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かわまりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 296
性別 女性
ホームページ kawamari7.hatenablog.com (質問と建設的な指摘をお待ちしています。JTNEWSに届けてあるほうでは文字化けします。)
自己紹介 取り締まる法律が必要な(1)XX中毒。生まれた場所のせいで3歳で兆候が現れ、13歳で表彰状物の重症に、今ではより強い刺激を求め(2)X屋の中だけではなくこのサイトに出没、ネットで(3)XXXXXXがないかと探し回るのに誰も助けてくれません。KW = 「かわまり」「はてなブログ」で原子力開発関連の「プロメテウス達よ」と19世紀ヨーロッパを夢と詩で描いた「黄昏のエポック」を公開しています。  (Xの数に文字数が一致する言葉を入れてください。)

空欄の答え:(1)XX=「言語」、「活字」も可、(2)X=「本」、(3)XXXXXX=「読める外国語」、キリスト教国際病院で生まれ、宗教は仏教。

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181.  風と共に去りぬ
映画は全部を通して見たのは2回、部分的に見た回数は・・・忘れました。アトランタにある原作者ミッチェルの家に行ったこともあります。なのに今までコメントを書かなかったのはミッチェルの家に行った時におみやげに買ったペーパーバックの「風と共に去りぬ」を読破してから書こうと思ったからです。映画のコメントとしては見て感じたままを素直に書けばいいんですが、岩波新書刊の「『風と共に去りぬ』のアメリカ」に「ビビアン・リーは野生の女スカーレットをあまりに知的に演じすぎている。」と書いてあり、「ホンマか?」と思って書くのを躊躇していたんです。(目下、原作は三分の一を読破、完読の見通しなし。)この映画に登場するスカーレットが知的ですか???ビビアン・リーがシェークスピア俳優の第一人者でシェークスピアもの映画の草分けであるローレンス・オリビエを追ってアメリカに渡り、監督の目にとまったという裏話を知っているので野生的に見えるのかもしれません。上記の本のコメントのせいで-3点、長すぎるので-1点です。
[映画館(字幕)] 6点(2005-07-26 15:18:04)
182.  恋の骨折り損
原作への忠実度を見るためにDVDの英語字幕(キャプション)をオンにしていたせいか、他のみなさんが指摘している歌と踊りのまずさがあまり気になりませんでした。音楽の楽しさと20世紀初頭のニュース映画風白黒画面を多用した面白さのせいもあり、甘い点数をつけます。「楽しければいい。」とあの世のシェークスピアも満足していると思います。「西部戦線異常なし」などで深刻に描かれた第一次世界大戦中らしき映像と8人が苦労している様をニュース映画風白黒画面でさらっと流して「愛こそすべて」ともっていっているのも洒脱でした。現代版シェークスピアものとしての原作への忠実度は「ロミオとジュリエット」を例にしてみると、現代英語で ”You” と言うところを ”Thy” と言ったりで、原作に全然忠実ではない「ウエストサイド物語(ミュージカル)」とすごく忠実なデカプリオとクレア・デーンズが主演の「ロミジュリ」のちょうど中間でした。の監督兼主演のケネス・ブラナーは喜劇役者がぴったりじゃないかな・・・なんて思い、彼が監督の「ハムレット」を、見たいので探してはいますが見る前から敬遠してしまっています。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-26 14:47:31)
183.  幻の城/バイロンとシェリー
史実はめちゃくちゃ、荒唐無稽で何を言いたいのかわからない作品。バイロンとシェリーの身にふりかかった不幸が全部メアリー・シェリーの空想のせいにされているようであんまりです。自由奔放なシェリーはメアリーとクレアの両方を愛しながら共に文学を目指す伴侶としてはメアリーを選び、クレアはメアリーに対する競争心からこれより数ヶ月前に妻との不仲で悩んでいたバイロンに近づいて妊娠(シェリーの子だという説も有り)、同年暮れに出産。バイロンはこの頃、不幸な結婚のせいで精神的にぼろぼろ、シェリーらの一行と美しい自然になぐさめられ、以後に数々の大作を書くための英気を養ったのですがフランケンシュタイン(?)が登場する代わりに四人の間の葛藤やクレア以外の三人の創作上の悩みなどが全部カットされています。「幻の城」という題名はバイロンとシェリーが一緒に見学した、中世に自由主義者を閉じ込めたチロン城を指すのかと思ったら違うし・・・史実を知らない方にとっては史実との食い違いや作品の深みはどうでもいいことでしょうが、同じ俳優陣、美術/カメラ陣、音楽を使っていろんな要素がもっとうまく表現できたはずです。映画の上では中年になっているポリドリの自殺の動機も薄弱です。ポリドリはこの時、実際には21歳の蒼白い秀才で人間関係が苦手なので文学をめざしたものの、バイロンとシェリーという二人の天才のいじめに合って傷つき、四年後に自殺していて、事実どおりに描かれていれば作品に深みを与えたはずなので残念です。また、足が不自由だったバイロンが足を使わないスポーツを全てこなす行動派でシェリーが思索型の人間だったという事実も反対に描かれています。ヒュー・グラントの演技は脚本への忠実度という点ではよいのでしょうが、ギリシア彫刻のような美男だったと伝えられるバイロンを彼が演じているのは顔だけ見ているぶんにはまるでパロディーでした。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-16 12:16:36)
184.  ハムレット(1990)
主演のメル・ギブソンと言えば、監督作品の「パッション」は大嫌いな作品の筆頭で、アカデミー作品賞を受賞した「ブレーブハート」は途中でつまらなくなって見るのを止めたほどなのでこの作品はどうかな、と思っていたのですが、人間の思考の厚さと深さを独白だけではなく体全体で表現するメル・ギブソンの演技は素晴らしかったです。ゼフィレッリ監督はオペラの映画化を多数手がけていて映像の美しさに定評があるので、彼の監督だと軽くなってしまったら・・・というのも余計な心配で、美しい映像は他作品と同じながら、俳優陣の演技とチームワークが重厚な作品を作り上げています。あの世にいるシェークスピアもこれなら満足ではないでしょうか。脇役ながら作品の質を決定するという母ガートルートと恋人オフィーリアの演技にも脱帽しました。ただ、父王の幽霊があまり怖くなかったのが残念でした。愛する息子の前に出るのだから生前と同じ温厚な姿で、というのは納得できないわけではないですが、昼間は地獄の呵責に堪え、夜になるとさ迷い出てくるのにはそれなりの理由があるのだから、四谷怪談並みとまではいかなくても、もう少し恨めしそうに出てほしかったので-1点とします。この役は初演ではシェークスピアが自分で演じています。ローレンス・オリビエと比較して本作品のメル・ギブソンには皇太子らしい気品が欠けていると感じる方がいると思いますが、シェークスピアが描こうとした「悩める道化」としてのハムレットが強調されているようです。ゼフィレッリとメル・ギブソンがオリビエ版を意識していないはずがなく、わざと違う解釈で作っているようなので、どちらが採るかは好みであって優劣はつけられないでしょう。「ケイト・ウィンスレットが好演ながらオフィーリアのイメージではない。」と言うコメントが複数ある1996年版は未見ですが、他配役が興味深いので是非見てみたいです。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-09 01:09:29)
185.  写楽
やっぱり、みなさんがおっしゃるとおり、消化不良かな・・・。謎の浮世絵師写楽は一般的には二枚目には絶対なれないブオトコ俳優だったと言われているんですが、この作品の中では眉目秀麗の超美男で幻滅してしまいました。美男なんだから、アクロバット専門なら痛い怪我なんてものともせずに二枚目俳優として舞台に立てばいいのにと誰でも考えてしまいますよね。ダイコン役者でそんなことはできなかったって・・・歌舞伎俳優を力一杯描いた写楽の絵の数々を見れば彼が人の演技や性格を見抜く目のある天才だったことは歴然で、なおかつ俳優として大成しなかった(もしかしたら別名で成功したのかもしれないけれど)のは何か決定的な問題があったはずなんです。フランキー堺が演じた何とかというパトロンが死んでしまったなんていう単純なことではなくて・・・それが描ききれていないんですよね。まず、写楽はブオトコだった。私はそう確信しています。それから数々の繊細な美人画を描いたあの歌麿が悪役のように描かれていたのにもがっかりしました。写楽とは対照的な性格だったとは思いますがあれじゃあんまりじゃないですか・・・。作品の内容に関しては文句だらけですが、俳優さんの演技はすばらしく、それぞれ印象に残っています。因みに私がこの映画を見た時、館内は大入り満員・・・場所はワシントンDCのナショナル・ギャラリー・・・ゴッホ展と日本の江戸時代展が同時開催され、ゴッホの花魁像の模写とオリジナルが同じ美術館の東館と西館で同時に公開されたことで話題をまきました。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-06 12:33:11)
186.  羊たちの沈黙
グロい三文ストーリーをアカデミー賞に手が届くところまで押し上げて、実際に受賞までさせてしまったジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの二人の演技に脱帽!
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-05 03:20:50)
187.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
やった!一番乗りのレビューですね!!!真面目な映画に一番乗りした時(「サヨナラ」「オフィシャル・ストーリー」)には後が続かなかったのですが、今回はうまくいくかな??? みなさん、よっく聞いてください。エンターテインメント大作ど真面目爆笑スペクタクル・ギャグSF宇宙もののこの手の映画は本当にいいですよ。大画面一杯に溢れる地球と宇宙の映像と音響だけで十分、見た甲斐を感じましたねえ。私は普通は字幕無しでも英語の台詞はほとんどわかるのですが、今回ばかりは英語の台詞の各単語の意味がわかっても言っている意味がナンセンスでチンプンカンプン・・・それでいて腹を抱えて笑っていたりして、何が何だか自分でもよくわかりません。随所に入る学校の授業や企業の説明会でOHPを使ってやるようなクソ真面目な説明も、大昔に友達がビデオに取って送ってくれた「カノッサの屈辱」なる大真面目爆笑教育ものを思わせてGood!日本で字幕を読んで理解するみなさんはどう笑うのか気にはなりますが・・・。見るなら断然、劇場がお勧め・・・私は中身を完全に理解したいのでDVDを(中古が出回るまで待って)購入するつもりですが・・・劇場に見に行こうかどうか迷っているみなさん、ラスト・シーンで画面一ぱいに展開されるわれらのなつかしい地球の美しい映像の数々・・・これだけで入場料の元は取れると思うので騙されたつもりで見に行ってください。なに?褒めるわりには点数があまり高くないって?私は個人的にはエンターテインメント系作品には最高で8点しかつけないのでこれでも奮発しているんですよ。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-04 06:00:20)
188.  Shall we ダンス?(1995)
アメリカ人の大家さんが「すっごく面白いんだから!」と又貸ししてくれたビデオで見ました。この事実がカルチャー・ショックだったんですね。わたしは「すっごく面白い。」とは思わなかったけれど、アメリカ人が見ると「すっごく面白い」んだな・・・というのでびっくりしました。何でも「バイオレンスもセックスもない楽しい映画をありがとう・・・。」というような映画評がアメリカであったんだそうで・・・。私にはただのホームドラマにしか見えなかったんですが・・・だったら、日本のホームドラマの製作者のみなさんはもっと自信を持ってどんどん作品を輸出するといいと思います。最初のダンス・シーンでシェークスピアの言葉が小説の巻頭引用のように出てきて英語圏の人を引き付けるのに十分・・・でも、話の展開が私としては「ホームドラマ」なので、いやはや・・・ほのぼのとしていい感じではありましたが・・・。役所広司にはもっとマッチョな役が似合うと思うのでこの点数です。竹中直人のダンスには感服しました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-29 00:30:28)
189.  シティ・オブ・エンジェル
ストーリーは度外視してカメラ・ワークを楽しみたい作品。天使の視点から見た、一般人にはめがくらむようなアングルの都会風景もよし、田園風景もよし、無表情なニコラス・ケージが天使なのもよし、心臓外科医を演じるおちゃめで真剣なメグ・ライアンもよし・・・ということで甘い点数をつけます。映画館で見た時には失敗したと思いましたが、今になって考えると「みんなのシネマレビュー」もまだ知らず、違うものを期待していったせいでがっかりしたけれどわりといい作品だったと思いなおしています。あまり考えないで気楽に見ましょうよ・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2005-06-25 23:28:53)
190.  キングダム・オブ・ヘブン
大がかりなセット、砂漠ロケ、凝った音響や美術でこの点数ですみません。オーランド・ブルームを主演に起用した時点でこの作品は駄作に決定でした。4点はすべて音響・美術の評価です。ブルームと言えば「トロイ」で訪問先の王妃ヘレンをかっさらう王子パリスをボンボンぽく演じ、準神話の登場人物にしてはニヤケているのが気になったものの、所詮、兄王子ヘクター(エリック・バナ)の引き立て役だし、絶世の美女のはずのヘレンが普通のネエちゃんで妙につりあっていたので目をつむりました。本論に戻ります。つい最近、ローマ法王として史上初めて十字軍の非を認めたヨハネ・パウロ二世が亡くなりました。この映画の脚本作者/監督は同法王の言葉を受けて「そうです。十字軍はやはりならず者集団でした。贖罪のためといいながら罪もないアラブ人を殺し、参加者はエルサレム陥落の後でやっと安らぎを得ることができました。」と言いたいんじゃないでしょうか。伝わってくるものが何もなかったので、ブッシュ大統領が「われわれは十字軍。」と余計なことを口走り、ローマ法王が割ってはいるというこのご時世から作品のテーマを推測せざるを得ませんでした。監督はいったいブルームに「終始ポーカー・フェイスで台詞だけしゃべればいい。」とでも言ったのでしょうか?あるいは「『トロイ』の時のようにニヤケるな!」と監督が言い、ブルームはそれを金科玉条のように守って・・・。とにかく終始、「ブルームさん、そこではもっと眼が血走ってなければいけないの・・・あんた、もう村の鍛冶屋じゃないんだからもっと威厳出して・・・恋人が絶望して女性の命の髪切ってるんだから調子合わせて・・・そこはもっとリラックスして・・・等々」つぶやきながら鑑賞した疲れる二時間半でした。ハリウッド映画をこういうふうに見たのは久々です。エヴァ・グリーンがとても美しくて真に迫っていました。俳優志望の方はDVDを買って見ると勉強(自信?)になるかもしれません。それだけです。
[映画館(字幕)] 4点(2005-06-25 09:42:17)
191.  ブルース・ブラザース2000
エンターテインメント映画としてはこんなもんじゃないでしょうか。いい音楽が聞けたし、華やかな衣裳で画面を乱舞する黒人のお姉ちゃんも見ていて楽しかったし・・・。マルチタレントの生意気なチビが可愛かった。個人的にエンターテインメント系は8点が最高と決めているのでこの点数であしからず。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-24 08:59:56)
192.  から騒ぎ 《ネタバレ》 
「汝、○○を妻としますか?」「はい」「汝、△△を夫としますか?」「はい」・・・教会の牧師さんなら何百回となく経験するだろうこのやりとりで片方が「いいえ」と答えたらどんなドタバタが始まるか、という純粋な娯楽のための娯楽作品。娯楽目的でも中にちらほらと人生に関する深い洞察を含ませるシェークスピア喜劇の映画版では、いわゆる芝居がかった台詞を演技と組み合わせていかに自然にしゃべることができるかに成否がかかっているはずですが、多弁なベネディックも含めて全員が合格点です。音楽と映像もきれいでした。ドッグベリーという名前だと思うのですが、異常性格者ドン・ジョンの悪だくみを告発する脇役が完璧な喜劇役者といった感じではまっていました。本来、白人だけで演じられるこの劇にワシントンが抜擢されたのは彼の実力のなせる技・・・と言いたいところですが、実際、役の上で彼が領主をやっているというスペインのアラゴンは中世には何世紀にもわたってアラブ人に支配されていたので、こんな顔のスペイン人がいてもおかしくないのかな、なんて考えたり・・・彼の風格は素晴らしかったですがドン・ジョンと兄弟にはどうしても見えませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 00:11:41)
193.  ジーザス・クライスト・スーパースター 《ネタバレ》 
イエス・キリストがマグダラのマリアの膝枕で寝ようが、エルサレム入城の時に「ホザンナ、ホザンナ」の歓声に包まれてまるでアイドル・スターのように笑顔をふりまこうが、(敬虔なキリスト教徒は顔をしかめるかもしれませんが)私は全くかまいません。むしろ、イエス・キリストにこういった側面がなかったら、その教えは二千年の時間と空間を越えて信じられるような一大宗教にはならなかったと思います。でもねえ・・・イエス・キリストが処刑される時の臍だしネーちゃんの踊りとか、イスカリオテのユダが戦車に惹かれそうになったりとか、サングラスをかけたおっさんが登場したりとか・・・「いい加減にしてよ。」と言いたくなってしまいます。それから、イエス・キリスト(役の俳優さん)を十字架の上にほったらかしにしたまま、他の役の俳優さんたちがロケ隊のバスに乗っていってしまうあのラスト・シーンはいったいなんなのですか・・・支離滅裂としか言いようがないです。ところどころに剽窃のような音楽が採用されていて「ロイド・ウェーバーさん一体何やってんの?」と言いたくもなり・・・。一言で言うなら、この作品はアイデア倒れなんですよね。イエス・キリストのエネルギーをロックン・ロールで表現するところまではいいんですが、やはり歴史物らしくやってほしかったです。話題をまいた例のメル・ギブソンの「パッション(‘04)」のように時代考証ばっちりで音楽と振り付けだけ現代風にしたら、もっと説得力のある作品になったと思います。
[DVD(字幕)] 2点(2005-06-13 11:42:19)
194.  アビエイター
レオナルド・デュカプリオの一人舞台といった感じの作品。デュカプリオが好きではないという人も見ればきっと彼にほれ込むと思います。「タイタニック」、「ロミオとジュリエット」などでの主演、「仮面の男」でのダブルキャスト等々、むずかしいティーンの役柄をこなした彼が中年、壮年の役柄をやったらいかに・・・と期待していた私にとっては「やってくれたね!」と思わず拍手を送りたくなった作品です。第一次世界大戦後のいわゆるパクス・アメリカーナ、スィング・ジャズ時代の雰囲気が良かったです。第二次世界大戦の頃からはヒューズの内面にスポットが当たって時代があまり描かれていなかったのが少し惜しい気がしますが減点対象にするほどではないです。
[映画館(字幕)] 9点(2005-05-26 13:05:12)
195.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
単なるスポコンものにしては話がトントン拍子に進みすぎるので何かある、と思っていたらやはり・・・。でもあんなに汚いボクサーはいませんよ・・・非現実的!あんなことしたらただじゃすみませんよ・・・非現実的!まあ、叙情性に的を絞っているから気にならない人も多いでしょうけど・・・。というわけで、今までコメントをしたみなさんはみんな褒めて高い点数をつけていますが、私は辛いめの点数をつけます。俳優陣の演技とカメラワークがこれだけ優れているんだから、ストーリーがこんなに大味じゃないほうがいいと思います。原作がそうだからしかたがないのかもしれませんけれどね。
[映画館(字幕)] 6点(2005-05-26 12:49:33)(良:1票)
196.  サバイビング・ピカソ
アンソニー・ホプキンスはこんな役もできるのね、と素直に感動しました。アンソニー・ホプキンスのファンは見なければだめです。それだけです。
5点(2004-09-26 07:29:43)
197.  火垂るの墓(1988)
「戦争は悲惨だ。だからいけない。」というのは「人の頭をピストルでぶち抜くと死ぬからよくない。」というのと同じくらい単純な道徳的判断で、大人だったらわざわざ映画や小説などで説明してもらわなくてもわかっていることのはず・・・そういう意味で、私は大人なのでこの作品を見てどうこういうことはありませんでした。この作品を小中学生に見せることの是非を問われれば、困ってしまいますが、答えは「ノー」です。清太と節子の二人は海水浴やら蛍狩りやらやってから死んだので空襲で一発で死ぬよりも少しましだった・・・というのがこの作品の本質です。こうやって死ぬのも焼夷弾で焼け死ぬのも原爆で死ぬのも五十歩百歩です。もっと気になるのは、清太が皇国の勝利を信じていたことで、そういう意味で清太も悲惨な戦争の片棒を担いでいるわけです。もっとも十四歳では戦争をまともに批判することは無理ですが・・・。第二次世界大戦での敗戦から六十年間、日本では「戦争は悲惨だからいけない。」式の短絡的平和主義しかなかったようで、これから先、このままでいいのかと思います。平和主義は短絡的でもないよりはましですが、戦争を起こすのは短絡思考の人間と相場が決まっているのです。余談になりますが、私が所有している某社発行百冊の小説を収録したCD-ROMに本作品の原作と井伏鱒二の「黒い雨」が戦争の悲惨さを描いた(短絡的)反戦小説として入っています。でも、それよりも吉村昭の「戦艦武蔵」が政府や軍の責任者の常識が軍拡競争で麻痺していく過程をリアルに描いて、よほど反戦の役に立つ小説です。「戦艦武蔵」のように船が主人公では映画化は無理ですが、人を主人公にして戦争をもっと深く解析した小説が映画化されるべきです。もっともそういう作品をアニメにするのは多分無理でしょう。もう一つ余談・・・単純な反戦映画の傑作はやはり「西部戦線異常なし」だと思います。
4点(2004-08-14 10:20:22)(笑:1票) (良:3票)
198.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
ホメロスの叙事詩「イリアッド」を映画化したり小説化したりする時に主人公はギリシアの知将オデッセウス(ホメロスによる続編あり)だったり、トロイの武将アエネアス(ローマの詩人ヴェルギリウスによる続編あり・・・本作品中最後に一瞬登場して宝剣を受け取る)だったりで、誰が主人公でもいいのですが、本作品ではアキレウスが主人公なんですね。金髪で一見強そうではないけれどめちゃ強くて、自信と生意気さが「アマデウス」の中のモーツアルトを髣髴とさせて魅力的ですが神話性が中途半端です。アキレウスのキャラは神話的で原作でもわけがわからないのでどうでもいいんですが、本作品中ではトロイの巫女と恋に落ちるのでぶちこわしです。アキレウスは本来、筋金入りのホモで、ヘクトルに従弟を殺されて逆上し、それまで戦いの傍観者だったのにヘクトルとの対決に至るのです。パリスは本作品では世間知らずのボンボン・・・まあ、いいでしょう。トロイ戦争は、歴史では海洋民族ギリシア人が黒海沿岸貿易に進出するためにトロイへから地域の覇権を奪おうとして行ったと説明されていますが、「イリアッド」やこの映画ではこの教科書的事実には触れられていません。ホメロスは如何ともしがたい運命に翻弄される武人や王族の群像を書こうとしたようです。この戦いのそもそもの発端は、海の女神ティティスと人間の王様と結婚した際、披露宴に喧嘩の女神エリスが招待されず、女神エリスが怒って「一番美しい者へ」と文字を書いた呪いのりんごを投げ込み、臨時美人コンテストで最後に残った権力の女神ヘラ、美の女神ビーナス、知恵と勇気の女神アテナが、トロイの王子パリスのもとへ赴きそれぞれの女神は賄賂をちらつかせて金のりんごを自分のものにしようとし、結局、パリスが美の女神ビーナスが一番美しいと正直に言ったので・・・という風が吹けば桶屋がもうかる式の話なのですが、ここまで回りくどいからこそそれぞれの宿命を背負った武人たちの武勇に生きる姿が真に迫るのです。「祇園精舎の鐘の声」で始まる平家物語の武勇伝が心を捉えるのも「盛者必衰の理を表す」という哲理が背後にあるからなのです。教科書向け事実はともかく、文学作品には必須のこのような哲理が描き出されているかどうかでこの作品を評価しようと思って映画館に赴いたのですがまあ、こんなもんでしょう。
7点(2004-08-11 07:31:50)
199.  たそがれ清兵衛
幼い頃に母を亡くした女性が語り手ということで「アラバマ物語」を思い出しました。母の優しさを持つ父親が男らしさを発揮するのが「アラバマ物語」では法廷、この作品ではチャンバラ・・・ということで「アラバマ物語」には勝てそうにないですね・・・。アカデミー賞外国語部門を逃しましたが、日本人の私が見てもちょっとテンポが遅すぎて賞をもらえなかったのはしかたないと思います。真田広之の演技は満点+α。でも、個人的にはもっとマッチョでもっと知的な役で真田さんを見たいです。
6点(2004-07-12 03:02:54)
200.  アラモ(2004)
終わりのほうになるまで、メキシコ軍はこれほど優勢だったのになぜ現在のアメリカ-メキシコ国境はリオ・グランデ川(サン・アントニオから車で5時間ほど南下したところ)なんだろう・・・と疑問に思いながら見ました。恐らく今までにないほどメキシコ側に好意的な演出がなされていて、メキシコ系(スペイン系?)の俳優が多数出演、メキシコ側の合議の様子などもスペイン語の会話とともに描写され、なぜメキシコがテキサスに侵攻しなければならないのかという理由も納得がいくものだったのでなおのこと疑問に思いました。結局、力の論理だったんですね。「メキシコ系住民が居住しているからこちらによこせ!」という主張は現在だったら住民投票か国連安保理事会で決着をみるでしょうが、19世紀だから力の論理もしかたがないです。戦争大好き人間のブッシュ大統領親子がそろってテキサス州知事を経験しているのも偶然ではないでしょう。現在ではダントツの先進国であるアメリカが正規軍を派遣できずに制服も着ていない市民有志から成る義勇軍で領土を保全し、対するメキシコ軍が下士官にいたるまできらびやかな軍服に身を包んでいるのも時代の移り変わりを感じさせました。でも、現在のアメリカではメキシコ系を含めたラテン系の住民が全人口の13%を占め、役所の文書や道の案内にまで英語とスペイン語が併記されているので結局、勝ちをしめたのはアメリカ国内のメキシコ系住民かもしれません。いろいろ考えさせる作品でした。アメリカとメキシコ双方の言い分をスクリーンで再現したことはストーリーの難点(山場がどこかわからない/アラモ攻撃後の展開が蛇足っぽい)を補って余りあるので高得点を献上。射撃とバイオリンの名手、デイビー・クロケットもいかにもといったいい雰囲気でした。ジョン・ウエインよりもこちらのほうが本物っぽいと私は思うのですが、ジョン・ウエイン主演のほうも見てみたいと思います。
9点(2004-07-05 07:46:56)
020.68%
110.34%
231.01%
362.03%
493.04%
5299.80%
65117.23%
75518.58%
87425.00%
94615.54%
10206.76%

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