21. ゼブラーマン
《ネタバレ》 あらすじだけ見ると非常にワクワクしてくるような設定なんですが、ちょっとグダグダ感が漂っていて、ちょっと残念でした。 何というか、全体的に中途半端なんですよね、もっと突き抜けた部分があっても良いかとおもったんですけど・・・・。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-03 19:04:08) |
22. セブンス・コンチネント
《ネタバレ》 この監督は、映像を通して我々の感情をコントロールすることを楽しんでいるのではないか・・・。そう思ってしまうくらい、心の奥底まで突き刺さってくるような映像作品です。描かれているのは、どこにでもいそうな普通の家族の「日常生活」の姿とその「日常生活」を自ら破壊していく過程であって、正直ドラマ性なんてものは無きに等しいです。 「○○だから、こうなった」というような前提の説明が排除されているんで、この作品を理解しようとすると、その原因探しを自らの経験、知識に求める以外にないので、他人事もしくは作り話として観ることができなくなってしまうんですよね・・・・・。まあ、いろいろと考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-10 22:07:01) |
23. 選挙
《ネタバレ》 この作品は市議会選挙という国会議員の選挙よりも人々の生活に身近な選挙(まあ身近に感じてない人も多いと思いますが)、しかも選挙区は多摩田園都市という現在の日本の「普通」の姿を描くにはもってこいの場所ということもあり、日本の選挙の実態を描くだけでなく、選挙という「非日常」的なイベントを通じて「日本の日常」をも描き出している貴重なドキュメンタリー作品です。 結局のところ日本の政治(どこの国も似たりよったりだとは思いますが)は、利権としがらみの中で動いていることが実に良くわかる作品に仕上がっていますね。 政治家は、選挙区内の利権としがらみに入り込むことにより票を固めていき、それ以外の浮動票はあくまでもイメージとインパクト勝負。そりゃ、政治離れも進みますよ。 「観察映画 第一弾」と銘打たれているように、余計な音楽やナレーションを排除してひたすら選挙活動を観察している作り手側の姿勢も良いと思いました。 しかしまあ、田園都市線の混雑ひどすぎ・・・・ [DVD(邦画)] 9点(2008-02-24 22:05:52) |
24. 絶対の愛
《ネタバレ》 しかしまあ、挑発的で意地の悪い作品ですね。「美容整形」を取り上げ、「絶対の愛」とは何かを問いかける極めてありがちなテーマの作品なのですが、キムギドクはそこにホラー・サスペンス・ブラックユーモアの要素を交え、その卓越した映像センスで仕上げることにより「並じゃない」映画を作り上げています。 本当にキムギドクのセンスは凄いですね。特にお面のシーンなんかは本当に巧いなと思いましたね。一歩間違えれば「トンデモ映画」になってしまうところですが・・・・・。 この作品に出てくる男女は徹底的に滑稽に描かれています。これは「姿形で愛を得ようとするなんて滑稽なことだ」ということなのか、はたまた「愛を捜し求めること、さらには愛自体が実は滑稽なものだ」ということなのか・・・・いろいろと考えさせられます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-06 12:15:57) |
25. 戦火のかなた
《ネタバレ》 この6つの物語のどれもが、ニュース等の記録には残らない戦争の姿を描き出していて非常に考えさせられるものでした。 個人的には第3話、第2話、第1話、第5話、第6話、第4話の順で良かったですね。特に第3話(ローマ)は、これだけで1本の映画が作れるのでは?と思わせるくらいの切ない物語です。マリア・ミーキが非常に印象的な演技を見せています。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-01-13 16:54:23) |
26. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 いろいろ賛否両論ある映画のようですが、私は好きです。とにかく、ありきたりなストーリーをこれだけの美しい映画に仕上げた監督・スタッフ・出演者(長澤まさみが良かったですね)等関係者の皆さんに拍手を贈りたいです。本当にこの世界を映画館で味わえなかったことが残念です(当時は「何がセカチューだ」とか思っていて、食わず嫌いで避けてたんですよね・・・・)。 [地上波(邦画)] 8点(2008-01-05 15:01:33) |
27. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 戦争というものが、いかに様々なものを容赦なく破壊していくかを描いています。この作品で破壊されたのは、橋だけではありません・・・・・。 ストーリーだけでなく、半世紀たった今でも色あせぬ映像や俳優陣の素晴らしさ、あまりにも有名な「クワイ河マーチ」等々まさに「不朽の名作」と呼ぶにふさわしい映画です。 [地上波(吹替)] 8点(2007-12-19 12:52:54) |
28. 蝉しぐれ
ストーリーは、何となく現代のサラリーマン社会にも通じるものがあって非常に面白かったです。時折映る自然の姿も美しく、心癒されるものがありました。 ただ、一部のキャスティングや演出にちょっと違和感を感じましたね・・・・(ふかわりょうは意外に良かったですけど)。 [地上波(邦画)] 7点(2007-09-26 18:32:43) |
29. セックス・ピストルズ グレート・ロックンロール・スウィンドル
《ネタバレ》 「アナーキー・イン・ザ・UK」よりも「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」よりも、この映画でシド・ビシャスが歌う「マイ・ウェイ」にパンクを感じてしまいます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-10 15:05:34) |
30. 贅沢な骨
《ネタバレ》 観終わった後に、じわじわと心に沁みてくる作品でしたね。麻生久美子とつぐみの微妙な距離感が、緻密ながらもゆったりとした空間の中で描かれていて、そこから生じる静かな緊張感がこの映画を素晴らしいものにしています。その空気を切り裂くような永瀬正敏の演技も良かったです。(まあ、ちょっと羨ましい役でしたけど。) しかし、ミキサーの中で金魚を飼うってのは素晴らしい発想ですが、ちょっと怖かったですね。いつグロ画像が出てくるかハラハラしてしまいました。(でも、ちょっとヤバい画像が・・・・あれは映像処理であると信じています。でもクルクルまわってたし・・・・。) [DVD(邦画)] 8点(2007-04-19 19:47:02) |
31. セレブリティ
《ネタバレ》 他のレビュアーさんも書いてますが、何というか、ウディ・アレン版「甘い生活」という印象でした。ケネス・ブラナーがまるでウディ・アレンのような身振り・手振り・口ぶりでしたが、正直あのキャラクターはウディ・アレンだからこそ受け入れられるものなんだなと痛感しました。 しかし、ジャケットだけ見ているとディカプリオが非常に重要な役のように見えるんですが、実際はそうではありませんのでご注意を! [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-06 17:19:04)(良:1票) |
32. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 先に原作を読んでいたので、この作品の結末はちょっと納得いかなかったですね。(あのタックルの音でちょっと醒めました)ただ、ショーケンはやっぱ格好いいです。 しかし、観たのが10年以上前なのに、途中で出てくるゼロックスのCMが未だに強く印象にのこっています。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-17 19:37:07) |
33. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
なんか、豪華なミュージカル映画ですね。NY・パリ・ヴェニスの美しい風景のもと、豪華なキャストがウディ・アレンの世界をミュージカルで演じています。(ストーリー的にはそこそこといった感じです。) 映画館のスクリーンで見たい作品ですね。 [DVD(吹替)] 7点(2006-10-01 19:05:03) |
34. セイヴィア
《ネタバレ》 非常に救いの無いストーリーでした。最初に主人公が家族をイスラム原理主義者のテロで失い、その怒りにまかせて一般のイスラム教徒を大量に殺害するシーンで、正直半分醒めてしまいました。 ただ、全体を通して非常に戦争というものを感傷的な流れを極力排除して、淡々とリアルに描いているような気がしました。ですから、内容としては悲惨なだけで面白くはありませんが、戦争というものの恐ろしさ・残酷さは伝わってきましたし、また、戦争というのはドラマで描かれているような格好いいものでは無いということを見せつけてくれます。恐らく、娯楽作品として作っていたら、主人公がランボーばりの大活躍をしていたことでしょう。しかし、この作品の主人公は、一緒に逃亡していた女性の肉親が捕らわれても、女性が殺される所でも、動くことはありませんでした・・・・・。 とにかく、息苦しさと哀しさだけが残る作品でした。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-15 14:03:02) |
35. セプテンバー
シリアスな人間ドラマです。(「インテリア」のミア・ファロー版みたいな感じでした。) 登場人物の間で「愛しているのに愛してくれない」という心のすれ違いが交錯していて、非常に息苦しいストーリーでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-20 23:12:26) |
36. 戦場のアリア
《ネタバレ》 やはり音楽の力というのは凄いなと感じました。本当に素晴らしい光景が音楽によって一時ではありますが戦場に生み出された事に感動しました。(例えこの話が事実と大きく違っていたとしても、素晴らしい話であることには変わりありません。) ただ、やはりこういった交流は実際の戦争の中では許されるものでは無く、厳しい現実が彼らに待ち受けているのが非常に悲しかったですが・・・・・。 「ドイツ兵を殺せといっているあんた達より、ドイツ兵の方がよっぽど人間的だ!」という台詞が非常に印象に残りました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-01 23:50:42) |
37. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 いろいろな意味で凄い映画でした。感動モノなのかと思って見始めたのですが、前半部分のユダヤ人にたいする余りに酷い差別の状況や後半部分の主人公の生に対する執着心の凄さ、ワルシャワという一つの都市が廃墟になる様等々圧倒され続けました。見終わった後は、もう感動とかそんなものではなく放心状態になるほどでした・・・・・。(マスコミは上映時に感動の作品みたいに言ってたけど、そんな甘い作品じゃないですよ、これは。)主人公を助けたドイツ軍将校(他にもユダヤ人の命を救ったそうです。)が最後に捕虜となり、主人公の知人に助けを求めるシーンは、いわばホロコーストを国の命令のもと実行せざるを得なかったドイツ軍兵士もまた戦争の犠牲者であったんたんだなと思い非常に考えさせられました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-16 22:29:27)(良:1票) |
38. 切腹
完璧な作品です。ストーリーも素晴らしく、仲代達矢と三國連太郎のやり取りも非常に見ごたえがあります。 江戸時代の物語ではありますが、現代の我々(特に会社勤めの方)にもあてはまる部分が多く、「時代劇はちょっと・・・」という方にも是非お勧めしたい一本です。 しかし、ラストは、現代でも良くありそうな展開で、ちょっと背筋が冷たくなりました。 133分があっという間に過ぎていく本当に面白い作品でした。 [DVD(邦画)] 10点(2006-04-16 21:57:14) |
39. 青春の殺人者
見終わった後、「もっと早く出会いたかった」と心から思った作品です。 水谷豊と原田美枝子のコンビが非常にせつないです。 それと、ゴダイゴの音楽が最高に素晴らしいです。(私の中では邦画では1番です) すぐに、この映画に使用されている作品である「新創世紀」を買ってしまいました! [DVD(邦画)] 10点(2006-04-16 20:47:48)(良:2票) |