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コメント数 885
性別 女性

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1.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 
4年ぶりのSTは、熱血暴力感動SF。 カーク(クリス・パイン)がメインコアに行った時点で「もしかして…」と思ったのだけど、「スター・トレック2/カーンの逆襲」(82)の名シーンを再現。 テレビで見た時に泣けたというスリコミがあるせいか、条件反射のように涙が落ちてしまい「あ、泣いてる?」 ガラスをへだててふれあう彼らの手!(っていまどき陳腐かもしんないけどイイんだ…) 「新スター・トレック」(ネクスト・ゼネレーション)が好きでも、このファースト・ゼネレーションの強みは彼らの関係が実質フィフティフィフティだからなのを再認識。 TNGのピカードとデータの関わりはあくまで上官と部下のそれなので。 カークとの対立で一時クルーを離れる機関主任スコッティは、サイモン・ペッグがフルに活躍できるシチュエーションだったし、「ロボコップ」のピーター・ウェラーがマーカス提督として久々にSF映画に登場、そしてなんといっても話題性もある「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチによる、ハリソンことカーンのブラックホールのような存在感。(知力だけでなく腕力もあり暴力的なので、シャーロックよりコワイ) 私欲というよりあるものに執着する点では「マン・オブ・スティール」のゾッドにも通じるキャラクター、スポック(ザカリー・クイント)とのファイトは両者アクマ系のルックスなのもあって異様な迫力。 スター・フリートの軍隊色やILMの洗練されたVFXが内部のチープさにマッチしないなど気になる部分はあっても、カークの足蹴りやスポックの鉄拳が「テクノロジーよりマンパワー」を強調してそな、近頃なさそなホットムービー☆
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-10 07:00:05)(良:1票)
2.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
ザック・スナイダーを有名にした「300」は、アートコミックをベースに紀元前のギリシャとペルシャのテルモピュライの戦いを描き、動く絵画のような画作りに映像叙事詩としての価値あり。 数では圧倒的に不利なギリシャの最後まで諦めない姿に悲壮感漂い、ジェラルド・バトラーがマッチョなスパルタ王レオニダス、「ブラザーズ・グリム」のレナ・へディがあれよりも大人っぽい王妃ゴルゴー。 単調にならないように工夫された彼らの優美なラブシーンが、凄絶な戦闘シーンとの対比をなしていました。 最後は「グラディエーター」を思わせる金色の麦畑、父の志は幼い息子プレイスタルコスが受けつぎ次の王となるのを暗示。 この技法がさらに進化して、ターセム・シンの神秘的な「インモータルズ」が生まれたと思いますが、ベージュを主体としたこちらのカラーの方が目になじみやすい感じではあり、どちらも左脳より右脳で見る映画。 本でいえば小説より美術書といったところでしょうか。 マイケル・ファスベンダー(ステリオス)の映画デビュー作でもあります。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-02 07:00:02)
3.  すずらん/少女萌の物語
「鉄道員(ぽっぽや)」じゃなくてこっちね。 朝ドラ「すずらん」の少女時代の映画化。テレビ(おば(冨士眞奈美)の画策で施設にやられた萌(柊瑠美)が、明日萌駅の父(橋爪功)のもとにラッシーのように帰り着くエピソードがベスト!)の方がよかったとは思いつつ、こういうのはめずらしい。 橋爪さんはこの時はきりっとしていて、カッコいい駅長&父親でした。 萌が生みの母を駅で一日中待つエピソードはテレビにもあり重複していますが、映画はその母フキ(黒木瞳)が姿を見せ、冒頭で萌の命を救う青年(池内博之)とともに場を盛り上げる。 常に冷静な養父次郎がフキに複雑な表情を見せるなど新しい局面もあり、小品ながら佳作のたたずまい。 あんどん祭りの山車が雪の北海道を彩ります。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-06 07:00:00)
4.  スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション 《ネタバレ》 
オンエアなのでニオイはなし! ロドリゲスさんは前作でゲーム・オーバーしたものの、未練があって「スパイキッズよ、もういちど」? レベッカ&セシルのニューキッズ、カワイイことはカワイイけれど、先代のオーラにはおよばない気がするだよ。 継母マリッサ(ジェシカ・アルバ)は旧作のカーラ・グギノより魅力的で、妊婦アクションもあったりしますが。 マリッサのいとこであるカルメンとジュニも姿を見せ、もー大人☆ 核となるストーリーはシリーズ中一番シリアスで、いたずらに時を超えてしまったタイムキーパーの悲哀が感じられます。 若干の物足りなさはスパイロボット犬アルゴノートがカバーしてるみたい。 あと、今回はキャストが地味な気がしたけど、予算が少なかったんでしょーか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-04 07:00:06)
5.  スパイキッズ3-D:ゲームオーバー
冒頭の、スパイキッズを引退してアンニュイなジュニ(髪型も変わりました)がオカシイ。 ポスターはジュニとカルメンになってますが、カルメンは誘拐されたことになってて後半にしか出番がないのは、アレクサ・ヴェガが大きくなりキッズという感じではなくなってしまったのもあると思われ、ジュニと同世代の仲間たちが活躍する3作目。 またまた新手の趣向で今回はゲームの中に入り、キッズトロンみたいです。 カルメンのかわりの女の子、ディミトラ(コートニー・ジャインズ)がめちゃ可憐で、ジュニがポーッとなるのもわかるよ。 「デスペラード」でバンデラスと共演したサルマ・ハエックも顔をだすなど、なかなか華やか。 3役を演じるシルベスター・スタローンはギャラは1人分なんだよね? エンディングは、キャストをだいじにするロドリゲスさんの人情家ぶりがうかがえます。 こーゆーのってヤボではあるけど、監督以外の裏方もやってるし自分の映画大好きなんだネ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-03 06:59:59)
6.  スパイキッズ2/失われた夢の島
「島もの」は好きだし、ただの島じゃなく「ドクター・モローの島」っぽくて、モロー博士ならぬロメロ博士がスティーブ・ブシェーミってゆーのがマニアックな2作目。 前作ではせまい場所で秘密兵器を駆使していた彼らの人工っぽさが、自然の中にいることで中和されたよう。 奇妙な生き物たちや「シンドバッド」のハリーハウゼン風CG骸骨も楽しいし、ロドリゲスさんの趣味の世界? 1年でカルメンとジュニも大きくなっており、ライバル兄妹も登場。 両親だけじゃなく三世代そろいぶみのファミリー志向(スーパー・グランパになる車椅子のおじーちゃんがリカルド・モンタルバンなんだよね)でもあります。 「3」はカルメンの出番が少ないので、このコンビの作品としては一番イイんじゃないのかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-02 07:00:03)
7.  スパイキッズ
昨年8年ぶりに新作が作られた「スパイキッズ」。 旧3部作の方が印象はつよいのですが、1作目はまだあまりこなれていない感じ。 ソフトの価格(定価でなく売値)が「2」「3」の方が高いのは、続編の方が面白いからじゃないかな? ガキンちょのくせにハイテクメカにたよってるのもオタクっぽい気がしてね。 おねーちゃんのカルメン(アレクサ・ヴェガ)はテイタム・オニールみたく目が小さいのですが妙に色っぽい子、目がデカくてくるくるヘアの弟ジュニ(ダリル・サバラ)とのイガミあいながらもタッグを組む彼らの姉弟ゲンカは楽しいけど。 ロドリゲス作品だからバンデラスが出ていてラテンな雰囲気、アラン・カミングやトニー・シャローブは続編にも出てくるし、T-1000のロバート・パトリックにロイスのテリー・ハッチャーと好みのゲストキャラなんだけど、なんかチマチマしてて。 あのセクシー俳優が長官とはOSSはナイスな組織♪ ロボット虫ラルフ君がけなげ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-01 07:00:00)
8.  SUPER8/スーパーエイト(2011)
エイブラムスは「クローバーフィールド/HAKAISYA」のプロデューサーでもあるのに、これはまた懐古的な。 安定感があってわるくない出来ではあれど、デジャヴや師弟のベタベタが苦手な人はダメかも。 スピルバーグの過去作品が五指に余るくらい浮かぶ教科書どおりの映画、SFって「伝統芸」は似合わないのです。 クライマックスで女性コーラスがア~ア~♪とかかるのなんか「うへえ★」となっちゃうし、すべてにおいてレトロスペクティヴな世界。 冒頭の列車事故のシーンも長すぎて途中でアキてしまったし。 そりゃあスピル先生は「よしよし、よくできたね」とご満足だろうけど。 ノスタルジーにひたりたい人やこれから映画を見ようって人向きかな。 同じ80年代自主制作映画少年たちの話でも、「リトル・ランボーズ」みたく新鮮にも作れるのに。 アリス役のエル・ファニングが天使のように可愛いくて、彼女をめぐる少年たちの思いが甘ずっぱく、そこはよかったのですが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-01 07:00:03)
9.  スノーホワイト(2012)
童話のヒロインがブーム、秋にはもう一つの白雪姫も公開されます。 クリステンは「トワイライト・サーガ」がそれほどイイとは思えないので、いろいろ出てほしいな。 白雪姫らしくパフスリーブの衣装を着たスノーホワイトは、童話より能動的なプリンセス、女1人に男2人なのは「トワイライト」と同じで、猟師エリックと女王の弟フィンはオリキャラ。 妖艶な美しさの女王ラヴェンナの背景が掘り下げてあって中性的なスノーホワイトと対峙、情念の化身を演じきるシャーリーズは凄味あるけど、「ブラザーズ・グリム」の鏡の女王みたいな麗しき自己愛クイーンでもありそう。 森の番人(小人さん)の中にはニック・フロストの顔も見え、ガスとスノーの場面は後のためとはいえキュンとなってしまうよ。 幸せのあまり抱きついてしまうガス、「アララ」と笑いながら突き放せないでいるスノー。 小人さんへの優しさは、彼らと同じに孤独だったからか。 ヴィジュアル映画はCM出身の監督が撮ることが多いけれど、VFXを使った動的なシーン(ヤラれると粉々に砕けるのは「トロン:レガシー」っぽい)とともに静的な画作りも美しかったです。 「黒い森」と「聖域」(サンクチュアリ)の対比も、バートンの「スリーピー・ホロウ」とスコットの「レジェンド/光と闇の伝説」を組み合わせたような森の二面性。 おきまりの戦闘は退屈だけど、「アリス」よりはいいと思うけどな。 ラストが中途半端なのは三部作だからでしょうね。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-01 07:59:58)
10.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 
「新たなる希望」と同じファンタジーに逆戻りで、クリーチャーがいっぱい。 ルーカスはクリーチャー好きですけど、観客はどうかな。 (「帝国の逆襲」がよかったのは、パペットがヨーダだけだったのもあります) ルーカスが絶対の自信を持っていた(笑)森の小熊もネックですよね! とはいえ「帝国」に一体だけ出ていたチキンウォーカーが美しいエンドアの森をのし歩くのは見応えがあったし、スピーダーバイクは乗ってみたい♪ ジャバは「特別篇」のCGよりこのラテックスのゴワついた質感がよいです。 ルークの衣装は白→中間色→黒と色が変化して、ダークサイドに堕ちる危険性を示唆しているようで、ハリソン・フォードは既に「インディ」「ブレラン」に出ていたから、ハン・ソロの衣装が似合わないみたい。 ダース・ベイダーは以前とは別人のように覇気がなくなっていて皇帝が一人で気を吐き、ステージを三つに分けていたのは変化があったけれど最終章にしては思いのほかあっけなく、急に世界が小さくなっていました。 サーガ全体の主人公はダース・ベイダーだろうけれど、旧トリロジーに限れば苦難の道を歩んだルーク。 「特別篇」は常に追加より修正が気になるのですが、特に物議を醸していた最後の「3人ジェダイの霊」のアナキンがセバスチャン・ショウからヘイデン・クリステンセンにすげかえられたのは、元のおじさんの方がよかったな。 あの哀れだったダース・ベイダーの最期の後では、穏やかな笑顔でヨーダやオビ=ワンと一緒にルークを見守る老アナキンにどれだけホッとしたことか。 そう思う人が多いから一部のソフトにはしかたなくシアター版も入れてるのかも。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-06 07:00:01)
11.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
前作の大ヒットで続編の資金を得たルーカスからメガホンを渡されたアービン・カーシュナーは、同じ続編でも「ロボコップ2」(90)は感心しませんでしたが、こちらはよくできた作品だったと思います。 「新たなる希望」のような整合感はないかわり贅沢な時間の使い方をし、オプティミスティックな明るさも残しつつドラマティックで内省的になりました。 ILMの特殊効果も進歩して、ミレニアム・ファルコンがスリリングな軌跡を描いて帝国船団の懐をかいくぐり飛び、ドラマのクライマックスが終盤にあるので特撮のハイライトは前半におかれ、氷の惑星ホスでの帝国軍の戦車スノーウォーカーのシーンは芸術的。 ランド・カルリシアンの統治する雲の惑星べスピンの光景や、ヨーダの住む惑星ダゴバの霊的でダークな雰囲気もよかった。 マーク・ハミルは前作撮了間際の交通事故でルックスが変わってしまいましたが、ルークの演技は今作以降の方が気合が入っている感じ。 三つ編みレイアとジャケットに衣替えしたハン・ソロの関係の進展も見どころ、ハリソン・フォードが考えたセリフ「わかってる(I KNOW)」も粋でした。 ロボットたちやチューバッカが前作より重い作品を楽しいものにもしていましたが、何といっても極めつけはダース・ベイダーとルークのアレかな? 失策を演じた部下を情け容赦なく始末していたベイダーが、それも忘れるほど沈思黙考するのも人間味を出そうとしてのことか。 「スター・ウォーズ」が今でも人気があるのはこの作品があるからだと思います。 「特別篇」以降の修正は少ないものの、皇帝の謁見シーンはマクダーミドに差しかえられ統一されました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-03-05 07:00:01)(良:3票)
12.  スター・ウォーズ
ジョージ・ルーカスが自分の名を与えたルーク・スカイウォーカーの物語は、長大なストーリーを三つに分けその最初の部分をまず映画化したわけですが、これだけで完結してもおかしくない完成度。 資金や技術で苦労していながらそれを感じさせず、またサーガのバックグラウンドを匂わせても表面化しておらず、活劇と世界観が楽しめるスペース・ファンタジー。 ジョン・ウィリアムズのクラシックで雄大なスコアがその世界に心地よく響く。 理想主義のルークと現実的なハン・ソロは対照的で、ジョディ・フォスターもオーディションを受けたレイア役に抜擢されたキャリー・フィッシャーは気丈なプリンセスがはまり、表彰式でのローブ姿は美しい。 無名のトリオをデヴィッド・リーン作品常連の名優アレック・ギネスが支え、ベン・ケノービが使う光剣(ライトセイバー)はアーサー王伝説の騎士を意識しての洗練された武器で、フォースの概念も独特なもの。 黒衣の悪役ダース・ベイダーの威圧感をユーモラスなR2-D2とC-3POのコンビが和らげ、白を基調とした衣装はシンプルで砂漠の惑星タトゥイーンの風景も異世界らしい。 この映画のためにルーカスが作ったILMにはデニス・ミューレンら優秀な人材がそろい、冒頭のスター・デストロイヤーの威容など斬新な映像を生み出してその後の特殊(視覚)効果への道を拓くことに。 20年後の「特別篇」では修正・追加も多く、モス・アイズリー宇宙港での場面は力を入れて手直しされていましたが、そういったリタッチがなくても十分素晴らしかったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-04 07:00:02)(良:2票)
13.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
オリジナルの「スター・ウォーズ/新たなる希望」に直結するエピソード3は、前2作よりもテンションがあり悲劇的。 傑作かどうかはともかく、旧作ファンであれば心を動かされる方が多いのではないかと思います。 当初エピソード6についていた「復讐」(REVENGE)を公開前に「帰還」(RETURN)に変えておりこちらの方で復活した格好ですが、復讐という言葉は善よりも悪にふさわしいのでしょう。 メイス・ウィンドゥを始めとする、オビ=ワンとヨーダ以外のジェダイ一掃も痛ましい。 ヘイデン・クリステンセンが黒装束をまとい、先日のアカデミー賞で特別賞を受けていた俳優ジェームズ・アール・ジョーンズがあの声を吹き込み、ダース・ベイダー卿の誕生。 しかしその声は悪の権化と化しても愛する人を求める哀しいものでした。 C-3POのアンソニー・ダニエルズやヨーダのフランク・オズ以上に、ジョーンズの特徴ある声色は「スター・ウォーズ」と感じさせる威力があり、アナキンがベイダーにとってかわる瞬間はトリロジーの要といえます。 パルパティーン議長(イアン・マクダーミド)がある人物となることは旧作ファンならわかることですが、その文字通りの「変貌」にも納得がいくよう配慮されていました。 パドメは出産直後に絶命するので「ジェダイ」のレイアの記憶とは合致しないことになりますが、ストーリー構成上仕方がないかもしれません。 それぞれ別の里親に引きとられた双子の兄妹があいまみえるには20年の歳月が必要となり、懐かしいタトゥイーンの二つの太陽がそれを予感させる。 新シリーズは堕ちていく物語、けれどそれから復活するための物語でもあるのですから。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-03 07:00:01)(良:1票)
14.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
若きオビ=ワンを演じ、旧作のウェッジ役の俳優を叔父にもつユアン・マクレガーは、この「アタック・オブ・ザ・クローンズ」というタイトルが嫌いだそうですが、確かに趣きのない題名ではあります。 見習いパダワンだった彼がジェダイマスターとなり、運命の人アナキンをパダワンとし正しく導こうとするのですが。 コルサント・ナブー・カミーノ・タトゥイーン・ジオノーシスと多くの惑星を舞台とし、ネオトリロジーの中核として広がりを見せるものの前作以上に政治・陰謀色が濃く、そのあたりも旧作ファンにアピールしにくい要因でしょうか。 ヘイデン・クリステンセンはダース・ベイダーの俳優デヴィッド・プラウズに近い長身で影のあるマスク、役にはあっているはずなのにアナキンに観客を取り込む力は少なく、ナタリーも旧作のキャリー・フィッシャーより美形でありながらパドメの印象も強いとまではいかず、恋愛描写も古色蒼然としていました。 1作目で騒々しさで不評を買っていたジャー・ジャー・ビンクスの出番は減っていますが意外にも重い役目を与えられ、旧シリーズの敵役ボバ・フェットの出自が明らかになるなどディテールは面白くとも、新トリオが活躍するにもかかわらず作品の持つイメージが一番弱いエピソードかもしれません。 新シリーズはCGを生かした大量のバトル・ドロイドなどで観客を圧倒しようとしているようですけれど、観客の方はそういった「物量」にあまり関心を示さないのではと思われるのですが。 ルークの育ての親オーウェンとベルーも姿を見せています。
[映画館(字幕)] 6点(2012-03-02 07:00:04)(良:1票)
15.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
今月3Dで再公開されるエピソード1。 新シリーズは期待されていましたが、それに応えられたのかどうか。 「スター・ウォーズ」はジョージ・ルーカスが様々なものを参考にして形作ったサーガでしたが、この前段はハーバートの「デューン/砂の惑星」のようにポリティカルで重苦しく宿命的なものに。 アナキン少年(ジェイク・ロイド)は父なくして母シミから生まれた不可思議でキリスト的な出生、「ジェダイ」で銀河皇帝を演じた俳優の登場も先を思わせて暗い影を落としているよう。 キャラクターはCGクリーチャーも含め増殖しましたがさほど効果的とも思えず、デザインワークも好みではなかったけれど、すべて刷新された中でC-3POやヨーダらが旧シリーズとのブリッジの役目を果たしていました。 それでも「スター・ウォーズ」らしいハイライトは用意されており、ポッド・レースはカーレースに近いものですが、ダブル・ライトセイバーを操るシスの暗黒卿ダース・モールとの殺陣はレイ・パークの身体能力が高いこともあって、シリーズ随一の華麗さがありました。 コスチュームにも力を入れ、クイーン・アミダラ(ナタリー・ポートマン)の衣装は10数着あったと思いますが(一部は影武者サーべ(キーラ・ナイトレイ)が着用)、非常に凝ったもので旧作の衣装に不満だったルーカスはご満悦でしたが、アカデミー賞の衣装デザイン部門にノミネートされなかったのは、華美で趣味がよくなかったからでしょうか。 新3部作のポスターは旧作の「特別篇」と同じく「BTTF」「インディ・ジョーンズ」を手がけたドリュー・ストルーザンによるもので、こちらは円熟の出来映えだと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2012-03-01 06:59:59)
16.  スミス都へ行く
「素晴らしき哉、人生!」とならぶフランク・キャプラの傑作は、シンプルな構成ながら白のスミスと黒のテイラーの間に灰色のペインを置いたのが効果的。 クロード・レインズは「カサブランカ」では署長さんになるイギリスの俳優さんですが、まだ良心が残っているペインの苦しむ姿が印象的で、悪辣なテイラーは憎めてもペインを憎むことはむずかしい。 無論ジェームズ・スチュワートの熱演をひきたてるためのものでもあるのですが。 世間知らずのスミスを最初は小バカにしながら、彼の純粋さと熱意に動かされる秘書サンダース(ジーン・アーサー)の「一生皮肉言ってるのも不幸だわね」もいい言葉で、30年代のヒロインとしては古くささのない女性像。 彼女とスミスの野球のサインのような連携プレイが堅苦しくなりがちな議会のアクセントになり、彼女に求婚する記者ムーアは世間とのパイプ役をはたし、必死に応戦するスミスをニマニマしながら見守る議長は「初(うい)奴じゃ」とカワイく思ってるんですよね。 テレビやネットのない時代にはラジオや新聞の影響力がとても大きかったのが感じられ、そういう時代性の中にタイムレスな価値のある作品。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-10 07:00:01)(良:2票)
17.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
異色映像派監督の「らしくない作品」って必ずといっていいほどあり、スコットしかりバートンしかりギリアムしかり。 リンチにとってはこれ。 普段プライドがじゃまして出せないような作品を愛情をこめて作っていたりすると、人間のアザーサイドを知らされる気もする。 緑色のトラクターがゆっくりと進むさまは亀を思わせるノンビリ加減。けど車や自転車では早すぎて目にとまらないような景色をゆったりと眺められることでもある。 ファーンズワースは「赤毛のアン」の優しいマシューで、あの時よりお年を召していた。 ヒッチハイクの家出娘には毛利元就の束ねた矢に似た話をして家族の元に帰し、同年輩の戦争体験者にはそれまで人に言えなかった兵士時代の辛く苦しい思い出も口をついて出る、癒し癒されの道行き。 「老人になって一番悪いことは」 真実かもしれないけれど哀しい言葉だね。 ロードムービーってことでハリー・ディーン・スタントンも拝める。 2人で星空語りをしたら、また苦労しながら娘シシー・スペイセクが待ってる家まで帰るのかなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-04 01:35:37)(良:2票)
18.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
これはフランク・キャプラ流の「クリスマス・キャロル」(祝歌)ではないかと。 薄情な金貸しが不運続きの善人に、案内役の精霊が2級天使に置き換えられていますが、主人公に別の世界を見せて枯れた心を生き返らせる手法は似ていて、お○なども出てくるし、生まれ変わった彼が晴れ晴れとした表情で叫ぶ「メリー・クリスマス!」も。 けれどこんなにうまくアレンジされているならそれでいいのかもしれません。 守銭奴が気前よくなるよりも家族のために自分の夢をあきらめ辛酸を舐めてきた苦労人が報われる方が、見る人により大きな喜びを与えるでしょうから。 ジョージが見せられる世界では彼自身を登場させずに彼の存在意義の大きさを見せ、階段のタマネギや娘ズズの花びらをアクセントにし、彼がしてきた善行の見返りがあるなど独自の味付けをした、誰もが幸せやあたたかさを求めるクリスマスにふさわしい作品。 60年以上多くの人に勇気と力を与えてきたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-10 00:59:58)(良:1票)
19.  スノーマン<TVM> 《ネタバレ》 
レイモンド・ブリッグスの絵本の雰囲気をこわさず繊細に作りあげたアニメーション。 絵と音楽だけで表現しているのがアーティスティック。 背景も丁寧に描きこまれたこの作品はパステルの匂いがして、手作りのあたたかさがいっぱい。 家人が寝静まった家での冒険も楽しく、おどけるスノーマンは道化のよう。 空に舞い上がってからは一気に魔法が広がり、とんでゆく風景。 雪の国のお祭りでは「あの人」も待っていて、白い世界の中で色たちがダンスを踊る。 少年とスノーマンの空の旅にかかる"Walkin in the air"は透き通るようなボーイソプラノが神秘的なほど美しく、旅の儚さをも予感させて。 一人っ子の少年には、きっと何ものにもかえがたい友だち。 一夜の夢だけど、でも夢じゃなかった…
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-01 00:00:00)
20.  スウィート・ノベンバー
「ディアボロス」コンビのラブ・ストーリー。 サンフランシスコは11月でも暖かそう。シャーリズ・セロンは突飛なヒロインをこなしていますが、最初の方の暴走キアヌは下手なのかワザとやってるのか? 彼らのキャラに魅力があるかどうかは疑問。 ネルソンのモダンで殺風景な部屋とサラの明るく可愛い部屋の対比や中盤のあたたかな色合いはいいと思いますけど。 ヒロインの親友がゲイの人なのは他にもありますが、ジェイソン「フック」アイザックスのチャズもなかなか好演。 転調は当然としても前半と後半で差がありすぎ、(まゆ毛のうすいセロンは病気モードの時はホントに病気っぽいです)「12個の贈り物」は楽しいけれど、部屋中に飾った○○○○○は「幸せの黄色いリボン」? ラストはいけないとは思いませんが(「ひと月の夏」の監督らしい寂寥感と思えば)全体としてはアバウト。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-01 00:00:15)
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