221. 吸血鬼(1967)
《ネタバレ》 おもちゃの世界のような独得の映像と雰囲気。こういう映画好きです。吸血鬼がコミカルでかわいらしくもあり、いくつかのシーンで「ポーの一族」を思い出してニヤッとしてしまいました。人間だった頃は奥さんに頭が上がらずおびえていて吸血鬼になって生き生きした男がいたり、オカマの吸血鬼がいたりしたのも楽しかったです。一番、気にいったのは吸血鬼を退治しに来た教授に吸血鬼が言う台詞「長い冬の夜を毎年持てあましてきた。君が仲間になれば有意義な会話ができる」。ふと吸血鬼の仲間になってもいいかなと、思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-28 11:44:43) |
222. シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛
《ネタバレ》 公開したばかりの頃に見ましたが、今でもモーリン・マクガバンの歌うYou're So Nice to Be Around と港の煙ったような雰囲気が印象的です。お尻に注射をうたれてしまうジェームズ・カーンも、自分の息子をおいたまま出て行ってしまう、どうしようもない売春婦マーシャ・メイスンも、とてもかわいいです。この時代、ダメな中年女性の自立と焦燥が入り交じった名作映画が多いと思います。グッバイ・ガールの時の女の子も、この映画の男の子も上手です。ベトナム戦争の影が残っているせいか、シングルの母親とませた子供、その母親と親密になる男性というシチュエーションが多かったけど、どの映画も面白いです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-09-18 06:33:15) |
223. さよならミス・ワイコフ
《ネタバレ》 オールドミスの教師が黒人の生徒にレイプされてしまう話ですが、生徒が優れたスポーツ選手だったせいで、関係がばれた後に非難を浴びてしまいます。時代的には黒人が差別されて当然だったので、逆の成り行きが新鮮に映りました。それよりも記憶に残っているのは、この映画のエロチックな描写(日本での編集かも)と宣伝文「2度目は私から求めました」。おかげで安っぽいポルノみたいな扱いですが、かなり社会的な話です。ラストで自殺しようとして薬を口元に近づけて、冗談じゃないとばかりに投げ捨てて街を出るシーンが大好きです。 [地上波(字幕)] 7点(2006-08-28 03:02:29) |
224. サイボーグ009/怪獣戦争
《ネタバレ》 小学生の頃に見ました。薄幸で痛々しいヘレナの境遇に同情してしまい、最後のレバーを押しながら死んでいったところで感動したのを憶えています。その後、ポストカードを買ったりしていました。いまレビューを書こうとしてヘレナの声が市原悦子だったのを知りました。TV「赤い殺意」でよろめいていた演技を見た時と同じくらいびっくりしました。もう一度見直したくはない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:45:39) |
225. パニッシャー(2004)
《ネタバレ》 地味なアメコミが原作ですが、意外に楽しめました。こういう復讐ものだと、ストーリーの途中で女性がからんできて主人公がよろめいたりすることで拍子抜けすることが多いのですが、この主人公キャッスルはハードボイルドに徹しているのがよかったです。ストーリー的にはトントン拍子に進みすぎるところや、叩きのめされたキャッスルが、すぐに快復したりして、おやっと思う所も少なくなかったけど、それほど気になりませんでした。脇役でキャッスルと同じ安アパートに住むオタクっぽいふたり組や、キャッスルの子分になるチープなチンピラも良い感じでした。「マルホランドドライブ」のローラ・ハリングに、もっと悪女をやらせて欲しかった気もします。キャッスルに拷問されたチープなチンピラがバーナーを身体に押しつけられたと思い泣き叫ぶけど、実はアイスキャンディーだった、というシーンが好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:19:27) |
226. 果しなき欲望
《ネタバレ》 今村昌平監督は、こんな映画も作っていたのかと改めて感心してしまいました。非道で残酷なシーンさえもコミカルで、後味のいい映画でした。中原早苗と渡辺美佐子のふたりの女優が力強いけどコケティッシュで魅力的です。今村監督は女性のしたたかさな可愛さを描かせると本当に上手です。男優陣もコミカルで、その情けなさが魅力的です。ストーリー的には、おかしな部分も多々ありましたが気にならないくらいほど楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-18 15:13:35) |
227. 惑星「犬」。
《ネタバレ》 この映画や「リロ&スティッチ」など、友達のいない子供と動物のからみものに激しくシンクロしてしまいます。面白いキャラのお母さんをもう少し表面に出せばいいのにと思いました。言葉をしゃべる実写動物ものはあまり好きではないのですが、「キャッツ&ドッグス」「ベイブ」同様に楽しかったです。少し甘いですが7点。 [試写会(字幕)] 7点(2006-05-10 05:51:49) |
228. スーパーサイズ・ミー
《ネタバレ》 ジャンクフードと砂糖漬けの栗を食べながら1.5リットルの炭酸飲料を手元において見ていました。色々なデータがたくさん散りばめられていて面白かったです。ヒューストンやテキサス州に太めの人が多いことなど色々と分かりやすく雑学として楽しかったのですが、ラストは空恐ろしいものを感じました。そう言えばジャンクフードを食べ続けたあとは身体がだるいとか思いながらも、映画を見終るころには大量のジャンクフードも炭酸飲料も空になっていました。命が縮むのはわかっているけどジャンクフードを食べるのを止めるのは簡単ではないし、メーカーの責任でもないと思うので身につまされる映画でした。ストレスとジャンクフードの連鎖を断ち切らないと思いながらジャンクフードに手が伸びる人は涙なしでは見ていられ無いと思います。日本で初めて銀座にマックの1号店が出来たときはマックに行くのは胸躍るイベントでした。その後、今に至るまで週に1度はマックや、他のバーガーを食べています。そのせいか平均体重が常に5キロ前後オーバーしています。この映画を見終ってハンバーガーやエビフィレオが食べたくなった自分がすごく悲しいです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-21 19:28:26) |
229. 戦場のアリア
《ネタバレ》 やさしい時間を見せることで戦争の悲惨さや愚かさ、加えて宗教批判も描き出していました。ラストに人々のその後うんぬんの説明がなかったので、いっそう戦争の愚かさを考えてしまいました。微笑ましいシーンが多くて試写会でも笑い声が多く聞かれましたが、イブだけの安らぎとわかっているので、笑いの後に来る日を考えると笑うことが出来ませんでした。クリスマスイブだからと戦争を休むことが出来るのなら毎日クリスマスイブにしてしまえばいいのにと思ってしまいます。 [試写会(字幕)] 7点(2006-04-17 21:22:16) |
230. サウスパーク/無修正映画版
《ネタバレ》 TVでずっと見ていたので映画を期待してDVDを購入しました。TVでも面白いときと今ひとつの時の差が大きいけれど、こちらは今ひとつでした。関係ないけどフセインをパロにして大丈夫なのかなと心配してしまいました。テレンス&フィリップが面白いので甘い得点です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-12 21:42:37) |
231. スポンジ・ボブ/スクエアパンツ
《ネタバレ》 映画がはじまってしばらくは、ここは本来受ける場所なんだろうか?笑わす場所なんだろうか?と固まってしまいました。硬直がとけたのはネプチューンの輝くハゲのシーンと、スポンジボムの目をうるうるするシーンあたりから。徹底しておばかアニメです。サウスパークから狂気をぬいて、別の毒を含ませた感じです。試写会で隣に座っていた人の「知的障害者がいっぱい出てくるマンガだね」と話しているのが聞こえましたが、酩酊状態のスポンジボムはあきれかえりながらも笑えます。この映画を見て怒る人もいるかもしれない。 [試写会(字幕)] 7点(2006-04-12 21:37:34) |
232. マルメロの陽光
だいぶ前に見て感銘を受けてDVDを買いました。少ない音楽が印象的で、少しの光の動きが感動的な映画です。サントラのCDも買ってしまいました。得点はからいかも知れないですが7点。なんとなく7点あたりが居心地良さそうな映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-27 03:11:06) |
233. 日曜日が待ち遠しい!
《ネタバレ》 楽しかったです。ファニー・アルダンが少女探偵ナンシー・ドルーのように生き生きしていました。ストーリーはあらら・・って感じですが、車をスタートさせようとして後ろをぶつけたり、こっそり(どうどうと?)服かた鍵をかすめ取ったり、殺された死んだ奥さんが運ばれている最終に目がちらっと動いていたり、意図的かどうかはわからないけど些細なシーンで好きなところが多かったですぅ。うちのボスってすごいんですぅ。あたしびっくりしちゃいましたぁ。みたいな楽しさがありました。ジャン・ルイ・トランティニャンもファニー・アルダンも素敵です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-27 02:51:41) |
234. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 今までイーストウッドの映画は、なぜ余りにも自分勝手でアメリカンヒーロー的なんだろうと思ってうんざりしてましたが、この映画は見応えがあって面白かったです。イーストウッドが年をとったせいもあるのか、「許されざる者」などで見えていたストーリーの強引さや粗が影を潜めてました。ヒラリー・スワンクははまり役です。キャスティングの勝利。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-21 18:22:50) |
235. ラブ・ファクトリー
《ネタバレ》 タイトルが最悪なクズ映画「ラブ・アクチュアリー」に似ているんで紛らわしいです。でもこちらは食わず嫌いでした。ストーリーは妻持ちと夫持ちの一目惚れの顛末を描いています。偶然、妻が交通事故にあったり、夫の浮気が発覚したりで、共にシングルになるところなど出来すぎ都合よすぎの感もありますが、楽しめる映画でした。あのパッツィ・ケンジットが、やりまくり女に扮していて、すごくいい味を出しています。若い頃のデビーハリーみたい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-17 05:00:42)(良:1票) |
236. ソン・フレール -兄との約束-
《ネタバレ》 家族に難病患者がいたら、それも関係がうまくいっていない相手だったら・・・・。あまりに生々しくて見ながらどんどん鬱になってしまいました。難病の兄が弟に言う「ずっと愛していたよ」と、自分は愛されていないと想い続ける弟が兄に言う「僕もだよ」の意味の違い、ドキリとしました。大半が病院内でのシーンなので重いのもしかたがないけれど、笑い顔がほとんどなく、数少ない笑顔のシーンも救いようがない。そんな映画でした。気になったのは病人を治療するところなどで、いやらしくもないだろうシーンにボカしが多すぎて、シビアな映画が台無しになっている気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 13:44:42) |
237. アンナとロッテ
《ネタバレ》 子供の頃に孤児となった双子の姉妹が辿ったそれぞれの人生を第2次世界大戦に巻き込まれていくヨーロッパを舞台に淡々と描いています。戦争を双方の立場で中立に描いているので、その悲惨さがリアルに伝わってきました。ずっと姉を許せなかった妹が本当に許せなかったのは自分のことだったんですね。誤解されて生きていくことの苦しさ、許すことができないまま生きていくことの辛さが伝わってきました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 11:36:24) |
238. モモ
原作も大好きですが、映画の色合いも良かったです。吹き替えで見てしまったので、少し気になるしゃべり方の人がいましたが「シュレック2」みたいに映画をぶちこわすほどではなくてホッとしました。子供向け映画の定めで原作に比べて悪者が弱いなあと思いました。ニネット・ダヴォリは相変わらずの笑い顔で楽しかったです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-01-26 23:24:43) |
239. ニュースの天才
そう言えば、そんなニュースもあったなと捏造事件を思い出しながら見ていましたが、今では捏造事件があまりにも多くてスキャンダル的な刺激を感じません。もしかしたら昔は捏造をあばくということが出来なかったのかなと思ったら、日本や世界で事実、もしくは史実と言われていることにどのくらい真実があるのだろうかと、そんなことを考えてしまいました。こういうことを考えたのは、この映画を観たせいでした。映画を観たあとで過去の捏造ニュースを調べてしまいました。世の中は何が真実なのか深く考えるとおかしくなってしまいそうです。映画のスティーブン・グラスは情けない、魅力のない男にしか見えなかったです。よく考えれば、すぐにばれるような嘘の記事を書き続けるのは無邪気な気さえします。ヘイデン・クリステンセンは若い頃よりも味のあるいい男になった気がします。 ピーター・サースガードも微妙な役所でしたが上手だなと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-24 13:39:34) |
240. くまのプーさん 完全保存版
ディズニーの中ではストーリーも絵も原作にかなり忠実に描いている作品。原作の乾いた感じはもともと子供にはわかりにくいのですが、ディズニーはうまくかわいらしくアレンジしています。 絵本から顔をのぞかせるキャラクター、原作にあった歌の数々、どれものどかで楽しいです。ただ原作にないキャラクターがでてくると、いかにもディズニー的で醒めてしまいますが、面白かったです。クリストファー・ロビンの「プーのおばかさん」と言うときの、優しい声は10点ものです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-01-21 05:54:19) |