21. 関の彌太ッぺ(1963)
「ラ・スクムーン」のジャン・ポール・ベルモントが重なるラストショットでの男気漂う中村錦之助に鳥肌。この人特有の目力と台詞回しはこれぞ千両役者。 [DVD(邦画)] 7点(2021-02-24 07:13:28) |
22. 西部の王者
邦題に西部劇に於ける身のこなしがピカイチのジョエル・マクリーに期待膨らませての鑑賞。豪華俳優陣、カラー映像、超超超絶迫力戦闘模様、人間扱いされていた上に誇り高き姿(アンソニー・クインを筆頭に)の先住民、幸せだと感じた瞬間が不幸の始まり、不幸だと思ったところが幸せの始まりな人生模様。至福の90分間を過ごさせてもらった傑作です。 [DVD(字幕)] 10点(2021-01-09 15:17:23) |
23. ゼイリブ
ロディ・パイパーは贔屓選手の一人です。利かん気で駄々っ子のようなイキのいいラフファイト&やられっぷり(半ケツ姿も多々あり)は見ていてスカッとするもので、中でもブルーノ・サンマルチノとの抗争には毎回興奮させられました。マイクパフォーマンスにも秀でた彼の主演作という事で興味津々での鑑賞。う~ん・・・リング上程には輝いていなかったですねぇ。風刺の籠ったアイデアは良かったのですが、脚本と演出が彼を活かせていなかったという事でしょうか。 [DVD(字幕)] 4点(2021-01-03 01:54:47) |
24. 戦場よさらば
原作未読。78分版鑑賞。共に若いゲイリー・クーパーとヘレン・ヘイズのロマンスは、深みが無い幼い印象を受けました。物語のキーパーソンとも言えるアドルフ・マンジューも今一つ物足りなさを感じたところです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-11-29 23:55:01) |
25. セント・マーティンの小径
《ネタバレ》 リバティへの想いを断ち切って大道芸人として前を向いて生きようとするチャールズに心底ホッとしました。チャールズ・ロートンの味わい深い演技は流石。対するリバティのサクセス・ストーリーには反吐が出ます。出世欲は認めるものの、恩人に仁義も切らないやり口は、綺麗にお化粧して着飾っても性根はコソ泥のままの卑しく貧しいもの。演ずるヴィヴィアン・リーは顔は十人並み、ダンスはキレも気品もゼロ、キャンキャン喚く声音が鬱陶しい。キャラに合わせているのなら名演ですが、さて。翌年にスカーレット・オハラを演じたのが信じられません。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-10-26 14:54:30) |
26. 戦艦バウンティ号の叛乱
帆船好きの身にとってバウンティ号を見ているだけでワクワクします。お目当てチャールズ・ロートンのパワハラぶりはネチーッと絡みつく厭らしさが絶品。髭無し男前クラーク・ゲイブルが殴り込みをかけるのを今か今かと待っておりました。叛乱後の展開が思いもよらぬもので、少し興醒め。鑑賞後、ジェームズ・キャグニー出演(ノンクレジット)を知り仰天。返却を早まったと地団駄踏んでおります。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-07 16:37:08) |
27. 西部悪人伝
リー・ヴァン・クリーフのPVとしてならギリギリ観るに耐えるけれど、ハナシにならない安易なストーリーの中では何一つとして響いてこないばかりか、無敵ぶりが嫌みに感じてしまった残念至極な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2020-06-11 15:57:20) |
28. ゼンダ城の虜(1937)
1952年版とほぼほぼ一緒な起承転結。 ロナルド・コールマン>スチュワート・グレンジャー 気障であっても嫌味のない台詞回しが冴えてます。ラストのやせ我慢もきまってます。 ダグラス・フェアバンクス・Jr<ジェームズ・メイソン チャライだけで史上最高の悪役には遠く及びません。 マデリーン・キャロル <デボラ・カー 美しさでは少し負けているかな。 ソードファイトシーンは1937<1952 淡白でした。コールマンVSメイソンを妄想しながらのリプレイタイムとなりました。 戴冠式は1937>1952 セット装飾の荘厳さが見事。 1952年版と遜色無い出来栄えで大いに楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-22 04:07:17) |
29. 征服
シャルル・ボワイエとグレタ・ガルボによるナポレオンとマリア・ヴァレフスカのロマンス。日陰者との逢瀬での色男としての魅力は流石のものだけど、カリスマ性が感じられなかったのが物足りない。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:32:51) |
30. 鮮血の情報
《ネタバレ》 CIA前身組織のノルマンディ上陸作戦前夜に於ける奮闘を描いたスパイ映画。背景が良く分かった冒頭のナレーションに好感。「陸軍中野学校」を思わせる前半を経てジェームズ・キャグニーがフランスに乗り込んでからの手に汗握る展開が素晴らしい。キャグニーのアクションシーンでの絞め技・巴投げにビックリ。「この人は柔道をたしなんでいるのだろうか」 スパイものに於ける非情な最期は余人には出せない彼ならではの姿でした。 [DVD(字幕)] 9点(2019-08-18 03:10:26) |
31. 聖山
レニ・リーフェンシュタールと男二人の三角関係が描かれた山岳ドラマ。当初に謳ってあるように登山シーン、スキージャンプシーン、クロスカントリーシーンの実写の迫力はなかなかのもの。だけど、ドラマパートは3人とも幼すぎて目もあてられない。レニ・リーフェンシュタールのダンスシーンは見せ場なのだろうけど、ダラダラと見せつけられてウンザリ。「もうエエって! 何時までやってんのよ!」 [DVD(字幕)] 3点(2019-05-23 01:26:33) |
32. 潜水服は蝶の夢を見る
目力が持ち味のマチュー・アマルリックの「目は口ほどにものを言う」迫真の演技に息を呑みました。「僕は自分を憐れむ事を止めた」千鈞の重みのある言葉を忘れちゃならないと思う次第です。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-23 12:45:24) |
33. 戦争のはらわた
血まみれサムの異名通りの戦闘描写を観ているうちにどうした訳か眠くなってしまいそのままリタイアする事4回。ジェームズ・メイソン出演作なのでこのままじゃアカンという事で私的禁じ手のネタバレ起承転結を読んでから鑑賞し5日目にしてようやく完走できました。あ~、しんどい。シュトランスキー大尉のキャラやシュタイナーが「全ての将校が嫌いだ」と大佐に言い放つのに監督の私怨が重なって見えました。ストーリーは戦況も作戦も戦術もなく「攻めてきたぞ~」「迎え撃て~」(インディアンの襲撃のよう)の繰り返しであり、これでもかのスローモーション映像が退屈。ジェームズ・メイソン演ずるブラント大佐の人物像も何の魅力も感じず。かなり面白くない作品でした。シュトランスキーがトリービックに「彼(ブラント)の声の調子が嫌だ」と吐き捨てるのに、何ちゅうこと言うんや(怒)、もしかして監督もそう思ってるのかなぁ(笑)すごく印象に残るシーンでした。 [DVD(字幕)] 3点(2018-06-20 14:20:20) |
34. ゼンダ城の虜(1952)
《ネタバレ》 ルリタニア王国ルドルフ国王が戴冠式間近に、王位と王妃との結婚を狙う異母兄マイケルの陰謀で毒酒を飲まされ倒れる。英国から休暇に訪れた国王と瓜二つのルドルフ・ラッセンディルが身代わりで戴冠式に臨む。王妃は優しさ溢れるラッセンディルに惚れる。マイケルの腹心ヘンツォ伯爵によってゼンダ城に囚われた国王救出に向かうラッセンディル。という物語。 ジェームズ・メイソン演ずるヘンツォ伯爵は鑑賞史上最高の悪役で、まさに「華麗なる悪」のバイブルと呼べる存在。 ハンス・グルーバー(アラン・リックマン) フランツ・フォン・ヴァルトハイム大佐(ポール・スコフィールド) エミール・ビュイッソン(ジャン・ルイ・トランティニャン) 永遠に変わる事がないと思われた順位が一つずつ繰り下がる事になりました。 超絶オトコマエのルックス、紫の軍服の完璧な着こなしと身のこなし、ベルベット・ボイスで放たれる一言一句のクレバーさと腹黒さとふてぶてしさ、マイケルの愛人を口説きにかかる色気、主人マイケルを一突きで瞬殺する残忍さ。堪りません。 ノックアウト状態なのに更に繰り広げられたラッセンディルとの5分弱にも亘る剣での一騎打ちに完全にとどめを刺されました。 ヘンツォ伯爵判定勝ちの決着が-0.001点 ルリタニアン・ロマンスの語源となった傑作であり、現時点での best of James Mason に酔いしれた絶品。 [DVD(字幕)] 9点(2018-05-15 02:31:54) |
35. 聖衣
巨額の製作費を投じたというのも頷ける史劇。スケールの壮大さとは裏腹に贖罪を実直に描いた地味な物語。キリスト教徒でない身には神に許しを請う考えが解らない。時間は元に戻せなく罪もなかった事には出来ないのであり、罪の意識を持った時点でこれからどう生きてゆくのか自分で考えて実行するのが償いだと思う。 How many fingers am I holding up, Winston? が頭にこびり付いているリチャード・バートン28歳時の演技は同じように淡々としているも遺作に比べて深みが無いのが残念。シネマスコープ初採用作に敬意を表します。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-11 15:47:14) |
36. 潜入者
《ネタバレ》 メイザーとアルケイノの友情が何だか切ない。同じ状況で「お前だから許す」と名台詞を残した作品がありましたが、今作で信頼を重んじるアルケイノ一家は裏切りを一生許さないと思いました。演出上の事なのでしょうが、新郎新婦を逮捕せず潜入者とばらしてしまってはこの先命が無いんじゃないでしょうか。以降も潜入捜査官を続けたというのに何だかなぁと釈然としません。 [DVD(字幕)] 7点(2018-04-16 00:31:57) |
37. 1984(1984)
《ネタバレ》 色彩の無い世界に真実を捻じ曲げて伝える全体主義国家の陰鬱さが映える。 よくもこんな事考え付いたと言えるネズミ籠を使った拷問シーンは鑑賞歴中最悪のもので、痛めつけられるジョン・ハートの渾身の演技以上に痛めつけるリチャード・バートンの淡々とした面持ちに息を呑む。 2+2=5 思想統制の恐ろしさが骨身に沁みるこの先忘れる事のないであろう物凄い対決シーンであり、ジョン・ハートは本作でこそ意志を曲げず壮絶な最期を遂げて欲しかったのに屈服して抜け殻になった姿が悔しくてたまらなかった。 [DVD(字幕)] 9点(2018-04-15 01:20:46) |
38. 生活の設計
85年前に描かれた三角関係のラブコメのカラリとした爽やかさが心地良い。ゲイリー・クーパーとフレデリック・マーチを都合の良い男としてかしずかせるミリアム・ホプキンスは女冥利に尽きますね。夢物語を堪能できる良作。 [DVD(字幕)] 6点(2018-01-06 16:00:37) |
39. 西部の人
《ネタバレ》 異色の西部劇というふれこみですが他愛のない話だった。私的にクライマックスだった銀行襲撃が、街自体がゴーストタウンと化しているのには呆れて脱力。ゲイリー・クーパーの渋さだけの作品。 [DVD(字幕)] 5点(2017-02-19 23:30:44) |
40. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
アメリカで幸せになりたい。不法であっても。ご都合主義の正義に白けるばかりでした。 [DVD(字幕)] 4点(2017-02-14 14:51:33) |