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rhforeverさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 825
性別 男性
自己紹介  好きな女優が大勢いて、その女優が出演してる映画はどうしても評価が甘く成りがちですw
 逆にロマンス物なんかでヒロインが好みじゃないと厳しく成りがちなのは、自分でも困ったものだと思っています。w
たまに2ch用語が出て、ご不快の方もいるかと思いますが、ご容赦を。
 あとですます調と、た、だ調が混在しますが気分次第です。

2016年3月 ブルーレイでマイインターン鑑賞中、ふと気づいたこと。自分にとっていい映画の必要条件は 面白いこと 好きな女優の魅力が十分出てること。

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1.  ふたり(1991)
 「雰囲気名画」と呼びたい。ストーリーの弱点、不適切な特撮等、細かい批判を始めたらきりがない。しかし、本当に姉妹のように見える主役二人の雰囲気、尾道の風景(セットかも知れないけど、美加がくぐる電信柱の横が好き)、主題歌、そしてなんとも余韻を残すラスト、本当に自分にとって心地のよい映画。  主役の二人、さほどまで注意した時期もないけれどこの映画では本当に可愛かった。 特に、中島さん、一番の絶頂では?  本当に久しぶりに見て。 中嶋朋子さんがとてもいい。あまり共感を得られそうにもないけれど、一人の女優さんの人生で一番魅力的な瞬間を切り取って映像に残すことにできたら、もうそれで、映画としての存在価値があるんじゃないだろうかと思う。
[DVD(邦画)] 10点(2022-04-05 18:19:09)
2.  フレフレ少女
 DVDのビニールが買ったまま、そのまんまだった。ということは、おそらく十数年ぶり二回目の鑑賞。(封切り時、2回目観に行こうとしたらもう打ち切りになてったから)  はっきり言います。精神力は肉体の力をフルに発揮させるのが限界で、それ以上の力を発揮させることは不可能です。 だから、応援の力だけで、実力差を超えてスポーツで勝たせるのは無理。 というわけで、この映画の基本的なコンセプトそのものが自分的にはだめなんだが。  いやあ、十代の少年少女が何かを一生懸命やってる姿はひたすら美しい、尊い。突っ込むを忘れてひたすら見入ってしまった。 また、応援団の時代錯誤的な所作が、ちょっとした様式美になっていてそれも楽しめた。  一番の収穫は、まあ十数年もヲタやってて今更なんだけど、ガッキーのどこに魅かれてるかはっきり認識できたこと。 正直可愛い系ではない。また端正な顔立ちだけれども典型的な美人というのには躊躇を感じる。 端正な顔立ちで表現される、生真面目さ、生硬さ、ひたむきさ そういったものにずっと魅かれてきたんだなあと、しみじみ感じられて、 観る前に感じたよりずっと楽しめた鑑賞だった。 (今の時代、映画をDVDという形で手元に持たないと気が済まないというのは、自分でもオールドタイプだと思うけれど、無作為に、あるいは何気なく選んで観た映画を楽しめるというのは、そういう人間にのみ与えられる特権だと思う。)
[DVD(邦画)] 8点(2020-07-20 22:27:44)
3.  舟を編む 《ネタバレ》 
 衛星放送でも、地上波でもレンタルでも、これだけ気軽に映画を観れる環境の中で、それでもチケットを買い、時間と手間をさいて映画館まで封切り映画を見に行くのは、やはりそこでしか得られない何かを求めているわけで。その、何かとはいろいろあるよね。滂沱の涙を流すような感動もあれば、あまりのことに座席を立てないような衝撃、 あるいは、誰かに話したくなるような面白さ(例えば少年メリケンサックとか)。  まことに残念ながら、この映画には上記に記したような要素がどれもありませんでした。不器用なカップルの前途も、辞書の完成も、老監修者の運命もすべて想定内で。本当に面白い題材だし、真面目に作られたことは理解できるし、キャストも十分以上に満足できるものでした。しかし、映画化するのにふさわしいストーリーかというと大いに疑問が残ります。  あと、宮崎あおいさん、朝ドラ、大河ドラマで絶頂を極めた後、さんざん仕事を選んできた結果が、こんなヒロインとは名ばかりの、ただただ主人公にとって都合がいいだけのお人形のようなキャラクターですか? 少しここらで立ち止まって自分の今までを振り返るべきでは。  宮崎あおい、好きになったのは純情きらりや篤姫の頃からだから本当に長い間、好きな女優さんだと思う。好きという気持ちはずっと継続してるので、たまにごく廉価版があればDVDを少しずつ買い揃えていて今回レンタル落ちを購入したわけだが。 駄目だだああ 彼女の魅力は十分に出てるし、嫌な登場人物が一人も出てこない、とても知的で上品な映画だと思う。 ただ、いかんせん辞書作りに今となっては全く関心が無い、題材に好奇心を全く刺激されない。非常に退屈な映画鑑賞になりました。 今、本やDVDを手元に残すのに二つの基準があって、 1 上質な内容であるか 2 内容に関心が持てるか というわけで、2に該当しない以上、買って即廃棄という非常に残念な結果になりました。
[映画館(邦画)] 6点(2018-05-07 19:15:32)
4.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
旧日本軍で何が一番嫌いかと言うと一人一人の兵士の命を実に粗末に扱ったこと。大勢の兵士をゴミのように太平洋の島々にばら撒き、ろくろく補給もせずに餓死させるなど、歴史上これくらい自軍の兵士に冷酷で残虐な軍隊は他にはちょっとないと思う。 それと比較すれば、この映画に出てくるようなアメリカ軍の一人一人の兵士の命を大切にして何が何でも救おうとする姿勢、文化は立派だと思うし、うらやましくも思う。 ただ・・・・・ヘリコプターが一台墜落したら、その数名の生死不明の乗員を救うために数十名に危険を冒させるのは、いくらなんでもやり過ぎのような気も。ちょっと合理性を尊ぶアメリカ軍にはふさわしくないなとも感じずには。  原作を読み、再度、再再度、登場人物、位置関係が完全に把握できるまで何度でも見たい映画。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-09 22:09:15)(良:1票)
5.  プリティ・プリンセス 《ネタバレ》 
 なんか他の男性と根本的に感性が違うみたい。自分も男性(しかもおっさん)だけど、すごく楽しめました。  ぶっちゃけ、こんなぬるい筋の話、好きだということ自体が恥ずかしいんだけど、好きなものはしょうがないw。  まず、なんと言ってもアン・ハサウェイ 最初の方本当に上手く地味に見せてましたね。それで変身後とのギャップが素晴らしい。  それから、女王とジョーの渋いカップルもよかったし、リリー・マイケル兄弟の地味さ加減も好き。  とにかく、キャストが完璧なら、ちょっとやそっとの脚本のぬるさは充分カバーできるんでは、とまで言いたくなる映画でした。   是非、DVD購入をお勧めしたい作品。いや本編がどうのこうのと言うんではなくて、おまけ映像のメイキングが素晴らしい。 アン・ハサウェイという(敢えて言わせてもらう)大女優が、どのようにして見いだされ、どのように成長していったか、そしてまだ磨かれる前の素材の彼女を ジュリー・アンドリュースやホイットニー・ヒューストンがどんな風に評価したか。 アン・ハサウェイに少しでも興味がある人間だったら是非見てほしいな
[DVD(字幕)] 8点(2016-03-24 17:35:42)
6.  フォーチュン・クッキー 《ネタバレ》 
 よくある話ではあるんだけど、細かいところまで面白かった。 特に、カーティスさんの演技が素晴らしい。入れ替える前は、ちょっと痩せすぎのおばさんにしか見えなくて、全然魅力を感じなかったのが、娘が中に入った時のあの生き生きとした表情、良かった。  あと、自分的には都合の良い呆け方をしたお爺ちゃんと、「おい、おい、おい」といいたくなる中国人の婆さんがつぼだった。  多少、気持ちの移り変わりに安易な省略し杉のところもあるんだけど、好きな映画。 平成27年7月21日 リンジーさんのルックスが全く好みじゃなくて、友達ばっか目が惹かれるってどうなんでしょう 8→7
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-21 17:08:08)
7.  ブレイブハート 《ネタバレ》 
ちょっとテンポ悪いなあとか、青年にしては老けすぎとか思ったのは最初だけ。一旦イギリスとの戦闘が始まったらもうあとは最後まで夢中でした。 特に戦闘シーン。こういう大規模な戦闘シーンってたいていは白兵戦の描写に終始してしまいがちなのに、この映画は両軍の戦略、戦術がきちんと描かれてて秀逸だと思います。(特に騎馬兵を破ったスコットランドの長槍ってのは歴史的に有名だから、映像で観れて嬉しかった) それからソフィー・マルソー。こんな綺麗な女優を今まであまり知らなかったとは!!! 人物としては主人公よりも、友情、共感、同士愛と親のしばり、しがらみ、貴族としての立場の間に揺れるブルースに惹かれました。 それと、主人公が「フリーダム」と叫ぶのが少し時代的にどうかなと思って引きかけたんですが、「フリーダム」には独立という意味もあるそうで、だからこの場合ぴったりなわけでした。 すごく勉強になりました  2010年12月11日追記 どんな好きな映画でも2度見ると、いろんな気がつかなくてもいいことに気がついてしまうんですが。 いや、メル・ギブソンってすごい人ですね。1995年の映画で、こんな脇役設定通しちゃうって。 「同性愛者は心身ともに惰弱でどうしようもない」とか、「悪質な疾病で体が崩れた人間は精神までゆがんでしまう(ブルースの父)」とか、到底1995年に制作された映画とは思えない、何か強烈なものをかんじました。非難するとか問題視するとかそういうレベルを超えて圧倒されました。  世界経済への影響とか考えると、イギリスにとどまってほしいと思う。でも、この映画を観て「フリーダム」を耳にした人間なら、全員独立派ガンバって気持ちになるよね。2014.9.18
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-18 21:21:34)(良:1票)
8.  ブロウ
麻薬の有害さに関する認識がまるで甘い脚本に終始イライラしました。こんな程度の認識で脚本が書かれ、映画が作られるとか、もうあの国ほとんど終了じゃないですかね。  売人に簡単に保釈が認められる司法制度にも問題ありかと。  ただ、脱法ドラッグを売ったり吸ったりしてる連中もこんな認識なんでしょうね。決して他の国だけの話じゃない
[CS・衛星(吹替)] 1点(2014-08-25 16:57:02)
9.  BRAVE HEARTS 海猿 《ネタバレ》 
 吉岡はさまりすぎ。なんかこのシリーズでいつも挟まってるような気がする。  実は、機長救出の当たりまでは、このシリーズ屈指の名作かと。主人公があまり必要以上に目立つこともなく、人命救助のために集まった、多種多様の大きな集団の中の一員としての分をわきまえてるのが好感が持てたし、意見、考え方が違う同僚を、行動を示すことによって引き寄せていく流れも秀逸。  ただ、吉岡がね。 実は個人的な理由で、海上保安庁という官庁は、日本に現存する全官庁の中で一番好きで、一番親愛感を持ってるんだけれど、  ただ、全面的にタッグを組んで撮影してる弊害はどうしても出るのかな。 だから、殉職者は出せない、意味ありげな彼女の過去もせいぜい離婚歴。 つまり、最後の方のしょぼしょぼ感はこの映画の必然的な弱点かな
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-17 15:16:38)(笑:1票)
10.  フィッシュストーリー 《ネタバレ》 
 文字通り馬鹿なほら話ではあるんだけれど、これだけ壮大なほら話、馬鹿話はかえって心地良かった。  だいたい、想像ができるエピソードの繋がりを最後に時系列を直してつなげて見せてくれるのも親切かと。  何かいままで味わったことのない新鮮味のある面白さ。   原作を読んで再見。う~ん、この監督は伊坂さんと相性いいはずなんだけど、どうなんだろう。もちろん、原作の面白さを殺すようなことはしてないんだけれど、アヒルと鴨や、ポテチまでの完成度は感じられなかった。どちらかというと、映画オリジナルの部分に不必要だったり、不必要に長かったりするものが感じられて。あと、最初に濱田君をいたぶるジャイアン男とか、あるいは石丸さん演じるかまってちゃん男とか、必ずしも必要性がないのに、あからさまに不愉快な登場人物をオリジナルで作り出す意図がわからない。ただ、意外なことに、多部みか子という女優を知ってから初めて、ほんの少しだけ魅力を感じたのは、自分でも意外だった。(どこか体調でも悪いんだろうかw)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-04-22 11:53:47)(良:1票)
11.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
 まず、誰もがおっしゃるオマハビーチでの迫力ある戦闘シーン、それから最後の方の、ミラー大尉が敵戦車に向かって拳銃を撃ち続け、もう駄目だと思った次の瞬間…… この二つだけで戦争映画ファンとしては見る価値ありで、8点は確定です。 あと思ったことは・アメリカ本土で、あの兄弟のことを発見したおばさんは、ものすごく優しい善意の人だと思います。ただ、戦場というものを全く知らない彼女の、善意、優しさのために死ななくていい人が何人か……・ミラー大尉は任務を遂行してというような受け止め方をされてる方が多いようですが、単純にそう言いきっていいでしょうか?ライアンが死ななかったのは、あくまで偶然、僥倖です。本当に任務を遂行するつもりなら、ライアンを拘束、強制しても連れ戻してこそ、本当の任務遂行と言えるんじゃないでしょうか? 平成24年10月22日追記 少し上記とダブりますが、やはりミラー大尉の行動は間違ってるし、ライアンは少なくともあの場ではた「よく」なかったと考えざるを得ない。端的に言えば、たかだか4台の戦闘車両と50人の兵士からなるドイツ軍部隊が橋を越えて逆襲してきても重大な結果を引き起こしたとは到底考えられないし(そのことを結末の連合軍の戦闘爆撃機の編隊と大部隊の出現が如実に示してるわけで)、また少なくとも全然別の任務で訪れ、なぜか一切の情報手段を持たないミラー大尉が、橋を突破されることが重大な結果になると判断できる材料もない。命令を受けているわけでもなければ、戦略的な見地から絶対免れないわけでもない、そんな戦闘、しかもかなり不利な戦闘にミラー大尉が部下を引きずり込んだのは、単に感情レベルでライアンに動かされたから。人の命を預かる指揮官としてあまりに幼稚じゃありませんか?しかも、そんな行動を英雄的なものと描く映画のトーンもおかしい。ライアンに銃突きつけて拘束して帰れよって思ったのは自分だけかな。少なくとも兵士が将校に向かって「その命令は聞けません」というのが重大な規律違反だし、合理的な理由もなく兵士の感情に動かされてしまうのは、将校失格、指揮官失格だと思うのですが。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-22 15:53:42)(良:2票)
12.  BUNRAKU ブンラク 《ネタバレ》 
今の自分にはこういう映画は、困るんですよ。一見駄目映画で、ところが見てみると案外面白いってのは。こういう嬉しい驚きを体験しちゃうと、またそれに出会いたくなって何十本も駄目映画を見ることに。  出だしはまったく期待薄だったんですよね。いかにも適当な設定、あからさまに作り物の背景。いつものごとく出鱈目な日本描写。ところが、一旦見始めると、ところどころ意外な「本物」が。例えば、ガクトと菅田さんの間で交わされるきちんとした日本語の会話。いかにもバタ臭い女優さんが出てきて、駄目かと思えば口を開けば、これまた案外しっかりした日本語が(彼女、日本育ちのハーフだそうですね) もうこの時点で 好感度大です。(わざわざ日本を舞台にしながら韓国人に日本人役をやらせて怪しげな日本語を話させてたカーレース物の映画と比べればどれだけ、こちらがいいか理解していただけるかと)  あと、ガクトの剣道がインチキくさいハリウッドアクションじゃなくて、最低限日本風になってたのもよかったです。  そして、何よりも良かったのが、どんなに強くても、こちらが少数であちらが多数なら勝つことはできない(広場)、そして敵の数の力に対抗するにはこちらも数の力が必要(敵の本拠)、このごくごく当たり前なんだけど、映画では簡単に否定されがちなリアリズム大好きです。  デミ・ムーアが最近の馬鹿役じゃなくて、年齢相応の落ち着いた役になってたのもかなり嬉しかったな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-25 16:12:11)(良:3票)
13.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
大好きな女優が、非常に好感を持てる人物を演じてるのでとても楽しめました。正直ファッションとか全然興味ないんだけれど、自分の与えられた場所で懸命に頑張る人間はいつも好感が持てます。 スタンリー・トゥッチって面白い俳優ですね。すごく特徴ある外見なんだけれど、意地が悪い税関の役人、変質者、ダンス愛好家、そしてファッション雑誌の編集者。いろいろな役をきちんとこなせて。  (映画にまったく関係ないんだけれど、昨年見た若い女性弁護士が主人公のドラマでの、上司像、主人公と上司の関係など、完全にこの映画のパクリだと今更気が付きました。そちらも大好きなドラマなんですごく残念です。日本の脚本家に恥という言葉はないんでしょうか) 
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-02 14:33:29)
14.  武士の家計簿
 製作にあたっての真面目さというのが、面白い映画、いい映画の必要条件であっても、十分条件ではないことがよくわかりました。  時代考証とか、原作の活かし方とかきわめてまじめに作ってるのは理解できるんだけれど、さっぱり面白くない。やまもおちも、伏線も回収もなく淡々とエピソードが流れていくだけで。  やはり、ノンフィクションの面白さと映画の面白さはまったく別物では。企画自体が安易なんですよね。少し面白い、話題になった本があったからと言って、「発見された昔の武士一家の家計簿とその解説」に過ぎないものから、いきなり映画にしようって無理ありすぎ。あるいは基本的な枠組みだけ借りてもっと大胆なストーリーを作った方がましだったかも。  しかし、残念だな。無位無官の武士が最高権力者の法王の前に乱入して暴れても処罰されない馬鹿ドラマが国営放送で放送されたり、将軍の弟が老中になって江戸時代を戦乱の世にしようとする馬鹿映画がもてはやされたりする時代に、この映画のような真面目な映画は貴重なんだが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-03-31 12:07:55)(良:1票)
15.  プリティ・リーグ 《ネタバレ》 
 自分の場合、猛烈に好きな登場人物が一人いるとその映画大好きになるんですが、この映画の場合、ドティがいいですねえ、実に。もちろん、ルックス的にも最初から好印象なんですが、それよりもなにより、熱い情熱、感情を胸に秘めながら、それに流されずにきちんとした、けじめのある行動をする人間大好きです。監督に対して、友情以上の気持ちを感じながら、夫が戦地から帰還したらスパッと切り替えるところとか、クライマックスでも、自分が打ち破った妹に対する心配の気持ちを持ちながらも、キャッチャーとしては、あくまで弱点の高めの配球を要求するところとか。  あと、さりげない伏線がきちんと回収されてるのも好感度大です。前記の妹の弱点とか、外野手の中継を無視してしまう癖、それに対する監督の指導とか。  それから、わざわざ別キャストにしてまでも時間の流れの無情さ、やるせなさを描いたのも秀逸。他の人も書かれたように、あの悪がきが成長して中年の親父になってることとか、彼女の母親がすでに死んでることとか、監督がもうすでに死んでいることがさりげなく示されるとか、いずれも少し涙が。  ただ、野球そのものの努力とか、あるいは女子プロ野球が人気が出ていく過程が、少し物足りなかったので、そのぶんで満点は避けます。
[DVD(字幕)] 9点(2012-02-27 11:43:09)
16.  プラトーン 《ネタバレ》 
 軍隊の兵士達の出身が下層に偏ってること、兵士達の間で麻薬がごく当たり前に蔓延してること、ベトナム人に対する虐待行為が行われたこと、上層部は不祥事を隠蔽にはしること。●●  こういった本来なら隠したいような事実を、きちんと描写して、しかもその映画が大ヒットするというは、アメリカって結構懐が深い国だと思われました。●●  ただ、主人公がベトナムに志願してきた理由が、あくまで「自分が…」の方がメインで、得たものも「自分は…」ってのがちょっとひっかかりました。ぶっちゃけそんな自分探しのために人殺しに来られちゃ、来られた方が迷惑です。●●  例え、建前でも「自由のため」とか、「祖国のため」とか言って欲しかったし、(言っては、いるんだけどもっと強く)、描写的にも北ベトナム、ベトコン側の暗黒面も描いて欲しかった。●●  なんか、この映画の描き方だと、戦争という不可避な「大災害」が起こっていて、それに巻き込まれた人々の苦痛を描く映画だと受け止められてもしょうがないと思われ。●● 追記 「ママもパパも入隊に反対してたんだ 堅実な家庭を築かせようとした それに反発してたんだ おばあちゃん」「親に守られた僕でなく一市民になりたかった」 これが、入隊の動機として一番強く描かれてるように思われます。  平成23年7月17日再見 戦争の悲惨さというより、堕落した軍隊、指揮系統がおかしくなった軍隊が、どれだけ災厄を巻き起こすかという観点で見れた。ま、そもそもベトナム戦争での米軍自体がそういう傾向にあったのは否めないが、特にあの小隊が悲惨だったのは、我の強い下士官の対立ではなくて、彼らを抑えきれない指揮官の少尉の権威の無さ、優柔不断さ。無能さ。一見我が強くてどうしようもない下士官達も中隊長の大尉の言葉には、素直に服従していたわけで。どれほど無能な指揮官が災厄を巻き起こすかというのがよく分かる映画だった。
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 16:09:53)
17.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 
 原作未読なんですが、原作が好きな製作者が原作にリスペクトを払い、原作ファンのために作った映画であることは、よく理解できました。ただ、もう少し未読の人間にも分かるような配慮がないと。全体に、行動の動機が分かり辛い点が多々感じられました。( とりわけ、磯山の剣道離れとか。)  ただ、原作を知らないがゆえに、自分なりの解釈はできましたけどね。自分にとっては、サリエルとモーツァルト、姫川亜弓と北島マヤ、のような、よくある二つの形の才能の現れ方の映画として充分楽しめました。  成海もきいちゃんも特に好きなわけじゃないんだけれど、若い女の子が元気にスポーツに打ち込む姿にはどうして好感を持たざるを得ないんで、随分点数は甘く成ります。  平成23年6月13日再見 う~ん、見れば見るほど訳のわからなくなる映画も珍しい。いや、普通の青春映画でそんなことされても。どうしても人好きのしない磯山に西萩が魅かれて絡んでいくのも、磯山家の父と娘の関係も、そして何より磯山の一時の剣道離れの原因も。そりゃ確かに原作の内容を台詞等で説明すれば、映画としてすごくダサくなるのも分かるんだけれど、重要な内面描写をほとんど省いてしまって説明されないのも、これ単体として見た場合、あまりにも不親切、いやあえて言おう手抜きであると。 
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-06-13 12:09:37)
18.  武士の一分 《ネタバレ》 
 ちょっと点数甘いかなって気もしますけど、とにかく木村拓哉さんが、きちんとした侍の格好をして、きちんと役に成りきってるだけで、まったく期待しなかった分、ある種感激で。  壇れいさんも素敵でした。 決闘シーンで何故勝てたか、もう少しわかりやすかったらもう少し高い点をつけられたかも。道場からの流れじゃ、なんか精神力で勝ったみたいでちょっと嫌です。  ラストもベタだな。「料理を口にした主人公がつっと顔を上げる。その頬にうっすらと涙が流れる。その姿を影から妻が見守る」くらいの終わり方のほうが余韻が残るような。  平成23年6月13日点数のみ変更7→6
[DVD(邦画)] 7点(2011-06-13 11:14:00)
19.  FLOWERS フラワーズ
 言おうと意気込んできたことを、いきなり直前の人に言われて腰砕け(笑い)。しかし、資生堂というのは、この不景気に随分余裕のある会社で。CMをテレビで流すのに飽き足らず長編映画にしてしまうんだがら。  ただ、こんな企画簡単に通ってしまう経営陣で大丈夫かよって自分が株主なら思うけどね。  まあ、見に行った人間は、別に好きな女優目当てとかで言っただろうから、別に同情はしないけど、長編CMを渡されてこれを商品として売れと言われた映画館側に同情、落涙
[CS・衛星(邦画)] 3点(2011-06-04 19:03:05)
20.  梟の城 《ネタバレ》 
 映画が企画先行で作られた場合、どれほどの駄作、失敗作になるかといういいお手本。 流れとしては司馬遼太郎氏死亡→「じゃ、それにちなんで彼のデビュー作でも映画にしようか」といようなものがありありと感じられ、映画製作者に原作から何を感じたかとか、どのように解釈したかとか、とにかくそういう情熱が一切感じられない。(多分、この映画の脚本書いた人は、他の司馬氏の小説と一切読んだことが無い人じゃないかな。 そうじゃなければ、伊賀と甲賀の忍者の性格の違いとか氏の真骨頂なのに完全省略とか) 実際に何が行われたかというと、ただ単に氏の小説の題名がついた映画を作り、内面をほとんど省略して粗筋だけを登場人物になぞらせ、しかもその粗筋さえ、複雑すぎて処理できない点はごく粗雑に改変。こんな映画、司馬氏にささげて欲しくなかった。  映画という産業が営利を目的にしてることは、別に否定しないし、逆に営利を度外視した独りよがりのサブカル系の映画には嫌悪を感じるほうなんだけれど、ただそうであっても、あるいは逆に営利を目的にしてるからこそ自分達の商品にもっと熱意を持って欲しい。別に映画に限った話じゃないけれど
[CS・衛星(邦画)] 1点(2011-05-19 17:28:43)(良:2票)
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