61. まともな男
《ネタバレ》 脚本賞受賞に相応しくない作品でした。「まともな男」と言えばそうですが、「事なかれ主義の男」であり、その場凌ぎの対応で穏便に丸く収めようとしてドツボにはまってゆく子供じみたトーマスに、「こういう人居るよね」と思うにとどまります。ご都合主義全開の結末に白けます。そこも事なかれ主義って、「情けない男」を軽蔑します。 [DVD(字幕)] 5点(2018-11-24 09:25:14) |
62. まぼろし
《ネタバレ》 ジャンは失踪なのか、事故死なのか、自殺なのか。マリーも観る者もわからないところが歯痒い。寂しさの穴埋めにされた挙句、ジャンの代わりになり得ず「あなた軽いのよ」と申し渡されるヴァンサンはいい面の皮。現実を直視できないマリーを演じたシャーロット・ランプリングの美しさにハッとさせられ、老いた姿にドキッとさせられた。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 14:28:34) |
63. マジック・イン・ムーンライト
コリン・ファース観たさに鑑賞。ウディ・アレン監督十八番の人生を楽しめない皮肉屋キャラのスタンリーはうってつけですが、娘のような年の差がある、お洋服とおめめがキュートなソフィとのロマンスはどこかで醒めているようで無理があるように見えました。小洒落た雰囲気がありましたが数日で観たことを忘れてしまう作品。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-30 16:31:17) |
64. マラソン マン
当時に観て歯のシーン以外は全て忘れた作品でした。今、観てみますと、キーンと脳天に響く痛みが全編から伝わってきます。ゼルの、寡黙で淡々とした面持ちで事を進める姿、ダイヤを見つめて欲に塗れた表情を浮かべる姿に、非人間的な底知れない冷酷さを感じます。これぞ悪役、いえ、悪魔の役というローレンス・オリビエには唸らされます。しかしながらストーリーが、ベイブのマラソンへの思い、父の兄弟達への思い、ドクはどういう立場の人物なのか、ドクとゼルの関係、ジェニウェイは結局何者なのか、エルザとゼルの関係、どれもが思わせぶりに描かれていながら中途半端で惹き込まれる所が無く物足りません。忘れてしまっていたのも無理はないと納得してしまいました。 5点(2004-12-18 00:46:41) |
65. マーティ
当時の感覚なのか行き遅れが強調されている男女のお話。結婚したらしたで苦労が待ち構えているところも描かれています。(まぁ、結婚というのは親族もろもろ抱えての事なので当然かと) 淡々とした善人役でも包容力を見せるアーネスト・ボーグナインは流石の存在感ではありますが、彼を含めオスカー4部門受賞には到底思えなかった平板で退屈な作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2023-04-17 11:41:22) |
66. マリリンとアインシュタイン
歴史上の有名人4人が織りなす会話劇。何が言いたいのかワケワカメ。冒頭から終わりまで何の感情も湧かずポカーンとしたままのひとときでした。8時15分に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-04-08 15:56:16) |
67. 待ち伏せ
4人いる脚本家が銘々書いたものを繋ぎ合わせたかのような思わせぶりなブツ切りエピソードで、豪華俳優をもってしても高揚しません。冒頭のカラスの密命に至っては終わってみれば回りくどさがアホくさく、ラストショットも白けたまま見送っておりました。 なかなかに目立っていたお雪ちゃん役は三船敏郎の愛人だったそうで、御大、やりたい放題の作品でした。 [DVD(邦画)] 4点(2022-06-14 16:08:02) |
68. マタ・ハリ(1931)
スパイとして大した事をしていないグレタ・ガルボの気障ったらしい言動に白けます。切なさ募る別れの場面ではありますが、ただならぬ気配を感じられない中尉さんが何だかなあと盛り上がりませんでした。情けない役柄のライオネル・バリモアにもガックリ。 [DVD(字幕)] 4点(2018-03-16 01:51:49) |
69. マダガスカル2
《ネタバレ》 前作未見。アフリカに辿り着くまで話が呑み込めませんでしたが、以降は楽しめました。ペンギン司令官に爆笑の連続。悪役がもっとしっかりしてくれないと盛り上がりません。期待を持った分残念に思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2009-12-28 02:38:46) |
70. マッチ工場の少女
《ネタバレ》 カウリスマキ作品には何度も救われてきたのですが、本作はダメでした。 イリスの言動がそれこそ少女のように幼く、一方的に被害者ヅラするのが観るに堪えない。 件の3人のみならず初対面の男性まで手に掛けるのに唖然と。 天安門事件映像に驚きましたが、監督は思うところがあったのでしょうか。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-09-02 21:57:17) |
71. 真夜中の銃声
脚本がお粗末に過ぎます。クリスティン・スコット・トーマスは目を瞠る美しさではありますが、身勝手で浅はかでしょうもない人物像で、絡む男性陣も枕を並べて討ち死にのような魅力皆無の者ばかり。時代背景も思わせぶりなだけ。サスペンスの「サ」の字もありゃしない。画面がパッと華やぐアン・バンクロフトの貫禄十分のお姿に加点。 [DVD(字幕)] 3点(2022-03-08 04:06:44) |
72. 真夏の夜の夢(1935)
お目当てジェームズ・キャグニーはけたたましいだけで初めて魅力を感じられなくガックリ。物語もけたたましいだけで全く興に乗れず、パックのこましゃくれた超絶けたたましさにとどめを刺されました。誰やこの鬱陶しいガキ(ゴメン)はと思ったらミッキー・ルーニーだったとは。主役と見紛う出しゃばり加減に、スタッフ・キャスト誰も何も言わなかったのだろうかと思うところです。本作で映画デビューしたオリヴィア・デ・ハヴィランドに加点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-08-17 01:42:22) |
73. 万引き家族
《ネタバレ》 3人の給料と年金がありながらの万引き行為が情けなく、幼い子供にやらせているのが許し難く腸が煮えくり返る。0点 道徳心(死語ではない筈)無き絆が崩壊するという意味に於いての犯罪描写なのかもしれないが、犬畜生にも劣る実の両親を思うと疑似家族の日々の営みに感じた温もりに冷や水浴びせられてしまった。 初めて観た安藤サクラの演技力に+2点、どこか郷愁にかられた室内セット装飾に+1点 [インターネット(邦画)] 3点(2019-11-29 01:50:09) |
74. マジェスティック(1974)
フライシャー監督にもこのような駄作があるのにビックリでガックリ。脚本がお粗末にも程があり呆れ返る。調べてみた原作・脚本担当のエルモア・レナードは高名なノワール作家だというのが驚きで、本作はブレイク前の作品のよう。監督には将来性が見えていたのだろうか。悪役もお粗末で呆れ返る。見た感じタイガー・ジェット・シンが思い浮かんだけれど、ハンパな悪辣さで凄味が無い。こんなのを相手にするチャールズ・ブロンソンは男臭さや身のこなし等そこそこ持ち味を発揮しているがハラハラ感がカケラも無く白けるばかり。エルモア・レナード作「ラブラバ」「グリッツ」に興味が湧いたのに+1点。 [DVD(字幕)] 3点(2018-05-23 13:45:19) |
75. マラヴィータ
《ネタバレ》 マーティン・スコセッシ、リュック・ベッソン、デニーロの組み合わせでのお決まりの暴力シーンが満載なのはまだしも、嫁・娘・息子までもが暴れて鬱憤晴らしをしているのに嫌気がさす。ラストのドンパチではトミー・リー・ジョーンズの見せ場が無いわ、敵方がアッサリとやられてしまうわ、ご近所さんを始め多くの人が巻き添えになるわで後味の悪さこの上ない。去り行く車を「お前等だけ幸せに暮らせると思うなよ」と思いながら眺めてた。こんな犬畜生にも劣る一家を保護するFBIジョーンズさんの心中お察し致します。 [DVD(字幕)] 3点(2017-04-16 15:01:35) |
76. マダム・フローレンス! 夢見るふたり
金に物を言わせて道楽に興ずる夫人。金にひれ伏して真実を伝えない人々。その最たるはシンクレアであり若い愛人をキープしており、善人ぶるヒュー・グラントの持ち味が相まって愛しているのは夫人の資産で、女主人に忠勤な執事にしか見えません。ジャイアンのように原っぱの土管の上ではなく世界の檜舞台での姿にはうすら寒さが募り、こんな話に何一つとして共感できるものがありませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2016-12-01 22:08:05) |
77. マージン・コール
「誠実」「信頼」という言葉を知らない、金の為なら何でもする、面々の行動原理が明快でした。ただ、「大変(であろう)な危機」が思わせぶりで全然真に迫って来なくて、全く盛り上がれませんでした。お目当てのジェレミー・アイアンズの健在ぶりに加点。 [DVD(字幕)] 3点(2012-04-30 19:08:57) |
78. M★A★S★H/マッシュ
エリオット・グールド、ドナルド・サザーランドが共演する傑作の誉れ高い本作でしたが見るも無残な内容に心底ガッカリ。起承転結がなくニコリとも出来ない単に下劣な悪ふざけが延々と続くだけ。血まみれの手術シーンでの兵士はうめき声一つ上げるわけでもないマネキンのような扱いに厭戦が感じられない。ベトナム反戦を謳っていながら舞台が朝鮮戦争という製作陣の気概の無さに白けて、小馬鹿にしたような日本描写に怒りがこみ上げる。 [DVD(字幕)] 1点(2017-09-17 14:33:47) |
79. マシンガン・パニック
メリハリなし。テンポ悪し。面白味皆無。キャラの魅力無し(ウォルター・マッソーなのに・・)邦題は詐欺。駄目駄目尽くしな作品。 [DVD(字幕)] 1点(2012-05-27 12:02:38) |
80. マイラ
《ネタバレ》 監督ラリっての自慰行為を見せつけられたひととき。その手の駄作は他にもあるものの、本作はローレル&ハーディ、マレーネ・ディートリッヒ、リチャード・ウィドマーク、ジュディ・ガーランド他多数のカット映像がふんだんに挿入されているところが、「偉大な先人をアンタの妄想に引っ張り出すな。阿呆!ド阿呆!」胸糞悪さの極み。メイ・ウエスト&ジョン・ヒューストンにも「恥ずかしくないんか!」罵声を浴びせたい。御大イーディス・ヘッド女史が「作品に参加したのは一生の不覚」と嘆いたと言うのも頷ける動画。 [DVD(字幕)] 0点(2021-06-02 16:49:38) |