Menu
 > レビュワー
 > あばれて万歳 さんのレビュー一覧。3ページ目
あばれて万歳さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456789101112131415
>> 通常表示
41.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
多分30年ふりに観たわけですが(自分の世代ならみんな大好きな)リーバンクリフのかっこよさは今見ても全く変わらず。 そこにしびれるあこがれる。  そしてこの映画の魅力はもう一つ。 先月お亡くなりになったエンリオモリコーネの手になる有名な劇伴です。 日本の時代劇であれアニメであれドラマであれ、劇中で西部劇っぽい楽曲が使われる場合、このエンリコモリコーネの曲をイメージした曲が使われるケースがほとんどです。 日本人が思い浮かべる「西部劇っぽい曲」が本家アメリカの西部劇のそれではなく、マカロニであるこちらの曲がイメージされるってのは、それつまり彼の楽曲が素晴らしかったから、それにつきると思います。  最後に「いやこれで数があった」で締める小粋さ含めて、マカロニウエスタンらしいかっこいい映画だと思います。
[地上波(吹替)] 8点(2020-08-21 23:49:03)(良:2票)
42.  グリズリー
設定上10メートルのクマが山中を走る。どう見ても普通のクマ。 全編なんの工夫もない普通のクマ(設定上10メートル)がときどき出てくる映画。 登別のクマ牧場でもほとんどのシーンがとれそう。 いくら動物パニックムービーがはやったにせよこれはひどいよ.. 
4点(2003-12-12 23:56:08)(笑:2票)
43.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
人生50年~と信長は舞ったわけですが、私もとうに製造から50年を過ぎてしまいました。 で、そんな私が小学生の頃、リアルタイムで初めて聞き覚えた荒井由実の歌が「ひこうき雲」だったのです。荒井由実の初アルバムのタイトル曲で、この歌が話題になったのは1974年ころだったと思います。いやぁ懐かしいですね。 ちなみに一見きれいなイメージのこの歌ですが、実は投身自殺をした少年の事を歌ったものである事はあまり知られていません。 「空にあこがれて空をかけていく あの子の命はひこうきぐも」ですからね。命といっちゃってますし。空かけられませんよね人間だもの。  …と、その歌の出自を知っている自分としては、そもそもこの映画の主題歌として「ひこうき雲」が流れていた事にはかなりの違和感がありました。 「ちょおま」状態です。イメージ先行もいかがなものか、ってとこでしょうか。  さて、そもそもヤマトガンダムのリアルタイム世代でアニメ少年だった私は、昔、宮崎駿が大好きでした。 「未来少年コナン」や「ルパン三世カリオストロの城」で魅せる「職業漫画映画監督」としての力量は当時から素晴らしいものがあって本当にワクワクしたのです。 彼の作品に出てくるヒロインはどれもこれもそっくりの「うんちもおしっこもしないような可憐な美少女」で、これは当時のテレコムアニメーションフィルムの若手アニメーター座談会でも女性アニメーターが話題にあげてました。 ある日の事、「監督ってうんちもおしっこもしないような女の子しか出しませんよね」とその若手女性アニメーターが宮崎監督に言ったら「じゃぁ君は、うんちやおしっこをするような女の子が出るアニメが観たいのか」と言われた、というエピソードです。 (女性にはこのヒロイン像に抵抗がある人がそこそこ多いわけです(製作サイドの中でも)。まぁその気持ちはわかりますが)  この宮崎監督の理想とするヒロイン像は終始一貫していて、何十年もの創作活動の中、ついに最後の作品となったこの「風立ちぬ」まで貫かれています。 典型的な「男にとって理想的な都合のいい処女で女神な」この映画のヒロインが嫌いだという人も(特に女性には)いると思いますが、これは監督のまさに主義主張(そもそも昔からただのオタクなのです、この人は)なのですから、むしろぶれてない事を評価すべきでしょう。  と、まぁ宮崎駿についてはいろいろ語りたい事もあるのですが、しかし、ジブリの作家となってからの宮崎駿は個人的には結構嫌いなのです。 周囲からのなんらかの制限がある職業監督の頃と違い、映画を自由に撮れるようになった事により彼の内なる作家性が全面に出てくる事になったわけですが、その結果作られる映画は残念ながら「僕が観たいのはこういうのと違う」という方向になってしまっているからです。まぁ僕のために映画を作ってるわけじゃないから、それはしょうがない事なのですが。  で、そんな宮崎監督の最後の作品となったこの映画ですが、結論から言えば、この映画、ぶっちゃけさして面白い話ではありません。 展開も地味ですし「え、そこで終わりなの?」ってとこで終わるし、肝心の二郎(庵野)のセリフは棒読みすぎて笑ってしまうレベルです。 ズブの素人を映画の主演に使うような映画なんて企画ものでもない限り普通はありえないわけですが、なぜかジブリのアニメ映画ではそれが許されてしまうのは、よくわからない風潮ですよね。  また、世代的なものもあって、私自身子供の頃から「レシプロ戦闘機が大好き」ですし、当然、零戦の開発者である堀越二郎についてもよく知ってる人間なわけです。 で、なまじいろいろ知っている航空機マニアだからこそ、映画を観ていて「何を描きたかった」かがわかるシーンもあるし「なぜこうしたか」がわかるような気がするシーンもあるし、また一方で「なぜこうしなかったのか」と必要以上に疑問に思ったりもしてしまう、なかなか罪作りなテーマだったのも確かです。 しかも主題歌は小学生のときにリアルタイムで聞き覚えた「ひこうき雲」なんですから、個人的には自分の小学生の頃の、そして宮崎駿が好きになったころの原体験を思い出させてくれる、きわめて個人的な意味で感傷的な映画だったと言えます。  しかしそういう個人的な原体験をはずして考えれば、この映画、役者の演技はまるでダメだしストーリーも地味でさして面白くありません。とても高評価できる映画ではない、としか僕には思えないのです。
[地上波(邦画)] 4点(2016-12-08 02:05:51)(良:2票)
44.  シャーク・ナイト 《ネタバレ》 
普通こういうホラー系の映画は、犠牲になる若者たちがビッチというか「まぁ死んでもしょうがないよね」という馬鹿ばかりなのが定番。だって、ほんとにいい人ばかりがひどい死に方をしていく映画とかさすがに見ててつらいじゃないですか。 ところがこの映画、なんと主人公たちは結構いい人なのです。わりと好感度の高い若者たちなのです。それがサメにやられちゃうわけで、ちょっとかわいそうな映画です。そして闘う相手も人間。結局内容的には悪党と学生の争いになっていて、ある意味普通にサスペンス映画なんですね、これ。 サメをたとえば、車や銃に変えても普通に成立する映画だと思います。 そういう意味で「サメが人をわっさわっさと食べる映画が見たいんだ!」なんて人にはおそらく不人気だと思いますが、私個人はそこそこ面白い映画だと思えました。  そして本編ぶち壊しの最後のバカラップ。この映画の白眉はココです!!製作者スゲー!
[地上波(字幕)] 6点(2013-10-14 01:42:48)(良:2票)
45.  ギャラクシー・クエスト
..すんばらしい映画。   皆さんご指摘の通り、最も綺麗なシガニーウィーバー(当社比)を拝見できる映画。   あと、メークの関係か知らんが、昔のテレビ放映版当時の艦長(ティムアレン)が TOKIO のリーダー(城島)にクリソツ!  
9点(2004-07-20 14:53:28)(笑:2票)
46.  残酷で異常 《ネタバレ》 
最近特に増えた感のある「死んでループ」系映画の一つなわけですが、この映画が斬新なのは「死んですぐループ」ではなく、そこに一つ「謎のグループセラピー」みたいな要素が挟まってるとこです。 そしてこの一見グループセラピーに見える物、実は全然セラピーじゃなく、その実態は「酷い事をした人がそのシーンを永遠にループ」させられるという、一種の「追体験型ループ地獄」である事です。 死んでループではなく、地獄での追体験なので基本的に参加者はループから脱出できません。まさに地獄。  そういう意味では「一見「死んでループ系」なんだけど実はその構造は全然違う」映画なわけですが、そこは地獄の超パワー。 なんと死んだ後に過去の出来事を変更できたり、関係ない人も送り込めたりするわけです。 すげーな地獄! 目隠シストさんはこの地獄システムを「バグ」と解釈してますが、あれはバグじゃなく「反省をしっかりして他人に助けてもらえると褒美でやり直しさせてもらえる」系のシステムじゃないか、と。 つまり自殺して戻った彼も、新しくきた新人に助けてもらって真のやり直しさせてもらえる、っていう意味を含んだラストなんじゃないかと思ったり。  序盤で最終的に自殺する木の事にふれていて、明らかなご近所さん伏線なわけですが、となるとあそこにいる人、実は全員わりとご近所さんでうまくすると関われる人単位で部屋にまとめられてんのかな、とか思うのです。 地獄にくる犯罪者の数としては圧倒的に少ないので、多分細かく地域単位でまとめられてるのかなぁ、と。 だからうまくかかわると脱出のチャンスがある、的なものかな、と個人的には思います。  なかなか上手にまとめてるとは思います…が、芥川の蜘蛛の糸じゃないですが、地獄脱出物はどうしても説教臭くなるのが玉に瑕ですな。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-11-18 13:41:50)(良:2票)
47.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット
何人もの方が指摘している点ですが、予定調和的に必ずヒーローになってしまう主人公ハリーの魅力のなさに僕はもはや耐えられません。  なんの苦労もなく最終的には他のほとんどの登場人物を踏み台にしての予定調和的ヒーロー像。 一見、苦難のシーンがあってもそれはあくまでヒーローの引き立てイベント。どうせ都合よく解決するんだろうし、と思うと、見ていて興ざめしかしないのです。   このシリーズも4本を見てきて、遂に僕の中で魔法が切れたというか、4本目にしてこの都合のいい主人公設定に僕は耐えられなくなりました。ハーマイオニーもめっきり普通になってしまって初期の輝きは失われてしまってるし..  映画中で筋骨隆々の青年達が「14歳です」と主張する違和感は、初代ガンダムのブライトノア設定年齢19歳やミライヤシマ設定年齢18歳なみの違和感ですが、これはこれで面白いといえなくもないのでよしw  単体の映画としては今までとくらべても特につまらないなんて事はないのですが、この点数は4本まとめての点数ということで.. 
[映画館(字幕)] 4点(2006-01-19 10:53:39)(笑:2票)
48.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
人から聞かされてつまらない話の筆頭は「その日見た夢の話」だとよく言われますが、そんな感じの映画ですね。        この映画を観る際にほとんどなんの予備知識も持たずに映画を観はじめたので、映画を観ている間はどうにも映画のゴールがつかめず 「これはつまりどうしたい映画なのよ?話の落としどころとしてどうするつもりなの?」という思いのまま最後まで観る事になってしまいました。      結局たいしたオチのない単なる父息子愛の映画だったわけですが....途中あれこれ考えていただけに、最後まで見た結果「それだけかよ...」という思いで僕の心は一杯に....    鑑賞中、なまじ「どんなオチなんだろう...」というあれこれの思いを持って映画を観ていただけに、この映画の凡庸といえるほどにシンプルでプチ感動っぽいオチにある意味失望したわけです。   そういう意味では、僕にとってまさにビッグフイッシュ、風呂敷を広げすぎた映画だったといえます、この映画。 
[映画館(字幕)] 5点(2005-01-12 10:21:11)(良:2票)
49.  ヘンゼル&グレーテル 《ネタバレ》 
あれから15年、魔女にお菓子を沢山食べさせられたヘンゼルは糖尿病になり、グレーテルはおっぱいがむにむに動く呪いにかけられてしまいました。 小気味よく無駄のないストーリーで結構面白い映画。まさに痛快娯楽作品といった趣で、エドワードは知り合いの誰かによく似ています。「エドワードって誰だよ?」というヘンゼルと同じ疑問を抱いた方は本編をごらんください。
[地上波(字幕)] 7点(2013-10-19 22:29:35)(笑:2票)
50.  キャリー(1976) 《ネタバレ》 
わたくし、この映画との最初の出会いはわりと悲劇的な状況でありまして、高校生くらいだったでしょうか、たまたま昼下がりにテレビをつけたらこの映画を放送してたわけですが、それがなんとラストの5分くらいのところ。  なんかわからんけど女性がお花を供えたらお墓から手が出てきて…ってとこで「なんだろうこの映画」と思ったのがキャリーとの出会いでした。 いきなりラストだけを観るというのは映画との出会いとしてはわりと悲劇だと思うのです。  もっともこの映画の映画的なアレンジ部分であるその「手が出る、しかもそれが夢」というとってつけたようなお化け屋敷的ラストシーンに関してはわりと賛否両論あるところですし、そもそも映画の本質的にどうでもいいシーンだったのは幸いだったと言えるでしょう。 その何年か後、改めて観たときにはちゃんと映画を新鮮な気分で観る事ができました。  これがたとえば『「ソウ」のラスト数分だけを偶然観ちゃいました』なんかだったら後から取り返しがつかなかったと思います。  そういう意味では最後にどうでもいいシーンを入れてくれたデパルマは偉かったと言えるでしょう、うん。
[地上波(吹替)] 7点(2016-11-14 23:57:16)(笑:1票) (良:1票)
51.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 
特殊能力物は数々あるわけですが「2分だけ未来が見える」とか「30秒だけタイムスリップ」とか「5分だけのわがまま」とか、そういうわかりやすい制限を能力に付ける事で、それを生かした面白いシナリオがいろいろ書けるわけで、この映画もそういう映画かと思えば…さにあらず。  「チートすぎんだろ!2分の設定どこいったんだよ!」と、皆が思う映画の後半部、これがネトゲであれば「あの人チートツール使ってます」と運営にチクられてアカウント停止間違いなしのチートレベルで、「これはひどい」と失笑しながら見ていると「僕が間違ってた!」で、まさかのオチ。 え、これってどこからやりなおすんだ?と思ったら、まさかまさかの「僕だけがいない街」か「Reゼロからはじめる異世界生活」かってくらいの巻き戻しが起こって「そ、そこに戻るんかい!」と。さらにチート。  でもそこで大きく戻っても戻るのはエッチした後。 決してエッチする前には戻らないところが、髪が薄い人は男性ホルモンが強く性欲が強いからなのかなぁ、と妙に納得してしまう昼下がりでした。 いやエッチ前に戻った方がお得なのか?あれ?
[地上波(吹替)] 5点(2016-05-16 16:04:55)(笑:2票)
52.  ミスト 《ネタバレ》 
スティーブンキングの原作は2バージョンありますが、キングフアンの自分は事前に2バージョンとも読んだ事があり、ストーリーを把握した上での鑑賞でした。 そしてストーリーをあらあら知っていたからこそ、映画用に改変された最後のくだりは本当にすごいな、と感心してしまったわけです。 それなりに希望を感じる原作のラストを、よくまぁこんなひどい(残酷な、シニカルな)ラストに変更したものです。 好き嫌いは別れるでしょうが、少なくともこの映画を観たすべての人の印象に残る事は間違いないでしょう。 しかし、劇中で老人が言っていたように、最大限の努力を行いやるだけやった結果としてのあの選択ですから、それが「結果的に裏目に出た」だけであって、あの選択を行った事自体は絶対に間違っていないのです。 人間、生きていく上で常に大なり小なりの選択をしながら毎日を生きているわけで、誰しも「あのときこうしていれば」と思った事は1度や2度じゃないでしょう。 でも自分なりに最善を尽くして選択したものであれば、それが結果として悪手となったとしても、それは決して間違った選択ではないのです。 たとえそれがこの映画のように残酷な結果であったとしても。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-06 17:09:22)(良:2票)
53.  ミッドサマー
オードリー春日がアフリカあたりの村に行き現地の祭りに参加して仲間になって帰ってくる…みたいな番組が、コロナ前にはちょくちょく放送されてましたが、あの春日の行動こそがフィールドワーク的に正しい姿。自分の常識は捨てて現地の風習を全力で受け入れ仲間になって参加する。これが文化人類学的に正しい行動です。 その真逆の行動を取って殺されてたのが、かつて太平洋の小島にまで上陸してキリスト教を布教しようとしてた宣教師のみなさん。 現地の価値観総否定なわけですから、それこそフィールドワーク的にやっちゃいけない行動の典型。そりゃ当然の帰結なわけです。  …なんて事を考えさせてくれる本映画。なんか文化人類学とかをやってる界隈で(いろんな意味で)好評だそうで、フィールドワークなんかをやってる方が観るととても面白いんだとか。  で、私自身はフィールドワークをやってるわけでもないので、この映画に関するそういう逸話を面白いなぁ…とは思うんですが、この映画自体は…「この監督の作品ですよね…」としか言いようがありません。  とりあえずめちゃくちゃ映画が長く感じます。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-02-07 16:51:45)(良:2票)
54.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
暇なときにテレビをつけるとなぜかやってるので複数回観てしまっている映画  初見のときは、なんでもできるナゾの女ボイスの正体にドキドキでしたが、結局ありがちなAI反乱物でがっかりしたのを覚えています。 まぁ細部にはそれなりに凝っているしお金もかかっているし、個人的にこういう役をやらせたらぴか一だと思ってるロザリオドーソンは出てるし、ビリーボブソーントンも嫌いじゃないし…と娯楽映画として決して悪くはないんですが、しかし今更感満載のAI反乱物を特になんのひねりもなく観せられても、一定値以上の評価にはなりようがありません。  おもしろいですよ、おもしろいですけどね…別に見なくていいですよねって感じの惜しい映画です。 予定調和の安心感をいいと評価できる人なら、あるいはAI反乱物を見たことがない人ならかなり面白いんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-21 15:21:55)(良:2票)
55.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 
とてもよくできたB級モンスターパニックコメディ映画(長いよ)  世界広しといえども劇場公開されたのはなぜか日本とフィリピンだけ、というかなり不遇の映画ですが、観た人のレビューを読むと予想外によくできたB級映画というレビューが多く、で、実際に自分で観てみると全くその感想通り、というかB級モンスターパニック物というジャンルの中では最高に近いレベルの1本だと思ったわけです。  とにかく脚本が素晴らしく、例えば最後付近のバトルでも「耳聞こえない青年が超音波攻撃の影響を受けない」「最後の父親との別れで例の馬鹿ゲームネタをもってくる」「爆発させようとすると電池がない」という、単調にならないよう緩急細かい展開をつなぎつつ伏線もちょいちょい使ってくる上手い脚本で、観ている側を全く飽きさせません。  更にそこにとぼけた主人公のボケツッコミがはいる事でコメディ要素が終始失われないのも素晴らしく、あの状況で主人公がほとんど変わらないのがいいわけです。 これで変に主人公に成長などされてしまうとこの映画のよさは失われてしまうわけで、最後までとぼけたダメ主人公なのが素晴らしいのです。  ところで私は吹き替え版で観たわけですが、最後のセリフとして「無視しよう」というダジャレで締められていたわけです(無視=虫) これ日本語だからこのダジャレが成立するわけでオリジナルだったらどういうセリフになってるんだろう?と気になるわけですが、何しろB級映画、その回答は得られそうにありませんし、わざわざ手間をかけて調べようとも思いません。 さすがB級映画!最高だね!  ※2021/12/12 追記※ 上で書いたラストのセリフの件、原語で確認しました。最後のセリフはシンプルな「Holy shit」。吹き替え版はわざわざここをダジャレにしたんですね、日本語吹き替え版を書く人の愛を感じました。
[地上波(吹替)] 7点(2017-10-28 11:34:23)(良:2票)
56.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 
パズルのような展開の歴史改変サイエンスファンタジー。無線機を使うバックトゥザフューチャー。   中学生の頃アマチュア無線の免許をとった元SF少年の僕にはなかなかツボの映画でありました。   こういう歴史改変ものは因果関係が複雑に絡み合うのが常で、観客は劇中の歴史変化を楽しむものであるが、 逆に漫然と見ていて(あるいは伏線を拾い損ねて)話についていけない観客も往々にしていたりするもの。      この映画も御多分にもれず劇中に多数の伏線が登場してくるのだが、その伏線はまるでアンダーラインを引いているかのようにわかりやすく提示されるため、 かなり鈍い人でもない限り、話の展開は読めるだろうし話を見失うこともないだろう。      逆に「映画を2回見て小ネタを再発見して感心」というような奥の深さはない。 (for ex:バックトウザフューチャーの「二本松モール」→「一本松モール」のような奴ね) このわかりやすさはこれはこれでありかな、と。      それから、この映画「何がなんでもハッピーエンドにするぞ」という製作者の強い意図でもあるのか、後半20分程の展開はこれでもかとばかりの力技で、「いや、何もそこまで必要以上に幸せにしなくてもいいだろう」と思わせるような強引な展開。「ハッピーエンド過剰」とでも言いますか。 もう笑うしかないというか、実際笑ってしまったわけだが、ここまで開き直った力技でのハッピーエンドを見せられると 大笑いしながらも「いやもうそれでオッケー!」と納得してしまうしかないのである。 
8点(2004-06-21 11:54:51)(笑:1票) (良:1票)
57.  ポンペイ
ヒロインよりその侍女の方が美人でおっぱい大きくて魅力的っていうのは、ストーリー構成上大問題なんじゃないでしょうか? しかも人間的にも魅力的に見えるっていう…これ普通侍女の方に惚れるんじゃないの?  という事で根本的なところに問題を抱えた映画だと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2019-11-29 23:54:26)(笑:2票)
58.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
そこそこ面白いB級ゾンビ映画らしい…程度の知識で観てみると、ウディハレルソンとかアビゲイルプレスリーとかビルマーレイ(笑)とかどっかで観た事のある役者ばっかりでびっくりします。 映画全体にそこそこの金とかなりの手間がかかっている良作で、いわゆるB級ホラー映画とは全然別物でした。  なにしろオープニングからセンスが抜群。そこからロードムービー風味の展開を見せて後味の良いラストまで一気に楽しめる完成度の高い娯楽映画です。 劇中に出てくるいろんな映画(notホラー)へのオマージュも楽しいし。  ゾンビが出てくる映画愛に溢れたハートフルなコメディロードムービー…とまとめるとジャンルがめちゃくちゃで、混ぜるな危険的なものを感じますが、しかしこの映画はその奇跡のミックス見事に成功しています。  とはいえなにしろレンタルでもR指定のシールが貼られている映画。 一部(ほぼ序盤ですが)がだいぶグロです。 そのせいで観る人をやや選ぶ面はあるかと思います。  とはいえそのグロ部もほとんどがコメディパートとしてのグロで、いわゆる痛いとかつらい系ではありません。  多少のグロが気にならない人なら、ぜひ一度観てみてほしい完成度の高い娯楽映画の快作だと思います。  てか、ゾンビ映画全体の中で興行収入1位の映画なんですね。それも納得の出来です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-12-03 22:46:48)(良:2票)
59.  マラヴィータ 《ネタバレ》 
想像してたのと違ってこれ完全にブラックなコメディでした。  主人公一家が明らかにみんな極悪人でして、普通だったらこれ個人的にダメな連中のはずなんですが、この映画に関してはコメディとして割り切ったキャラ付けをされているので全然気になりませんでした。 たとえば、奥さんがせっかく告解したのに、お前は極悪人だ!と後で神父が文句をいうその姿がむしろ悪人に思えてしまうのは、もちろん彼が神父としての本分をはたしてないって事もありますが、しかしやはり製作サイドに乗せられちゃってるんでしょうね。 ちょっと気に入らない事があるからといちいちスーパーを爆破してるような奥さんは、普通に考えればそりゃ極悪人に決まってますもん。  映画上映会で「違う映画が届いた」のとき「グッドフェローズ」を思いつかなかった自分が情けない。 そりゃ本人出てますもんねwいい映画ですよねw  残念なのはクライマックスのマフィア戦、あそこがちょっと整理されてないというかもうちょっと盛り上がるようにできたと思うんです。 一言でいえば雑だし、バラバラに集まる家族をもっと有機的に銃撃戦に絡められたはずなんですよね。 そこはちょっと残念です。 近所の人がサクサクっと撃ち殺されるブラックジョークは面白いんですけどね。  まぁでも豪華キャストのブラックユーモア映画として面白い一本でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-03 21:47:12)(良:2票)
60.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 
この映画を観た直後に続編のハッピデスデイ2Uを観て、あまりの面白さに勢いで2のレビューを先に書いてしまい…なんとなくそこから逆に1のレビューは書きづらかったので放置していたのですが2を絶賛しているのに1のレビューを書いてないのもおかしいだろ、という事で再見してレビューを。  再見して思ったのは「話わかってても面白いな」という事。 ストーリーがわかった状態で観ても細かいところで新たな発見もあり、なかなか面白く観る事ができました。 これが出来の悪い映画だと1回目は勢いで「面白い」と思っても再見してみると「ん?」と思う事もあったりするんですが、この映画でそんな事がなかったのはおもしろい映画の証拠かな、と。  で、再見して思ったんですがこちらの1作目に関しては肝心の「そもそもなぜループするのか」という事についての理由付けを徹底して排除してるのがいいと思うんですよ。 そこに変な理由付けをしても、なんか安っぽくなってがっかりするのがほとんどなわけで、だったらもうそこについては一切スルー。 起きてる事はもうそういうものだと割り切ってストーリーを紡いでいくというのは手法としてありかな、と。 たとえば「僕だけがいない街」とかなんで戻るのか原理について語られてませんよね。 ただその能力が存在しますという前提だけで話を紡いでいきますが、もともとありえない仕様なんですから、それでいいんじゃないでしょうか。 (結果として話を作るために都合よく能力が発動してるんじゃね?と思ってしまうところもあるんですが) 「CUBE」なんかあの構造体はなんなんだよ、という事については一切語られませんが、でも面白いわけですし。  もちろん「その理由のディテールを面白く描いてストーリーに組み込めれば」それに越した事はないわけです。 たとえばバックトゥザフューチャーの「タイムマシンは原子力による膨大な電力で動いている→過去に戻って原子力機関を動かせない→さぁどうする?」なんかがその典型です。ストーリーの一つの軸になってますから。 ついでに言えば「タイムマシンがなぜデロリアン→かっこいいから」みたいな細かいネタも忘れないからあの映画は傑作なのですが。  しかし、それが語れない(あるいは語る必要がない)のであれば、もうそこは「そういうものだ」と割り切ってしまうのも一つの手です。 この映画はそれで成功してると思うんですよね。  さらにこの映画が成功しているのはキャラ造形が魅力的な事。 (さんざん言われてる事ですが)ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうっていうのは映画の出来がいいからこそです。 多くの映画で「主人公が魅力ない映画が面白いわけがない」という経験をしているだけに、その真逆、ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうこの映画が面白いのはある意味当然だと思います。  で、この映画について言いたい事がひとつあるとすれば。 「この映画がちょっとでも面白いと思ったら(あまり間をあけずに)続編も観てね」 これにつきます、はい。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-14 22:16:30)(良:2票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS