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1.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
IMAX3Dで視聴。 投稿時点では平均9点に迫る評価をされている本作に 低めの評価をするのはちょっと勇気がいりますが 正直に感じたままの点数です。  ストーリーはごく単純だし とってつけたようなエピソードで登場人物に感情移入できるわけでもないし 「3Dがとんでもねぇことになってる!」みたいなこともなし。 浮遊物がすっとんでくると思わずよけちゃうよね!なんてのは 20年前のTDLのスターツアーズだってそうだったから普通きわまりない。 特別浮遊感が半端ないとかっていうこともない。 胎児を連想させるようなシーンなどもあるけれど それが本作の深みとして重要な役割を果たしているかというと疑問。 いろんなトラブルがなんとなくうまくいっちゃうんだねぇっていう ご都合主義感もある。  IMAX3Dで見ることを前提として 「それなりソリッドシチュエーションパニック映画」ぐらいで、 これがテレビで視聴となったら 「なんだこれ?」ぐらいの出来になってしまうんじゃないでしょうか。  90分間飽きさせず、宇宙空間とはどれほど心細いか (逆に言えば重力のある地球にいられるってだけでどれほどすばらしいことか) はある程度伝わってくるところは評価できると思いました。  ちなみに一緒に観にいった連れは「がんばって(高めにつけて)6点」といっていました。
[映画館(字幕)] 4点(2013-12-22 21:52:23)(良:7票)
2.  八日目の蝉
決してすごい展開があるわけでもないし、衝撃的な演出があるわけでもないのに、飽きることもなく見れてしまう。 予告で「心揺さぶる」という表現がでてくるんですが、 みなさんご存知の通り大抵の映画は揺さぶられずに終わりますね(笑) しかしこの映画はほんとそのとおり、揺さぶられる。 日本映画はこういう方向性なら突出した感じがありますね。 正直、邦画でこの点数をつける日がくるとは思わなかったですよ。 愛だなあ愛。ラストシーンの台詞に心打たれる。泣くわ。いや泣いたわ。 テーマ的に年取れば取るほど評価はあがるんではないでしょうか。  もはやおなじみ永作博美さんの確かな演技。小池栄子さんの「屈折していてものすごくいいやつで猫背」なんてていう作りこんだ見事な演技は出すぎてないけどキャラたってる(いつのまにかすごい女優さんになってるねぇ)。語りすぎることなくあざやかにおわらせる脚本。映画全体の空気。ちょっと舞台演劇がかった演出のつかみもいいし、重要な人物であるはずの男や実母の存在が空気なのも潔くてブレてない。 いい映画ってなぜかいろんな要素がそれぞれ輝いてる。 
[DVD(邦画)] 8点(2012-05-10 13:23:57)(良:1票)

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