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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2259
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  コララインとボタンの魔女 《ネタバレ》 
脚本に不満あり。コララインのパパママ救出&亡霊の目玉取り返し作戦の出来が良くありません。結構な難題を偶然と助っ人の手を借りてお手軽にクリア。時間的制約も事前のアナウンスは無し。主人公と一緒に謎解きしようと身構えていたのに、まさかの肩透かしをくらいました。冒険心が萎んでいく。減点法で脚本を採点したら7点に届きません。ところが、マイナスを吹き飛ばしてしまう長所を本作は有していました。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ジャイアント・ピーチ』を深化させた独特の世界観です。影を孕んだ魅惑的なキャラクターと豊かな美術表現に圧倒されました。魔法が解け、世界が崩れていく様の見事なこと!自分はこのセンスを全面的に支持します。テーマもオーソドックスながら、自分の心を捉えました。子どもの頃の記憶がよみがえってくる。「友達の家では、しょっちゅう玩具を買ってくれるよ。夏休みには旅行だってさ。羨ましいよー。ずるいよー。」駄々を捏ねて親を困らせたものです。こんなとき、両親の台詞は決まっていた。「それなら、友達の家の子になりなさい。」そう言われると黙るしかない。だって、うちがいいから。お父さんとお母さんじゃなきゃダメだから。愛情とか、信頼とか、そんな言葉で説明ができない繋がりが親子にはある。今にして思えば、大富豪の養子になら貰われて行っても良かったと思うけど(笑)。ボタンの魔女の誘惑に乗らず、父と母を助けるため毅然と立ち向かう主人公に、あの頃の自分を重ね合わせ胸を熱くしました。前述のとおり冒険としてはイマイチだったけど、結果良ければ全て良し。それにしてもあの黒ネコは頼もしかった。素敵でした。これからは黒ネコが横切っても不吉だなんて思わないことにします。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2011-03-02 19:55:50)(良:1票)
2.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
青柳にとっては、アイドルを助けたことが運のツキでした。いや遡れば、宅配のバイト、大外刈り、ファーストフード同好会、全てが間違いだったのかも。こんなネガティブな運命論が頭を過ぎるほど、主人公が追い込まれた状況は絶望的でした。でも彼のピンチを救ったのも、これらの経験。オセロのコマが裏返るように、個々のマイナスがプラスに転じていきます。胸を熱くしました。晴子の「だと思った」。父親の「ちゃちゃっと逃げろ」。その一言で救われる。青柳と晴子はリアルタイムで言葉を交わす事はありません。でも友情という絆で繋がっていました。このことが数々の奇跡を生みます。しかしご都合主義だとは思いません。そう観客を納得させる仕掛けが施されていると感じます。以心伝心のカローラの件は、「自分も思い出していれば向こうも思い出してる」という轟の言葉で補足されているし、打ち上げ花火も初キスのエピソードが無ければ出なかったアイデア。そもそも轟さんをロッキーと呼べる信頼関係を築いていた事に意味があります。礎のある奇跡は大歓迎。では、キルオはどうでしょう。彼は助っ人として、突如青柳の前に現れました。その後の動きも神出鬼没。何故こんな芸当が出来たのか。ショットガン男と因縁があること、劇中一般人を殺めていないことから、「通り魔」という肩書きの信憑性が疑われます。彼もまた別件のオズワルドではなかったか。キルオも当局と戦っていたのなら、その立ち回りに説明がつきます。世間に顔が売れていた青柳が生贄に選ばれた妥当性も含め、全編を通して“説得力”を感じさせる脚本でした。エンターテイメントでは、リアリティより価値があると考えます。結末も秀逸です。青柳は手足を失う大事故に遭遇したようなもの。以前と変わらぬ生活を望むのは無理な話。この結末で最善です。彼と仲間の勝負手が、未来を手繰り寄せたのです。「長引かせると厄介だ」そう思わせたことが値千金。当局にとっての安全策、“代替による早期幕引き”を引き出せたのだから。人生は思い通りには行きません。打ちのめされる事もある。そんなとき、どう振舞うかでその人の値打ちが決まります。満点じゃなくても花マルは貰える。「たいへんよくできました」。青柳にはこの人生を誇って欲しい。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-12-15 17:50:50)(良:2票)
3.  小森生活向上クラブ 《ネタバレ》 
軽いけど深い、笑えるけどシャレにならんブラックコメディ。軽快なBGMが物語のトンデモぶりとよく合っています。キャスティングは豪華だし、人物造形も悪くなかった。上等な『世にも奇妙な物語』という感じでした。『タクシードライバー』のトラヴィスよろしく、正義の名において悪人に制裁を加えていく主人公。彼の下に集う信奉者たち。そのグループの名は小森生活向上クラブ(KSC)。初めは自身の正義で殺す相手を選んでいたのに、いつの間にかKSCの意思に動かされていく小森の姿は、恐ろしくも滑稽でした。法律という枷を脱いで楽になったと思ったら、また違う束縛を受ける羽目になる。結局、人はコミュニティから逃れられない。それに、“正義”という言葉を恥ずかし気も無く使う人間を信用してはいけないと、つくづく思いました。私の正義とあなたの正義が同じことなど在り得ない。多くの人間が妥協できる基準が、あえて言うなら正義だと思う。国際社会の正義、国家の正義、会社の正義、KSCの正義、そして私の正義。全部違う。どれが本物?どれも本物。利権という言葉とどう違う?その程度のもの。正義は振りかざした時点でその価値を失うと思う。宗教、権力、恋愛。何でもそう。強い力に身を委ねたくなるのは人情だけど、自分の頭を使わないのは危険で愚かなこと。KSCの会員は小森の正義を借りて、自らの欲望を満たしました。仮初めの自分がやったこと。だから現実味が無い。まるで栗山と忍成のキスシーンくらい、全てがニセモノの人生です。彼らを哀れみ軽蔑しつつも、栗山千明嬢の○兄弟にはなってみたいと思ったオレってダメ人間ですか。そうですか。自分の正義が借物だったと知り、小森の自我は崩壊しました。代りに登場したのが奥方のアイデンティティ御殿。これから小森は、その宮殿を間借りして生きていく。現実逃避の脳内引きこもり生活は、まだまだ終わらない。安心楽チン、めでたしめでたし…んなわきゃない!終幕の後日談は、入れたくなる気持ちは判るけど我慢して欲しかった。砂上の楼閣が崩れるのは当たり前ですから。
[DVD(邦画)] 8点(2010-03-29 20:09:23)
4.  コラテラル 《ネタバレ》 
タクシー運転手はこう言います。今の仕事は“つなぎ”だと。将来、会社を経営するための資金集めをしているだけ。殺し屋は言います。人口60億のうち、一人や二人消えたって影響ない。殺しを躊躇う理由はないと。2人の言い分は似ていると思いました。共に自分の心を偽るために、言い訳をしているように見えます。マックスは夢が適わないことに気付いています。ヴィンセントも人殺しに胸を痛めている気がします。現実から逃げているのです。でもそんな事、認めたくありません。今までの自分を否定することだから。自身を欺いてきた時間が長ければ長いほど、もう怖くて振返れないものです。一流の腕を持ちながら、仕事に誇りを持てない2人。不幸なことです。でも決して珍しいことではありません。双方、触れて欲しくない部分を罵倒し合います。それは刀を抜いたのと同じ。もう後戻りは出来ません。タクシー横転以降の展開は、2人の意地のぶつかり合いだったと思います。もはや理屈じゃなく。決着をつけなくては気が済まないのです。親友同士のケンカに似ているかもしれません。その結末が胸に沁みます。何故ヴィンセントはマックスを殺さなかったのでしょうか。スゴ腕のプロが、撃ち合いで遅れを取るはずがありません。そもそもタクシーから脱出した時に撃ち殺さなかったのはおかしな話。つまりヴィンセントは彼を殺したくなかったのだと感じます。共感か、リスペクトか、あるいはマックスの中に自身の姿を見つけたからでしょうか。胸中は分かりません。でも自分の心に正直だったから、ヴィンセントは負けたのだと思います。“殺したくないから殺さなかった”。自分に正直であることは、なんと難しいことでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-19 18:41:49)(良:1票)
5.  幸福な食卓 《ネタバレ》 
「お父さんはお父さんを辞めようと思う。」予告編でもシンボル的に使われる、この衝撃的な台詞から物語は始まります。最初は違和感がありました。夫婦は辞められても、親子は辞められない。何言ってるんだろ?という感じ。さらに不思議だったのが家族の反応。怒るわけでも、悲しむわけでもない。かといって諦めてもいない。ただ受け入れています。その理由は後々明かされます。母の言葉が分かり易い。「父さんは父さんの立場に拘らず家族を見守り、私は家を離れたけれどみんなを愛している。」お父さんが辞めると言ったのは、一般的な父親キャラのことでした。それは長男や母親にも言えること。理想的な家族の姿では無いのかもしれません。でも居心地は悪くない。みんなが笑顔を見せることが出来ます。それで十分だと思いました。「君はみんなに守られている」と言った彼氏の言葉は正しい。誰もが支えられて生きている。見えるサポートもあれば、見えない助力もあるということ。それにしても、この家族はホントにいい人ばかり。それに真面目なのだと思う。だから追い込まれてしまうのでしょう。自己防衛の手段として、それぞれが身の振り方を考えた結果、お母さんは家を出て、お兄さんは進学ルートを離れ、お父さんはお父さんを辞めた。やがて主人公にも危機が訪れます。彼女史上、未曾有の大ピンチ。そんな時、彼女に避難場所を教えてくれたのが小林ヨシコでした。これはとっても有難いこと。他人の言葉だから素直に聞けることもあります。家族でも、恋人でも、趣味でもいい。自分の緊急避難場所を確保しておくことは重要です。それこそ生死にかかわる。いつも不機嫌そうで手先が不器用な女は、この家族にとっても救いの女神でした。ラスト、お父さんはやっぱりお父さんを続けると言います。お兄さんは真剣に彼女と向き合い、お母さんは家に戻ってきます。みんな避難場所から帰ってきました。歩く力を取り戻したら、また歩き出せばいい。主人公も前を向いて歩き出せました。もっとも、実際はこんなに上手くいかないと思います。キレイにまとめ過ぎです。でもそれは本作の優しさだと思いました。人生は長い。危機は必ずあります。そんな時、この映画はきっとヒントをくれる。
[DVD(邦画)] 8点(2007-11-07 18:21:10)(良:2票)
6.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 
自分はいわゆる“難病もの”というのが苦手です。設定で泣けるのは何となくずるい気がするから。悲しい結末が予想できるからです。そのため、そういう雰囲気を漂わせている作品は敬遠しがちになります。本作についても躊躇はありました。でも思い切って鑑賞することに。衝撃的でした。自分の抱いていた“難病もの”の定義が覆りました。徹底して明るいつくり。終始一貫ラブコメディ。気持ちよく笑えました。その分当事者の苦しみ、周りの人の悩み葛藤は描けていないのかもしれません。しかし、全てをありのまま描くのが、いつも良いとは限りません。病気は理解して欲しい。けど同情して欲しくはない。同じ悩みを抱える人たちも、こんな明るい作品を望んでいる気がします。“毎回ファーストキスなんてステキ”。見方を変えれば、感じ方も変わる。いろんなことに当てはまります。とっても前向き、爽やかにハッピー。いいお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-18 18:11:40)(良:2票)
7.  恋するトマト 《ネタバレ》 
ネタバレあります。未見の方はご注意ください。  『恋するトマト』『クマインカナバー(ごはん食べましたか?)』。1つの物語にタイトルが2つ。これは『ラブロマンス』と『家族の在り方』、2つのテーマを内包しているためと考えます。まず『ラブロマンス』について。異国の地で結婚詐欺に合いどん底に落ちた主人公は、何とか立ち直り、運命の人と出会えました。彼女の家業を献身的にサポートし、信頼を獲得。弟くんを手懐け、ついには相思相愛の関係を築きます。今までの婚活のようにガツガツせず、しっかり手順を踏んだ事が功を奏したワケです。いわば怪我の功名。人間、挫折を経験するのも悪くありません(死なない程度に)。さて、このままフィリピンで2人が結ばれれば『ラブロマンス』として『妥当なハッピーエンド』でしたが、主人公は帰国を望みました。これには『農家長男の性』が大きく影響しています。本作で語られる『家族』の定義は、『夫婦』あるいは『夫婦とその子』ではなく『夫婦とその親』であります。かつての日本や農家、フィリピンでは当たり前の価値観です。ここから先が『家族の在り方』についての話。彼女の父親は日本へ嫁ぐことを許しません。傷みやすいトマトを輸入する難しさと同じ。美味しいトマトも、一緒に食卓を囲む家族も、生活圏内で確保するのが常道です。それでもなお、障害を乗り越えるのが『愛』でしょう。さて、一見ハッピーエンドにみえる結末ですが、果たして本当にそうでしょうか。2人が抱き合う前に終幕となったことが、どうにも引っ掛かります。ラストシーンは、主人公の願望が見せた幻の可能性も大いにあると推測しました。愛する彼女と同じ年頃の娘さんを日本へ売り飛ばしていた主人公が、報いも受けずに幸せになれますか?(結婚詐欺被害とは相手が違うので相殺不可)それに主人公が望む『家族の幸せ』と、彼女が求める『家族の幸せ』は等価値のはず。どちらかの犠牲で成り立つ『幸せ』をハッピーエンドと呼べるのかという話です。シビアな現実をラブロマンスで包み、口当たりは甘め。しかし噛みしめるほどに苦みを感じてしまいます。(以下余談)結末の解釈については、正直言い掛かりです。私もクリスティナちゃんは日本に来てくれたと思います。ただし実家への『金銭援助』は必須。カワイイ彼女も10年もすれば倍の太さになるでしょう。田植えと稲刈りで年に2回は里帰りするでしょうし、将来的には母国に帰るかも。子育て、借金苦、親の介護に悩まされる人生を、本当に主人公は望んだのでしょうか。いやー震えますな。もっとも、人生の悩みの大半は『お金』で解決します。主人公の場合、農業より別の道で才能を発揮できそうですが、自分自身で気づいているかどうか。やりたいこと、やれること、やらなければならないこと、向いていること。一致しないのが人生の難しいところです。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-10 18:54:55)(良:1票)
8.  怖い顔
ストーリーはシンプル。テーマはストレート。演出は稚拙に感じます。特に主人公の「怖い顔」の表現(怖い顔を見た周りの人の反応)は大げさで、まるでコントのようです。(そもそも顔がそれほど怖いとは思えません。)また、ヒロインの演技も低調でした。それでも、自分は本作を気に入りました。何といっても主人公の雰囲気がいい。鋭い目。渋い声。奇妙な動き。惹きつけるものがあります。さらにヒロイン役の長崎莉奈。台詞は棒読みで、ハッキリいって演技は上手くありません。でも逆に今時の若い娘の雰囲気がよく出ていました。なんでも彼女はグラビアアイドルとのこと。アイドルにしてはごく普通のルックスというか、ブスカワイイ感じ(けなしているわけではありません。メイクの仕方も大きいと思う。)が個人的にストライクでした。ストーリー的には、今時流行らないもので著しく現実感に欠けます。でも、いいんです。一所懸命なのはやっぱり好きなのです。主人公、ヒロイン、金融屋の雰囲気の良さが本作の魅力です。客観的な出来は良くなくても、何となく好きだなという作品があったりします。自分にとって本作はそういう作品でした。ですから点数は甘めで。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-10 18:57:46)
9.  ゴーストワールド
これは痛いです。たぶん10代とか20代前半ぐらいの時に観ていたら、あまりに痛くて布団でジタバタしていたことでしょう。30代でよかった(笑)。周りをバカばかりと蔑んで、自分が特別と思い込んでみたり、自分がどこに行きたいのか判らずイタイラしたり。主に思春期に経験するどうしようもない複雑な感情を味わったことのある人なら主人公に共感はできなくても理解はできると思います。結構コメディの要素もあるので笑えるのですが、意図しなくても周りの人を傷つけてしまう主人公の姿は、ちょっと切なくもあります。暗示めいたシーンもラスト付近にあり、思いのほか深い作品なのかもしれません。この作品、悪くないです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-18 00:30:59)(良:1票)
10.  コンスタンティン
ご指摘の方もいらしゃるように、「ファイナルファンタジー」より「女神転生」の方が好きだなという人はきっと違和感なく入り込める世界だと思います。RPG感覚の作品(実際にゲーム化もされている)でしょう。特筆するようなアクションは無いですし、主人公が超人的な能力を使って敵を倒す訳でもありません。あくまで人間の能力の範疇で機転を利かせて戦う姿に好感が持てます。特にラスボスとの対戦は力押しで無いところが好きです。続編が出来たら映画館まで足を運ぼうと思います。あと、ガブリエル役の女優さんの中性的な魅力にやられました。彼女に+1点。
[映画館(字幕)] 7点(2006-04-15 20:15:38)
11.  ゴーストライダー 《ネタバレ》 
トラックに潰されても平気なゴーストライダー。でもチンピラのナイフで負傷。体の仕組みがよく分からない。不死身っぽい気もするけど、先代ライダーの話を聞くとそうでもなさそう。観客にハラハラしてもらうために、能力のアナウンスは丁寧にして欲しいと感じました。アクションは地味。たまたま手にしたチェーンを振り回すだけ。必殺技も同じです。でも気に入りました。渋くてイイ。ただ物足りなくもあります。従順に瞳を見つめ返す闇の者たちは人が良すぎる。必殺技が炸裂するか否かの攻防を見たいと感じました。(例)ライダー「オレの目を見ろ!」悪「ヤなこった。お前の魂胆はお見通しだ。」(焦点が定まらない表情の悪者。宇多○ヒカル風。)ライダー「イヤイヤ違うんだって。ほらココ。実は眉間のところにお得な情報が書いてあるのよ。」悪「えっ。マジで!」ライダー「かかったな!」悪「ウギャー!!」みたいな策略の仕掛け合いや、心理戦があっても良かったかなと。物語は平坦で盛り上がりに欠けるし、結末も何だかよく分からない。でも満足してしまうから不思議です。主役にニコラス・ケイジを配した豪華さと、ヒロインの豊かな胸に満足したのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-23 20:10:57)(笑:1票)
12.  コンセント 《ネタバレ》 
意味深っぽいタイトル。難解な作品を予想しました。事実途中までその雰囲気アリアリでした。でも終わってみれば明快なストーリー。いや冥界か(ダジャレ失礼)。シャーマンという設定に、市川実和子はピッタリです。吸い込まれるような大きな瞳。包み込むような長い手足。これに演技力が伴えば、言うことなしでした。もっとも彼女に限らず低調な演技者が目立ったのはマイナスポイント。殊更「コンセント」を意識した演出にも疑問符が付きます。のっけから市川が掃除機のコンセントに食いつくのは不自然ですし、清掃業者がそのコンセントを躊躇無く切ってしまうのはもっと変。その掃除機新品ですよ!キーアイテムの直接的なアピールは、興を削ぐことになります。それでもテーマは興味深く、結構楽しめたのでアリかなと。も、もちろんイヤラシイ意味はないですよ。ええ。
[DVD(邦画)] 6点(2007-05-26 17:53:40)
13.  恋は五・七・五! 《ネタバレ》 
学園が舞台の大人気フォーマットを利用した作品。ですからある程度の面白さというのは保障されているようなもの。この系列が好きならば、大ハズレはありません。あとはキャラクターと題材でどれだけ独自の色を出せるか。俳句というチョイスはGOOD。イマジネーションを刺激されます。(俳句のイメージを変に映像で見せようとしなかったのが正解。)事実、いい句が多く爽やかな気持ちになれました。ただ画的には地味だし、「俳句甲子園」のルールがちょっと好きになれませんでした。(でも現実に存在する大会なんですよね。)キャラクターについては可もなく不可もなくといったところ。それでも関めぐみの正統派美人ぶりには驚きました。『笑う大天使』では、さほど印象に残らなかったのですが、要チェックですね。ただ、大ハズレが無いということは、大アタリも無いということ。こじんまりとしたところが良くもあり、つまらなくもあり。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-15 00:57:51)(良:1票)
14.  恋するマドリ 《ネタバレ》 
「丁寧に~慎重に~モノを壊すのはリングの上だけ~」こんな掛け声の引っ越し屋はイヤだなと苦笑いで観始めた映画は、驚くほど典型的な王道ラブコメでした。それも主演“新垣結衣”が魅力的に映るよう最大限に配慮されているのが特徴です。空港突破の件など“ガッキーが両脇を抱えられながら連れ去られる(キュートで可笑しい)画”が欲しかっただけの無理筋な脚本。ラブコメに似つかわしくない性格俳優を新垣の相手役に選定したのも同じ理由でしょう。そういう意味では、間違いなくガッキーは可愛かったので、この映画は大成功と判断します。ただ個人的には、ラブコメはベタならベタなほど好みなので、例えば柴咲コウみたいな“ザ・美人タイプ”、竹野内豊のような“正統派男前”そして瀧や中西学ではなく本職のコメディリリーフを使った、キャスティングの方も王道のラブコメを希望する次第です。
[DVD(邦画)] 5点(2017-11-20 19:25:59)(良:1票)
15.  五条霊戦記//GOJOE 《ネタバレ》 
牛若丸と弁慶が五条大橋で出会うエピソードを換骨奪胎し、オカルト風味を利かせた上に、宮本武蔵の幽閉期を思わせる弁慶の内省要素を加味した物語。趣向は理解しますが、『沖田総司はBカップ?』みたいな単純なノリのお話と比較すると間口は狭い気がします。殺陣は多いものの、全体の動きを把握させないカットやアングルばかりでフラストレーションが溜まりました。正直2時間超は長いです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-31 17:43:07)
16.  こわい童謡 裏の章 《ネタバレ》 
(表の章からの続き)結果から言うと、中身は桃の缶詰でした。…こ、この喩えは良くなかったかな(汗)。自分的には桃の缶詰なら中ヒットなんです。ぶっちゃけ石鹸より嬉しいです。(もちろん石鹸だって有難いですよ。消耗品は間違いないですから。って何のフォローだ)話を元に戻しますが、事件の真相にはいい意味で裏切られました。トンデモ科学な理論ですが、安普請のオカルトに逃げるより好感が持てます。ただ、犯人は○○でしたと言われても、「でしょうね」としか言いようがありません。だって最後にナイフを握っていたのは彼女ですから。犯行に及んだ理由が当初の予想と違っただけです。これでは勿体ないです。『表の章』できちんと観客をミスリードしておけば、もっと驚けたのに。主演の安ちゃんは、いつもの彼女のキャラクターそのまま。顔面アップが多くて、化粧のノリ具合が丸分かりだったのはお気の毒でした。一番こわかったのは暗闇に響く童謡でも、猟奇的な殺害シーンでもなく、同僚の首を絞め、あまつさえ鋏を突き刺す殺人未遂を犯しても、全く悪びれる様子のない安めぐみちゃんなのでした。
[DVD(邦画)] 5点(2011-02-12 21:26:23)
17.  コワイ女 《ネタバレ》 
オムニバス作品のため、1話ずつ感想を述べます。まずは『カタカタ』から。最も分かり易かったのがコレでした。得体の知れない女に追いかけられる恐さ。もちろん女の髪はロング。定番ですね。ただ怖いっちゃ怖いけど、ベタすぎてギャグっぽくもありました。中越典子の演技は型どおりで低調と感じます。次に『鋼』。正直分かり難くいです。けど、コレが一番気に入りました。本作のコワイ女“鋼”は、ほぼ出オチ状態。怖いというより気持ち悪いです。ただ御御足はすこぶる美しく、そこにエロスを感じました。上半身は見えなくても、かわいく思えてくるから不思議です。最後に『うけつぐもの』。前2話は女の容姿に工夫を凝らしていましたが、本作はその細工は一切なし。内面の怖さに焦点を絞っています。恐怖の演出は控えめでした。3話それぞれに切り口を変えており、全体的なバランスはいいと思います。ただ、どの物語にしても起承転結がおざなりで、物語の体裁を成しておらず消化不良でした。コワイ女はみなチャーミングでしたが、その魅力が怖さに繋がっておらず勿体ないと感じました。
[DVD(邦画)] 5点(2007-06-28 19:19:40)
18.  恋に唄えば♪ 《ネタバレ》 
本作のスタイルは本格的なミュージカル。やはり歌とダンスに期待してしまいますが、ちょっと物足りません。どうも手軽に作ってしまった感じ。全体的な安っぽさも否めません。基本的にキャスティングミスなのだと思います。(個人的には好きなのですが、)優香は適役ではありませんし、竹中にしても(彼は素晴らしいエンターティナーだと思いますが、)ちょっと違うかなと思いました。ミュージカルの出来る役者が不在だった、あるいは準備不足だったということ。それに舞台を外国にまで広げたのが良くなかった。素人同然の外国人エキストラの大量投入。安さ爆発です。制作費が少ない事と、つくりが安っぽい事は違います。ミュージカルですから“歌とダンス“だけは時間をかけてきっちり作っておく必要がありました。軸がしっかりしていれば、セットやCGが弱くても、安っぽいという印象にならないと思います。ストーリーはラブコメの王道ですし、ツメは甘いものの後味は悪くありません。邦画でミュージカルという難しいジャンルに挑戦したその意欲は買います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-12-02 18:21:37)
19.  交渉人 真下正義
TVドラマ「踊る大捜査線」は大好きです。そのため本作も映画館で観ることにしました。作品としては、スピンオフでありながら、本体の「踊る~」の知識なしでも楽しめる作品で、間口の広さがうかがえました。ストーリー自体に目新しさはないものの、手堅く作られているという印象です。なお、寺島進さんの存在感は群を抜いており、彼を観るだけでも価値はあるかと思います。あと全然内容と関係ないですが、↑キャストの欄、役職までちゃんと登録してあるのにちょっと感動。漢字長っ!
[映画館(邦画)] 5点(2006-05-01 20:10:07)
20.  こわい童謡 表の章 《ネタバレ》 
劇場版予告編のキャッチコピーは“表の謎は裏で解く”。となれば、当然興味を惹くのはウラの方。そりゃモザイク無しで見たいのが人情ですから。ところが、『表の章』のみで鑑賞を終えている人が多い気がします。行き着けのレンタルDVD屋では、多部ちゃんが表紙の本作ばかりが貸し出し中。NHKの朝ドラ主演女優とグラドルタレントでは、ネームバリューに差があるとは思います。でもそれ以上に問題なのは、観客にモザイクの中身を見透かされていることではないでしょうか。童謡との因果関係が不明の殺人を延々と見せられても、どう受け止めたらいいか戸惑うばかり。B級オカルトホラーの臭いがプンプンします。まるでパッケージだけで中身が分かるお歳暮のようなガッカリ感。包装紙が白と水色のストライプでホルスタインの絵柄なら、「どうせ石鹸か洗剤でしょ」と思うのも無理はないこと。腐るものじゃなし、いつ開けてもいいや。でもハムの詰め合わせや、すき焼き用牛肉の可能性も捨てきれない。というワケで卑しい自分は続けて『裏の章』を鑑賞したのですが…(『裏の章』に続く)
[DVD(邦画)] 4点(2011-02-12 21:24:59)
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