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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1883
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  テルアビブ・オン・ファイア 《ネタバレ》 
未だ民族対立の空気が色濃く残る中東、イスラエル。パレスチナ系のテレビ局で働くサラームはある日、ひょんなことから人気ドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』の脚本家に抜擢される。それまで担当していた脚本家がテレビ局の方針に反発し、自ら降板したのだ。脚本など全く書いたこともなかったサラームは、突然の事態に戸惑うばかり。なんとかアイデアをひねり出そうと、彼は様々な人物から話を聴くことに。なかでも毎日通る検問所を管轄するイスラエル軍将校から聴いた話は、とても参考になるものだった。検問所を通るたびに彼の意見を聞き、順調に脚本を書き上げてゆくサラーム。だが、次第に将校はユダヤ人としての正義を通すようサラームに要求してくるのだった。当然、テレビ局はそんな彼の脚本にクレームをつけてくる。さらにそこへ主演女優やサラームの元恋人、番組のスポンサーなどがどんどんと意見を突き付けてきたからさあ大変。果たして人気ドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』は無事に最終回を迎えることが出来るのか?根深い民族対立を抱えたユダヤ人とパレスチナ人が人気ドラマの脚本を巡り、時に協力し時に反発しあいながら右往左往する姿を描いた社会派コメディ。と、まあ内容としては昔からよくあるベタなスラップスティック・コメディなんですが、本作の特徴はパレスチナ問題を背景にしているところ。おかげでいつでも銃を突き付けてくるイスラエル軍やいざとなれば自爆テロも辞さないパレスチナなど、けっこう際どいネタをぶっこんできてます。それでもそこまで深刻にならず、最後までそこそこ笑えるコメディに仕上げたのは、素直に監督のセンスがなせる技なのでしょう。最後、ユダヤ人とヒロインが結婚するオチにしろと要求するイスラエル軍将校とヒロインが結婚式で自爆して民族の意地を通すべきだとするテレビ局の意向に振り回される主人公。にっちもさっちもいかなくなった彼が、最後になんとかひねり出したアイデアには思わず笑っちゃいました。とは言え、良くも悪くも全体的にこじんまりと纏まっちゃった感があるのは評価が分かれるところ。コメディとしてもう少し突き抜けてくれた方が個人的には良かったような気がしなくもないけど、そこは好みの問題なんでしょうね。まあこの地域は現実の方が突き抜けているので仕方ないのかな。作品としてはよく出来てるんでしょうけど、僕にはちょっと物足りない作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2021-04-27 01:00:25)
22.  ティーンスピリット 《ネタバレ》 
イギリスの小さな島で貧しい母子家庭に暮らす17歳の少女、ヴァイオレット。歌うことが大好きな彼女は、週末ごとに場末の酒場で酔っ払い相手に歌声を披露していた。だが、ほとんど人生にくたびれた親父ばかりで彼女の歌なんて誰も真面目に聴いちゃいない。保守的な母親は、そんな彼女に小言ばかり。溜息ばかりの鬱屈した日々を生きていたヴァイオレットはある日、この島でテレビの大型オーディション番組「ティーンスピリット」の予選があることを知る。「誰でもいい、私の歌を真剣に聴いてほしい」――。退屈な日常から逃れるかのように会場へと向かった彼女は、思いっきり歌声を披露し、無事予選を通過するのだった。だが、二次予選に出場するには保護者の同伴が条件。仕事が忙しい母親にはとても頼めない。酒場で唯一自分の歌を真剣に聴いてくれていた、酒浸りの元オペラ歌手にマネージャーとして付いてきてもらうように頼み、ヴァイオレットは急いで会場へと向かうのだった。そしてそれが彼女の人生を大きく変えることに……。地方でさえない日々を送っていたティーンエイジャーが、持って生まれた才能だけを武器にスターへの階段を昇っていく姿を描いた青春サクセス物語。僕のお気に入りの若手女優エル・ファニングちゃんが自らの歌声まで披露しているということで今回鑑賞してみました。正直、ベッタベタでしたね、これ。何処かで見たようなストーリーに何処かで何度も聞いたような楽曲の数々、そしてステレオタイプな登場人物たち……。もう何もかもが薄っぺらいです。人気歌手のMVを引き延ばしたものに毛が生えた程度のものでしかありません。だいいち、この酒浸りの元オペラ歌手にどうしてそこまで主人公が肩入れするのか、さっぱり説得力が感じられない。このおっさん、偉そうなこと言って車出してるだけで大したこと何もしてませんって。致命的なのは、最後、この大会の決勝戦で彼女が歌う曲が一切心に響かないという、ね(笑)。とはいえ、主役を演じたエル・ファニングちゃんは終始キラキラしててもう可愛いったらありゃしなかったです。彼女の胸ポチTシャツ姿なんてサイコーでした。という訳で、毒にも薬にもならないぶん最後までストレスなく観ていられるし、彼女のイメージ・ビデオとしてなら充分楽しめるんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2020-08-27 22:06:40)
23.  デスティニー・イン・ザ・ウォー 《ネタバレ》 
1942年、4月。太平洋戦争の真っ只中、それまで劣勢に立たされていたアメリカ軍は一気に反転攻勢へと出るため、東京への空爆を開始する。パイロットとして爆撃作戦に参加したジャックは、与えられた任務をこなし、そのまま中国重慶へと向かっていた。だが、途中で日本軍の反撃に遭い、そのまま爆撃機は中国山中へと墜落してしまう。パラシュートで何とか脱出したジャックだったが、降り立ったのは日本軍の完全なる占領地であった。敵に見つかれば命の保障はない。絶体絶命の危機に陥った彼を助けてくれたのは、村外れで幼い娘と暮らす若い未亡人インズだった――。戦争で夫を亡くしたというインズの家で、密かに暮らし始めたジャック。明日をも知れぬ生活の中で、いつしか二人は惹かれ合っていく。だが、日本軍の捜索の手は次第に迫ってきて……。戦火の中で出会った、アメリカ軍兵士と中国人の若い“寡婦”との悲恋を終始淡々と描いた歴史ラブ・ロマンス。完全中国資本の対日戦争映画ということでけっこう構えて観たのですが、日本軍の残虐描写はそこまで過剰ではなく、わりかし抑制が利いていたと思います。監督が中国人じゃないからってのもあるかもですけどね(ただ、56人のアメリカ軍を助けた報復に日本軍は25万人も中国人を殺したと言う最後のテロップには、同じ日本人として「ちょっと待てやー!」と反論したくなっちゃいましたけど)。肝心の内容の方ですが、確かに描きたいテーマも明確だし演出も細部まで丁寧だし役者陣も静かな熱演で頑張っていたしでとても好感は持てるのですが、いかんせん終始暗いんですよね、これ。内容が内容だけに暗くなっちゃうのは分かるのですが、もう少し明るい部分というか、過酷なドラマの中にも何処かに息抜きが欲しかったところ。アメリカ人を匿う寡婦の女性もなんか暗い家の中でずっと無言で機織りしてて、娘は娘で学校で苛められて泣いてるし、二人で夕飯食べるシーンも全然楽しそうじゃないし、言っちゃ悪いですけどどうにも辛気臭くて仕方ない。音楽がほとんど使われていなかったのも一因かも。とはいえ、こんなに淡々としていながら最後までちゃんと魅せきるこの監督の手腕は確かなものだと思います。要は好みの問題。僕はそこまで嵌まりませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-14 04:55:49)
24.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
彼の名は、ポール・カージー。優秀な外科医として総合病院に勤務する彼は、愛する家族とともに幸せな生活を送っていた。だがある日突然、家へと押し入ってきた強盗団によって妻を殺され、一人娘も瀕死の重傷を負わされてしまう。巧妙な犯人たちはほとんど証拠も残さず、金庫の中身を持ってまんまと逃走。すぐに捜査は開始されたものの、警察は続発する凶悪事件に忙殺され犯人は一向に捕まらない。哀しみに暮れるカージーはやがてある一つの決断を下すのだった――。「法律など何の役にも立たない!ならば、俺の手で世に蔓延る悪を裁いてやる!!」。目深にフードを被り、慣れない銃を手にしたポール・カージー。夜の街へと繰り出した彼は、野蛮な犯罪者どもを次々と血祭りにあげていくのだった。そんな彼のことを撮影した動画がSNSを中心に拡がってゆき、やがて彼は街のヒーローとして人気を得ていく。そんな折、再び手術室へと戻った彼の元に、なんと亡き妻の時計をしたチンピラが運び込まれてきて…。愛する家族を奪われた外科医の血に塗れた復讐劇をハードに描いたバイオレンス・リベンジ・アクション。復讐に燃える主人公を演じるのは人気俳優ブルース・ウィリス、監督はどぎついバイオレンス&グロ描写で独自の地位を築いた鬼才イーライ・ロス。ハリウッド資本の影響だろうけど、この監督の良くも悪くも持ち味であるそのあくの強い演出は今回は控え目でした。なので、僕はそこそこ楽しめたかな。まあ、ベタっちゃあベタですけど、分かりやすいストーリーテリングやキレのいいアクションなどはぼちぼちのクオリティ。ブルース・ウィリスが全く外科医に見えないのはご愛敬ですけどね。ただ、新しい部分は一切ないので、三日も経てばほとんど内容を忘れてしまうだろうことは自信を持って言えます(笑)。結論。ヒマつぶしで観る分にはそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2019-11-04 21:56:15)
25.  デトロイト 《ネタバレ》 
1950年代、デトロイトで実際に起こった暴動を背景に黒人と白人との埋めがたい溝を描いた社会派ドラマ。いかにもキャスリン・ビグローらしい全編を貫く緊張感は確かに凄いとは思うのですが、いかんせんストーリーが弱い。実話と言ってもこれは一方の側の意見のみを全面的に取り上げた内容なわけで、実際どうだったのかは正直藪の中なわけじゃないですか?もう少しそこら辺の事情を汲めるような取り上げ方は出来なかったものか。例えば、もっと白人の側に立った人間の視点を取り入れてみるとか?じゃないとこのラストはかなり救いがなさ過ぎて、なんかモヤモヤした後味の悪さが残るのでちょっとしんどいです。迫力のある映像や分かりやすいストーリーテリングなどはさすがの安定感だっただけに惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2018-11-02 22:41:31)(良:1票)
26.  Dearダニー 君へのうた 《ネタバレ》 
かつてヒット曲を連発し栄華を誇っていた往年のロックスター、ダニー・コリンズ。だが、いまや老境の域に差し掛かった彼は、酒とドラックに溺れる寂しい日々を送っていた。もう何十年も新曲を書かず、かつてのヒット曲だけを頼りにツアーを廻っていたダニーに、ある日、マネージャーが誕生日プレゼントとして一通の手紙を持ってくる。なんとそれは、ジョン・レノンが生前彼に宛てて書いたものの約40年もの間配達されずに保管されていた手紙だった――。「親愛なるダニー、音楽を堕落させるかどうかは君自身。音楽と自分自身に常に忠実であれ。ジョンより」。深いショックを受けた彼はツアーを中止し、浮気中の妻には別れを告げ、とある地方都市のホテルにやってくる。新曲を書くため、そして今までずっと目を背けてきた自らの過去と真剣に向き合うために……。実話を元に、落ちぶれた往年のロックスターが約40年ぶりに発見されたジョン・レノンからの手紙をきっかけにして再起を図る姿を軽妙に描くヒューマン・ドラマ。アル・パチーノ主演、ジョン・レノンの名曲が幾つも使われているということで今回鑑賞してみました。うん、いいですね、このいい意味で力の抜けたノスタルジックな雰囲気。ともすれば雰囲気だけの薄っぺらい作品になりそうなテーマなのですが、そこにアル・パチーノやアネット・ベニングといった熟練の役者陣がいいアクセントを効かせていて非常に好感の持てる作品に仕上がっていたと思います。特にアル・パチーノ、酒浸りで胡散臭いロックスターながら時おり深い優しさを垣間見せるという個性的キャラクターを見事に演じておりました。そんな彼が後半、癌を患う息子と和解しようともがくことになるのですが、そこも単純な和解劇とせず主人公の弱さをちゃんと目を逸らさず描くところも好印象。うん、人間なんてそんなすぐ真人間に変われるほど単純じゃないしね(経験者談!!笑)。ただ、本作のストーリーにはちょっと弱い部分があるのも事実。それは、ジョン・レノンの手紙を読んだ主人公が急に心変わりする理由にいまいち説得力が感じられないところ。レノンからの激励の言葉を受け取った主人公がずっと書いていなかった新曲製作に取り掛かるのは分かるのですが、長年疎遠にしていた息子との和解まで決意するというのはいささか強引すぎやしませんか。とはいえ、この牧歌的な雰囲気を壊すほどの瑕疵ではない。全編を彩るジョン・レノンの名曲群も良かったですし、なかなかの佳品だったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2016-08-09 23:55:43)
27.  デタッチメント 優しい無関心 《ネタバレ》 
学級崩壊など当たり前、誰も教師の言うことなど聞く耳を持たない荒れた不良校へと着任することになった非常勤教師ヘンリー。どことなく冷めた視線で生徒たちと接する彼だったが、彼なりに子供たちを取り巻く環境を少しでも変えたいという情熱を胸に秘めていた。しかし、なかなかうまくいかない現実に徒労感を募らせ始めていたある日、客から殴られレイプされた売春婦の少女エリカと出会う。息詰まっていたお互いの人生に共鳴しあうかのように自然に同居することになった2人だったが、彼らを取り巻く現実は何処までもやるせないものだった。「アメリカン・ヒストリーX」という、未だに主演のエドワード・ノートンの熱演が強く印象に残っている(逆を言えばそれ以外は印象に乏しい)作品を撮ったトニー・ケイ監督の久し振りの新作。なんだけど、何をメインに描きたかったのか、いまいちテーマが絞り切れていないような印象を持ってしまいました。ストレスから心を病んでゆく同僚の教師たちや、写真にしか自分の居場所を見出せない太り気味の女生徒、認知症を患うヘンリーのお祖父ちゃん、そして彼と同居することになる心の片隅にどこか純粋な心を保っている売春婦エリカなど、各々のエピソードが最後までいまいちうまく絡み合ってきません。全編を覆うセンス溢れる美しい映像や実力派の役者陣が織り成す淡々としながらも心に残る演技など光るものが多かっただけに、惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-25 20:25:27)
28.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 
とても手堅いアクション映画。ツボを押さえた演出とデンゼル・ワシントンの熟練の演技とで、単純に最後まで楽しめました。冴えない主人公と伝説の元CIA職員との逃避行は観ていて普通に楽しい。ただ、新しいところは一切なく最初から最後までどこかで見たことあるような場面ばかりなので、すぐに忘れてしまいそうな作品だけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-17 15:02:19)
29.  デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 
舞台は、アメリカのとある小さな田舎町。そこに突如として大量のゾンビたちが出現する。突然のことに町の住民たちはただただ右往左往するばかり。果たして彼らの運命は?平和な田舎町に巻き起こったそんな一大騒動をゆるーいテイストで描いたゾンビ・コメディ。監督は、インディペンデント映画界の名匠ジム・ジャームッシュ。キャストには、アダム・ドライバーやビル・マーレイ、イギー・ポップといった彼の作品ではお馴染みの新旧常連組が名を連ねております。この監督の魅力って、「基本退屈なんだけど、なんだか癖になる面白さがある」だと思うんですけど、残念ながら今回は退屈さの方が勝っちゃってますかね。アダム・ドライバーとビル・マーレイのメタ的な会話とかティルダ・スウィントンの似非ジャパニーズ、そしてコーヒー大好きなイギー・ポップゾンビ等々、全体に散りばめられたネタが若干すべってましたし。まぁいかにもジム・ジャームッシュらしい、このゆるーい雰囲気は嫌いじゃないんですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2021-02-27 02:22:24)
30.  テッド・バンディ(2019) 《ネタバレ》 
エド・ゲインやジェフリー・ダーマ―と並び称される、猟奇殺人鬼界のスーパースター、その名もテッド・バンディ。分かってるだけで30人以上の女性を殺し、そのチャーミングな蝶ネクタイ姿で多くの女性を虜にした彼の驚きの半生を長年、彼と連れ添った妻の視点から描いたヒューマン・ドラマ。一言で言うと、非常に物足りない作品でしたね、これ。まあ意図してやってるんでしょうけど、彼の殺人シーンを一切描かなかったのはやはり失敗だったんじゃないでしょうか。おかげで何を描きたかったのか、その焦点が最後まで一切絞られることなくなんとも中途半端なまま終わっちゃいました。彼の妻?との愛憎渦巻く特殊な関係性を描くにしても踏み込みが甘いと言わざるを得ません。せっかく狂気と一途な愛情が同居する稀代の殺人鬼という魅力的な題材を扱っているのに、何とも勿体ない。それにしてもこのテッド・バンディの裁判がここまで世間に公開され、しかも実際の映像がこんなに残っていたなんて知りませんでした。なんだか彼のことをもっと知りたくなっちゃいましたわ。という訳で、彼のその類稀なる数奇な人生を知れたというだけでも本作の価値はあったのかも知れませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2020-08-30 00:43:35)
31.  天国でまた会おう 《ネタバレ》 
第一次大戦終結後のフランス。戦場で顔に重傷を負い声を失った青年と、恋人と生活を失ったしがない中年男。絶望のどん底に生きていた彼らは、ある日、国を相手にした巧妙な詐欺を思いつく。それは戦争終結を記念した、各地のモニュメント建設を巡る公金奪取計画――。身寄りのない孤児の女の子を相棒に、彼らは戦争中にとある因縁を抱えた実業家を標的にして着実に計画を実行していくのだったが……。主人公二人のトホホな感じ、戦争により顔の下半分を失った青年が常に被っているマスクのシュールな造形、そしてマジック・リアリズム的手法を駆使した摩訶不思議な世界観に、「なんだか僕の大好きなジャン・ピエール・ジュネっぽい!」とけっこう期待して今回鑑賞してみました。うーん、確かにこの不思議な世界観は僕の好みにばっちり合ったのですが、いかんせんストーリーの見せ方がいまいちな印象でした。全体的に凄く分かりづらいんですよ、これ。例えば、あの悪役の実業家が主人公の死体を偽装するくだり。後々思い返してみれば、あの自分の後見役の爺さんの跡取りをとっとと死んだことにしたいという思惑だったと分かるのですが、ここら辺の見せ方が凄く下手。また、主人公たちの手伝いをする女の子も凄く魅力的なのに、その登場シーンがあまりにもそっけなさ過ぎていまいち印象に残りにくい。全体的な演出が終始こんな感じで、なんだか非常に勿体ないように思ってしまいました。この摩訶不思議な世界観はけっこう好みだっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2019-11-18 22:12:29)
32.  デッドプール 《ネタバレ》 
ちょい悪ヒーロー、デッドプールが好き勝手に悪態をつきながら、画面狭しと大暴れするアンチ・スーパーヒーロー・アクション。冒頭から、一癖も二癖もありそうな自己中ヒーロー・デッドプールが爽快に敵の皆様をぶっ殺しまくる超かっちょいいアクションシーンの連続に、見ている僕のテンションは否が応にも高まってゆくのでした。いまやハリウッドを席巻する勢いの寡黙に悪と戦うスーパーヒーローたちを徹底的に茶化すかのようなデッドプールの軽快なノリに、「お、これはもしかしたら傑作かも」と僕は終始ワクワクしっぱなし。うん、途中まではね…。と言うのも、デッドプールが敵と戦う理由が明かされてからはその悪ノリぶりがどんどんと失速し、中盤以降はいたって普通のヒーローものになっしまって僕の期待はものの見事に外れてしまいました。だって、「愛する人を救うために悪と戦うヒーロー」って全然ふつうですやん。このちょい悪ヒーローというナイスな設定が全然活かされてませんやん。最近観た『キングスマン』が、最高にぶっ飛んでたいい意味での悪ノリ映画の傑作だったけれど、これはかなり中途半端。王妃とア○ルセックスしたいがために世界を救うヒーロー(キングスマン)くらいのぶっ飛んだ悪ふざけが、こういうノリの映画には必要でしょうに。なんだか、普通の人が頑張って悪ノリしようとしたものの、持ち前の良い人ぶりが邪魔をして、ちょっとスベッちゃったパターンですかね、これ。こーゆー悪ふざけものはもっと性格ねじくれた人が撮った方がいいと思います(笑)。アクションシーンのクオリティはかなり高かっただけに残念!
[DVD(字幕)] 5点(2016-10-17 16:57:18)
33.  鉄くず拾いの物語 《ネタバレ》 
戦争が遺した傷跡からいまだ立ち直れないでいるボスニア・ヘルツェゴビナ。妊娠中の妻と幼い2人の子供たちと共に貧しいながらも慎ましく暮らしているナジフは、廃品置き場から鉄くずを拾い集めそれを売って生活費を得ている。そんなある日、妻が急な不調を訴えるのだった。急いで病院へと出向いた彼らだったが、そこで看護婦から無慈悲な通告をされる。「残念ながら奥様は流産されており、すぐに手術をしなければ命に関わります。ですが、あなたは保険証をお持ちでないということで980マルクの手術費が必要となります。払っていただかなければ、手術を行うことは出来ません」。当然、そんなお金など何処にも持ち合わせていないナジフ、そこから彼らの命を巡る悲痛な日々が始まるのだった……。実際にあった出来事を基に、その当事者たちが本人役で演じた哀切極まりないヒューマン・ストーリー。確かに、本作が言わんとしていることは非常によく分かります。この世の中には残酷で理不尽な現実がいたるところに横たわっており、そこで翻弄されるのは決まって貧しい人間であるという厳然たる事実。手術費を払えなければ、ただ静かに死を待つしかないという現実にひたむきに立ち向かった、この“鉄くず拾い”の生き様には素直に胸を打つものがあります。ただ、敢えて勇気を持って言わせてもらえば、これって映画と呼んでもいいのでしょうか?これって当事者たちによる再現VTRの域を出ない、あまりにも淡々とした左翼系プロパガンダの一種だと僕は思うのですが。この人たちの物語って決して特別なものではなく、世界中の何処にでもいっぱいあるものでそれをいちいち映画にしていけばきりがない。これで彼らにどうしても映画にしなければならなかった特別な真実があればいいのだけど、残念ながら僕はそこまで彼らに感情移入できませんでした。だって、こんなに生活に困窮してて子供だってもう2人も居るのに、新たに3人目を作る必要があったのでしょうか。これでは、流産にならなかったとして、もし普通に生まれていたとしてももっとお金だってかかっただろうし、いまいる2人の幼い姉妹だってますます苦労させてしまうことになるだろうと思うのです。3人目を作るなら、もっと環境が整ってからにして欲しい。もしかするとこれって優性思想と根本的なところで繋がってしまうかもしれませんが、僕はそこのところがどうにも気になって最後までいまいち物語に入り込めませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-30 18:13:08)
34.  ディラン・ドック デッド・オブ・ナイト 《ネタバレ》 
ニューオーリンズで私立探偵として平凡に暮らすディラン。しかし、彼には誰も知らない秘められた過去があった。少なくとも人間にとっては。そう、彼は街の夜の暗闇に暗躍するモンスターたちのトラブルを仲裁する冥界探偵でもあったのだった。過去に起きたとある出来事をきっかけにそんな仕事から引退していたディランだったが、一人の女性から依頼されたある殺人事件の調査をすすめていくうちに、いろいろあってゾンビと化した相棒と共に吸血鬼や狼男たちの壮絶な争いへと巻き込まれてゆく。という、設定だけ聞けば一昔前に流行ったアンダーワールドとかのCGを多用したホラーアクション作品を髣髴とさせるのだけど、今作は何処までもノリノリのコメディタッチの作品へと仕上がっておりました。いかにもクールで男前なディランと、突然ゾンビと化してしまった自分にワーワー大騒ぎしているお間抜けな相棒との軽妙なやり取りとかは普通に面白かったのだけど、いかんせん世界観があまりにも幼稚過ぎてちょっと付いていけません。いくらコメディタッチの作品とはいえ、ストーリーに突っ込みどころが多すぎますって、これ(敵に閉じ込められた絶体絶命のピンチを、ゾンビは土掘るの得意だからと穴掘って易々と脱出しちゃうって、おい!笑)。それに最後に出てくる世界を支配するはずの強大な悪魔が、予算の都合かかなりちゃっちかったのには苦笑しちゃいました。本来、こういう馬鹿馬鹿しいノリはけっこう好きなんだけどなー。うーん、これはいろいろと残念賞な映画でありました。でもまあ、適度な暇潰しにはなるよ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-07 20:10:40)
35.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 
仲睦まじく暮らしていた若いカップルの元に、ある日突然、差出人不明の不気味な腹話術人形が届けられたことから始まる、超王道のゴシックホラー。なのだけど、ちょっと脚本があんまり練られてない感じが……。死体の舌が切り取られるという凶悪事件の捜査を刑事一人だけで行ったりだとか、その重要参考人となる主人公がその日のうちに釈放されて、しかも簡単に犯行現場に入って証拠となるかも知れない人形を勝手に持ち出したりだとか(現場に見張りは居なかったのか?)。なんだかそんなご都合主義な展開がそこかしこに見受けられてイマイチ乗り切れなかったです。残念! それでも、あの腹話術人形の嫌ーな感じの不気味さとか、廃劇場のおどろおどろしい雰囲気だとかはなかなか良かったので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-05 12:29:45)
36.  Disney'sクリスマス・キャロル 《ネタバレ》 
原作が超有名な古典だけに、超オーソドックスな映画でした。まぁ良くも悪くも普通の映画ということ。目新しいところと言えば、ゼメキス監督が前々作あたりから拘っている、あの実写なのかCGなのかアニメなのかよく分からない不思議な映像。これを是とするか非とするかで、この作品の評価は大いに変わってくる。僕は、確かに新しいし美しい映像だと思うけど、やっぱり非の立場。ジム・キャリーやゲイリー・オールドマンの普通の姿が見たかったよ。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 13:10:26)
37.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
冒頭から、科学的にどうやって地球が滅びるかを説明したかと思うと、中盤からは手の平を返したかのように、確実に科学的にあり得ないだろう、一気に三日で氷河期襲来!!まさか(笑)しかも冷気がまるで生き物のように人を襲い、ギャグ漫画のようにカキーンと一気に凍っていきます。ローランド・エメリッヒって世界最高の中2病患者なんじゃないかしら。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 12:36:12)
38.  デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- 《ネタバレ》 
フセイン大統領の凶暴な息子の影武者になってしまった男のお話。基本的には、事実を基にした作品ということなのだけど、これはそんな事実を基にした作品の悪い部分がでてしまっている。何処までも残虐な人間がいて、そして何処までも理不尽な出来事が起こりました。そんなショッキングな出来事を映画化するからには、そこに何らかの思想や生きるエネルギーやらそんな監督の強いメッセージが込められていなければ単なるスキャンダラスなだけの不愉快な映画になってしまうのだけど、残念ながら今作は後者。それでも、ドミニク・クーパーの熱演はなかなか見応えがあったので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-02 12:48:20)
39.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
タランティーノも年取ったのか、過去にはそれが持ち味だった長い会話シーンがかなり退屈。とっととカーアクションに移行しろよと何度も思ってしまった。登場する女性キャラは十分魅力的だけど、それでもこれと対になるロドリゲス監督の「プラネットテラー」のほうが遥かに面白い。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 19:34:41)
40.  デビルクエスト 《ネタバレ》 
まあ、こんなもんだろうという期待をまったく裏切らない出来だった。どこかで見たようなシーンの連続に、予算の都合か、後半のいくにしたがってチープになる映像。まあ、それでもそこそこ楽しめる映画に仕上がっていたので良いんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-06 14:17:10)
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31266.69%
424813.17%
533017.53%
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733217.63%
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9713.77%
10140.74%

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