21. ソレダケ/that's it
《ネタバレ》 オープニングのモノクロ映像による疾走シーンは、まさに石井岳龍監督の真骨頂! そこに爆音のロックが流れる。 これは、またもや石井監督の傑作か?!と予感したが、1時間を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなった。 綾野剛はミスキャストか? それとも綾野剛との対決のくだりが蛇足? いずれにしても、本作が1時間程度のコンパクトな作品なら傑作になっていたかもしれない。 ヒロインの女の子は棒演技だったのと、少し肉が付き過ぎかな。 好みではあっただけに、もったいない。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-02 19:57:59) |
22. 草原に黄色い花を見つける
《ネタバレ》 トラン・アン・ユン監督でベトナム映画に好印象を持っていたが、本作はそこまでの作品ではなかった。 映像美に関してはかなりの高水準。 ただし話の内容が私には真面目過ぎたかな。 少年が恋をする。 それで恋煩い。 どこの国でも同じだ。 ただのこの少年があまりにも情けなすぎる。 弟に嫉妬して暴力を振り、それで反省して泣く。 まあ子供だから仕方ないのかもしれないが、あまりにも情けなすぎて感情移入が難しい。 自分勝手だしね。 後半は尻上がりに良くなったので、この点数で。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-07-24 12:01:21) |
23. 園子温ファンタ・ジア SHORT FILM COLLECTION<OV>
今となっては、有名監督になった園子音監督の、ショートフィルム集。 この作品を観ていると、いかにその後の作品が、自らのアイデアの焼き直しで作られているかが分かってしまう。 つまりは自己模倣。 それも世界観の狭いヤツ。 ゴダールの縮小版、いや、せこい版。 女優陣の露出っぷりが唯一最大の見せどころとなっていて、中身はすっからかん。 しかも、映像は究極にショボい。 観るに堪えない短編の数々。 そして本作、最大の隠れ見どころは、夏川純が夏川純に見えないこと! うーん、、整形前と整形後、確かに整形後の方がきれいかな。 勿論、人工的だけど・・・ [ビデオ(邦画)] 2点(2012-05-18 01:18:29) |
24. それから(1985)
日本文学小説の趣きを存分に感じることができる作品だ。 ロケーションや家屋の佇まいからして、その時代の雰囲気が良く出ている。 致命傷は、脇を固めるキャスティングだろうか。 藤谷美和子や羽賀研二、森尾由美などが、現在からみればではあるが、作品の雰囲気を見事にぶち壊すキャスティングとなっている。 森田芳光の控え目な演出は冴えわたっているものの、役者選びの先見の明に関しては、否定せざるを得ない。 ただし、それらを全てチャラにするくらい、松田優作は素晴らしい。 穏やかながら、鬼気迫る演技を見せている。 [DVD(邦画)] 6点(2012-04-10 00:08:05) |
25. ソフィーの選択
人間と人間との出会い、それぞれの人間が持つそれぞれの過去。 そして、それらの人間が交錯し、やがて別れが訪れる。 人間ドラマとして普通に楽しめるが、背景にドイツによるユダヤ人虐殺という重いテーマが広がっており、快い気持ちになれる内容ではない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-02-03 01:15:45) |
26. それぞれのシネマ
さすがに3分間という短すぎる尺なので、多少無理がある。 巨匠たちの競演を楽しむ、という方が楽しい見方だろうか。 でも、北野武の短編は良かったなぁ~ やっぱり『キッズ・リターン』に思い入れがあるからだろうけど、あの音楽が流れた時、体が反応してしまった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-22 07:57:31) |
27. SOUL RED 松田優作
時折挿入される松田優作自身の声、その発言が一番面白かった。 他の出演者達が、「優作さんは凄いんですよ」と連呼しているが、それほど興味を惹かれなかった。 このドキュメンタリーの内容構成は、過去の作品映像が大半と、他の出演者達のエピソードをつないだものであり、面白さという点において完成度は低い。 松田優作自身の声、発言、思想などに魅力を感じただけに、もっともっと、松田優作自身の映像や声を聴きたかった。 というか、そういう構成にして欲しかった。 [DVD(邦画)] 3点(2011-09-19 09:07:26) |
28. 草原バルガ
フィルムセンターにて鑑賞。 客層は思った通り極めてマニアック。 満鉄映画だが、内容は蒙古(モンゴル)の人々の生活を撮影した内容。 あまり面白くはない。 [映画館(邦画)] 3点(2010-08-19 23:34:39) |
29. 続・飢える魂
《ネタバレ》 終りまで観て、結果としては凡作かなぁ、と。 なんだか突っ走るものが感じられない。 終り方もまったくよろしくない。 三橋達也を殺すところなんか、うまく話を収めるためとはいえ、強引過ぎる。 これだけ不倫関係を散りばめて、恋愛の自由を訴えた内容なのに、最後は家庭に収まって終りってのは、納得がいかない。 大体、中年太りした轟夕起子が魅力的な未亡人に描かれている時点で、居心地がすこぶる悪い。 更には、轟夕起子に関するサブストーリーが全く不要で、このサブストーリーのせいで二作に渡る長尺になっているのが納得いかない。 南田洋子に関するエピソードのみで、普通に90分前後にまとめ、ラストは全てを捨てて恋に走る・・・ってな展開の方が流れ的に自然だし、キレが良い気がした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-13 19:09:40) |
30. 捜索者
正しいのは白人で、一方的に先住民を敵視したアメリカらしい作りにヘドが出た。 横柄で自己中な腹の出たおっさん、ジョン・ウェインに一切の魅力なし。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2010-03-06 01:28:42) |
31. 早熟 ~青い蕾(つぼみ)~
《ネタバレ》 イー・トンシン監督作品だが、この監督の作品としては、『つきせぬ想い』に並ぶ素晴らしい出来栄えのラブストーリーだった。 主演の女優は、ジョー・マ監督の『雨音にきみを想う』で大好きになったフィオナ・シッ。 この『つきせぬ想い』と『雨音にきみを想う』という二つの作品は、同じ年に作られた作品だけあって、この二つの作品における彼女は、甲乙つけがたく魅力的である。 前半部分は、先が思いやられるほどの平凡なつくりだったが、終盤にかけて一気にのめりこんだ。 愛する男女の結束、生まれてくる新しい生命の尊さ、子供を思う親の気持ち、それらを温かく見守り応援してくれる仲間たち。 本作は、ラブストーリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても秀でた作品である。 多少のツッコミどころは所々あるものの、それらを吹き飛ばすほどの内容だった。 ヒロインについてだが、主演のフィオナ・シッという女優は、日本ではほとんど知られていないのではないだろうか。 日本には居そうで居ない、だけど日本人好みな感じのする、キュートな女優ということで、本作を観てなお一層ファンになった。 イー・トンシン監督のラブストーリーものと併せて、フィオナ・シッの出演作品で未見な作品は全て観てみようと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-17 01:15:00) |
32. その場所に女ありて
司葉子の「三種の神器」ってご存知ですか?? え??ご存知ない?! 仕方ない、お教えします。 それは、スーツ、スカート、そして腕時計です! なんと本作では、その三種の神器が見事登場! しかも、司葉子はクールでシャープな役柄を演じており、とにかくカッコいい! そして、司葉子の撮り方が、またイヤらしくて良い。 酔いつぶれてソファーで居眠りする司葉子。 そう、もちろんスーツでスカート姿のままで! それを鈴木英夫監督がどう撮ったかと言えば、アッパレ、こちらが期待した通りの、ツボを見事に捉えた撮り方! 司葉子の脚を下からなめ回すようにして、上へと移動していく。 これには参った! 鈴木英夫という監督は、当時の司葉子の魅力を完全に理解していたのだ。 スーツ、スカート、そして腕時計。 これらを身に纏わせ、クールなキャラで、酔いつぶれの司葉子。 それを観られただけで、もぅ満足なんですね、私。 また、もう一つ見所なのが、昭和30年代の銀座の風景。 そして、当時の広告代理店の社内風景が興味深く映し出されている。 木のデスクに、仕事中プカプカと机でタバコをくゆらす仕事風景。 こんなの、平成の世の中じゃ考えられない! このタバコシーンだけで言えば、まるで別の国の労働風景を観ているかのようだ。 そして、あの頃の自由だった世の中を思い出す。 そういえば、昔は仕事中に平気でタバコをふかしていたっけ。 あぁー、あの頃は自由で良かったな、と古き良き昭和を懐かしみ、楽しむことができる。 そういう点でも本作は優れている。 ただし、ストーリー運びはいたって単調。 そこが本作の欠点でもあり、また、クールさを追究したという意味においては長所でもある。 いずれにしても、また観直してみたい作品であるし、再評価されるべき作品である。 そして何より、この鈴木英夫監督の、司葉子の魅力を引き出し切ったセンスに脱帽である。 ちなみに、本作は東京は御茶ノ水のアテネ・フランセ文化センターにて鑑賞した。 貴重な作品を上映してくれたことに感謝したい。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-17 19:59:10)(良:1票) |
33. ソラノ
浅野忠信の初監督作品『トーリ』を素材にして作られたドキュメンタリー作品。 浅野忠信へのインタビューやトークを通じて、俳優とは別の“素顔の浅野忠信”を垣間見ることのできる貴重な作品である。 そういった意味では、『トーリ』よりも断然楽しめた。 もしあなたが浅野忠信ファンならば、必ずこのドキュメンタリー作品を観るべきである。 ただし他の登場人物のトークは理屈っぽいだけでつまらないので要注意。 [DVD(邦画)] 5点(2007-11-14 11:43:07) |
34. ゾンビ・チャンネル
B級、いやC級ホラー映画。 迷作『死霊の盆踊り』テイストなふざけたホラーです。 [ビデオ(字幕)] 3点(2007-11-08 13:26:33) |
35. その夜の妻(1930)
ややや、楽しめました。 サイレント作品ということで、サイレントが苦手な私は、あんまり期待して観なかったのですが、これが予想を裏切る面白さ! 奥さん役の八雲恵美子がとても美しかったです。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-13 23:51:33) |
36. 続・猿の惑星
前作ほどのインパクトはないが、それなり楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-12 16:45:50) |
37. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
小さい頃に観ました。 小さい頃だったから、こんなんでも十分怖かったです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-10 19:45:43) |
38. そして船は行く
チープな感じがいいですね。 晩年のフェリーニだから、こんなもんでしょう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-10 17:48:17) |
39. 続・男はつらいよ
やっぱり森川信の「おいちゃん」は最高ですな♪ [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-04 22:54:20)(良:1票) |
40. その男、凶暴につき
初めて観た武映画。暴力描写が目立ち過ぎで、まだ洗練されていない感じ。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-09 00:33:56) |