181. 死霊伝説
《ネタバレ》 完全版鑑賞。ジェームズ・メイソンの冷酷非道な狂乱模様を見たい一心で眠気に耐えに耐えての鑑賞でしたが。エレガントで気品に満ち溢れた姿に見惚れるばかりで、スーザンが見入られるように連れていかれるシーンでは、そりゃあ私だって黙ってついていって破滅でも何でもしますわ、と思った彼の出演作中でも屈指の男ぶりでありました。その先がなく、あっけない最期に眠りに落ちてしまい1時間後に続きを完走しました。因縁や謎は何も解き明かされないのもあいまって欲求不満で身悶えしてしまった非常に残念な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2018-07-18 16:50:56) |
182. 上海の伯爵夫人
思わせぶりなナルシストでヘタレ。私が嫌うレイフ・ファインズの負のオーラが満載。ストーリーまで思わせぶりで何の余韻も残らない愚作。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-09 01:12:58) |
183. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 実話に加えられた脚色の中で訓練兵は死刑囚だったというのは彼らの名誉を傷つけるもので納得出来ない。救いのなさに気が滅入りっぱなしで隊長の自決が憐れでならない。 [DVD(字幕)] 4点(2017-05-02 14:34:46) |
184. シングルマン
監督の自意識過剰な美意識しか感じられない。ストーリーは絵空事で、お洋服のプロモーションビデオを淡々と眺めていた。コリン・ファースは動いて喋るマネキンのようだった。 [DVD(字幕)] 4点(2016-12-11 14:43:27) |
185. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 シリーズ初見。冒頭の芋虫の如き姿に必死で笑いを堪えると共に「???何じゃこりゃ???」激しく混乱する。再登場の猛々しい姿で暴れる迫力に、舞台をわが街に置き換えて恐ろしさを味わった。常日頃この国を良くする為に働く公僕の方々が未曾有の災難に立ち向かう様子を丹念に描こうとしているのでしょうが、テロップで読み取れなかった長い役名の者達が右往左往しながら、言いたい事だけを機関銃のように喋りまくるだけで空回り。米国大統領特使には失笑させられっ放し。続編を匂わせるラストショットにも話の展開を呑み込めなかったイライラだけが心に残った。 [映画館(邦画)] 4点(2016-10-03 14:19:55)(良:1票) |
186. シッピング・ニュース
全編を通して、これ見よがしな悲痛な出来事のてんこ盛り状態。映画とはいえ現実離れが過ぎているように感じました。一方で展開と結末はそれに反比例して棒読みの如き味わい無きもの。多数出演しているいぶし銀の俳優、風景に溶け込んだ音楽が活きておらず残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2010-01-17 02:31:38) |
187. 知りすぎていた男
冷酷非情さに欠けた間抜けさの目立つ犯人グループのせいで緊迫感が味わえず、親子の情愛もぼやけてしまいます。監督の小手先のテクニックの小賢しさが鼻につきます。一方で、ラストシーンに代表される上品なユーモア感覚は心地良く、2点にプラス2点です。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-12 20:50:56) |
188. 白い恐怖(1945)
物語の展開の面白さへの期待感を打ち消してしまうテンポの悪さに閉口しました。結末も鮮烈さに欠けたもので、気だるい思いが晴れぬままのひと時にグッタリとさせられました。 [DVD(字幕)] 4点(2009-08-14 22:17:37) |
189. 女囚さそり 701号怨み節
《ネタバレ》 細川俊之と田村正和の最期のみ当時の記憶が残っています。観直してみて、荒唐無稽な話の中にあって工藤の負け犬根性だけが現実味があり、裏切り者に相応しい最期に納得。とは言うものの、寡黙な者の放つ一言の重みが皆無なのは脚本が拙いのか演者が大根なのか、さそりがお粗末なので、観終わっても何の感慨もありませんでした。若かりし細川俊之の懐かしさにプラス2点です。 [DVD(邦画)] 4点(2009-07-18 13:34:24) |
190. シュリ
《ネタバレ》 冒頭の「そこまでするか」という特訓の模様に「あり得ない」と「もしかしたら・・・」という思いが入り混じります。この場面のみならず全編に亘り数え切れない程の人が殺されます。子や孫の代の穏やかな暮らしを願って、今、血を流しているのでしょうか。こんなやり方では将来、子や孫達も同じように血と涙を流す事になるように思います。ハリウッド産でない韓国産だからこそ本作にロマンスの要素は要らなかったと思います。愛や恋とは無縁の過酷な世界を生き抜いたミョンヒョンがジュンウォンの子を身篭っていたというのは、悲しみが薄っぺらなものになってしまい残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2006-07-18 22:45:53) |
191. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 シェリー・デュバルがとてつもなく怖かった。ニコルソンはミスキャストでは。もっと善良で線の細い人を起用するべきでは。母と子がハロランが乗ってきた雪上車で逃げたのには拍子抜けしてしまった。 4点(2003-12-11 15:54:25) |
192. シモーヌ
「あなただけ今晩は」が頭に浮かびました。この傑作と比較するのが良くないのですが、タランスキー監督の、自分可愛さのためだけに小ずるく立ち回るだけのドタバタ劇で、アル・パチーノの中途半端な演技とあわせて、少しも笑えない映画でした。 アル・パチーノのコメディはこれっきりにして下さい。 4点(2003-11-24 22:06:42) |
193. ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
お目当てジョン・ハート最晩年の姿は今一つな役どころではありますが語り口は健在でした。 ファーストレディとして凛としたものが感じられないネッチリした台詞回しにウンザリしてしまい、「そうですか」以上の感想が無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-12-08 16:02:21) |
194. シンドバッド虎の目大冒険
《ネタバレ》 ジェーン・シーモア出演以外の知識無く鑑賞。お綺麗ですが他作での神々しいまでの美は感じられず。その他全員揃いも揃っての大根芝居が特撮怪物話の添え物だとしてもお寒い限り。黙々と主人に仕えた挙げ句に使い捨てカイロ扱いされたミナトンの存在感たるや。足下にも及ばない大物二世役者のペラッペラぶりを改めて思わされるところです。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-24 16:10:30) |
195. 地獄の一丁目
リュー・エアーズ22歳!はオトコマエながらボスの器で無いので凄んでみても強がってみてもイキリにしか見えず半笑いが浮かびます。ストーリーはしょうもなく、演出もまた然り。お目当てジェームズ・キャグニーも何と言うことない役柄でオーラも感じず。残念無念。 [DVD(字幕)] 3点(2021-09-30 01:16:43) |
196. 賞金首 一瞬八人斬り
《ネタバレ》 予備知識ゼロでの鑑賞。「なんじゃこりゃ」で埋め尽くされた作品。若山富三郎の出で立ちがパンチパーマ、メキシコ山賊のような衣装で、短銃、ライフル銃(そんなアホな)を多用、突然の濡れ場ではぎこちなく、一瞬だけど八人以上は斬っていました。ハナシはとっても他愛なく結末もやっぱり「なんじゃこりゃ」極悪人天知茂を拝めたところに点数の全てを。もっともその最期も再び「なんじゃこりゃ」シリーズものらしいですが、他作もこういうノリで作られているのでしょうか。確かめる気も無いですが。 [DVD(邦画)] 3点(2021-09-08 01:29:06) |
197. 地獄のアパッチ
《ネタバレ》 当たりはずれの落差が大きいフィリップ・ヨーダン脚本で大ハズレ(泣)な本作。「バラのつぼみ」もとい「四月の朝」の謎に迫る物語ですが、筋が追えない(疲)、結末は口アングリ(呆) お目当てリー・ヴァン・クリーフは髭無し、髪有り(カツラ)、パンツ一丁の裸体(結構ムキムキ)、オープニング&エンディングにおけるラップのような歌唱(微妙)、ベッドシーン(ぎこちない)と激レアなお姿で、先住民で北軍大尉という役柄にも哀愁が微塵も感じられなくガックリ(憔) 本サイトの基準にピタリと当てはまる作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2021-01-25 02:38:18) |
198. 上海から来た女
お話が箸にも棒にも掛からぬ酷さです。展開が何の話なのかサッパリ分からないダラダラ模様。中途から分かったあとも「何でそうなるの?」オンパレード。鑑賞後に1時間カットされている事を知りました。全て観たとしても登場人物全員が内面の葛藤皆無なので面白くなるとは到底思えません。監督の画作りの才能と作品の出来のアンバランスさが際立つ一品。 [DVD(字幕)] 3点(2020-12-29 02:25:43) |
199. ジンギス・カン(1965)
《ネタバレ》 欧米人が演じる違和感はまだしも、モンゴル史に疎い私でも直ぐに分かる史実無視の物語に唖然となります。お目当てジェームズ・メイソンは始終浮かべていた薄ら笑いの表情、台詞回し、更にあろう事か惹かれて止まないベルベット・ボイスにも気色悪さを感じてしまった。自分に正直なレビューを心掛けているものの、これはショックな出来事。見せ場も無く、亡骸の顔はやはり笑ってたのか、気になって以降の展開は上の空でした。「ローマ帝国の滅亡」の翌年「ロード・ジム」と同じ年に作られた本作、スケールは同じくらいでも中身は空っぽの駄作に出演した理由を知りたいところです。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-01-06 01:07:59) |
200. ジャンヌ・ダルク(1999)
名前しか知らず、歴史的背景を抜きにした鑑賞です。私怨を神の名の下にという大儀にすり替えている、無学で浅はかで幼いジャンヌ。姉を殺された彼女を諭す神父さんの言葉への応えがこれかと思うと虫唾が走りました。やたらと惨い戦闘シーンは辟易するばかり。どうして皆は彼女に付き従ったのか不思議でなりません。人殺しを行うのに神の名を引っ張り出す事は間違っているのです。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-18 19:34:37)(良:1票) |