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プロフィール
コメント数 602
性別 男性
自己紹介 お気楽映画小僧です。 (って、いいトシですが(笑)
原作なんてほとんど読まないですし、
役者や監督がどういう人でどんな作品を作ったかなんて知識も大してありません。
なので、それならば、その映画単体で観て、できるだけ素直にレビューしようと思います。
時に思いっ切りラジカルなことも書きますが、

「『創造すること』は『批評すること』なんぞ比べようもないほど偉大である」

ということは大前提。
どうぞ、大きな心で笑ってやってくださいm(_ _)m

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1.  コラテラル 《ネタバレ》 
殺し屋の手際がイマイチ、運転手が逃げ出せそうなタイミングが何度もある、そもそも何でタクシーを利用するのか等々、ストーリー展開上の穴(というかツッコミどころ)は結構ある。 けれど、それはあまり重要ではない。 というよりも、そこに焦点を合わせてしまうと、製作者が語ろうとしているもっと重要な部分を見失う。 都会の片隅で、善良な一市民が偶然に出会った悪夢。 それは非常によくできたブラックファンタジー。 「善良ではあるが、茫洋とした日常の中で未来へのステップを躊躇う羊」 と 「凶悪ではあるが、まさに現実の中をリアルに生きる孤高の狼」という対比。 「状況に適応するしかない」、「お前は夢を語るだけで、その実何も行動を起こさない」、「これが"仕事"だ」。 痛烈に胸に突き刺さる辛辣な台詞。 タクシー車内の濃密な空気感。 互いの心理描写の妙。 マックスが殻を破っていくカタルシス。  「いつか完璧な状況が整ったら」。。。 いつか? それはいつだ? 明日か? 来週か? 来年か? 10年後か? 50年後か? 実はお前の人生、そのまま何も変わらない(変えない)んじゃないのか? 容赦なくそう突き付けてくる。  何かをつかもうとするとき、全てが順調に進むことなどあり得ない。 そんな「機」を待つばかりでなく(もっと言えば、「そんな言い訳ばかりしていないで」)、不測の事態を恐れず状況に適応する(逆境を乗り越えてでも必ず手に入れるという)強い意志を持って「行動を起こせ」と。 「目的を達成する」というのは完璧な状況ができるまで待っていてできるものなんかじゃない。(今の俺のように)次々と起きてくる問題と取っ組み合いながら前進するその先にあるものなんだ。 「これが"(実現するという)仕事(の本当の姿)"だ」と。  そんな強烈なメッセージがこめられた、非常に痛快な作品。  ただ、このテーマが心に響かない人には、ただの二流アクション映画に見えちゃうだろうけどね。。。(笑)
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-19 03:22:18)(笑:1票) (良:7票)
2.  パッチギ! 《ネタバレ》 
民族間の争いや確執を、「こういう個々人のレベルから解消していけたら」という大義的な意味では共感できるし、美しいと思う。 ただ怖いのは、あのおじいさんの、葬儀中の主張。 思いっきり泣けるシーンだけに、彼の一方的な主張にそのまま押し流されてしまいそうになる。 「ちょっと待って、それってホントなの?」と自分の歴史認識を「必ずもう一度しっかり」確認しましょう。 でないと、ただのプロパガンダになってしまうよ。 侵略? 植民地支配? 強制連行? 強制労働? 違うっしょ? そんな歴史はありませんよ? 決して「自虐的日本人」になって観たりしないで欲しい。 そこがポイントではないから。 あくまでも「歴史や思想に翻弄される思春期の青少年達が、その大きな溝と対峙しながら突き進む」という青春群像劇。 背景にあるイデオロギーや思想の「あり方」を廃して観たら、思いっきり泣けます。 俳優陣の関西弁も素晴らしい。 画面から吹き出してくるパワーも凄い。 本当にいい映画だと思う。 そして、もう一歩。 いや、だからこそ、もう一歩! 彼ら青少年達がこんな苦労を強いられることになった根本がどこなのか、貴方が知ってる(つもりになっている)歴史は「本当に正しい」のか、それぞれが深く踏み込んで勉強してみてはいかがか、と思うのであります。 在日「外国人」の人々が弱者(もしくは虐げられた人々)なのではなく、「民族間の確執に苦しむ『青少年』」が弱者なのであり、彼らが、彼らの立ち位置で、彼らなりの(徒手空拳の)スタンスで戦うから、この映画は素晴らしいのである。  もう一度言います。 決して、安易に「自虐的日本人」になって観たりしないで欲しい。 そこで思考停止しちゃ絶対に駄目。 くれぐれも「焦点」を見失いませぬように。 ね? 井筒さん、そうだよね? ね? w
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-12 02:12:16)(良:6票)
3.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
失望感ばりばりです。 眠くて眠くて仕方ない。 つーか、所詮新人監督なんだからこんなもんだろうとも思うんですがね。 ならば、もっとひっそりと監督デビューさせましょう。 この程度の映画に劇場が満席って。。。 監督にとっても観客にとっても、あまりにも不幸だと思う。 原作なんて読まないから、きっと壮大な物語なんだろうと勝手に想像してたんですが、えらくこぢんまりしたストーリーですなぁ。 「ゲド戦記」って、こんなにショボいお話なんでしょうか??? アレンの動機って何? クモって、いったいどんな人? ドラゴンテルーとゲド達の出会いって、偶然なの? だいたい、ゲド戦記って、ゲド戦ってないじゃん(笑)  まあ、脚本が悪いんでしょうけどね。 なーんも描かれていません。 画も粗い。 TVアニメより酷いような手抜きシーンがある。 こんなやっつけ仕事でいいわけ??  なんとも薄っぺらい映画です。 それとね。 最近のジブリ作品(てか、大作と言われるアニメ作品)でいつも思うんだけど、こんなに有名な俳優達を引っ張ってくる必要性を全く感じない。 専門の声優に任せるべき。 これはもう絶対に。  声の張り、声色や声量の使い分け、どれをとっても声優の方が圧倒的にうまいんだもん。 そんなの、わかりきってることですよね。 アニメ大国ニッポンには優秀な声優がいっぱいいますよ? そういうのひっくるめて、完全にマーケット主導の映画だなと。 いつまでもこんなことやってたら信用なくしちゃいますよー!
[映画館(邦画)] 3点(2006-07-31 18:39:41)(良:5票)
4.  カメラを止めるな!
こんなとこで情報仕入れてないで、今すぐ映画館へ行け!  ■20181010追記■  観終わった後、何も残らない爽快感(笑)、いや、悪口ではなく、 そういう映画ってなかなかないんですよ、ほんとに。 おっと、何も残らないってのはウソ 「ああ『現場』っていいなぁ」ってつくづく思った。 微に入り細に渡って文句を言う人はいるだろう、メジャーになればアンチも出てくる。 でも、そんな雑音なんかどうでもいい。 後出しじゃんけんに気を遣う必要もない。 楽しんだもん勝ち。 このプロットをシナリオにしっかり落とし込む作業が本当に素晴らしい。 「わっはっは、そんな馬鹿なwww」をおおらかに愉しみましょう^^
[映画館(邦画)] 9点(2018-08-07 15:08:49)(良:5票)
5.  サンダーバード(2004)
こらこらこらこらこらこら! なーんでサンダーバードなんて題材もらって、こんなつまらん映画が作れるんだよっ! もとはパペット劇だぞ? ジオラマ映像だぞ? なのにあんなにワクワクするんだぞ? このショボさ、情けなくないのか、製作者どもっ!  日本人が一番好きな2号機の発進シーン、絶対にシビれるシーンだ。 しかもポスターやパッケージなんぞにばんばん使われてるカットだ! なのに、なんと悪役が操縦してるんだぞ。 バカにすんなっ! 兄弟の末っ子が活躍する物語だと??? なんで、そんなクソみたいなストーリーを映画にするんだよっ! ストレートに事件を起こして、ストレートに各種メカが出動して、ストレートにアクションして、ストレートに解決したら、それだけで面白いだろうがっ! がっかりもいいとこだ! ばかやろう(T-T)
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-11-02 19:40:08)(笑:2票) (良:2票)
6.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
ふむ。 思いのほか楽しめました。 アン=ハサウェイは文句ナシにキュートだし、メリル=ストリープはやっぱり凄いなぁと。 「働く女性」の葛藤や喜怒哀楽も上手に表現できてたと思うしね。 ただなー、ストーリーとしてはどうだろう? 非常に散漫な印象。 最大のカタルシスをどこに持っていきたいのか、焦点がボケちゃってる感じ。 「アンディをどうさせたいのか」が希薄なんだよね。 主人公の「立ち位置」が定まっていない。 ファッションセンスを磨いて業界人としてノシ上がっていくとか、あるいは断固として「自分流」を貫いてみせるとか、(映画としての)一貫性を持たせて欲しい。 どっちつかずなんだなー。 彼氏のこともそう。 あそこまでバリバリのキャリアウーマンになったアンディが、「自分の誕生パーティに間に合わないくらいのことでスネるようなショボい男」の元に戻りたいと思うかな? 友達もさ、友情が大切なのはわかるけど、それならば逆にビジネスマンとして成功しつつある友人をもっと応援しません? なんだか「貴方は成功なんかせずに、私達と一緒に『烏合の衆』でいましょう」って足を引っ張ってるみたい。 「変化していくこと」が悪いようなね。 別に人として悪い方に変わっていってるわけでもないのに、これじゃ「いつまでもウダツの上がらない人間」でいる方がいいみたいに見えちゃう。 そこら辺は、恋人や友達との絡みをどう見せるかで随分印象が違うと思うんだけどな。 それと、アンディがあまりにもラッキー過ぎる。 ハリーポッターの新作なんかが簡単に手に入っちゃうのは、なんだかなぁ。。。だし、いきなりナイジェルという素晴らしい才能の持ち主が味方になってくれたのはどうしてなのか。。。。 イヤミだと思ってた先輩も、実は普通に優しかったりするしね(笑) もっと取っ組み合って「戦えよ」って感じ。 なんかラブコメものにありそうな展開で苦笑い(^^;  これって結局そっち方向の映画なんでしょうかね? 「色々あったけど、いい経験をたくさん積みましたねー」ってことでまとまっちゃった(笑)  なので、きっとコレ、ワンクールくらいの連続ドラマにしたら面白いんだろうな、と思うのでありました(笑)  まぁ、面白かったので、大負けに負けて、6点。  しかしさ、10年後に観たら、このファッションってきっと大笑いなんだろうなぁ(笑)
[映画館(字幕)] 6点(2006-11-27 23:14:20)(良:4票)
7.  北斗の拳(1995)
失笑の連続ですな(-_-; 眠くなります。 北斗の拳ですよ? 北斗の拳! 北斗の拳ですよーーー!!!!
[ビデオ(字幕)] 1点(2005-11-02 10:46:06)(笑:3票)
8.  東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007) 《ネタバレ》 
だから何なのよ?って感じ。 いっぱしの大人なら、みんな「かあちゃん、ごめんな」って痛みを抱えて生きてる。 その「誰だって持ってる痛み」を、手を変え品を変え無理矢理呼び起こそうって意図があまりにもミエミエでちょっと気持ち悪かった。 「母親」ってものは誰にとっても特別な存在だ。でも、ここまで神格化されちゃうとちょっと違うんだよなー。 「穏やかに優しい気持ちで泣いてください」ってことなんだろうけど、「物語」としては別に面白くもないし、「ありふれた日常を切り取って」というにはあざとすぎる。 物凄く中途半端なポジションの映画になっちゃったね。 これじゃ泣けないよ。 少なくとも、俺が抱えてる「かあちゃん、ごめんな」は、こんなのじゃない。
[DVD(邦画)] 4点(2008-01-26 03:41:41)(良:3票)
9.  ロボコン 《ネタバレ》 
げ~~~~っ! なんだ、これ! よくもまあ、こんなつまらん映画にできるもんだ! 古厩智之??? 誰それ? もうね、断言してしまってもいい。俺、このカントクの映画は一生観ない! よく考えてみなさい。貴方が扱っている題材は、かの理数系甲子園のロボコンだぞ? 弱小クラブが全国制覇するまでのサクセスストーリーだぞ? 問題児達が一丸となって戦う青春物語だぞ? 誰がどう撮ったって絶対に盛り上がる題材じゃないか! まずもって演出が下手すぎる! 役者達のあんな演技にOKを出してしまうカントクの姿勢(もしくはセンス)によって、役者達の「やる気」が、どんどん削がれていってるのが観ててハッキリわかる。生徒達の感情の動きが全く描けていない。道具としての「合宿の使い方」が全然考えられていない。「今日がずっと続けばいいのに」??? クサすぎ!! 「学園祭直前に夜の教室で感じたワクワク感」なんて微塵も表現できてないのに、そんなセリフだけで感情移入できるか! ラーメンを食う生徒達のマズそうなことマズそうなこと(- -;) 全国大会で戦っているという「熱」が全然伝わってこない。というか、アナウンサーも観客もライバルも、もっと言えば、この映画を製作しているスタッフ達までもの「熱」が全く感じられない。カタルシスの欠片も感じ取れない。どうでもいい父親のシーン入れるくらいなら、知略戦というゲーム性なんかをもっと見せろよ! 次、編集。こんなかったるいカットワーク、初めて観たぞ。ショットの切り替えのテンポとか考えたことないんだろうな、このカントク。無意味に長いワンショットが多すぎる。だら~っと回して一言、また、だら~っと回して一言。で、その一言の後も無意味に回す。メリハリの欠片もない。ワンシーンワンシーンを半分くらいに切れるはず。カメラワークとひっくるめてダサいの極み。 ついでにBGM。あんたは選曲のセンスもないんだね。「なんで、ここでこんなBGMなの?」 だからいつまでたっても全然盛り上ってこない。 あと、脚本。なんでそんなことをセリフでいちいち言わせなきゃならんのだ! 映像で見せろよ! あーーーっ! くそー! もういいや! とめどもなく批判してしまったけど、こんなにセンスのない映画が許されるとは、日本映画界の未来は暗い。と、そう断言してしまいます! 結構期待してただけにチョーがっかり。ムカついた。
[ビデオ(邦画)] 1点(2006-08-05 02:41:02)(笑:1票) (良:2票)
10.  生きるべきか死ぬべきか
あっはっは! なんと素晴らしいコメディ! しかも物凄く辛辣な風刺! 痛快! 全てのコメディ作家は、まずコレを観て勉強すべし! ですね! 1942年にこんな映画を作ってしまうとは、まさに恐るべしです。  このHPの平均点ベストランキングの30人ラインに到達するまであと少し。 1位でベストランキングに初登場したら痛快だろうなぁ^^ 観る人も増えるだろうしね。 それまで10点つけときます^^
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-16 23:30:20)(良:3票)
11.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 
ゴッドファーザー。。。この神格化された響き。 どこを見ても名作傑作大作と賛辞や賞賛のオンパレード。 気にならないはずは、もちろんない。 「いつか観よう、いつか観よう」とずっと心の中にあった。 しかし、どうもこの映画から漂ってくる陰惨でダークなイメージが俺を寄せ付けずにいた。 きっかけは、レンタルショップでテキトーに借りた「チョー駄作」のせい。 この駄作(しかも2連発)のせいで、俺は決心した。 わけのわからん無名映画に手を出してクソみたいな気分にさせられてるくらいなら、いくら自分の感性に合わなさそうでも世間的評価の高い名作傑作大作と呼ばれる類のものに挑戦してみる方が、圧倒的に有意義な時間を過ごせるのではないかと。 で、3部作を一気に借りてきたのである。 さて、今、パートⅠを観終わった。 正直、困っている。 それは、やっぱり俺にはこの世界が分からんからだ。 もうね、全くわからん。 なぜこれをカッコイイと思えるのか。。。 不思議でたまらん。 「重厚?」 確かに重厚だ。 でも、それだけだ。 いや、むしろ、この重厚さは鈍重にさえ思えてくる。 ひらたく言えば「かったるい」のだ。 ファミリーの為だとかエラそうな大義名分を掲げながら、その実、結局は自分たちが生き残るためだけに、都合よくアッチを殺しコッチを殺し。。。ウソなんぞ平気の平左。 自分の主張もコロコロ変える。 ひたすら保身の為にあたふたしてるだけのこと。 どんなに役者が渋かろうが関係ない。 結局は悪事を働き、善良な市民に多大なる迷惑をかけて、裏社会の甘い汁を吸ってノウノウと生きてるゴロツキの話だ。 こんな輩が何をえらそうにほざいても、何の説得力もない。 コッポラは、本当にこんなつまらんギャングどもをカッコヨク撮ろうとしたのか? 逆じゃないのか? 「表向きはシブく見えてても、本当はこんなにしょーもないヤツラなんだよ」って言いたかったんじゃないのか??? そう思えて仕方がない(それにしたってもっと見せ方があると思うが)。   さてと。。。パートⅡ、パートⅢのDVDが俺の前に並んでいる。 俺は不安だ。 果たして俺はこんな映画を最後まで見届けることができるのだろうか。。。 辛い時間になりそうだよ、オカアチャン。。。 3本一気になんて借りなきゃよかった。。。(T-T)
[DVD(字幕)] 4点(2006-06-02 02:52:46)(笑:1票) (良:1票)
12.  ガタカ 《ネタバレ》 
何十年後かには確実に訪れそうな最先端選民思想への恐怖をうまく描いていると思う。 少し冗長な分カタルシスも弱いが、展開自体はなかなかスリリング。 「着眼点の良さ」を、ストーリーが壊すことなく、キッチリ仕上がっていると思う。 面白かった。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-15 01:29:16)(笑:1票) (良:1票)
13.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
うわ! 平均点ひくっ! なにこれ? そんなにひどい映画かぁ? 俺は十分楽しみましたけどねぇ? 皆さん、期待しすぎなんじゃないですか??? 邦画でこれくらい頑張ってくれたら及第点だと思うなー。 田所教授のキャラは(オリジナルの時代ならハマっただろうけど)現代の目で見ると違和感があるものの、ツヨポンはじめ俳優陣の抑えた演技はなかなか良かったと思う。 柴崎コウがレスキューってのも、見るまで不安だったけどストーリーに入ってしまえば「別にどうでもいいや」って感じだし(笑) 女性のお客さんなんか、クライマックスでじゃんじゃん泣いてましたよ? CGもかなりの迫力があるし、大地真央の最後の演説も沁みるし。 つまらんアイドル映画みたいなのをだらだら量産するくらいなら、こういった大作ものをみっちり作ってくれた方が絶対いい。 ということで、俺はこの映画、支持です。 ただ、もちろん諸手を挙げてというわけではないです(笑)  パニックアクションを描くのか、人間ドラマを描くのか、政治ドラマを描くのか、どれをメインに据えるのかもっとハッキリ決めて引っ張っていって欲しいのが本音。 どれもこれも並列に描こうとするから、全部がブツブツと途切れてしまう。だから展開がかったるい。もっとスピーディに見せられるはず。 沈没の描写に連続性がないから、「いつのまにここまで沈んだんだ?」と思ったり。 ラストなんか、ツヨポンの息遣いなど見せずに、そのままドカン!とやるべきだよねぇ。  コンテが下手なんだなー。 そういうのが「邦画って薄っぺらい」と感じさせてしまうところなんでしょう。 オリジナルで物足りなかった部分を一生懸命補完してくれてる点は評価できるんだけど、「邦画の限界を突き破ってくれそうな期待」には答えてくれない。 そこが悲しい。 制作費20億って、これくらいが限界なんでしょうか。 俺の場合、「ダマされてモトモト」(というか「ダマされること自体も楽しもう」(笑)という気分で観たのが良かったのでしょう。 かなり満足して帰ってきました(笑)
[映画館(邦画)] 7点(2006-07-26 19:52:29)(良:2票)
14.  東京裁判
本裁判唯一の戦時国際法学位所持者パール判事の言葉、「時が、熱狂と偏見とをやわらげた暁には、また理性が、虚偽からその仮面を剥ぎ取った暁には、その時こそ正義の女神はその秤を平衡に保ちながら、過去の賞罰の多くにその所をかえることを要求するであろう」。  その暁が訪れるまで残しておく「記録」。  大日本帝國すなわち日本は、まごうかたなき敗戦国である。 しかし、断じて、それ以上でもそれ以下でも、ない。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-27 03:20:59)(良:2票)
15.  ALWAYS 三丁目の夕日
いやぁ、泣いた泣いた。 いい映画に出会えたなぁと思う。 実のところ。最初はどういう映画かわからなくて、どんな角度でこの映画を観たらいいのか悩みかけていた。 各登場人物のそれぞれのストーリーが、まとまりなくとっちらかってしまいそうな気がして、「大丈夫かなぁ」と思っていたんだけど。 ところが、アクマ先生の家族が云々ってあたりから、もう泣きっぱなし。 無駄にひねらず素直に「いいお話」、もっと言えば「お約束」なんだけどね。 構成が上手いんだよなぁ。 笑いも涙もサジ加減が絶妙。 オーバーすぎず、そして、ありきたり過ぎない、そんなストーリーを上手に集めて、キレイに絡めて見せてくれる。 素直に泣いてしまおうって思えるんだよなぁ。。。  昭和30年代かぁ。。。 俺はかろうしてその残り香を嗅いだくらいなんだけど、あの時代が一番「いい時代」だったんだろうな。 戦争の事後処理も一段落がついて、さぁ高度成長に向かおうという時代。 そしてまだ人の心が豊かだった頃。 それは、きっとノスタルジィではないと思う。 いや、素敵な映画でした^^
[映画館(字幕)] 9点(2005-12-14 01:39:39)(良:2票)
16.  パール・ハーバー
あひゃひゃひゃひゃ! ばっかじゃないの? つまんなすぎ! だから戦争賛美はやめなさいって。 なんで「大切な人が死ぬ」という苦難を乗り越えた先に「敵を倒しました」が必要なのよ? ていうか、あらゆるもんが、めちゃくちゃだなぁ、この映画(笑) 「実は娯楽映画を作りました」って言っちゃいなよ(笑) だったら許してやっからさ。 あー、だりぃ。。。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-11-02 06:07:21)(笑:2票)
17.  ALWAYS 続・三丁目の夕日
前作と同様、ストーリーはいわゆる「お約束」の範疇だし、色んなエピソードがとっちらかってて散漫だなぁと思いながら観てるんだけど、最後でキッチリ泣かされちゃいますねぇ。  あの時代を観る側にちゃんと意識させながら、それでいて出しゃばり過ぎないように丁寧に描き、しっかりノスタルジーを呼び起こす。 で、出てくるキャラが全員「いい奴」(いい人じゃなくね)なもんだから、気持ちがどんどん緩んでいくんだよね。 そのままラストで「泣かせ」が連発で入るもんだから、勝てません(笑)。 この構成は上手いなぁ、と。 あと、端役の役者の顔ぶれ見ても、気合い入ってるのが伝わってきますねぇ。 ていうか、あんまり難しいこと考えずに素直に泣いちゃうべき映画なんでしょうね^^ 続編だけに全然期待してなかったんだけど、素敵な映画に仕上がってましたわ。 
[DVD(邦画)] 8点(2008-11-24 01:00:32)(良:2票)
18.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
レビュー数最多、しかも満点評価の多いこと多いこと。 まあ、名作の誉れ高い作品なわけですが、俺的には「なんでそこまで?」って感じ。  冤罪で刑に服すアンディの悲惨な毎日。 しかし、それにめげることなく殺伐とした刑務所内に、文化と平穏と秩序を持ち込む。 そう、そこまでは物凄く面白いんですよ。 極めて心地いい昂揚感がある。 でもなぁ、最後は脱獄なんだよね? 「なんだ、逃げたのかよ」と。 しかも、不正の片棒を担いで溜めさせた金と偽造書類を、なお騙し取ってですよ? そこで突き放されちゃう。 「ドロボーが主人公で、盗みを働いてうまく逃げ切る」ってなストーリーなら、それは物凄く痛快なんだけど、この主人公がそれをやるのは「違うんじゃないか?」と。 (名作っぽい)映画のトーンからしても、それは違うんじゃないの?と。 「正義をかけて戦うこと」ではなく「逃げること」ばっかり考えてたのね。。。 ガッカリ。。。って。  だから逃げ切った時のカタルシスも中途半端。 そんなことを思い始めると、気になるところがいっぱい見えてきちゃう。 友達の囚人達が全員「とってもいいヤツ」ってのは凄く違和感がある。 酒や煙草やポスターやってのならまだしもストーンハンマーだのロープだのみたいな「確実にソレに使える道具」までが揃ってしまう刑務所って??? ポスターの裏も調べない看守って??? 部屋替えもしないシステムって??? いったいどんだけズサンなんだ? とかね。 つーか、むしろ房の中が快適そうに見えちゃうんだから、困る(笑)  仮出所になったじいさん達が「シャバは怖い」って言うのは、単に刑務所の中が安楽だからじゃねぇの?  看守達がさして非道ってわけでもないし、それほど過酷な労働をさせられてたわけでもないしねぇ。 結局のところ「冤罪の囚人が刑務所でうまく立ち回って最後には脱獄に成功しました」ってストーリーなんですよね? なのに、映像の抑揚を抑えることによって名作(のよう)に仕立てあげ、明日への希望だの人間の尊厳だの、そういう崇高なものの匂いを漂わせてあるからウザったい。 むしろさ、これならいっそ「痛快!娯楽脱獄映画!」みたいにした方がスッキリするんじゃないの?  おっと、少し毒を吐きすぎました(^^;  ファンの方ごめんなさい。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-22 05:07:46)(良:2票)
19.  となりのトトロ
くっそー! くやしいなぁ。。。 もう日本人の心の琴線に触れまくり。 ストーリーなんか、ほんとどーでもいいようなもんでしかないのにね。 こういう風景の中で貴方は生きていたくないですか?って問いかけられてるよう。  上映時間が終わらないでこのままずっと観ていたいなぁと思ってしまう映画です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-04 03:22:49)(良:2票)
20.  機動戦士ZガンダムII 恋人たち 《ネタバレ》 
あー。。。もうダメ。。。 ついていけない。 TV版を途中で挫折しておさらいのつもりで観てみたんだけど、「なんで挫折したのか」という理由を思い出さされてしまった(笑) どいつもこいつもベラベラくっちゃべってんじゃねーよ、もうっ! 映像で見せなよ。 つーか、こんなにたくさんの登場人物がいるにもかかわらず、誰にも共感できないってのはどういうことなのか。 全員にイライラさせられる。 美女がこれだけ登場してるのに、みんな変な性格の奴ばっかりだし(-_-; 「総集編に深みを出すのは困難」だってのはよくよくわかるけど、それにしたって、これはヒドい。 総集編というよりダイジェスト。 だというのに、ストーリーそのものが全然わからんという、人を食ったような作品。 そこに「なんだかカッコよさげ」なセリフが上っ滑りしてチョロチョロと漂ってるもんだから、これがまたウザいったらありゃしない。 アムロが早々に退散してしまった後は、シャアとブライトのツーショット以外ワクワクできるところがない。 モビルスーツだって、ゼータと百式以外全然そそられない。 こんな映画、いったい誰が喜ぶんだろう。。。 第三部? もう観たくねーなぁ。。。
[DVD(邦画)] 2点(2006-08-26 00:31:33)(良:2票)

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