181. マチェーテ
適度なグロさに、適度なバイオレンス。ストーリーも単純ながらヒネリを効かせてあります。なんといっても俳優人の豪華さと、彼らの弾けぶりが映画の魅力。楽しめました。 [映画館(字幕)] 6点(2010-12-13 12:49:49) |
182. 記者たち 衝撃と畏怖の真実
《ネタバレ》 映画としては薄い仕上がり。俳優陣は豪華なのに、キャラクター設定が曖昧。実写を織り交ぜる演出も浮いていて、効果的とはいえない。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-01-16 22:47:19) |
183. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
《ネタバレ》 複雑な家族構成に伏線を張ってはいるが、それがタネ証しに活きていない。探偵がギモンを抱くきっかけが、シューズについた血の跡というのはとって付けた感が強い。とはいえ、見せ方が巧いので楽しめる。全体として、ミステリとしてはいまいち。家族ドラマとしてはまずまず。アガサ・クリスティを意識した近年の作品としての出来栄えは、「ゴスフォード・パーク」には及ばない。 [映画館(字幕)] 5点(2020-02-18 20:51:19) |
184. トレイン・ミッション
もう一捻り欲しかった。パトリック・ウィルソン、サム・ニール、ベラ・ファーミガの3人はゲスト出演程度で残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-12-06 11:38:28) |
185. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 タランティーノ作品にしては、個々のキャラクター設定が薄い感じ。見ていて飽きないのだが、見終わったあと、印象に残る登場人物や場面がない。私の中では、タランティーノ復活とはなりませんでした。 [映画館(字幕)] 5点(2019-10-04 08:35:40) |
186. アンロック 陰謀のコード
《ネタバレ》 豪華な俳優が揃っている割には凡庸な仕上がり。ストーリーを複雑にしすぎて、説明が不十分なまま進むので置いてけぼりをくう。ノオミ・ラパスも頑張ってはいるが、もっと華のある女優さんの方が適役だったのでは。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-16 10:12:51) |
187. ブラック・クランズマン
《ネタバレ》 評価が良かったので期待したが、他のスパイク・リー作品同様、ストーリーがうまく語られておらずぎこちない出来。主人公が警察に入ろうとした背景は全く不明でドラマとして消化不良な面が多く、笑いも肩透かし。導入とラストに過去の名作と実映像をそれぞれ流す尾ひれがついているが、ムリヤリ引用したような違和感がある。ドキュメンタリー映画ではないのだから、人種問題を皮肉たっぷりの描くコメディに徹した方が、映画作品としては良かったのではないか。 [映画館(字幕)] 5点(2019-04-07 18:59:46) |
188. ミスター・ガラス
《ネタバレ》 19年の時を経て「アンブレイカブル」を完結に導く、シャマランらしい作品。コミックのスーパーヒーローは実在するのか、という1点のみに絞っていて少々中だるみもあるが、最後にはきっちり伏線を回収してくれる。オオサカビルでの対決を見たかった気もするが、敢えてそういった展開にもっていかずに、最近のヒーロー映画と一線を画すところが好感。イライジャとダンの絡みがもっと見たかった。 [映画館(字幕)] 5点(2019-02-12 17:03:01) |
189. ネオン・デーモン
《ネタバレ》 「ドライヴ」は、ストーリーと独自の映像音響表現が合致した傑作であった。本作では、飽きさせない映像表現はさすがであるが、一方、ストーリーの回収ができていない。印象に残るイメージは多々あるが、ひとつひとつが繋がらないのだ。それは、映画とはいえない。致命的なのは、エル・ファニングの容姿が主人公として完璧であったのかどうか。彼女自身、とてもいい雰囲気は醸し出しているし、頑張っている。しかし、他のモデルと並んだときに、モデルと女優の間の違和感を感じる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-15 23:58:52)(良:1票) |
190. パトリオット・デイ
《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画に近い、「ユナイテッド93」のような作りを目指したのかもしれないが少し肩透かし。映画的には、畳み掛ける緊張感が足りない。最近年の事件だけに、演出の過剰度合いに配慮したのであろうか。一方、このような大きな事件を、ハリウッドスターを器用して良質の映画に仕上げれることができるアメリカの懐のひろさには驚く。後世に伝えるうえで、やっぱり大事。映画ファンとしては、K・ベーコンの見所が多くて嬉しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-11 23:03:43) |
191. はじまりへの旅
《ネタバレ》 家族個々のキャラクター作りはしっかりしてるし、美しい大自然と雑然とした街との対比も表現されている。一方、全体的に物語の進行が単調で、行きつく先も驚きがない。丁寧に作っているのだが、そのことで斬新な設定が活かされずに小さくまとまってしまった感じです。 [DVD(字幕)] 5点(2018-10-04 18:00:01) |
192. スノーデン
《ネタバレ》 スノーデンを讃えるだけのような作品になってしまっている。恋人との関係を語るパートに時間が費やされていて、政府の監視の目を盗んで内部告発に至る緊張感はない。問題の本質は、テロを防ぐための国民の監視という問題性だが、そこへの切り込みは薄い。ついこの間の出来事だけに、さすがのストーンもスノーデンに気を使ったたのかのような出来栄え。ジョセフ・ゴードン=レヴィットはうまい。他の名優たちは、存在感が薄くてもったいない。 [DVD(字幕)] 5点(2018-08-23 21:52:34) |
193. ゲティ家の身代金
《ネタバレ》 クリストファー・プラマーを代役に据えて急遽撮り直したことが原因かどうかは定かでないが、全体的にテンポが悪い。誘拐された孫の状況と、その母親が誘拐犯と大富豪の義父の両方と交渉する過程が並行して語られるが、さらっと話が進むので状況をただ眺めるだけのような気分になる。見せ場がとくにないマーク・ウォールバーグの代わりにミシェル・ウィリアムズは頑張っているが、映画の核になるには弱い。やはりケビン・スペイシーがゲティ役を演じてこそ、振り回される回りの人物たちが活きて、この映画の本質が深められたのではないかと惜しい気がする。 [映画館(字幕)] 5点(2018-06-15 11:39:39) |
194. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 「ブレードランナー」はカルト的なSF作品として数回見たがあまり好きになれなかった。理由は、レプリカントの苦悩よりも、女性レプリカントと人間の触れ合いを描くのに時間が割かれていて冗長に感じるから。それはつまり、男が思い描く、美人で従順な女性像をロボットとして具現化した恋物語に過ぎないのでは、という違和感からだ。今作の「2049」では、男が思い描く理想的女性像の具現化が増強されて物語が進む。旧型のレプリカントを追う新型レプリカントの相棒は、如何なるときも理解と忠誠を示す超美人のホログラムなのだ。その描き方に、かなりの上映時間が割かれている。本来の主題となるべきAIの反乱よりも、だ。男性的な上司として登場する人間の女性、ロビン・ライトは、理想的男性像の主人公レプリカントに親愛を示しながら、あっさりと殺されてしまう。なんという皮肉。オリジナルに敬意を示した映像世界の美しさ、ヴァンゲリスのサウンドへのオマージュは申し分ない。その一方、冗長な展開の中に堂々と描かれる男性的いやらしさが映画のおもしろさを邪魔している。余談として、H・フォードは、インディ・ジョーンズ、スター・ウォーズ、ブレードランナー。いずれも、その続編に新たな展開を構築するための父親として再登場し、オリジナルの良さをチープにしてしまっている。が、その存在感は圧倒的。 [映画館(字幕)] 5点(2018-01-08 21:44:06) |
195. ジェイソン・ボーン
《ネタバレ》 ボーンの目的が父親殺しの真相探しで、いまいちピンとこない。一方、CIAがボーンを追う目的は完全に見失っている。追わなきゃ、ボーンも現れないのに。アクションは前3作と大差なく、カーアクションがやたらに長くて間延びする。それでも、マット・デイモンとトミー・リー・ジョーンズの気迫に飽きることはない。ヴィキャンテルは2人に比べると小粒感がある。もっと大物女優でよかったのかもしれない。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-21 11:57:15)(良:1票) |
196. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 ストーリーの欠如が映画を単なる映像にしている。スクリーン全体に展開される映像の数々はノーランらしく見入るものがある。しかし、そこに感情移入できる物語はなく、映画の世界に入ることのないまま終わってしまう。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 19:46:11) |
197. マネーモンスター
サスペンス性も問題提起もやや物足りない。主人公である番組司会者のG・クルーニーは犯人の添え物的な役回りで、勿体ない印象だ。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-07-30 13:39:18) |
198. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 ウルヴァリンことローガンの終末を描いている。ミュータントが存在しなくなった未来の伏線や、その責任を背負うローガンとプロフェッサーの醸し出すダークな雰囲気は悪くない。とはいえ、その筋立ては、ミュータントの遺伝子を基に殺人マシーンを作り出そうとする一団との追いかけっこであった。物語のベースはこれまでと何ら変わらず、展開を追うだけなら目新しさがない。ヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュアートの幕引きを堪能する作品だ。 [映画館(字幕)] 5点(2017-06-30 19:42:45) |
199. メッセージ
《ネタバレ》 突然宇宙船が現れる不気味さや、エイリアンとコミュニケーションを図る過程など、前半のSFとしての雰囲気はとてもよい。一方、物語の核心は主人公の内面に当てられており、それなりに人生の教訓も含まれている。そのためか、サスペンス要素が薄く、全体として肩透かしの印象が残る。好みの問題もあるが、似たジャンルの映画だと、「コンタクト」の方がサスペンスとドラマがうまく融合していたと感じる。 [映画館(字幕)] 5点(2017-05-21 16:44:49) |
200. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
《ネタバレ》 マイケル・ルーカーがここまで目立つ映画は久しくなかったので、意外性があっておもしろかった。「クリフハンガー」で共演のスタローンも応援に駆けつけている。ノリの良さや派手さは1作目からパワーアップ。一方、「スター・ウォーズ」の新シリーズ同様、メインの物語が家族のいざこざに落ち着いてしまうのはなぜなのだろう。世界観の割に結局は身内話だったのか、とスッキリできない。 [映画館(字幕)] 5点(2017-05-14 14:09:57) |