早くてブツ切れで、 それをモノローグと大量の説明的セリフでフォローするという、映画的情緒ゼロなダイジェスト版状態ゆえ、ドラマを楽しませようって気はまるでなし。北の水の国のお姫様なんか、唐突に出てきて思い入れもなく退場、みたいな状態だし。火の国の追放された王子だって、もっとドラマティックなキャラな筈でしょ? せめてボウズの大活躍が見られると思っていたら、いちいち微妙な活躍、クライマックスでは壁作って終了・・・。『ライラの冒険』とか『エラゴン』みたいなダメ系ファンタジーの仲間になるとは。シャマランならもう少しなんとかしてくれると思ったんですけどねぇ。東洋趣味だけで娯楽として成立させようとしておりますが、東洋の人間には無効だしね・・・。せめてせめて、役者の顔が印象に残るって程度の事はして欲しかったです。見終わって印象薄いの。いつものシャマランの「やっちゃった!(笑)」じゃなくて、これは「やっちゃった・・・」でしたなぁ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-07-23 16:36:16)(良:1票)
492.  白い馬(1952) 《ネタバレ》 
う・・・ウサちゃん、捕まり損の焼かれ損! せめて食べてあげてくれぇ。カワイソカワイソ・・・。さて、それはともかくこの白黒短編映画、物語は一応あるものの、馬の躍動感や疾走感、荒々しさ、雄々しさ、そして美しさこそが要になっていて、多少ツッコミどころがなくもない展開を気にする意味もないほどに、後半はただその動きに見入っておりました。スピード感溢れる疾走を捉えるカメラが見事です。その映像の高揚感ゆえに、支配から逃れられる場所はこの世界にはないという最後は切ないものでした。時代や世代を越えて広くそれぞれの視点で見られる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-17 23:44:39)(良:1票)
493.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
『(500)日のサマー』の監督ならば、もっともっと変わった匂いのする『スパイダーマン』が見られると思ったのですが、印象としてはちょっとジミになっただけの『スパイダーマン』。より深くドラマを描くっていう訳ではなくて、単にメリハリが減っただけという感じ。叔父さんが殺されてしまう原因を作ったのはピーターなのに、そこに対する反省とか後悔とかが抜けていて、怒りによる親父狩り状態、そしてそこから正義に目覚めてゆくっていう感じに見えるのはどうなんでしょう。自分に対する怒りがその行動に駆り立てているのですよ、って言うにしては自己を正当化する主張ばかりしてますしねぇ。街の人々の反応もごくごく薄いので(具体的に描かれるのは子供を救われたお父さんとその仲間たちくらい)ヒーローものとしての爽快感にも欠けますし。完全な焼き直しを回避するための細かな変更が、結果的にはウジウジとして地味な印象を与えてしまっている気がします。アクションシーンも前シリーズの時点で十分にCGを使いこなしている感じだったので、今回は更に進化した映像が見られるという程でもなくて。さっさと正体を知ってしまうグエンの存在は良かったですけど、エマとしては『ラブ・アゲイン』や『ヘルプ』の方が表情が多彩で良かったな。でも、前シリーズからして登場人物がごく狭い範囲の話で『スパイダーマン』世界っていうのはそういうものなんでしょうね。「責任が伴う」っていうメッセージも。その繰り返しって点でリセットするだけの意味はそんなに感じませんでした。それにしてもこれ見よがしに登場するVAIOとかAndroid携帯とかソニーミュージックの日本専用エンディング曲とかスパイダーマンはソニーの広告塔ですか? 『ミステリー・メン』のキャプテン・アメイジングや『タイバニ』を地で行ってるようなものね。
[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:30:49)(良:1票)
494.  ソルト 《ネタバレ》 
見せ場が連なっていて、退屈してしまうようなスキなんて一切ありません。ラストまであっという間に駆け抜ける娯楽性の高い映画。でも、伏線ですよ、って映像は判り易く、何か意味があるのかな?って思える微妙なショットや流れは単に脚本、演出上のアラだったりして、大味な映画ではあります。アンジーが簡単に発見されるような行動を取る事が後々まるで意味を成しませんし(あれでは単に逃げるのが下手なだけ)、逃亡の過程も意外と行き当たりばったり。どっか途中で死んでもおかしくない状態を運で押しきるような感じ。もっとプロとしての余裕があっていいと思いますし、そして、どうせウソっぽいハナシなのだから、もっとアンジーをキレイに、カッコよく撮ればいいのに、と思いました。傷だらけ、血まみれな男勝りな肉弾戦型ヒロイン像でなくて、シャープでクールな女スパイの方が良かったな。正直アンジーには『エイリアン2』のシガニー・ウィーバー、『G.Iジェーン』のデミ・ムーアみたいな「ヒーロー姐さん」の系譜に収まらないで欲しいのよ。
[映画館(字幕)] 6点(2010-08-01 13:59:38)(良:1票)
495.  ナチュラル
おとぎ話、なんですけれど、それが決して弱点ではなくって、大きな魅力になっていると思います。レッドフォードの火を噴くようなバッティング、そこに込められた神がかり的な力。その背景に流れてゆく物語は、必ずしもすっきりとするものではないのが、私としてはちょっと見ていてツラいんですけれど(スキャンダルだとか八百長話だとかいうドロドロした部分ですね)、それらを打ち砕いてゆく夢の力が、映像にみなぎっていました。バリー・レビンソンの映画は当たり外れの波が大きいんですけど、この映画の映像感覚が毎回表現できていればいいんですけどねぇ。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-14 21:41:32)(良:1票)
496.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
 これまで108本見た3D映画の中でもワースト10に入るレベルの3Dの意味の無さ。暗い画面が殆どなので3Dの効果が出てる映像がちっともないんですよね。枝が手前にあります、みたいなモノばかり。映画自体の真面目な作りゆえに3Dに合うハデな移動撮影なんて映像が無かったのでしょうけれど、じゃあ、なんでわざわざ3Dにしちゃったんだろ?   そう、今回の『猿の惑星』はとても真面目な映画。人と猿に姿を借りて、対立する民族が戦争に至るまでの過程を描いてゆきます。悪いのは血や国や生まれではなくて、無理解による差別意識や猜疑心や恐怖心であり、内なる悪にこそ目を向けるべきである、と。   で、その真面目さゆえに映画としては今一つ面白くない気がしました。  なるべく公平に平等に描こうとしているのでしょうか、結果的にキャラクターの誰にも気持ちが向いてゆきません。人間側の主役は常に善き人間である事に努め、ブレがありません。お猿側の主役シーザーはいつもご機嫌ナナメで悩める王みたいな状態です。それぞれの側の悪は、悪としての役割を要所できっちり果たしますという状態であり、それぞれの主人公の息子は狭窄な視野からの脱却の象徴の担当者。  キャラクターがあまりにキッチリと真面目に役割設計されていて、そこからは類型的な、読みやすいドラマばかりが生まれてゆく状態ですから、刺激の強い娯楽映画を求めてしまうと辛いなぁ、と。  ゾンビ映画的な終末世界もテーマや物語のための設定であり、不謹慎な刺激的欲求を回避し続ける器用な映画という感じ。唯一、突入シーンでのコバが「圧倒的な殺戮者が見せる不謹慎な刺激」を醸しておりましたが。   あんまり真面目だと、じゃああの猿達は一体どこの誰の象徴よ?ってな感じになってきちゃいますよね。「人間が英語を話す猿に支配されてる!」ってところの恐さからは離れてきちゃったかな。つーか、この作品世界だとタイムスリップなんて出すのも憚れるんじゃないかな。
[映画館(字幕)] 6点(2014-10-15 22:24:14)(良:1票)
497.  笑う大天使 《ネタバレ》 
原作はもっとドライなんですよね。川原泉の、悲劇すらも笑ってみせる感覚を、この映画は全然描いちゃいません。ベタなウェットさを出してしまっていて、それはちょっと違うんでないかなぁ、と。で、映画としてはかなりダメダメ。もっとお嬢様世界での学園生活に対する3人の違和感やマイペースさ加減、そして3人それぞれにまつわる男達をしっかりと描いてくれないと、さっさと誘拐事件に到達してさっさと終わるって感じで印象薄~い状態。ガチャガチャなCGも見づらいアクションシーンも安っぽさを醸し出しておりますし。クライマックスの巨大化なんて、もう少しやり様はなかったの?と。演技のタイミングにしても、それでいいの?みたいなぎこちなさ全開になってますし、音楽はまるっきり画面に合ってなくて浮きまくりでやかましいし。でもなぁ、なんか私はこの映画を否定できない、むしろ庇ってあげたい、いやむしろ好き、みたいな。樹里っぺのお仕事ぶりは、近作の「亀は意外と速く泳ぐ」や「虹の女神」、ドラマ「のだめカンタービレ」に比べても弱いんですよ。役者として半端に映ってるなぁ、って。関めぐみだって「恋は五・七・五」や「8月のクリスマス」なんかに比べてもキャラが薄いし。でも、このヘンな世界を上野樹里、関めぐみ、平愛梨という3人の個性で実体化させた、ってところだけでも私としては嬉しいし楽しいし。半端に安く、半端に脱力系状態になってしまっているのは残念ですけれど(脚本に3倍、撮影に2倍、編集に3倍の時間をかけて下さい、みたいな雑さ加減)、全く箸にも棒にもかからないダメ映画という訳でもなくって、愛すべきところは沢山あって、だから私としては、ダメなコだけどかわいい、という評価を下させてくださいませ。
[映画館(邦画)] 6点(2006-11-18 19:52:32)(良:1票)
498.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 《ネタバレ》 
幼い頃、従姉に連れられ『ジャングル・ブック』と二本立てで『黒ひげ大旋風』というディズニーの海賊映画を見たのですが、今回の映画はそこにリスペクトがあるのかないのか、記憶が殆どない今となっては判りません。という事で、三日間で駆け抜けた『パイレーツ・オブ・カリビアン』4作品。前3作とは別ですよ、っていうのは監督やキャストの違いだけに限らず、冒頭で誰も歌わないあたりで宣言されているのですが、今回もやっぱり退屈な映画って事は変わりはなくて。つーか、前3作は家でDVDで見ていたので途中でカックン!と意識飛んでしまっても巻き戻して見直す事ができたのですが(正直、3作で7~8回巻き戻しました)、今回は映画館なので巻き戻し不可、非常にヤバかったです。毎度の事ながら、大した見せ場がある訳でもないのに長い上映時間でダラダラ、一貫性のないキャラクターの言動を傍観し続けるという苦行状態。ペネロペ・クルスなんて、よくもまああれだけの素材をあそこまでつまんないキャラに出来るモンだ、ってくらいに魅力薄かったりして、見続けるための拠り所のない映画という状態はシリーズで一貫しております。最早、作品ごとの出来不出来の違いが判断できるレベルでなく、自分にとってはみんな一緒。むしろ今回は物語の目的だけは芯が通ってただけ微妙にマシだったんじゃないの?くらいのモンで。まあ、退屈な事に変わりはありませんけど。今回もロコツに『インディ・ジョーンズ』の影響モロ出しで見てて恥ずかしいわぁ。暗い画面ばっかりで3Dの効果も薄いですし。今はキャラもののオフシーズンなのか、六本木ヒルズの売店はジャック・スパロウ一色って状態で、「あー、やっぱりジャックあっての『パイレーツ~』、ジャックってキャラを楽しめなければ全く無意味な映画なのね」って再認識。あのあんまり清潔感のない、ちょっとオネエ入ってるキャラを好きになれてナンボ。私にゃ、無理。だったらゴー☆ジャスの方が・・・
[映画館(字幕)] 4点(2011-05-31 21:47:12)(良:1票)
499.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
 ひと言で言うと「半勃ち映画」。ピッタリくる言葉がそれだったので失礼。   いつになったら面白くなるんだろ?って思いながら見てたら終わっちゃった。面白くなりそうな瞬間っていうのは何度も訪れたのですが、そのたびにブッツリ終わって次に移るって状態。  ブツ切れ感がハンパなくて、悉く「点」。物語の「線」が形成されてないんですよね。それじゃノレません。やっとゴジラが出てきた!と思っても、カメラはさっさとゴジラの前からどっか行っちゃうし。ゴジラ出てる間はゴジラ見せてよ。   その代りに見せられる話もドラマとして成立してなくて。妻を失った父ちゃんのこだわりが成就する瞬間がありましたか? 主人公の行動は「家族に会いたい」という点では一貫してましたが、いちいち怪獣騒ぎに巻き込まれ続け。「人間ドラマと怪獣とは水と油」ってレビューで何度か指摘していますが、無理に絡めようとするとこうなるという見本のような映画で、主人公が度々怪獣の目の前まで飛び出しちゃう無理矢理さ加減はエメリッヒ版を凌ぐ苦笑を生みます。   この映画の登場人物は総じて受動的。状況に追われて仕方なく動いてます。それはゴジラですら。怪獣出たから地球環境ヤバいし退治しないと、みたいな(むしろギャオス退治に出かけるガメラ)。   核の扱いもハンパで困ったもので。ゴジラを反核の象徴とする訳にはいかない事情からか、ゴジラを倒すための水爆実験だったとか、芹沢博士の被曝二世エピソードがただの設定だけで終わってたりとか、核も怪獣も脅威として成立していないんですよね。   日常の中に大きな脅威が紛れ込む事で非日常となる、それが怪獣映画の面白味なんじゃないかと思うのですが、その点、今作は薄味。主人公は怪獣よりも核ミサイルとの追っかけっこに忙しい有様ですし。   あれこれと他の映画を思い出すのはサービスとでも捉えればいいのかな? 金門橋の戦闘は『モンスターVSエイリアン』、音楽はむしろ『クローバーフィールド』、ゴジラ的には『2000ミレニアム』みたい。   元々ゴジラにはそんなに思い入れが無いので、ゴジラはこうでなくちゃ!みたいなのは無いんですが、今回のゴジラ「も」あまりカッコ良くはなかったなぁ。そのフォルムからゴジラと言うよりタッコング思い出しちゃった。   なんか微妙に体温低めな感じの映画、もっと熱い怪獣バトルでひいひい言わせて欲しかったわ。
[映画館(字幕)] 4点(2014-07-25 22:12:50)(良:1票)
500.  愛のイエントル
バーブラ、どう見ても女にしか見えないよ~!というツッコミは仕方ないとして、それに惚れちゃうエイミー・アービングもどーかと、というのも置いといて、結構楽しい映画でした。男社会に突入する女、というネタは、マジメに作ってても、楽しくなるものです。でも、この映画をかばうヤツはゲイだと『イン&アウト』で言ってるし、バーブラは悪だと『サウスパーク』で言ってるし、男の私としちゃ、この映画褒めたらいかんのかい?
[映画館(字幕)] 7点(2003-11-25 13:57:15)(笑:1票)

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